2017/05/29(月) - 09:05
サイクルイベントにて出会ったライダーとバイクを紹介する企画「あなたの自転車を見せてください」。今回、CW編集部員が訪れたのは、5月にツインリンクもてぎで行われたもてぎ7時間エンデューロGW。まずは男性ライダー編からお届け。
高岡亮寛さん(Roppongi Express) タイム ZXRS
7時間エンデューロソロクラスにて圧倒的な実力差を見せつけ優勝した高岡さんが駆るのは、自身のチームカラーにペイントされたタイムのZXRS。昨年まで真っ赤にペイントされたバイクがトレードマークだっただけに、大きくイメージを変えた高岡さんのマシン。最強ホビーレーサーの一人と言っていい高岡さんは、長距離に向いている性能と自身の足と相性の良いという点で長年タイムのフレームをチョイスしているという。
ゴキソのホイールにシマノ新型デュラエースDi2とトップレーサーらしくスキのないパーツアッセンブルだが、特に好んで使っているのがオーバルのR950カーボンハンドルだという。「他社ではほとんど見かけなくなったこの深いドロップ形状が好きで昔から使っています。マイナーメーカーなので在庫がなくなったらどうしようという感じですね」と語る。
サドルは色々なものを試しながら使っているというが、この時は昨年から使っているフィジークのALIANTE 00を合わせる(最近またボントレガーのサドルに交換したようだ)。ペダルはスピードプレイを使っていた時期もあったが、嵌めた時に動きの大きいタイムのペダルが自身の足に合うとのことで10年以上も愛用しているという。
また、ハンドル上部に配置したサテライトスイッチとブラケット上部に配されたスイッチAには変速機能を割り振る。昨年のツール・ド・おきなわ出場の際はスラムRED eTapをアッセンブルしていた高岡さんらしく、左手でシフトダウン右手でシフトアップというスラム然とした変速方式を取り入れ、レース中も大いに活用しているそうだ。
小島光平さん(Tune WPI) スコット FOIL RIO EDITION
チーム全員が蛍光イエローのスコット FOILを駆り、ヘルメットやサングラスまでお揃いのコーディネートで一際目立っていたのはTune WPIの皆さん。その中でも、小島さんが駆るのは五輪マークをモチーフとしたカラフルなグラフィックが随所に入る、リオ五輪で使用されたスペシャルペイントモデルのFOILだ。
このモデルが発売される時にその奇抜なフレームカラーに一目惚れして購入を決めたという小島さん。乗り換える前のバイクもFOILに乗っており、パーツ等はそっくりそのまま今のバイクに移し替えたという。「前に乗っていたFOILよりもカーボングレードが上がっていて、その分乗り味が硬くなりました。なので今日は走っていて手がしびれてしまいましたね。でも踏んだだけ進む気持ちいいバイクです」と語る。
コンポーネントはシマノのアルテグラDi2で、ブレーキのみ新しくシマノ9100系に交換。各所にシンクロスのパーツをアッセンブルしつつ、サドルはスペシャライズドのS-Works Powerを合わせる。楕円チェーンリングはローターと迷ったというが、ルックスで選んだ時にリデアだったという。クランク先端に傷つき防止のシリコン製カバーを装着しているのもポイントだ。
邑中力さん(COW GUMMA) メリダ REACTO TEAM
4時間エンデューロにソロで出場した邑中さんが駆るのは、メリダのエアロロードREACTO TEAM。2台目として購入したこのバイクは、エアロロードに憧れての選択だったという。そこにプラスで、エアロハンドルの3T AERONOVA PROと、フルクラムのエアロホイールであるSPEED40を合わせることでトータルでエアロマシンたるアッセンブルとなっている。
やはり下りや直線でスピードが伸びる空力の良さを感じられる、と自身のバイクにご満悦な様子の邑中さん。「前回もてぎを走った時は同じく4時間で148km走れたのですが、今回は142kmと悔しい結果になってしまいました。また次回リベンジしたいですね」とコメントしてくれた。
