2019/10/10(木) - 13:50
サイクルイベントにて出会ったライダーとバイクを紹介する企画「あなたの自転車を見せてください」。今回は、鈴鹿サーキットにて開催されたシマノ鈴鹿ロードで出会った7名のバイクをピックアップ。男性編に続き女性編をお届けします。
岡千晃さん(Booon) キャノンデール SUPERSIX EVO
ヒルクライムやシクロクロスなどのレースなどを通じて知り合った自転車仲間とシマノ鈴鹿限定のチームを組み出場した岡さん。シマノ鈴鹿ロードは初めての参加だったと言うが、2日目のチームTTで見事優勝を収めた。そんな岡さんの愛車はキャノンデールの「SUPERSIX EVO」。以前もキャノンデールのCAAD8に乗っていたと言い、カーボンへのステップアップとして同じブランドの上位モデルに乗り換えたそう。
バイクは深い前傾が取れる-17度ステムが特徴的。聞けば、シマノレーシングでも活躍した経歴を持つ小橋勇利さんが提供しているフィッティングサービス「YURIFit」を受けたとのことで、より効率的に走れるポジションに調整してもらったそうだ。「フォームが変わったので最初は体に馴染むまで時間がかかりましたが、乗り込んでいくうちにやっとバイクとシンクロしてきました。前よりも漕ぎやすくなり疲れにくくなりましたね」と評価する。
1台目のバイクから長く使っているというフルクラムのレーシングゼロは愛着のあるホイール。チェーンリングも上位モデルに交換しており、アウターとインナーが合体した1枚ギアが特徴的なキャノンデールの「SPIDERING」を使用している。こちらも「軽いし掃除もしやすくて気に入っています」とのこと。その他タイヤはミシュランのPOWERコンペティションで、ホビーレーサーにも人気の高いスペシャライズドのPOWERサドルを合わせている。
今野真菜さん(エンドウ商会) スペシャライズド S-WORKS TARMAC DISC
神奈川県小田原市にあるショップ「エンドウ商会」のチームから今野さんにお声がけ。今年はハルヒル年代別3位、宮ケ瀬クリテリウム優勝など着々と成績を残しているそう。昨年乗り換えたという愛車は、ホビーレーサーから絶大な人気を誇るスペシャライズドの「S-WORKS TARMAC DISC」。それまで乗っていたバイクから一気に戦闘力も上がり、レースで結果が出るようになって走るのが一層楽しくなったと笑顔で語る。
「レースで成績が出るとモチベーションが上がりますね。バイクは軽いし快適性も高くて体への負担が小さくなったと感じます。ディスクブレーキは下りで特に良くて、雨の日なんかもとても助かっています。フィッティングを受けて購入したのでパーツなどのサイズもバッチリなんです」とコメント。
ジャージカラーに合わせてイエローとパープルのバーテープを左右色違いで巻いている点がオシャレポイント。完成車には乗り心地の良いTURBO COTTONタイヤが装着されるが、重量を軽くするためにノーマルのS-WORKS TURBOタイヤに交換しているという。ペダルも廃盤となっているマヴィックの最上級モデル「ZXELLIUM ULTIMATE」とし軽量化に余念がない様子だ。
村松里菜さん(TEAM ZERO) デローザ SK Pininfarina
静岡県浜松市にあるショップ、自転車館のクラブチーム「TEAM ZERO」の皆さんと参加していた村松さんの愛車はデローザの「SK Pininfarina」だ。デローザのNICKを1台目に購入し、そこから上位モデルのSKをレース専用機として揃えたという。普段はレースよりもズイフトが大好きというが、シマノ鈴鹿は毎年チームで目標としているイベントなんだとか。
バイクチョイスについては「完全に見た目に惚れて選びました。デローザの赤いハートマークが目立つように黒で統一して、戦闘機っぽく仕上げたところがポイントです」と語る。コンポーネントはシマノのDURA-ACEだが、クランクは見た目が良かったとスラムのREDを合わせる。また、ハンドルはエアロでサイズが合うものを探してボントレガーに行き着いたそう。
「サドル難民だったのですがこれはしっくりきたんです」というアスチュートのサドルもこだわりポイント。デローザロゴの入ったカーボンホイールやボトルケージによって、さらに統一感のあるコーディネートに仕上がっていた。今回は3周の部に出ており、「最後の最後で集団から遅れてしまいました。でも去年より走れていたので、来年はもうちょっと上を目指したいです」コメントしてくれた。
清水つかささん(アイサンサポーターズクラブ) スコット FOIL
