2017/05/19(金) - 08:40
注目のチネリ2018モデルを見て触って、海外VIPと一緒にシーサイドライドを楽しみ、トップシェフお手製の本格イタリアンを楽しんだ1日の模様をレポート。
自分で書いておきながら何が何だかさっぱり分からない記事タイトルだが、そのものズバリのユニークなイベントが南房総、千葉県館山市において「第6回ポディウムキャンプ」として開催されたのだ。
もうある程度の知名度を得たと言って過言ではないポディウムキャンプ。念のため説明しておくと欧州系ブランドを数多く取り扱うインポーター、ポディウム社が主催する一般参加型の試乗展示会で、取り扱い製品をより深く知ってもらおうというのがその狙いだ。
そんな同イベントの第4弾が、伝統と革新のイタリアンブランド、チネリにフィーチャーした「チネリキャンプ」。本国イタリアよりも早くチネリ2018モデルが披露された(それだけに詳細は未発表だったが)ほか、チネリ副社長で研究&開発も手がけるファブリッツィオ・アギト氏も会場に姿を現した。
さらにはハッチンソン社のアレックス・コットブルン氏、セラサンマルコのルイジ・ジラルディJr氏といった各メーカーの首脳陣が参加したほか、チネリがサポートするロングライドギネス世界記録(144日間で29400キロを走破、総獲得標高145000メートル(1日平均走行距離220キロ、1日平均獲得標高1200m超)保持者のパオラ・ジャノッティ氏(月曜日から北海道〜九州間の新記録に挑戦するそうだ)や、ファブリツィオ氏と旧知の仲であるマスターシェフのアンドレア・レッキ氏も来場し、その腕を振るった。
指示を受けつつ5人1組での調理から幕開けたチネリキャンプ。最大の話題はクロモリピストバイクとしてラインアップされてきたVIGORELLIに、ロードバイク仕様「VIGORELLI ROAD」が追加されたことだろう。フレームセット9万8千円とだけ聞くと「どうせ廉価版でしょ?」と思いがちだが、その実態はVIGORELLIを駆りレッドフックに出場しているトップチームからのフィードバックを受けた、本気のクリテリウム用アルミロードだ。
やや立たせたシートチューブアングルや、バンクさせながらのペダリングでも路面を掻かないよう高めに設定されたBBハイト、落車しても壊れないことを前提としたチューブや重量など、現在の風潮に逆行するかのような、いかにも短距離レース専用とった趣が勇ましい。それでいてチネリ・クローム仕様の美しいペイントも見事で、これまで以上にブランドの知名度を上げそうな予感。
また、2年前の登場時からスチールフレームファンの熱視線を浴びてきた完全イタリアメイドのレーサー「NEMO-TIG」にはディスクブレーキ仕様が登場。さらにカラーオーダー(全60色!)やジオメトリーオーダーにも対応することとなり、よりその価値を高めることに。筆者はグループライド時にスーパーレコードとボーラ50で組んだ試乗車をお借りしたのだが、1800gというフレーム重量を感じさせないシャキッと感や、シャープなハンドリング、横方向へ適度にしなるBBなど、そのトータルバランスは予想以上。画像よりもずっとゴールドに近い色味も素敵で、思わず真剣に価格と納期を聞いてしまった。
現在のロードバイクの礎を築いた伝統の一台「SUPER CORSA」には、世界各国からの希望を具現化したヴィンテージグラフィックが追加される。仕様的には一般モデルと変わらないものの、復刻に苦労したというヘッドバッヂや胴巻アルカンシエルが非常に魅力的で、ファブリツィオ氏も自慢の作なんだとか。その他STRATO FASTERやZYDECOのニューカラーも展示され注目を集めた。
さて、これまでのポディウムキャンプの例に漏れず、下ごしらえをした素材をアンドレアシェフに委ねた我々は、快晴に恵まれた35kmのシーサイドライドへと飛び出した。最高の天気の下、速すぎず遅すぎずのペースで途中休憩を入れながら。たっぷりと休憩を混ぜつつ会場に戻る頃には、アンドレアシェフの料理が出揃う頃だった。
最初こそ一体どんな内容なんだろうか…?と若干不安を覚えながら会場入りしたものの、ゲストたちとグループライドを楽しみ、アンドレアシェフ監修による本格イタリアンに舌鼓を打つという、自転車と料理を通じてイタリアの文化に触れるイベントは満足度二重マル。愛嬌たっぷりのジラルディ氏のジョークにファブリツィオ氏が突っ込んでみたり(両ブランドも非常に縁が深く仲が良いのだ)、急にイタリア勢による歌謡曲の合唱が始まったりと、ファブリツィオ氏が「ファミリー」と表現するものを理解するにも十分な濃さの1日だった。
…あれ?これが往復バス込みでオール無料だなんて、ポディウムさん、ちょっと商売っ気なさすぎじゃありませんか?明日5月20日に大阪で開催されるチネリキャンプに参加する予定の皆様は期待して週末を待つべし。
本日のレシピの一部を紹介!