所属するチームのカラーであるピンクに合わせ、ベース全面に差し色が入るアスチュートのサドルと、同カラーが入るスパカズのバーテープをチョイス。シマノのアルテグラDi2を基本に、チェーンリングにはローターのQ-RINGSをアッセンブルする。また、クリートキャッチが苦手という邑中さんは、両面で嵌められるスピードプレイのペダルにすることで自身の弱点を補ったという。
和田清秀さん(じてんしゃRINGS つぶらいだぁす!) エヴァディオ BACCHUS SL
4時間ロードチームのクラスで優勝した和田さんが駆るのは、エヴァディオのアルミフレームバイクであるBACCHUS SL。自身がアルミ加工会社に務めるとあって、前に乗っていたのもカーボンバックアルミフレームのグラファイトデザインMETEOR HYBRIDと、カーボンではなくアルミにこだわって乗り継いでいるという。
「アルミフレームなのに乗り心地が非常に良いです。フォークの剛性が高く、コーナリングも切り込んでいけますし、ダンシングした時に軽いのでクリテリウムやロードレースで十分に戦っていけます。勝てるアルミフレームだと感じますね」と、実業団レースにも参戦する和田さんお墨付きの性能の高さだ。
本来電動コンポーネント非対応のフレームだが、自身で加工を施すことでシマノのアルテグラDi2をインストールしている。駆動系のカスタムとしてTNIのビッグプーリーをセットし、SACRAのチェーンを合わせる。フレームに合わせエヴァディオの軽量クイックをアッセンブル。オレンジの差し色が入っている部分はカッティングシートでカスタムしたそうだ。また、レースから無事に”帰る”という願掛けで”カエル”のステッカーをトップチューブに貼っている。
笹川武宏さん(718_works) スペシャライズド S-Works Tarmac
インスタグラムで出会ったサイクリスト仲間3人でチームを組んで今回参加したという笹川さんが駆るのは、2015年に世界選手権を制したペーター・サガンが乗っていたカモフラージュ柄のスペシャライズド S-Works Tarmac。ロヴァールのホイールに加え、ヘルメットにS-WORKS EVADE、シューズにS-WORKS 6を合わせることで、より統一感のあるコーディネートに仕上がっていた。
エントリーモデルのTarmacを最初に購入してこれで2台目。普段は奥さんと二人でポタリングを楽しむ走り方という笹川さんだが、自分のポジションを出すためにしっかりとパーツにはこだわりが。「わざわざ130mmと長いステムをチョイスしています。またトラディショナルベンドのハンドルを合わせることで、下ハンとブラケットの両方のポジション時に違和感がなく走りやすいように工夫しています」と語る。
また、実用性だけでなく見た目もオシャレにいきたいという笹川さんが、堅実なパーツアッセンブルの中に遊び心として加えたのはMASHのサドルとバーテープ。フレームのカモ柄とマッチするように入ったモノクロのデザインが、大人カッコイイ雰囲気を醸し出していた。また、今後カスタムするポイントとしては「バイクの顔とも言えるクランクをS-Worksカーボンクランクに交換したいですね」ともコメントしてくれた。
古賀章太郎さん(おかしな国のはしり屋さん) カレラ PHIBRA EVO
THE イタリアンデザインと言わんばかりのカレラ PHIBRA EVOを駆る古賀章太郎さん。鮮やかなブルーとレッドのコントラストが目を引く一台。「とにかく派手な一台になるように組み上げました!」と言われるように、組み合わせるパーツもカラフルなものが多い。
もっとも目立っているのは、レッドアルマイトのローター Q-RINGS。他のパーツ、サドルやハンドル、サイクルコンピュータマウントなども、フレームカラーに合わせたコーディネートがされ、派手なイメージながらもまとまったグラフィックに仕上がっていました。
平坦でのスピードマンタイプという言葉通り、組み合わせるホイールは巡航性能に定評のあるマヴィック コスミックカーボンをチョイス。ルックスも性能も、ライダー好みにカスタマイズされた一台でした。
