2018/03/20(火) - 09:17
春先のサイクリングに出かけたくない原因の1つは花粉といっても過言ではないはず。そんなサイクリストの味方となるのがスポーツ用モデルとして開発されたナルーマスクだ。花粉や有害物質をシャットアウトしながら、息苦しくない通気性を獲得したマスクを紹介しよう。
梅と桜が見頃の時期はほぼ一瞬で過ぎ去ってしまうため、ああだこうだしているとお花見サイクリングの機会も逃してしまいがち。ああだこうだの原因の大半は花粉だろう。少し外出するだけで、鼻水は垂れ、気がついたら鼻は詰まり、頭痛や微熱が発生してしまうなんて珍しいケースではない。桜の開花予報とあわせて花粉飛散量をチェックしていると、外に出る気力は失せてしまい「ああ、今年もまた桜を見ることができなかったな」なんてことになってしまうサイクリストは少なくないはずだ。
従来のマスクは息苦しいし、吐いた息の水分がマスク内側に付着してしまい非常に不快。元々スポーツ用ではないから仕方がないことではあるが、花粉症持ちがサイクリングする際は味方になってくれないのは、我々にとっては非常に痛手である。チューブ状の薄手ネックカバーでも無いよりは役に立つのだが、ライド中にズレるなど完璧ではない。
餅は餅屋ということわざを痛烈に実感するケースの1つとしてサイクリング用マスクを挙げることは、オーバーリアクションではないはずだ。今回はスポーツに適したマスクの餅屋として言っても過言ではない「ナルーマスク」をピックアップして紹介する。
ナルーマスクは、花粉を始めとする空気中の有害物質をシャットアウトするアウトドアスポーツ用マスクブランド。花粉にフォーカスしているが、交通量が多く排出される排気ガスも多い幹線道路を走行するサイクリストにもうってつけのプロダクトが集まっている。
ナルーマスクのラインアップは生地の厚さごとに1~9のナンバリングが割り振られている。"1"のプロダクトは最も薄手であり夏の紫外線対策として活躍するモデル、"9"のナンバーは最も厚手で防寒性に優れるモデルとして冬場に活躍する。
今回紹介するのはナンバー"5"が与えられた「F5s」と「X5s」の2種類だ。1と9の中間のナンバーとなるこの2モデルは、春先や秋口などミッドシーズンに活躍する中厚手の生地を採用していることが特徴である。厚さ以外の生地面積や編み方などは全く異なっている。
F5sはナルーマスクが誇るマイクロネットフィルター構造を採用するモデルだ。この構造は生地の網目を細かくすることで、2.5マイクロメートルの有害物質をシャットアウトする機能を実現している。花粉が20~30μm、髪の毛が100μmという大きさのため、花粉症が気になるサイクリストは安心して使うことができるだろう。
きめ細かい網目としながらも生地をよく見ると、光が通るほどの隙間は開けられている。ストレッチ性を備えた素材ということもあり、手で引き伸ばすことでフィルターの構造がネットであることがわかる。この隙間が呼吸を困難にしない通気性を実現している。
また、マイクロネットフィルターは蛇腹状とされているため、着用した際に蛇腹ではない形状と比較し、生地の網目が広がりにくくなっており、フィルター機能を損なう心配も少ない。肌と接触する面が少なく、空間ができることもメリットとなりそうだ。
この面には一般的な不織布のマスクのように鼻頭にフィットさせられる柔軟性を備えたプレートが仕込まれており、自分の顔に合わせて調節が行えるようになっている。
耳掛けを挟みマイクロネットフィルターの対面は、通気孔が設けられたアンダーウェアのように目が大きなフィルターとなっている。ハードに追い込む際など息を大きく吸い込みたい場合はこちらを口の方に向けて着用すると良いだろう。口に虫が飛び込むことも無くなるため、心置きなく大きく口を開けて呼吸することが可能となる。
サイズは20×10cmのフリーサイズ。カラーはブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ミントという4種類。価格は3,200円(税抜)。