以下にアンドレア氏の了解を得て基本のニョッキとパスタ、それとかぼちゃのリゾットのレシピと作り方を、ワンポイントアドバイスと共に紹介しよう。今回作ったメニューはどれもこれも料理の心得と時間があれば誰でも簡単にできるものだったので、気張らずに是非どうぞ。
基本の手打ちパスタ
・デュラムセモリナ粉(強力粉でも可)100g
・全卵 1個
1.溶き卵に徐々にセモリナ粉を合わせていき、耳たぶくらいになるまでしっかりこねる。だいたい15分間寝かせる。
2.綿棒で伸ばして2mm厚に整える。
3.塩を加えたお湯でボイル。2分ほどで揚がる。
アンドレア先生のワンポイントアドバイス
「手打ちパスタは思っている以上に簡単なのでトライしてみて!基本の生地を四角く切ればラザーニャ、細く切ればタリオリーニやフェットチーネと呼び名が変わります。作りすぎたら、天気が良い場合は天日干ししておくと保存がききます。冷蔵庫だと湿気を吸うので早めに食べちゃうのがベター」
基本のニョッキ
・じゃがいも 100g
・デュラムセモリナ粉(強力粉でも可)40g
・米粉 5g
・塩・胡椒
1.皮をむいたじゃがいもを茹でて潰し、マッシュポテトにする
2.セモリナ粉を加えて耳たぶ状の硬さになるまで合わせていく
3.細い棒状に伸ばして一口大(2cmくらい)にカットし、米粉を振りかけておく
4.多めに塩を溶かしたお湯で浮き上がるまでボイル
5.好みのソースで味付け
アンドレア先生のワンポイントアドバイス
「じゃがいも10に対してセモリナ4がニョッキの黄金比。簡単なので覚えておきましょう。じゃがいもはなるべく黄色味の強い物を使うと風味と粘りが良くなるのでお試しあれ!」
かぼちゃのリゾット
・リゾット米 250g
・かぼちゃ 500g
・たまねぎor長ねぎ 100g
・バターorひまわり油 50g
・パルメジャーノチーズ 50g
・セージ
・ブロード(ブイヨンスープ)700cc
・塩・胡椒
1.たまねぎを刻んでバターで炒め、塩を振って水半カップを足して煮る
2.リゾット米を投入して2分間炒め、サイコロ状に切ったかぼちゃとセージ、ブロードを加える
3.蓋をして12分炊き込み、蒸らしを3分
4.塩胡椒とバター、パルメジャーノチーズなどで好みに味付け
アンドレア先生のワンポイントアドバイス
「あまり手をかけすぎずに素材の味を引き出すのがイタリア料理の基本。かぼちゃとたまねぎはなるべく味の良いものを。仕上がったリゾットをそのままオーブンで焼いても美味しいですよ。イタリア産赤ワインがマッチするので是非どうぞ。ブオナッペティート!」
text&photo:So.Isobe
自分で書いておきながら何が何だかさっぱり分からない記事タイトルだが、そのものズバリのユニークなイベントが南房総、千葉県館山市において「第6回ポディウムキャンプ」として開催されたのだ。
もうある程度の知名度を得たと言って過言ではないポディウムキャンプ。念のため説明しておくと欧州系ブランドを数多く取り扱うインポーター、ポディウム社が主催する一般参加型の試乗展示会で、取り扱い製品をより深く知ってもらおうというのがその狙いだ。
そんな同イベントの第4弾が、伝統と革新のイタリアンブランド、チネリにフィーチャーした「チネリキャンプ」。本国イタリアよりも早くチネリ2018モデルが披露された(それだけに詳細は未発表だったが)ほか、チネリ副社長で研究&開発も手がけるファブリッツィオ・アギト氏も会場に姿を現した。
