2018/09/15(土) - 14:01
多くのマウンテンバイカーたちが全国から集まったシマノバイカーズフェスティバル。今回は初日のチームエンデューロを楽しまれていた女性ライダーたちのバイクをピックアップして紹介しよう。
高橋麻由美さん(MilePost) BMC FS01
BMCを得意とするショップ、MilePostからはフルサスXCモデルFS01を駆っていた高橋さんにお声かけ。「実は、チームでバイクを共有していて、これは夫のバイクなんです」と高橋さん。たしかによく見ればシートの位置が低めでした。
「自分のバイクじゃないですけれども、フルサスだけど登るし、とても走りが軽くって、今日のレースもだいぶ助けられています」とのことで、実際にかなり気に入ってらっしゃるようでした。メインのコンポーネントにXTを使っているのは「扱いやすさを重視して」。
もともと王滝を攻略するために組んだバイクだったとのことで、ホイールはDTのM1700と軽めのアルミリムに、タイヤはコンチネンタルのオールラウンドタイヤであるXKINGという組み合わせ。「このホイールは店長のオススメだったんです」とのことでした。
取材当時は4時間エンデューロ(台風の影響で2時間になりましたが)の女子チームで3位につけており、ここから追い上げるというところ。「去年は2人だったんですが、今年は3人いるので気楽に楽しみます!」とレースを満喫させているようでした。
内川真里さん(マウンテンストリームW) ナイナー Air9
フェミニンな桜色にペイントされたナイナーのフルリジッドに乗られていた内川さん。「和風のデザインが好きで、桜のような淡いピンクに、和柄のデザインを入れてペイントしてもらったんです」とオリジナルペイントを施したこだわりの一台。
もともとブルーにホワイトロゴのバイクだったそうですが、何年か乗ったのでイメチェンしようと思ったのだという。信州・伊那にあるショップでペイントをお願いしたとのことですが、実はこのバイカーズがデビュー戦。
「木曜日に仕上がってきたばっかりで、まだ塗装が固まってないんですよね」とのことで、保護のためのテープが貼られていたり。ステムも同色にペイントされ、ヘッドセットもクリスキングのピンクカラーでまとめられている一方、ハブとロゴをブルーで差すなどセンスが光る一台にまとめ上げられていました。
フルリジッドなのは、このバイクを譲り受けたときからの仕様で、「慣れてるので特に難しいとは感じないですね」という猛者っぷり。今年はENS(エンデューロのシリーズ戦)に参戦中で「女子は人数が少ないので表彰台に立ちやすくてうれしいです」とのことでした。
堀間華世さん(チームヴェントス) オルベア OIZ
MTBレースで見ると少し意外な印象の東京ヴェントスジャージ。チームとしてバイカーズに参加するのは今年が初めてとのことでしたが、皆さん普段からロードもMTBもたしなむマルチなサイクリストの集まりで、その中からひときわ目を引くハイエンドレーシングバイクを駆っていた堀間さんにご登場願いました。
オルベアのフルサスXCマシンに電動XTRなど、完全なレーススペックバイクだけに普段からレースに出られていらっしゃるのかと思いきや、「トレイルで遊ぶのがメインなんです!」と堀間さん。ではなぜこのバイクに?と尋ねると、「カッコイイからですね!」とのお答えでした。
とはいえ、気に入っているのはもちろん見た目だけというわけでは無い。26インチ時代のMTBから乗り換えたら「走れ過ぎちゃって」落車してしまって骨折してしまったのだとか。「ちょっと調子に乗っちゃいましたね……。でも、早く乗りたくてリハビリ頑張ったんですよ」と、その楽しさに魅入られてしまったようです。
なかなかお見掛けしない電動XTRは、「最高です」とシンプルに絶賛。電動ならではの操作感の軽さに加えて、シンクロシフトの動作がとても気に入っているのだとか。「変速動作について考える必要がなくなったのはとっても大きいですね」と、もう普通のシフターには戻れなさそうでした。
永野潤美さん(イナーメアイランド) アンカー XR9
こちらの永野さんもガチガチのレーシングXCマシンであるアンカーのXR9が愛車。夫婦で共用しているとのことで、「どうにか機材で実力不足をカバーしようとして、いろいろ試した結果」このモデルを選んだのだとか。
