2018/06/13(水) - 09:38
サイクルイベントにて出会ったライダーとバイクを紹介する企画「あなたの自転車を見せてください」。今回は、4月22日に行われたもてぎ7時間エンデューロを走った男女6名のバイクをピックアップしました。
大宅陽子さん(チームリオン) キャノンデール SUPERSIX 5
ヨガインストラクターとして各種自転車メディアやイベントに出演し、NHKの番組「チャリダー」の坂バカ女子部としても活動した大宅陽子さん。愛車はキャノンデールのSUPERSIXだ。まだ名前に”EVO”が付かない2世代前のモデルとして、既に6年近く乗り続けている愛車だという。ヒルクライムの大会で結果を残すべくハイエンド系パーツでカスタムを施してる。
「女性でも乗れる小さいサイズということと、カラーリングが気に入ったのでこのバイクを選びました。軽さと速さを求めたら結局コンポはデュラエースDi2になっちゃいましたね笑」とのこと。フレームが電動コンポーネント未対応のため、タイラップ等を駆使しつつケーブル外装仕様で組んでいる。「Di2は女性でも使いやすいブラケットのサイズ感や、ダンシング中にもストレスなく変速できるところが良いですね」とコメント。
フレームカラーに合わせてパイオニアのペダリングモニターカバーやアスチュートのサドルはグリーンに、ボトルケージ・BB・カーボンドライジャパンのプーリーケージはブルーのものを使用する。ハンドルは身体に合わせて幅の狭めのものをチョイス。チャリダーのロケで使用したというゼッケンホルダーは、その後も装着し続けジャパンカップ等のレースでも活用したのだとか。
クライマーハブ仕様のゴキソホイールはヒルクライムに合わせてローハイトを選択。「ハイトは低いですがさすがゴキソといった感じで、下りで足を止めても勝手に転がってくれるほどです。エンデューロレースには最高ですね」と語ってくれた。
普久原奨さん(BICYCLE PARK O2) トレック Emonda SL
ブリヂストンアンカーや宇都宮ブリッツェンでプロレーサーとして活躍し、現在は茨城栃木に店舗を構えるショップ「BICYCLE PARK O2」に勤務する普久原奨さん。4時間ロードソロのカテゴリーで6位に入賞した普久原さんの走りを支えるバイクは、トレックの軽量モデルEmonda SLだ。ショップで取り扱うバイクとして、トレックのOCLV500カーボンの走りを試したかったとのことから、わざわざセカンドグレードのSLモデルをチョイスしたのだという。
「ガッツリ踏み込むと少しフレームの柔らかさは感じますが、全体的にバランスが良くてレースで使っても十分に進んでくれます。これでセカンドモデルですからトレックの質の高さが感じられますね」と自身のバイクをインプレッション。現在は地元開催のツール・ド・おきなわのみにレースの焦点を当てて、仕事とトレーニングを両立しているという。
ヴィジョンのホイールは完成車仕様のままで、剛性を求めてデュラエースのクランクに、ポジション合わせのためにPROの10度アングルステムに変更している。また4,5年前にブライトンのサイクルコンピュータを使っていたことから、昨年新たに国内入荷した「Rider310」を興味本位で使い始めたのだとか。その他、チェーンステー内蔵のスピードセンサー「DuoTrap S」や、フレームに合わせたオレンジのボトルケージを合わせていた。
簗瀬莉菜さん(TEAM IOG) スコット CONTESSA SPEEDSTER 15
愉快なチームメンバーとともに2時間エンデューロに参加した簗瀬さんの愛車はスコットのアルミレディースモデル、CONTESSA SPEEDSTER 15。バイクのカラーに合わせ、ピンクのバーテープやボトルケージ、コラムスペーサー等で女性らしく可愛らしいコーディネートに仕上がる。
山が苦手と語る簗瀬さんはバイクの軽量化のため、デュラエースの廉価グレードであるシマノのRS81-C24ホイールをアセンブル。ステムは逆向きにつけることでハンドル位置を高くし、より上体の楽なポジションを取っているところも特徴的だ。サドルは快適性の高いセライタリアのGEL FLOWをチョイスする。