2周の部女子で2位に入った清水さんは、マットブラックの色が格好良くて一目惚れしたというスコットのエアロロード「FOIL」を駆る。務めている愛三工業の会社の自転車仲間たちと週末サイクリングを楽しんでおり、普段は知多半島辺りをライドしているという。
「バイクはブランドも価格も関係なしに色で決めました笑。会社に入ってライドに誘われるようになり、次第にレースにも出るくらい本気で乗るようになっちゃいましたね。今回、個人では初めて表彰台に立てたのでとても嬉しいです。秋にもチームでレースに出るのでサボらずまた乗らなきゃですね」とコメントしてくれた。
パーツも徐々にグレードアップさせたといい、今では完全にレース仕様のバイクに。フレームに合わせてボトルケージとクイックリリースにグリーンのものを選んでいる。ホイールは知人から無償レンタル中で、ディープリムが欲しかったからラッキーと嬉しそうな様子。「周りにアドバイスをくれる人がたくさんいるので、サドルの高さなどポジションなどもみんなに見てもらっています」とのことだ。
小栗智子さん(大垣ピストンズ) ヨネックス CARBONEX
OGPの文字を胸に掲げた岐阜県のチーム「大垣ピストンズ」の小栗さんの愛車はヨネックスの「CARBONEX」。レースイベントに積極的に参加しておりロードはこのバイクで3台目、MTBも2台持ちでシマノバイカーズやSDA王滝にも出るなど幅広く自転車を楽しんでいる。軽さも売りのCARBONEXだがヒルクライムには興味ないといい、試乗してみて乗りやすかったことから購入を決めたそうだ。
「重量は全く気にしていませんが軽いと思います。女子では被ることの少ないバイクなのが嬉しいですね。マットブラックの見た目も格好良くて気に入っています」とコメント。変速系統はシマノULTEGRAだが、シルバーの見た目が良かったことからクランクはDURA-ACEに。プーリーとアウターワイヤーで赤の差し色も加える。
去年骨折してしまったと言いそのお守りをステムにくくりつける。また、トラックチーム「ドリームシーカー」のコーチも務めるエボルバーバイクスの湯川さんにフィッティングしてもらったそうで、パーツのサイズやポジションを変えて走りやすくなったとのこと。クランクも体格に合わせて165mmを使用していた。
安藤奏子さん(チームスクアドラ) スペシャライズド S-WORKS AMIRA SL4
今年初開催されたロードレースクラシック女子で4位に入った安藤さん。ピンクカラーが目印の、大阪と滋賀に店舗を構えるショップ「スクアドラ」のチームの皆さんで参加していた。愛車はスペシャライズドのウィメンズモデルである「S-WORKS AMIRA SL4」。サイズが合うからと型落ちとなったフレームをショップの店長が取り置きしてくれたバイクだという。
自身2台目のロードバイクで、アルミからカーボンのトップモデルにグレードアップしてその軽さに感動したとコメント。このバイクに乗り始めて3年にもなり、徐々にパーツを交換してレースに出るための仕様に組み上げている。店長おまかせのカスタムでハンドル幅やステム長もバッチリ。最近シマノDi2を導入したといいスプリンタースイッチも装備している他、ビッグプーリーもレースバイクらしさを醸し出す。
チームカラーに合わせてピンクのバーテープやバルブキャップで差し色を加える。長時間乗ってもお尻が痛くならないようにと、サドルはクッション性の高いフィジークの「RONDINE」をチョイス。「黒は好きなのでバイクの見た目も満足しています。シマノ鈴鹿はチームを上げて参加しているので毎年出場していますね。初日のチームTTも3人で走った割には5位と健闘できました」と語ってくれた。
中条彩香さん(デンソーボート部) デローザ NICK
2日目の女子2周の部で優勝、3周の部で2位に履いた中条さん。デンソーのボート部に所属する現役アスリートでU23の日本代表選手である中条さんがシマノ鈴鹿に出場したのは、「今は自転車でフィジカルトレーニングをしているのですが、その結果を試してみたくて」との理由だという。
そんな中条さんの愛車はデローザのNick。チームの監督が選んだというバイクで、チームメイトも全員同じバイクなのだとか。「カラーも可愛いので、気に入っているんです」という。フレームには中条さんのネーム入りシールが貼られているのも、チームの中で混ざってしまわないように、とのこと。
ホイールはマヴィックのキシリウムエリートUST。「これも監督が選んでくれたんですけど、走りはかなり軽くなりました!」と好感触のようだ。他のパーツもかなり使い込まれていて、多くの時間を共に過ごしてきたことが窺える。
中学高校とボート一筋で過ごしてきたという中条さん。「ボートも自転車も、体の使い方は一緒だと思っています。オリンピック代表に選ばれることを目標に頑張っています!」と夢を語ってくれた。