コナのフルサスバイクからの乗り換えで、下りはやはりテクニックを要求されるようになるかと覚悟されていたというが、意外にそんなことはなく。「思っていたより下りも扱いやすいのが印象的でした。もちろん登りの軽さは比べ物にならないくらいで、全体的にとても楽に速く走れるようになりましたね」と永野さん。
たった一つの悩みは、「私までシリアスレーサーだと誤解されるんですよね(笑)」とのことで、実際レーシーなイメージが強い一台ですが、「踏み心地もしっかりしてるし、レースマシンなのは確かですけど、トレイルで遊んでいても楽しいバイクなんですよ」と、隠れた魅力を教えてくれた。
コンポーネントはXTをメインとしつつ、ブレーキのみXTRに。そんなところもベテランのこだわりを感じさせるアセンブル。また、今回はタイヤもブリヂストンのエクステンザ XR1。「ドライ仕様のタイヤを選んできたんですが、ピッタリハマりました!」とさすがの読みを披露していただきました。
水谷有紀子さん(BUCYO COFEE CLTサイクリングチーム) Liv OBSESS
ひときわ速いスピードで周回を重ねていく女性ライダーに、ピットインしたタイミングでインタビュー。こちらの水谷さんは、昔からXCもDHもたしなんでこられたベテランライダーで、シクロクロスではCL1を走る実力者でした。
「子供が生まれたので一旦レースからは離れていたんですが、ひと段落着いたときにシクロクロスを始めて、去年からはXCレースもちょくちょく参戦しています」というリターンライダーが相棒に選んだのはジャイアントの女性ライン、OBSESS ADVANCED。
「完成車で即レースに出場できるスペックが魅力的でした」というのがこのバイクを選んだ理由。26インチの時代から一気に乗り換えたので、びっくりしました、とも。とはいえ、全くのノーマルというわけでもなく、フォークとフロントホイールは交換済み。
「フロントがクイックリリースだったので、家族で車輪を共有できないのは困るなとなって。スルーアクスル仕様のロックショックス Rebaへと交換。それに伴ってフロントホイールもマヴィックのCROSSRIDEへと変更された。「できればフロントシングルにもしてみたいんですね」と水谷さん。シングル化で更に磨きをかけた走りを見れることに期待ですね。
text&photo:Naoki.Yasuoka
高橋麻由美さん(MilePost) BMC FS01
BMCを得意とするショップ、MilePostからはフルサスXCモデルFS01を駆っていた高橋さんにお声かけ。「実は、チームでバイクを共有していて、これは夫のバイクなんです」と高橋さん。たしかによく見ればシートの位置が低めでした。
「自分のバイクじゃないですけれども、フルサスだけど登るし、とても走りが軽くって、今日のレースもだいぶ助けられています」とのことで、実際にかなり気に入ってらっしゃるようでした。メインのコンポーネントにXTを使っているのは「扱いやすさを重視して」。
もともと王滝を攻略するために組んだバイクだったとのことで、ホイールはDTのM1700と軽めのアルミリムに、タイヤはコンチネンタルのオールラウンドタイヤであるXKINGという組み合わせ。「このホイールは店長のオススメだったんです」とのことでした。
取材当時は4時間エンデューロ(台風の影響で2時間になりましたが)の女子チームで3位につけており、ここから追い上げるというところ。「去年は2人だったんですが、今年は3人いるので気楽に楽しみます!」とレースを満喫させているようでした。
内川真里さん(マウンテンストリームW) ナイナー Air9
フェミニンな桜色にペイントされたナイナーのフルリジッドに乗られていた内川さん。「和風のデザインが好きで、桜のような淡いピンクに、和柄のデザインを入れてペイントしてもらったんです」とオリジナルペイントを施したこだわりの一台。
もともとブルーにホワイトロゴのバイクだったそうですが、何年か乗ったのでイメチェンしようと思ったのだという。信州・伊那にあるショップでペイントをお願いしたとのことですが、実はこのバイカーズがデビュー戦。
「木曜日に仕上がってきたばっかりで、まだ塗装が固まってないんですよね」とのことで、保護のためのテープが貼られていたり。ステムも同色にペイントされ、ヘッドセットもクリスキングのピンクカラーでまとめられている一方、ハブとロゴをブルーで差すなどセンスが光る一台にまとめ上げられていました。