X5sも目が細かい面と粗い面を持つモデル。こちらの目の細い面には特別なネーミングが与えられているわけではないが、マイクロネットフィルターと同様程度には糸が編み込まれているため、非常に優れたフィルター機能を期待できるだろう。粗い面は網目状のアンダーウェアのような構造となっており、非常に通気性に優れていることが特徴だ。
カラーはブラック、ブラック/ブルー、ブラック/レッド、ブラック/イエロー、ホワイトという5種類。サイズは20cm×12cmのワンサイズ展開。非常に伸縮性に富むため、柔軟にフィットするはずだ。価格は1,980円(税抜)。
さて、今回は花粉症を重度に患う編集部員2人が、東京都内唯一の村「檜原」に向かうライドでナルーマスクをテストした。この2人の花粉症の度合いは、屋外に出て5分もしないうちにクシャミ、鼻水が止まらず、喉に違和感が発生するほど重めである。
結論から述べるとF5xとS5xどちらも花粉をシャットアウトする性能は素晴らしく、花粉の発生源である檜原に至る道中でクシャミを一回もすることはなかった。ただし装着している時に限るという注釈書きは必要だ。例えば、休憩で補給食を摂る際にマスクを外した途端に鼻はムズムズし、クシャミは連発、喉もイガイガと不快感があらわれてしまう。言い換えるとナルーマスクを着用している時は一切症状が現れないとも表しても良いはずだ。
ただ単純に花粉をシャットアウトするならば一般的なマスクでも良いのだが、ナルーマスクは目の細かいフィルター面でも普通の状態のように呼吸可能であることがメリット。呼吸の楽さは、マスク無しの状態と比較すると流石に勝ち目はないが、スプリントを行い心拍を追い込んだ後も息苦しくなることはない。どのような状況でも非常にストレスフリーに呼吸を行えるはずだ。
通気性に優れるネックカバーを使用すれば同等の効果を得られるかもしれないが、フィット感という面では専用設計のナルーマスクに軍配が上がる。ややタイトめに作られているため、イヤーループを通さずともしっかりと顔にフィット。F5sに関してはノーズプレートを調節することで、さらなるフィット感を求めることができる。
サイズ感はF5sがX5sよりも大きいという印象を受けた。いずれも鼻と口をしっかりと覆ってくれるため、不足を感じることはないものの、サイズ感を気にする方は一度試着した方が良いだろう。また、生地はF5sのほうが厚手で冬から春に掛けての季節の変わり目などに適していそう。X5sはやや薄いため、気温が高い春場のライドにマッチするはずだ。
人間なにかの恩恵を受けている時は気が付かず享受し続けるとともに、粗を探してしまいがちで、恩恵を失った時に初めてその有難み、見つけ出した粗と自分の心の小ささを感じるもの。今回はF5sを着用している際、呼気に含まれる水分がマスクの外に上手く排出されていないことと、若干の暑さを感じた。しかし、これは通気性に優れるネックカバーでも起こることであり、花粉をシャットアウトしてくれているという大きなメリットの前では些細なことでしかない。
また、ナルーマスクも同じ様に着用している時は楽に呼吸できて当たり前と思いがちなのだが、外した途端に鼻づまりによって呼吸が辛くなり、マスクの存在を有難く感じるのだ。花粉症持ちとして、これまでは鼻水を垂らしながら走り続けてきたが、これからはそのストレスから開放されるのだと思うと幸せだ。ナルーマスクは、一度使うと元に戻りたくなくなる魅力的なプロダクトである。
ナルーマスク F5s
材 質:ポリエステル46% ナイロン42% ポリウレタン12%
サイズ:フリーサイズ 20cmX10cm
カラー:ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ミント
価 格:3,200円(税抜)
ナルーマスク X5s
材 質:ポリエステル46% ナイロン42% ポリウレタン12%
サイズ:フリーサイズ 20cmX12cm