さらにはハッチンソン社のアレックス・コットブルン氏、セラサンマルコのルイジ・ジラルディJr氏といった各メーカーの首脳陣が参加したほか、チネリがサポートするロングライドギネス世界記録(144日間で29400キロを走破、総獲得標高145000メートル(1日平均走行距離220キロ、1日平均獲得標高1200m超)保持者のパオラ・ジャノッティ氏(月曜日から北海道〜九州間の新記録に挑戦するそうだ)や、ファブリツィオ氏と旧知の仲であるマスターシェフのアンドレア・レッキ氏も来場し、その腕を振るった。
指示を受けつつ5人1組での調理から幕開けたチネリキャンプ。最大の話題はクロモリピストバイクとしてラインアップされてきたVIGORELLIに、ロードバイク仕様「VIGORELLI ROAD」が追加されたことだろう。フレームセット9万8千円とだけ聞くと「どうせ廉価版でしょ?」と思いがちだが、その実態はVIGORELLIを駆りレッドフックに出場しているトップチームからのフィードバックを受けた、本気のクリテリウム用アルミロードだ。
やや立たせたシートチューブアングルや、バンクさせながらのペダリングでも路面を掻かないよう高めに設定されたBBハイト、落車しても壊れないことを前提としたチューブや重量など、現在の風潮に逆行するかのような、いかにも短距離レース専用とった趣が勇ましい。それでいてチネリ・クローム仕様の美しいペイントも見事で、これまで以上にブランドの知名度を上げそうな予感。
また、2年前の登場時からスチールフレームファンの熱視線を浴びてきた完全イタリアメイドのレーサー「NEMO-TIG」にはディスクブレーキ仕様が登場。さらにカラーオーダー(全60色!)やジオメトリーオーダーにも対応することとなり、よりその価値を高めることに。筆者はグループライド時にスーパーレコードとボーラ50で組んだ試乗車をお借りしたのだが、1800gというフレーム重量を感じさせないシャキッと感や、シャープなハンドリング、横方向へ適度にしなるBBなど、そのトータルバランスは予想以上。画像よりもずっとゴールドに近い色味も素敵で、思わず真剣に価格と納期を聞いてしまった。
現在のロードバイクの礎を築いた伝統の一台「SUPER CORSA」には、世界各国からの希望を具現化したヴィンテージグラフィックが追加される。仕様的には一般モデルと変わらないものの、復刻に苦労したというヘッドバッヂや胴巻アルカンシエルが非常に魅力的で、ファブリツィオ氏も自慢の作なんだとか。その他STRATO FASTERやZYDECOのニューカラーも展示され注目を集めた。
さて、これまでのポディウムキャンプの例に漏れず、下ごしらえをした素材をアンドレアシェフに委ねた我々は、快晴に恵まれた35kmのシーサイドライドへと飛び出した。最高の天気の下、速すぎず遅すぎずのペースで途中休憩を入れながら。たっぷりと休憩を混ぜつつ会場に戻る頃には、アンドレアシェフの料理が出揃う頃だった。
最初こそ一体どんな内容なんだろうか…?と若干不安を覚えながら会場入りしたものの、ゲストたちとグループライドを楽しみ、アンドレアシェフ監修による本格イタリアンに舌鼓を打つという、自転車と料理を通じてイタリアの文化に触れるイベントは満足度二重マル。愛嬌たっぷりのジラルディ氏のジョークにファブリツィオ氏が突っ込んでみたり(両ブランドも非常に縁が深く仲が良いのだ)、急にイタリア勢による歌謡曲の合唱が始まったりと、ファブリツィオ氏が「ファミリー」と表現するものを理解するにも十分な濃さの1日だった。
…あれ?これが往復バス込みでオール無料だなんて、ポディウムさん、ちょっと商売っ気なさすぎじゃありませんか?明日5月20日に大阪で開催されるチネリキャンプに参加する予定の皆様は期待して週末を待つべし。
本日のレシピの一部を紹介!
