2019/07/05(金) - 12:28
サイクリストの聖地として知られるしまなみ海道で、E-BIKEを活用した新たな取り組みが始まる。より幅広い層の人々がしまなみサイクリングの魅力を味わえるようにと、尾道と今治の両拠点で計38台のE-BIKEがレンタルできるようになる。
島と島を繋ぐしまなみ海道 世界的に有名なサイクリングルートだ photo:Makoto.AYANO
7月3日、東京都都道府県会館にて「E-BIKEアクションしまなみ」プロジェクト始動発表会が行われた。「E-BIKEアクションしまなみ」とは、様々な魅力あふれるしまなみ海道を舞台に、近年注目を集める電動アシストスポーツバイクであるE-BIKEの楽しさをより多くの人々に体験してもらおうというプロジェクトだ。
本州と四国を結ぶ3つの本四連絡橋の内、もっとも西側に位置するしまなみ海道。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶため6つの島に7つの橋が架けられている。そのどれもに自転車道が設けられ、世界で唯一自転車で渡ることが出来る海峡として世界的な認知度を誇るサイクリングルートでもある。
まるで海峡を飛ぶように走るコースは絶景の連続で、瀬戸内の島々が織りなす多島美や速い潮流が育む魚介類をはじめとしたグルメなど、日本国内はもちろん、世界中のサイクリストから一度は走ってみたいサイクリングコースに挙げられることも多いロケーション。
E-BIKEアクションしまなみ
年々その認知は高まっており、平成17年に比べると平成29年時点においてレンタサイクルの貸し出し件数は約5倍にまで伸びているという。読者の中にも自分の自転車で、あるいはレンタサイクルでしまなみ海道を走ったという人は多いのではないだろうか。
ただ、島と島を結ぶ橋へのアプローチはそれなりに登ることもあり、完全なサイクリングビギナーや体力に自信の無い方にとっては少しハードルが高い面もあったという。体力面で二の足を踏んでいた方にとって、まさに救世主となるのがE-BIKEアクションしまなみの取り組みだ。
愛媛県神野副知事が冒頭のあいさつを述べる
本州側では尾道港レンタサイクルターミナルとジャイアントストア尾道、四国側ではサンライズ糸山とジャイアントストア今治の4か所に38台の最新E-BIKEが配備されるという。今年度は実証実験ということもあり、レンタルに必要な費用も尾道港レンタサイクルターミナルとサンライズ糸山では6時間3,000円、ジャイアントストアでは5時間5,000円と本格的なE-BIKEのレンタル料金としては格安となる。
用意されるE-BIKEは、企画に賛同した8社(グローブライド、ジャイアント、パナソニックサイクルテック、プロト、ベスビー、ボッシュ、ミヤタサイクル、ヤマハ)の提供によるもの。クロスバイクタイプのE-BIKEを中心に、各社の特徴を打ち出したモデルがレンタルできるという。
プロジェクトに参加する自転車ブランド、そして関係自治体の皆さん
また、生口島の瀬戸田サンセットビーチと大三島の多々羅しまなみ公園の2か所に充電スポットも設置され、万が一のバッテリ―残量切れにも安心できる体制が構築されるという。各社の充電器が備えられており、どのモデルを選んでも充電可能だ。
今後、レンタサイクルの環境整備とともに、E-BIKEユーザーへ向けたガイドブックの配布や専用のWEBページの整備といったソフト面でのサポートも進められていくという。
絶景で知られる亀老山展望台をはじめ、ハードなヒルクライムスポットも点在するしまなみ海道。E-BIKEの持つポテンシャルを味わうにはぴったりのロケーションであり、逆もまた然り。体力的にしまなみ海道サイクリングをあきらめていた人の福音ともなるだろうし、これまでしまなみ海道を走ったことがある人にだって、E-BIKEは新しい楽しみ方を見つける助けとなるはずだ。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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7月3日、東京都都道府県会館にて「E-BIKEアクションしまなみ」プロジェクト始動発表会が行われた。「E-BIKEアクションしまなみ」とは、様々な魅力あふれるしまなみ海道を舞台に、近年注目を集める電動アシストスポーツバイクであるE-BIKEの楽しさをより多くの人々に体験してもらおうというプロジェクトだ。
本州と四国を結ぶ3つの本四連絡橋の内、もっとも西側に位置するしまなみ海道。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶため6つの島に7つの橋が架けられている。そのどれもに自転車道が設けられ、世界で唯一自転車で渡ることが出来る海峡として世界的な認知度を誇るサイクリングルートでもある。
まるで海峡を飛ぶように走るコースは絶景の連続で、瀬戸内の島々が織りなす多島美や速い潮流が育む魚介類をはじめとしたグルメなど、日本国内はもちろん、世界中のサイクリストから一度は走ってみたいサイクリングコースに挙げられることも多いロケーション。
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ただ、島と島を結ぶ橋へのアプローチはそれなりに登ることもあり、完全なサイクリングビギナーや体力に自信の無い方にとっては少しハードルが高い面もあったという。体力面で二の足を踏んでいた方にとって、まさに救世主となるのがE-BIKEアクションしまなみの取り組みだ。
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本州側では尾道港レンタサイクルターミナルとジャイアントストア尾道、四国側ではサンライズ糸山とジャイアントストア今治の4か所に38台の最新E-BIKEが配備されるという。今年度は実証実験ということもあり、レンタルに必要な費用も尾道港レンタサイクルターミナルとサンライズ糸山では6時間3,000円、ジャイアントストアでは5時間5,000円と本格的なE-BIKEのレンタル料金としては格安となる。
用意されるE-BIKEは、企画に賛同した8社(グローブライド、ジャイアント、パナソニックサイクルテック、プロト、ベスビー、ボッシュ、ミヤタサイクル、ヤマハ)の提供によるもの。クロスバイクタイプのE-BIKEを中心に、各社の特徴を打ち出したモデルがレンタルできるという。
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また、生口島の瀬戸田サンセットビーチと大三島の多々羅しまなみ公園の2か所に充電スポットも設置され、万が一のバッテリ―残量切れにも安心できる体制が構築されるという。各社の充電器が備えられており、どのモデルを選んでも充電可能だ。
今後、レンタサイクルの環境整備とともに、E-BIKEユーザーへ向けたガイドブックの配布や専用のWEBページの整備といったソフト面でのサポートも進められていくという。
絶景で知られる亀老山展望台をはじめ、ハードなヒルクライムスポットも点在するしまなみ海道。E-BIKEの持つポテンシャルを味わうにはぴったりのロケーションであり、逆もまた然り。体力的にしまなみ海道サイクリングをあきらめていた人の福音ともなるだろうし、これまでしまなみ海道を走ったことがある人にだって、E-BIKEは新しい楽しみ方を見つける助けとなるはずだ。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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