所属するTEAM IOGのチーム名は「アイス・オン・グローブ」の略とのことで、その名の通りアイスやご飯を目当てに週末ゆるポタを楽しんでいるのだとか。「走った後のランチが楽しみで、いつもそこまで激しく走ることはありません笑。前回のもてぎエンデューロで入賞を逃したので今回はリベンジしたいです」とコメント。その宣言通り、2時間ロードウーマンのカテゴリーでバッチリ5位入賞を決めていました。
大野努さん(BBR-OM) ファクター O2
福島県白河市のショップ「サイクル工房B.B.」のチームBBRのメンバーで出場した大野努さん。7時間ロードチームのカテゴリーで準優勝の好成績を納めた大野さんは、国内でもまだ珍しいファクターのO2を駆る。人と被らないブランドに惹かれて購入を決めたというこのバイクは、納車したばかりの新車でまだ乗り始めて1ヶ月ほどなんだとか。
「今まで乗っていたバイクがエンデュランス系のモデルだったので、それと比べるとスピードの乗り方が全然違うので楽しいですね。登りも軽く進むので気に入っています」とコメント。特にバイクの重量は気にしなかったという大野さんだが、特別な軽量パーツや高級パーツをアセンブルせずとも7kgジャストほどに仕上がっていると言う。
自身が所有するパワータップのペダルとクリートを合わせるため、ルックのKEOブレードペダルをチョイス。フレームセットに付属するステム一体型ハンドルはポジションを合わせるために使用せず、デダのSUPERZEROシリーズをアセンブルしている。「もともとアルミハンドルのフィーリングが好きで、上ハンドルの形状も握りやすいんです。試しに使ってみたピレリのタイヤも平地に向いている感触で良いですよ」と語ってくれた。
石坂琴美さん(首都大学東京) リドレー LIZ
首都大学東京の自転車部競技班初の女子部員として学連を走る石坂さんの愛車は、リドレーの女性モデルLIZ。以前乗っていたピナレロを落車で壊してしまったため、急いで代わりのバイクを探した時に出会ったフレームなのだとか。ボーマのカーボンホイールは自転車部の決戦車輪とのことで、学連選手らしさが窺える。
同じく学連を走り日本代表にも選ばれている福田咲絵さんの勧めで、実業団の強豪チーム「フィッツ」にも所属。ハイレベルなレースで戦うためにパワーメーターも昨年導入したのだという。「女子一人の練習となっても、パワーベースだと効率的なトレーニングができます」と満足の様子。各種パーツは前のバイクから載せ替えたとあって、特別なカスタムはしていないそうだ。
レース仲間から譲ってもらったというアスチュートのサドルは、「穴開きで快適ですし、先が細身なのでダンシングで振りやすさもありますね」とのこと。「今日は部活の現役vsOBチームで争って、どちらが勝つかレースのように楽しみながら走れました。あと半年でインカレなのでしっかり練習していきたいと思います」と語ってくれた。
佐藤洋輔さん(山下ゴム株式会社) GURU PHOTON SL
4時間エンデューロのチームと企業対抗のカテゴリーを制し、イエローのチャンピオンジャージを獲得した佐藤さんが駆るのは、カナダブランドGURUの軽量モデルPHOTON SLだ。既にブランドは解散してしまい入手不可となってしまったため、国内では稀有なバイクと言えるだろう。
某シリーズ戦の年間チャンピオンに輝いた景品でもらったのだと言う同バイクは、2012年から大事に乗り続けてきたと言う1台。通勤用と平地用にまた別のバイクを所有する佐藤さんは、このGURUをヒルクライム専用に軽量パーツで組んでおり、決戦用ホイールを履かせるとその重量は5.5kgほどに仕上がるのだという。
コンポーネントは機械式のスラムRED、ブレーキはKCNC、ノコンのケーブル類にRIDEAのビッグプーリー等をアセンブルし、フレームに合わせてレッドのカラーリングでまとめているところもポイント。今回はスーパーディープリムホイールを履いたエンデューロ仕様で走った。仕事の都合で長期海外転勤が決まってしまい、これが日本で最後のレースだという佐藤さん。「最後に有終の美を飾ることができました」と笑顔でコメントしてくれた。