text&photo:Yuto.Murata,Naoki.Yasuoka
岡千晃さん(Booon) キャノンデール SUPERSIX EVO
ヒルクライムやシクロクロスなどのレースなどを通じて知り合った自転車仲間とシマノ鈴鹿限定のチームを組み出場した岡さん。シマノ鈴鹿ロードは初めての参加だったと言うが、2日目のチームTTで見事優勝を収めた。そんな岡さんの愛車はキャノンデールの「SUPERSIX EVO」。以前もキャノンデールのCAAD8に乗っていたと言い、カーボンへのステップアップとして同じブランドの上位モデルに乗り換えたそう。
バイクは深い前傾が取れる-17度ステムが特徴的。聞けば、シマノレーシングでも活躍した経歴を持つ小橋勇利さんが提供しているフィッティングサービス「YURIFit」を受けたとのことで、より効率的に走れるポジションに調整してもらったそうだ。「フォームが変わったので最初は体に馴染むまで時間がかかりましたが、乗り込んでいくうちにやっとバイクとシンクロしてきました。前よりも漕ぎやすくなり疲れにくくなりましたね」と評価する。
1台目のバイクから長く使っているというフルクラムのレーシングゼロは愛着のあるホイール。チェーンリングも上位モデルに交換しており、アウターとインナーが合体した1枚ギアが特徴的なキャノンデールの「SPIDERING」を使用している。こちらも「軽いし掃除もしやすくて気に入っています」とのこと。その他タイヤはミシュランのPOWERコンペティションで、ホビーレーサーにも人気の高いスペシャライズドのPOWERサドルを合わせている。
今野真菜さん(エンドウ商会) スペシャライズド S-WORKS TARMAC DISC
神奈川県小田原市にあるショップ「エンドウ商会」のチームから今野さんにお声がけ。今年はハルヒル年代別3位、宮ケ瀬クリテリウム優勝など着々と成績を残しているそう。昨年乗り換えたという愛車は、ホビーレーサーから絶大な人気を誇るスペシャライズドの「S-WORKS TARMAC DISC」。それまで乗っていたバイクから一気に戦闘力も上がり、レースで結果が出るようになって走るのが一層楽しくなったと笑顔で語る。
「レースで成績が出るとモチベーションが上がりますね。バイクは軽いし快適性も高くて体への負担が小さくなったと感じます。ディスクブレーキは下りで特に良くて、雨の日なんかもとても助かっています。フィッティングを受けて購入したのでパーツなどのサイズもバッチリなんです」とコメント。
ジャージカラーに合わせてイエローとパープルのバーテープを左右色違いで巻いている点がオシャレポイント。完成車には乗り心地の良いTURBO COTTONタイヤが装着されるが、重量を軽くするためにノーマルのS-WORKS TURBOタイヤに交換しているという。ペダルも廃盤となっているマヴィックの最上級モデル「ZXELLIUM ULTIMATE」とし軽量化に余念がない様子だ。
村松里菜さん(TEAM ZERO) デローザ SK Pininfarina
静岡県浜松市にあるショップ、自転車館のクラブチーム「TEAM ZERO」の皆さんと参加していた村松さんの愛車はデローザの「SK Pininfarina」だ。デローザのNICKを1台目に購入し、そこから上位モデルのSKをレース専用機として揃えたという。普段はレースよりもズイフトが大好きというが、シマノ鈴鹿は毎年チームで目標としているイベントなんだとか。
バイクチョイスについては「完全に見た目に惚れて選びました。デローザの赤いハートマークが目立つように黒で統一して、戦闘機っぽく仕上げたところがポイントです」と語る。コンポーネントはシマノのDURA-ACEだが、クランクは見た目が良かったとスラムのREDを合わせる。また、ハンドルはエアロでサイズが合うものを探してボントレガーに行き着いたそう。
「サドル難民だったのですがこれはしっくりきたんです」というアスチュートのサドルもこだわりポイント。デローザロゴの入ったカーボンホイールやボトルケージによって、さらに統一感のあるコーディネートに仕上がっていた。今回は3周の部に出ており、「最後の最後で集団から遅れてしまいました。でも去年より走れていたので、来年はもうちょっと上を目指したいです」コメントしてくれた。
清水つかささん(アイサンサポーターズクラブ) スコット FOIL
2周の部女子で2位に入った清水さんは、マットブラックの色が格好良くて一目惚れしたというスコットのエアロロード「FOIL」を駆る。務めている愛三工業の会社の自転車仲間たちと週末サイクリングを楽しんでおり、普段は知多半島辺りをライドしているという。