カラー:ブラック、ブラック/ブルー、ブラック/レッド、ブラック/イエロー、ホワイト
価 格:1,980円(税抜)
梅と桜が見頃の時期はほぼ一瞬で過ぎ去ってしまうため、ああだこうだしているとお花見サイクリングの機会も逃してしまいがち。ああだこうだの原因の大半は花粉だろう。少し外出するだけで、鼻水は垂れ、気がついたら鼻は詰まり、頭痛や微熱が発生してしまうなんて珍しいケースではない。桜の開花予報とあわせて花粉飛散量をチェックしていると、外に出る気力は失せてしまい「ああ、今年もまた桜を見ることができなかったな」なんてことになってしまうサイクリストは少なくないはずだ。
従来のマスクは息苦しいし、吐いた息の水分がマスク内側に付着してしまい非常に不快。元々スポーツ用ではないから仕方がないことではあるが、花粉症持ちがサイクリングする際は味方になってくれないのは、我々にとっては非常に痛手である。チューブ状の薄手ネックカバーでも無いよりは役に立つのだが、ライド中にズレるなど完璧ではない。
餅は餅屋ということわざを痛烈に実感するケースの1つとしてサイクリング用マスクを挙げることは、オーバーリアクションではないはずだ。今回はスポーツに適したマスクの餅屋として言っても過言ではない「ナルーマスク」をピックアップして紹介する。
ナルーマスクは、花粉を始めとする空気中の有害物質をシャットアウトするアウトドアスポーツ用マスクブランド。花粉にフォーカスしているが、交通量が多く排出される排気ガスも多い幹線道路を走行するサイクリストにもうってつけのプロダクトが集まっている。
ナルーマスクのラインアップは生地の厚さごとに1~9のナンバリングが割り振られている。"1"のプロダクトは最も薄手であり夏の紫外線対策として活躍するモデル、"9"のナンバーは最も厚手で防寒性に優れるモデルとして冬場に活躍する。
今回紹介するのはナンバー"5"が与えられた「F5s」と「X5s」の2種類だ。1と9の中間のナンバーとなるこの2モデルは、春先や秋口などミッドシーズンに活躍する中厚手の生地を採用していることが特徴である。厚さ以外の生地面積や編み方などは全く異なっている。
F5sはナルーマスクが誇るマイクロネットフィルター構造を採用するモデルだ。この構造は生地の網目を細かくすることで、2.5マイクロメートルの有害物質をシャットアウトする機能を実現している。花粉が20~30μm、髪の毛が100μmという大きさのため、花粉症が気になるサイクリストは安心して使うことができるだろう。
きめ細かい網目としながらも生地をよく見ると、光が通るほどの隙間は開けられている。ストレッチ性を備えた素材ということもあり、手で引き伸ばすことでフィルターの構造がネットであることがわかる。この隙間が呼吸を困難にしない通気性を実現している。
また、マイクロネットフィルターは蛇腹状とされているため、着用した際に蛇腹ではない形状と比較し、生地の網目が広がりにくくなっており、フィルター機能を損なう心配も少ない。肌と接触する面が少なく、空間ができることもメリットとなりそうだ。
この面には一般的な不織布のマスクのように鼻頭にフィットさせられる柔軟性を備えたプレートが仕込まれており、自分の顔に合わせて調節が行えるようになっている。
耳掛けを挟みマイクロネットフィルターの対面は、通気孔が設けられたアンダーウェアのように目が大きなフィルターとなっている。ハードに追い込む際など息を大きく吸い込みたい場合はこちらを口の方に向けて着用すると良いだろう。口に虫が飛び込むことも無くなるため、心置きなく大きく口を開けて呼吸することが可能となる。
サイズは20×10cmのフリーサイズ。カラーはブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ミントという4種類。価格は3,200円(税抜)。
