2016/09/05(月) - 09:32
ラピエールやサーヴェロといった人気ブランドを筆頭に多くのサイクルパーツを取り扱う東商会。先日行われた2017年モデル展示会に揃えられた、充実の製品ラインアップをレポートしよう。
FDJが駆る「ラピエール」やディメンションデータが使用する「サーヴェロ」をはじめ、マジィ、イーストン、ゼンティス、トーケンといった、さまざまなブランドを日本へと紹介してきた代理店が東商会だ。先日行われた2017モデル展示会の様子をお伝えしよう。
既にシクロワイアードでお伝えした詳細をお伝えしたプロダクトもあるが、2017ラインナップには非常に魅力的な商品が多く取り揃えられている。まずは、東商会の主力ブランドの一翼を担うフランスのラピエールから。
来年のラピエールの目玉となるのは、ツールでも活躍するオールラウンドモデル「XELIUS SL」のディスクブレーキモデル。フロント12×100mm、リア12×142mmのスルーアクスル、前後ともにフラットマウント台座という、まさにディスクロ―ドのど真ん中と言えるスペックを備えて堂々のデビューとなった。
ディスクブレーキ化に伴い、チェーンステー長が415mmへとノーマルモデルより10mm延長されている他、ディスクブレーキマウント部分のカーボン積層を見直すことで190℃という高い耐熱性を持っている。これは、エンデューロワールドシリーズをはじめMTBレースでも活躍しているラピエールのディスクブレーキに関する知見が大いに活かされたモデルとなっている。
また、コンフォートバイクであるSENCIUMやエントリーアルミロードであるAUDACIOシリーズがフルモデルチェンジを果たしている。特にAUDACIOはハイドロフォーミングを駆使し、まるでカーボンバイクかと見紛うばかりの滑らかなチュービングによって、ワンクラス上の存在感を放つモデルへと進化していた。
一方、カナダのレーシングブランドであるサーヴェロではエンデュランスロードとして新たにデビューしたCシリーズが中心的存在。詳細はこちらのスペシャルコンテンツに譲るが、高い注目を浴びていた。また、イタリアンブランドのマジィも忘れてはいけない存在。イタリアらしい大胆なカラーリングが目を引く一方で、カラーチェーンの採用やリアエンド近辺のペイントなど細やかなディテールにもこだわりを感じるバイクが並んでいた。
バイクだけでなく、パーツ類の取り扱いが充実しているのも東商会の特長だ。ホイールやハンドル、ステムなどバイクにまつわる主要なパーツを手掛けるアメリカンブランド、イーストンからは新作のカーボンクランクがお披露目された。スパイダーアームとギアが一体になったシステムを採用した「EC90 SL」はその名の通りの超軽量クランク。
52t/36tのダブル仕様で590g、40tのシングル仕様であれば442gという数値をマークしており、手にとってみると思わず「軽っ!」とつぶやいてしまうほど。クランクアーム自体はボリューム感に溢れており、見た目からは想像もつかないような軽さなのだ。ちなみに価格は59,000円(税抜)と各コンポーネントメーカーのクランクと比べても遜色ない安さで、ヒルクライムレースを中心に目にする機会が増えそうだ。
カラフルなアルマイトパーツが目を引く台湾のトーケンからは、新作のBBが登場。「スレッドフィット」と名付けられた圧入BBは、ねじ切りのアルミカップを締めこむことで、より簡単に高い精度を実現するという意欲作だ。
オーストリアのホイールブランド、ゼンティスからは新たにストレートスポークを採用したSQUADシリーズが登場。これまでのモデルよりもスポークテンションが高まり、より反応性が向上しているという。特殊な編み込み方をしたカーボン繊維によって成型されるリムは耐熱性、耐摩耗性に優れ、アルミ用のブレーキシューも使用可能だということも、ゼンティスの大きな特徴だ。
会場には、リムのカットサンプルが用意され、美しく仕上がったリム内部や内蔵マグネットの様子などが実際に目で見て確かめることができた。また、ブレーキ面にアルミ片で擦るという実験も行われ、ゼンティスリムの頑丈さを体感することも。筆者も体験してみたが、アルミ片が削れた跡がリムに付着するものの、リム面自体にはノーダメージ。カーボンリムは取り扱いに気を遣う必要がある、という固定観念を覆してくれそうな一本だった。
また、東商会とミノウラがコラボレートしたオリジナルメンテナンススタンドも注目の一品。サドルとハンドルをひっかけるだけで、手軽に変速の調整を行うことができる優れ物で、収納時にはコンパクトになるため、ホームメカニックからレースでの遠征まで活躍しそうだ。他にも、持ち運び用のビット系工具を多くラインアップするJCOOLというツールブランドや、MTB系のバッグやアパレルなどをラインアップするダカインなども展示されていた。
レースで活躍するバイクブランドから、サイクルライフを支える細やかなパーツやアクセサリーブランドまで、幅広い商品ラインアップを揃える東商会。2017年も目が離せそうにない。今後、シクロワイアードでは、順次新製品を紹介していく予定だ。お楽しみに。