text&photo:Yuto.Murata,Naoki.Yasuoka
高岡亮寛さん(Roppongi Express) タイム ZXRS
7時間エンデューロソロクラスにて圧倒的な実力差を見せつけ優勝した高岡さんが駆るのは、自身のチームカラーにペイントされたタイムのZXRS。昨年まで真っ赤にペイントされたバイクがトレードマークだっただけに、大きくイメージを変えた高岡さんのマシン。最強ホビーレーサーの一人と言っていい高岡さんは、長距離に向いている性能と自身の足と相性の良いという点で長年タイムのフレームをチョイスしているという。
ゴキソのホイールにシマノ新型デュラエースDi2とトップレーサーらしくスキのないパーツアッセンブルだが、特に好んで使っているのがオーバルのR950カーボンハンドルだという。「他社ではほとんど見かけなくなったこの深いドロップ形状が好きで昔から使っています。マイナーメーカーなので在庫がなくなったらどうしようという感じですね」と語る。
サドルは色々なものを試しながら使っているというが、この時は昨年から使っているフィジークのALIANTE 00を合わせる(最近またボントレガーのサドルに交換したようだ)。ペダルはスピードプレイを使っていた時期もあったが、嵌めた時に動きの大きいタイムのペダルが自身の足に合うとのことで10年以上も愛用しているという。
また、ハンドル上部に配置したサテライトスイッチとブラケット上部に配されたスイッチAには変速機能を割り振る。昨年のツール・ド・おきなわ出場の際はスラムRED eTapをアッセンブルしていた高岡さんらしく、左手でシフトダウン右手でシフトアップというスラム然とした変速方式を取り入れ、レース中も大いに活用しているそうだ。
小島光平さん(Tune WPI) スコット FOIL RIO EDITION
チーム全員が蛍光イエローのスコット FOILを駆り、ヘルメットやサングラスまでお揃いのコーディネートで一際目立っていたのはTune WPIの皆さん。その中でも、小島さんが駆るのは五輪マークをモチーフとしたカラフルなグラフィックが随所に入る、リオ五輪で使用されたスペシャルペイントモデルのFOILだ。
このモデルが発売される時にその奇抜なフレームカラーに一目惚れして購入を決めたという小島さん。乗り換える前のバイクもFOILに乗っており、パーツ等はそっくりそのまま今のバイクに移し替えたという。「前に乗っていたFOILよりもカーボングレードが上がっていて、その分乗り味が硬くなりました。なので今日は走っていて手がしびれてしまいましたね。でも踏んだだけ進む気持ちいいバイクです」と語る。
コンポーネントはシマノのアルテグラDi2で、ブレーキのみ新しくシマノ9100系に交換。各所にシンクロスのパーツをアッセンブルしつつ、サドルはスペシャライズドのS-Works Powerを合わせる。楕円チェーンリングはローターと迷ったというが、ルックスで選んだ時にリデアだったという。クランク先端に傷つき防止のシリコン製カバーを装着しているのもポイントだ。
邑中力さん(COW GUMMA) メリダ REACTO TEAM
4時間エンデューロにソロで出場した邑中さんが駆るのは、メリダのエアロロードREACTO TEAM。2台目として購入したこのバイクは、エアロロードに憧れての選択だったという。そこにプラスで、エアロハンドルの3T AERONOVA PROと、フルクラムのエアロホイールであるSPEED40を合わせることでトータルでエアロマシンたるアッセンブルとなっている。
やはり下りや直線でスピードが伸びる空力の良さを感じられる、と自身のバイクにご満悦な様子の邑中さん。「前回もてぎを走った時は同じく4時間で148km走れたのですが、今回は142kmと悔しい結果になってしまいました。また次回リベンジしたいですね」とコメントしてくれた。
所属するチームのカラーであるピンクに合わせ、ベース全面に差し色が入るアスチュートのサドルと、同カラーが入るスパカズのバーテープをチョイス。シマノのアルテグラDi2を基本に、チェーンリングにはローターのQ-RINGSをアッセンブルする。また、クリートキャッチが苦手という邑中さんは、両面で嵌められるスピードプレイのペダルにすることで自身の弱点を補ったという。