X5sも目が細かい面と粗い面を持つモデル。こちらの目の細い面には特別なネーミングが与えられているわけではないが、マイクロネットフィルターと同様程度には糸が編み込まれているため、非常に優れたフィルター機能を期待できるだろう。粗い面は網目状のアンダーウェアのような構造となっており、非常に通気性に優れていることが特徴だ。
カラーはブラック、ブラック/ブルー、ブラック/レッド、ブラック/イエロー、ホワイトという5種類。サイズは20cm×12cmのワンサイズ展開。非常に伸縮性に富むため、柔軟にフィットするはずだ。価格は1,980円(税抜)。
さて、今回は花粉症を重度に患う編集部員2人が、東京都内唯一の村「檜原」に向かうライドでナルーマスクをテストした。この2人の花粉症の度合いは、屋外に出て5分もしないうちにクシャミ、鼻水が止まらず、喉に違和感が発生するほど重めである。
結論から述べるとF5xとS5xどちらも花粉をシャットアウトする性能は素晴らしく、花粉の発生源である檜原に至る道中でクシャミを一回もすることはなかった。ただし装着している時に限るという注釈書きは必要だ。例えば、休憩で補給食を摂る際にマスクを外した途端に鼻はムズムズし、クシャミは連発、喉もイガイガと不快感があらわれてしまう。言い換えるとナルーマスクを着用している時は一切症状が現れないとも表しても良いはずだ。
ただ単純に花粉をシャットアウトするならば一般的なマスクでも良いのだが、ナルーマスクは目の細かいフィルター面でも普通の状態のように呼吸可能であることがメリット。呼吸の楽さは、マスク無しの状態と比較すると流石に勝ち目はないが、スプリントを行い心拍を追い込んだ後も息苦しくなることはない。どのような状況でも非常にストレスフリーに呼吸を行えるはずだ。
通気性に優れるネックカバーを使用すれば同等の効果を得られるかもしれないが、フィット感という面では専用設計のナルーマスクに軍配が上がる。ややタイトめに作られているため、イヤーループを通さずともしっかりと顔にフィット。F5sに関してはノーズプレートを調節することで、さらなるフィット感を求めることができる。
サイズ感はF5sがX5sよりも大きいという印象を受けた。いずれも鼻と口をしっかりと覆ってくれるため、不足を感じることはないものの、サイズ感を気にする方は一度試着した方が良いだろう。また、生地はF5sのほうが厚手で冬から春に掛けての季節の変わり目などに適していそう。X5sはやや薄いため、気温が高い春場のライドにマッチするはずだ。
人間なにかの恩恵を受けている時は気が付かず享受し続けるとともに、粗を探してしまいがちで、恩恵を失った時に初めてその有難み、見つけ出した粗と自分の心の小ささを感じるもの。今回はF5sを着用している際、呼気に含まれる水分がマスクの外に上手く排出されていないことと、若干の暑さを感じた。しかし、これは通気性に優れるネックカバーでも起こることであり、花粉をシャットアウトしてくれているという大きなメリットの前では些細なことでしかない。
また、ナルーマスクも同じ様に着用している時は楽に呼吸できて当たり前と思いがちなのだが、外した途端に鼻づまりによって呼吸が辛くなり、マスクの存在を有難く感じるのだ。花粉症持ちとして、これまでは鼻水を垂らしながら走り続けてきたが、これからはそのストレスから開放されるのだと思うと幸せだ。ナルーマスクは、一度使うと元に戻りたくなくなる魅力的なプロダクトである。
ナルーマスク F5s
材 質:ポリエステル46% ナイロン42% ポリウレタン12%
サイズ:フリーサイズ 20cmX10cm
カラー:ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ミント
価 格:3,200円(税抜)
ナルーマスク X5s
材 質:ポリエステル46% ナイロン42% ポリウレタン12%
サイズ:フリーサイズ 20cmX12cm
カラー:ブラック、ブラック/ブルー、ブラック/レッド、ブラック/イエロー、ホワイト
価 格:1,980円(税抜)
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