フルリジッドなのは、このバイクを譲り受けたときからの仕様で、「慣れてるので特に難しいとは感じないですね」という猛者っぷり。今年はENS(エンデューロのシリーズ戦)に参戦中で「女子は人数が少ないので表彰台に立ちやすくてうれしいです」とのことでした。
堀間華世さん(チームヴェントス) オルベア OIZ
MTBレースで見ると少し意外な印象の東京ヴェントスジャージ。チームとしてバイカーズに参加するのは今年が初めてとのことでしたが、皆さん普段からロードもMTBもたしなむマルチなサイクリストの集まりで、その中からひときわ目を引くハイエンドレーシングバイクを駆っていた堀間さんにご登場願いました。
オルベアのフルサスXCマシンに電動XTRなど、完全なレーススペックバイクだけに普段からレースに出られていらっしゃるのかと思いきや、「トレイルで遊ぶのがメインなんです!」と堀間さん。ではなぜこのバイクに?と尋ねると、「カッコイイからですね!」とのお答えでした。
とはいえ、気に入っているのはもちろん見た目だけというわけでは無い。26インチ時代のMTBから乗り換えたら「走れ過ぎちゃって」落車してしまって骨折してしまったのだとか。「ちょっと調子に乗っちゃいましたね……。でも、早く乗りたくてリハビリ頑張ったんですよ」と、その楽しさに魅入られてしまったようです。
なかなかお見掛けしない電動XTRは、「最高です」とシンプルに絶賛。電動ならではの操作感の軽さに加えて、シンクロシフトの動作がとても気に入っているのだとか。「変速動作について考える必要がなくなったのはとっても大きいですね」と、もう普通のシフターには戻れなさそうでした。
永野潤美さん(イナーメアイランド) アンカー XR9
こちらの永野さんもガチガチのレーシングXCマシンであるアンカーのXR9が愛車。夫婦で共用しているとのことで、「どうにか機材で実力不足をカバーしようとして、いろいろ試した結果」このモデルを選んだのだとか。
コナのフルサスバイクからの乗り換えで、下りはやはりテクニックを要求されるようになるかと覚悟されていたというが、意外にそんなことはなく。「思っていたより下りも扱いやすいのが印象的でした。もちろん登りの軽さは比べ物にならないくらいで、全体的にとても楽に速く走れるようになりましたね」と永野さん。
たった一つの悩みは、「私までシリアスレーサーだと誤解されるんですよね(笑)」とのことで、実際レーシーなイメージが強い一台ですが、「踏み心地もしっかりしてるし、レースマシンなのは確かですけど、トレイルで遊んでいても楽しいバイクなんですよ」と、隠れた魅力を教えてくれた。
コンポーネントはXTをメインとしつつ、ブレーキのみXTRに。そんなところもベテランのこだわりを感じさせるアセンブル。また、今回はタイヤもブリヂストンのエクステンザ XR1。「ドライ仕様のタイヤを選んできたんですが、ピッタリハマりました!」とさすがの読みを披露していただきました。
水谷有紀子さん(BUCYO COFEE CLTサイクリングチーム) Liv OBSESS
ひときわ速いスピードで周回を重ねていく女性ライダーに、ピットインしたタイミングでインタビュー。こちらの水谷さんは、昔からXCもDHもたしなんでこられたベテランライダーで、シクロクロスではCL1を走る実力者でした。
「子供が生まれたので一旦レースからは離れていたんですが、ひと段落着いたときにシクロクロスを始めて、去年からはXCレースもちょくちょく参戦しています」というリターンライダーが相棒に選んだのはジャイアントの女性ライン、OBSESS ADVANCED。
「完成車で即レースに出場できるスペックが魅力的でした」というのがこのバイクを選んだ理由。26インチの時代から一気に乗り換えたので、びっくりしました、とも。とはいえ、全くのノーマルというわけでもなく、フォークとフロントホイールは交換済み。
「フロントがクイックリリースだったので、家族で車輪を共有できないのは困るなとなって。スルーアクスル仕様のロックショックス Rebaへと交換。それに伴ってフロントホイールもマヴィックのCROSSRIDEへと変更された。「できればフロントシングルにもしてみたいんですね」と水谷さん。シングル化で更に磨きをかけた走りを見れることに期待ですね。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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