text&photo:Yuto.Murata
大宅陽子さん(チームリオン) キャノンデール SUPERSIX 5
ヨガインストラクターとして各種自転車メディアやイベントに出演し、NHKの番組「チャリダー」の坂バカ女子部としても活動した大宅陽子さん。愛車はキャノンデールのSUPERSIXだ。まだ名前に”EVO”が付かない2世代前のモデルとして、既に6年近く乗り続けている愛車だという。ヒルクライムの大会で結果を残すべくハイエンド系パーツでカスタムを施してる。
「女性でも乗れる小さいサイズということと、カラーリングが気に入ったのでこのバイクを選びました。軽さと速さを求めたら結局コンポはデュラエースDi2になっちゃいましたね笑」とのこと。フレームが電動コンポーネント未対応のため、タイラップ等を駆使しつつケーブル外装仕様で組んでいる。「Di2は女性でも使いやすいブラケットのサイズ感や、ダンシング中にもストレスなく変速できるところが良いですね」とコメント。
フレームカラーに合わせてパイオニアのペダリングモニターカバーやアスチュートのサドルはグリーンに、ボトルケージ・BB・カーボンドライジャパンのプーリーケージはブルーのものを使用する。ハンドルは身体に合わせて幅の狭めのものをチョイス。チャリダーのロケで使用したというゼッケンホルダーは、その後も装着し続けジャパンカップ等のレースでも活用したのだとか。
クライマーハブ仕様のゴキソホイールはヒルクライムに合わせてローハイトを選択。「ハイトは低いですがさすがゴキソといった感じで、下りで足を止めても勝手に転がってくれるほどです。エンデューロレースには最高ですね」と語ってくれた。
普久原奨さん(BICYCLE PARK O2) トレック Emonda SL
ブリヂストンアンカーや宇都宮ブリッツェンでプロレーサーとして活躍し、現在は茨城栃木に店舗を構えるショップ「BICYCLE PARK O2」に勤務する普久原奨さん。4時間ロードソロのカテゴリーで6位に入賞した普久原さんの走りを支えるバイクは、トレックの軽量モデルEmonda SLだ。ショップで取り扱うバイクとして、トレックのOCLV500カーボンの走りを試したかったとのことから、わざわざセカンドグレードのSLモデルをチョイスしたのだという。
「ガッツリ踏み込むと少しフレームの柔らかさは感じますが、全体的にバランスが良くてレースで使っても十分に進んでくれます。これでセカンドモデルですからトレックの質の高さが感じられますね」と自身のバイクをインプレッション。現在は地元開催のツール・ド・おきなわのみにレースの焦点を当てて、仕事とトレーニングを両立しているという。
ヴィジョンのホイールは完成車仕様のままで、剛性を求めてデュラエースのクランクに、ポジション合わせのためにPROの10度アングルステムに変更している。また4,5年前にブライトンのサイクルコンピュータを使っていたことから、昨年新たに国内入荷した「Rider310」を興味本位で使い始めたのだとか。その他、チェーンステー内蔵のスピードセンサー「DuoTrap S」や、フレームに合わせたオレンジのボトルケージを合わせていた。
簗瀬莉菜さん(TEAM IOG) スコット CONTESSA SPEEDSTER 15
愉快なチームメンバーとともに2時間エンデューロに参加した簗瀬さんの愛車はスコットのアルミレディースモデル、CONTESSA SPEEDSTER 15。バイクのカラーに合わせ、ピンクのバーテープやボトルケージ、コラムスペーサー等で女性らしく可愛らしいコーディネートに仕上がる。
山が苦手と語る簗瀬さんはバイクの軽量化のため、デュラエースの廉価グレードであるシマノのRS81-C24ホイールをアセンブル。ステムは逆向きにつけることでハンドル位置を高くし、より上体の楽なポジションを取っているところも特徴的だ。サドルは快適性の高いセライタリアのGEL FLOWをチョイスする。