以下にアンドレア氏の了解を得て基本のニョッキとパスタ、それとかぼちゃのリゾットのレシピと作り方を、ワンポイントアドバイスと共に紹介しよう。今回作ったメニューはどれもこれも料理の心得と時間があれば誰でも簡単にできるものだったので、気張らずに是非どうぞ。
基本の手打ちパスタ
・デュラムセモリナ粉(強力粉でも可)100g
・全卵 1個
1.溶き卵に徐々にセモリナ粉を合わせていき、耳たぶくらいになるまでしっかりこねる。だいたい15分間寝かせる。
2.綿棒で伸ばして2mm厚に整える。
3.塩を加えたお湯でボイル。2分ほどで揚がる。
アンドレア先生のワンポイントアドバイス
「手打ちパスタは思っている以上に簡単なのでトライしてみて!基本の生地を四角く切ればラザーニャ、細く切ればタリオリーニやフェットチーネと呼び名が変わります。作りすぎたら、天気が良い場合は天日干ししておくと保存がききます。冷蔵庫だと湿気を吸うので早めに食べちゃうのがベター」
基本のニョッキ
・じゃがいも 100g
・デュラムセモリナ粉(強力粉でも可)40g
・米粉 5g
・塩・胡椒
1.皮をむいたじゃがいもを茹でて潰し、マッシュポテトにする
2.セモリナ粉を加えて耳たぶ状の硬さになるまで合わせていく
3.細い棒状に伸ばして一口大(2cmくらい)にカットし、米粉を振りかけておく
4.多めに塩を溶かしたお湯で浮き上がるまでボイル
5.好みのソースで味付け
アンドレア先生のワンポイントアドバイス
「じゃがいも10に対してセモリナ4がニョッキの黄金比。簡単なので覚えておきましょう。じゃがいもはなるべく黄色味の強い物を使うと風味と粘りが良くなるのでお試しあれ!」
かぼちゃのリゾット
・リゾット米 250g
・かぼちゃ 500g
・たまねぎor長ねぎ 100g
・バターorひまわり油 50g
・パルメジャーノチーズ 50g
・セージ
・ブロード(ブイヨンスープ)700cc
・塩・胡椒
1.たまねぎを刻んでバターで炒め、塩を振って水半カップを足して煮る
2.リゾット米を投入して2分間炒め、サイコロ状に切ったかぼちゃとセージ、ブロードを加える
3.蓋をして12分炊き込み、蒸らしを3分
4.塩胡椒とバター、パルメジャーノチーズなどで好みに味付け
アンドレア先生のワンポイントアドバイス
「あまり手をかけすぎずに素材の味を引き出すのがイタリア料理の基本。かぼちゃとたまねぎはなるべく味の良いものを。仕上がったリゾットをそのままオーブンで焼いても美味しいですよ。イタリア産赤ワインがマッチするので是非どうぞ。ブオナッペティート!」
text&photo:So.Isobe
Amazon.co.jp