text&photo:Naoki,YASUOKA
FDJが駆る「ラピエール」やディメンションデータが使用する「サーヴェロ」をはじめ、マジィ、イーストン、ゼンティス、トーケンといった、さまざまなブランドを日本へと紹介してきた代理店が東商会だ。先日行われた2017モデル展示会の様子をお伝えしよう。
既にシクロワイアードでお伝えした詳細をお伝えしたプロダクトもあるが、2017ラインナップには非常に魅力的な商品が多く取り揃えられている。まずは、東商会の主力ブランドの一翼を担うフランスのラピエールから。
来年のラピエールの目玉となるのは、ツールでも活躍するオールラウンドモデル「XELIUS SL」のディスクブレーキモデル。フロント12×100mm、リア12×142mmのスルーアクスル、前後ともにフラットマウント台座という、まさにディスクロ―ドのど真ん中と言えるスペックを備えて堂々のデビューとなった。
ディスクブレーキ化に伴い、チェーンステー長が415mmへとノーマルモデルより10mm延長されている他、ディスクブレーキマウント部分のカーボン積層を見直すことで190℃という高い耐熱性を持っている。これは、エンデューロワールドシリーズをはじめMTBレースでも活躍しているラピエールのディスクブレーキに関する知見が大いに活かされたモデルとなっている。
また、コンフォートバイクであるSENCIUMやエントリーアルミロードであるAUDACIOシリーズがフルモデルチェンジを果たしている。特にAUDACIOはハイドロフォーミングを駆使し、まるでカーボンバイクかと見紛うばかりの滑らかなチュービングによって、ワンクラス上の存在感を放つモデルへと進化していた。
一方、カナダのレーシングブランドであるサーヴェロではエンデュランスロードとして新たにデビューしたCシリーズが中心的存在。詳細はこちらのスペシャルコンテンツに譲るが、高い注目を浴びていた。また、イタリアンブランドのマジィも忘れてはいけない存在。イタリアらしい大胆なカラーリングが目を引く一方で、カラーチェーンの採用やリアエンド近辺のペイントなど細やかなディテールにもこだわりを感じるバイクが並んでいた。
バイクだけでなく、パーツ類の取り扱いが充実しているのも東商会の特長だ。ホイールやハンドル、ステムなどバイクにまつわる主要なパーツを手掛けるアメリカンブランド、イーストンからは新作のカーボンクランクがお披露目された。スパイダーアームとギアが一体になったシステムを採用した「EC90 SL」はその名の通りの超軽量クランク。
52t/36tのダブル仕様で590g、40tのシングル仕様であれば442gという数値をマークしており、手にとってみると思わず「軽っ!」とつぶやいてしまうほど。クランクアーム自体はボリューム感に溢れており、見た目からは想像もつかないような軽さなのだ。ちなみに価格は59,000円(税抜)と各コンポーネントメーカーのクランクと比べても遜色ない安さで、ヒルクライムレースを中心に目にする機会が増えそうだ。
カラフルなアルマイトパーツが目を引く台湾のトーケンからは、新作のBBが登場。「スレッドフィット」と名付けられた圧入BBは、ねじ切りのアルミカップを締めこむことで、より簡単に高い精度を実現するという意欲作だ。
オーストリアのホイールブランド、ゼンティスからは新たにストレートスポークを採用したSQUADシリーズが登場。これまでのモデルよりもスポークテンションが高まり、より反応性が向上しているという。特殊な編み込み方をしたカーボン繊維によって成型されるリムは耐熱性、耐摩耗性に優れ、アルミ用のブレーキシューも使用可能だということも、ゼンティスの大きな特徴だ。
会場には、リムのカットサンプルが用意され、美しく仕上がったリム内部や内蔵マグネットの様子などが実際に目で見て確かめることができた。また、ブレーキ面にアルミ片で擦るという実験も行われ、ゼンティスリムの頑丈さを体感することも。筆者も体験してみたが、アルミ片が削れた跡がリムに付着するものの、リム面自体にはノーダメージ。カーボンリムは取り扱いに気を遣う必要がある、という固定観念を覆してくれそうな一本だった。
また、東商会とミノウラがコラボレートしたオリジナルメンテナンススタンドも注目の一品。サドルとハンドルをひっかけるだけで、手軽に変速の調整を行うことができる優れ物で、収納時にはコンパクトになるため、ホームメカニックからレースでの遠征まで活躍しそうだ。他にも、持ち運び用のビット系工具を多くラインアップするJCOOLというツールブランドや、MTB系のバッグやアパレルなどをラインアップするダカインなども展示されていた。
レースで活躍するバイクブランドから、サイクルライフを支える細やかなパーツやアクセサリーブランドまで、幅広い商品ラインアップを揃える東商会。2017年も目が離せそうにない。今後、シクロワイアードでは、順次新製品を紹介していく予定だ。お楽しみに。
text&photo:Naoki,YASUOKA
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