和田清秀さん(じてんしゃRINGS つぶらいだぁす!) エヴァディオ BACCHUS SL
4時間ロードチームのクラスで優勝した和田さんが駆るのは、エヴァディオのアルミフレームバイクであるBACCHUS SL。自身がアルミ加工会社に務めるとあって、前に乗っていたのもカーボンバックアルミフレームのグラファイトデザインMETEOR HYBRIDと、カーボンではなくアルミにこだわって乗り継いでいるという。
「アルミフレームなのに乗り心地が非常に良いです。フォークの剛性が高く、コーナリングも切り込んでいけますし、ダンシングした時に軽いのでクリテリウムやロードレースで十分に戦っていけます。勝てるアルミフレームだと感じますね」と、実業団レースにも参戦する和田さんお墨付きの性能の高さだ。
本来電動コンポーネント非対応のフレームだが、自身で加工を施すことでシマノのアルテグラDi2をインストールしている。駆動系のカスタムとしてTNIのビッグプーリーをセットし、SACRAのチェーンを合わせる。フレームに合わせエヴァディオの軽量クイックをアッセンブル。オレンジの差し色が入っている部分はカッティングシートでカスタムしたそうだ。また、レースから無事に”帰る”という願掛けで”カエル”のステッカーをトップチューブに貼っている。
笹川武宏さん(718_works) スペシャライズド S-Works Tarmac
インスタグラムで出会ったサイクリスト仲間3人でチームを組んで今回参加したという笹川さんが駆るのは、2015年に世界選手権を制したペーター・サガンが乗っていたカモフラージュ柄のスペシャライズド S-Works Tarmac。ロヴァールのホイールに加え、ヘルメットにS-WORKS EVADE、シューズにS-WORKS 6を合わせることで、より統一感のあるコーディネートに仕上がっていた。
エントリーモデルのTarmacを最初に購入してこれで2台目。普段は奥さんと二人でポタリングを楽しむ走り方という笹川さんだが、自分のポジションを出すためにしっかりとパーツにはこだわりが。「わざわざ130mmと長いステムをチョイスしています。またトラディショナルベンドのハンドルを合わせることで、下ハンとブラケットの両方のポジション時に違和感がなく走りやすいように工夫しています」と語る。
また、実用性だけでなく見た目もオシャレにいきたいという笹川さんが、堅実なパーツアッセンブルの中に遊び心として加えたのはMASHのサドルとバーテープ。フレームのカモ柄とマッチするように入ったモノクロのデザインが、大人カッコイイ雰囲気を醸し出していた。また、今後カスタムするポイントとしては「バイクの顔とも言えるクランクをS-Worksカーボンクランクに交換したいですね」ともコメントしてくれた。
古賀章太郎さん(おかしな国のはしり屋さん) カレラ PHIBRA EVO
THE イタリアンデザインと言わんばかりのカレラ PHIBRA EVOを駆る古賀章太郎さん。鮮やかなブルーとレッドのコントラストが目を引く一台。「とにかく派手な一台になるように組み上げました!」と言われるように、組み合わせるパーツもカラフルなものが多い。
もっとも目立っているのは、レッドアルマイトのローター Q-RINGS。他のパーツ、サドルやハンドル、サイクルコンピュータマウントなども、フレームカラーに合わせたコーディネートがされ、派手なイメージながらもまとまったグラフィックに仕上がっていました。
平坦でのスピードマンタイプという言葉通り、組み合わせるホイールは巡航性能に定評のあるマヴィック コスミックカーボンをチョイス。ルックスも性能も、ライダー好みにカスタマイズされた一台でした。
text&photo:Yuto.Murata,Naoki.Yasuoka
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