「バイクはブランドも価格も関係なしに色で決めました笑。会社に入ってライドに誘われるようになり、次第にレースにも出るくらい本気で乗るようになっちゃいましたね。今回、個人では初めて表彰台に立てたのでとても嬉しいです。秋にもチームでレースに出るのでサボらずまた乗らなきゃですね」とコメントしてくれた。
パーツも徐々にグレードアップさせたといい、今では完全にレース仕様のバイクに。フレームに合わせてボトルケージとクイックリリースにグリーンのものを選んでいる。ホイールは知人から無償レンタル中で、ディープリムが欲しかったからラッキーと嬉しそうな様子。「周りにアドバイスをくれる人がたくさんいるので、サドルの高さなどポジションなどもみんなに見てもらっています」とのことだ。
小栗智子さん(大垣ピストンズ) ヨネックス CARBONEX
OGPの文字を胸に掲げた岐阜県のチーム「大垣ピストンズ」の小栗さんの愛車はヨネックスの「CARBONEX」。レースイベントに積極的に参加しておりロードはこのバイクで3台目、MTBも2台持ちでシマノバイカーズやSDA王滝にも出るなど幅広く自転車を楽しんでいる。軽さも売りのCARBONEXだがヒルクライムには興味ないといい、試乗してみて乗りやすかったことから購入を決めたそうだ。
「重量は全く気にしていませんが軽いと思います。女子では被ることの少ないバイクなのが嬉しいですね。マットブラックの見た目も格好良くて気に入っています」とコメント。変速系統はシマノULTEGRAだが、シルバーの見た目が良かったことからクランクはDURA-ACEに。プーリーとアウターワイヤーで赤の差し色も加える。
去年骨折してしまったと言いそのお守りをステムにくくりつける。また、トラックチーム「ドリームシーカー」のコーチも務めるエボルバーバイクスの湯川さんにフィッティングしてもらったそうで、パーツのサイズやポジションを変えて走りやすくなったとのこと。クランクも体格に合わせて165mmを使用していた。
安藤奏子さん(チームスクアドラ) スペシャライズド S-WORKS AMIRA SL4
今年初開催されたロードレースクラシック女子で4位に入った安藤さん。ピンクカラーが目印の、大阪と滋賀に店舗を構えるショップ「スクアドラ」のチームの皆さんで参加していた。愛車はスペシャライズドのウィメンズモデルである「S-WORKS AMIRA SL4」。サイズが合うからと型落ちとなったフレームをショップの店長が取り置きしてくれたバイクだという。
自身2台目のロードバイクで、アルミからカーボンのトップモデルにグレードアップしてその軽さに感動したとコメント。このバイクに乗り始めて3年にもなり、徐々にパーツを交換してレースに出るための仕様に組み上げている。店長おまかせのカスタムでハンドル幅やステム長もバッチリ。最近シマノDi2を導入したといいスプリンタースイッチも装備している他、ビッグプーリーもレースバイクらしさを醸し出す。
チームカラーに合わせてピンクのバーテープやバルブキャップで差し色を加える。長時間乗ってもお尻が痛くならないようにと、サドルはクッション性の高いフィジークの「RONDINE」をチョイス。「黒は好きなのでバイクの見た目も満足しています。シマノ鈴鹿はチームを上げて参加しているので毎年出場していますね。初日のチームTTも3人で走った割には5位と健闘できました」と語ってくれた。
中条彩香さん(デンソーボート部) デローザ NICK
2日目の女子2周の部で優勝、3周の部で2位に履いた中条さん。デンソーのボート部に所属する現役アスリートでU23の日本代表選手である中条さんがシマノ鈴鹿に出場したのは、「今は自転車でフィジカルトレーニングをしているのですが、その結果を試してみたくて」との理由だという。
そんな中条さんの愛車はデローザのNick。チームの監督が選んだというバイクで、チームメイトも全員同じバイクなのだとか。「カラーも可愛いので、気に入っているんです」という。フレームには中条さんのネーム入りシールが貼られているのも、チームの中で混ざってしまわないように、とのこと。
ホイールはマヴィックのキシリウムエリートUST。「これも監督が選んでくれたんですけど、走りはかなり軽くなりました!」と好感触のようだ。他のパーツもかなり使い込まれていて、多くの時間を共に過ごしてきたことが窺える。
中学高校とボート一筋で過ごしてきたという中条さん。「ボートも自転車も、体の使い方は一緒だと思っています。オリンピック代表に選ばれることを目標に頑張っています!」と夢を語ってくれた。
text&photo:Yuto.Murata,Naoki.Yasuoka
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