所属するTEAM IOGのチーム名は「アイス・オン・グローブ」の略とのことで、その名の通りアイスやご飯を目当てに週末ゆるポタを楽しんでいるのだとか。「走った後のランチが楽しみで、いつもそこまで激しく走ることはありません笑。前回のもてぎエンデューロで入賞を逃したので今回はリベンジしたいです」とコメント。その宣言通り、2時間ロードウーマンのカテゴリーでバッチリ5位入賞を決めていました。
大野努さん(BBR-OM) ファクター O2
福島県白河市のショップ「サイクル工房B.B.」のチームBBRのメンバーで出場した大野努さん。7時間ロードチームのカテゴリーで準優勝の好成績を納めた大野さんは、国内でもまだ珍しいファクターのO2を駆る。人と被らないブランドに惹かれて購入を決めたというこのバイクは、納車したばかりの新車でまだ乗り始めて1ヶ月ほどなんだとか。
「今まで乗っていたバイクがエンデュランス系のモデルだったので、それと比べるとスピードの乗り方が全然違うので楽しいですね。登りも軽く進むので気に入っています」とコメント。特にバイクの重量は気にしなかったという大野さんだが、特別な軽量パーツや高級パーツをアセンブルせずとも7kgジャストほどに仕上がっていると言う。
自身が所有するパワータップのペダルとクリートを合わせるため、ルックのKEOブレードペダルをチョイス。フレームセットに付属するステム一体型ハンドルはポジションを合わせるために使用せず、デダのSUPERZEROシリーズをアセンブルしている。「もともとアルミハンドルのフィーリングが好きで、上ハンドルの形状も握りやすいんです。試しに使ってみたピレリのタイヤも平地に向いている感触で良いですよ」と語ってくれた。
石坂琴美さん(首都大学東京) リドレー LIZ
首都大学東京の自転車部競技班初の女子部員として学連を走る石坂さんの愛車は、リドレーの女性モデルLIZ。以前乗っていたピナレロを落車で壊してしまったため、急いで代わりのバイクを探した時に出会ったフレームなのだとか。ボーマのカーボンホイールは自転車部の決戦車輪とのことで、学連選手らしさが窺える。
同じく学連を走り日本代表にも選ばれている福田咲絵さんの勧めで、実業団の強豪チーム「フィッツ」にも所属。ハイレベルなレースで戦うためにパワーメーターも昨年導入したのだという。「女子一人の練習となっても、パワーベースだと効率的なトレーニングができます」と満足の様子。各種パーツは前のバイクから載せ替えたとあって、特別なカスタムはしていないそうだ。
レース仲間から譲ってもらったというアスチュートのサドルは、「穴開きで快適ですし、先が細身なのでダンシングで振りやすさもありますね」とのこと。「今日は部活の現役vsOBチームで争って、どちらが勝つかレースのように楽しみながら走れました。あと半年でインカレなのでしっかり練習していきたいと思います」と語ってくれた。
佐藤洋輔さん(山下ゴム株式会社) GURU PHOTON SL
4時間エンデューロのチームと企業対抗のカテゴリーを制し、イエローのチャンピオンジャージを獲得した佐藤さんが駆るのは、カナダブランドGURUの軽量モデルPHOTON SLだ。既にブランドは解散してしまい入手不可となってしまったため、国内では稀有なバイクと言えるだろう。
某シリーズ戦の年間チャンピオンに輝いた景品でもらったのだと言う同バイクは、2012年から大事に乗り続けてきたと言う1台。通勤用と平地用にまた別のバイクを所有する佐藤さんは、このGURUをヒルクライム専用に軽量パーツで組んでおり、決戦用ホイールを履かせるとその重量は5.5kgほどに仕上がるのだという。
コンポーネントは機械式のスラムRED、ブレーキはKCNC、ノコンのケーブル類にRIDEAのビッグプーリー等をアセンブルし、フレームに合わせてレッドのカラーリングでまとめているところもポイント。今回はスーパーディープリムホイールを履いたエンデューロ仕様で走った。仕事の都合で長期海外転勤が決まってしまい、これが日本で最後のレースだという佐藤さん。「最後に有終の美を飾ることができました」と笑顔でコメントしてくれた。
text&photo:Yuto.Murata
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