2016/07/30(土) - 09:26
アメリカ・カリフォルニアに本拠地を置くサイクルアクセサリーブランド、SUPACAZ(スパカズ)。UCIワールドチームのティンコフが使用するバーテープ「スーパースティッキークッシュテープ」がモデルチェンジ。グリップ力と耐久性が向上したバーテープとなった。
スパカズ スーパースティッキークッシュ
スペシャライズド創業者マイク・シンヤード氏の息子であるアントニー・シンヤードが2012年に創業したサイクルアクセサリーブランド「スパカズ」。設立当時より積極的にUCIワールドチームをサポートし、フィードバックを受けながら、主力のバーテープ「スーパースティッキークッシュテープ」の改良を重ねてきた。
2016年シーズン序盤からスパカズは、スーパースティッキークッシュテープの3世代目をトップレースに投入。手に負担がかかる石畳の登りがコースに設定されるロンド・ファン・フラーンデレンにおいて、サポートライダーのペーター・サガンの勝利を支えている。
スーパースティッキークッシュテープが3世代目となり変更された点は3層構造のうちトップとボトムレイヤーだ。2世代目のトッププレイヤーはマットな質感でサラサラとした握り心地であったのに対して、3世代目はグロスがかったルックスで、手にピタリと吸着するような質感に変更されている。加えて、テープに刻まれている蓮の葉模様の溝が深くなっている。
スパカズ スーパースティッキークッシュ
化粧テープには薄く蓮の葉が描かれている
オールアルミ製とされたスタープラグ
手前が3世代目、奥が2世代目。トップレイヤーは一見したところからも変化していることがわかる
ボトムレイヤーは素材がシリコンジェルから、ナノシム接着テープへと変更されている。このアップグレードによって、スーパースティッキークッシュは軽量性と耐久性が向上。加えて、バーテープが2世代目と比較し薄手となるため、中厚手が好みのライダーに最適なバーテープとなっている。
ミドルレイヤーに変更はなく、2mm厚のコンフォートクッシュフォームが採用されており、2層目が振動吸収性を担う。バーテープをハンドルに巻きつける際にテープを引っ張り、EVAフォームを薄く伸ばしてしまっても、クッション性は損なわれないという。
テープに加えて、スタープラグがオールアルミ製となり耐久性が向上している。エンドプラグは落車の際にハンドルバーエンドが身体を傷つけないようにするためのパーツだ。ボルトを締めて固定するスタープラグは落下の危険が少ないことがメリット。加えて今回の改良によって破損しにくくなっていることで、安心感は増している。
ナノシム接着テープは伸縮性に優れており、力強く伸ばしても切れにくい
前作よりも固めの印象だが、しっかりとした作りのため強く伸ばしても切れてしまう心配が少ない
スパカズ スーパースティッキークッシュ
ラインアップはシングルカラーと、1本でカラーが2色に塗り分けられているマルチカラー、ロゴとワンポイントに色が加えられたプリントカラー、スターフェイドカラーという種類のデザインが用意されている。いずれのデザインも複数カラーが用意されており、自分のバイクとのマッチする色を見つけやすくなっている。価格はいずれも3,600円(税抜)。
ペーター・サガンもツール・ド・フランスで実際に使用している photo:Makoto.AYANO
ラファル・マイカが乗るバイクの手元にもスパカズのバーテープが巻かれている photo:Makoto.AYANOさて、実際に第3世代のスーパースティッキークッシュを巻いてみる。第2世代は伸縮性が高く、バーテープを引き伸ばしながら巻くという印象あったが、第3世代ではコシが強く、しっかりとハンドルバーに巻きつけるという印象を受けた。もちろん伸縮性は備えられているため、ハンドルのドロップ部分などもシワを取りやすく、作業もスムースに行える。
巻き終わったバーテ―プを握ってみたところ、すぐにグリップ力の向上を感じ取れる。2世代目はサラサラとした握り心地であったが、3世代はゴムのように手のひらに食いつく握り心地だ。そのため走っている途中で強く握りしめてもスリップする不安は少ない。サガンがスプリントで勝利している点、雨が降るツール・ド・フランスのステージでもラファル・マイカが臆することなく逃げ続けている点から見てもグリップ力は一級品であると言っても良いだろう。
加えて、ナノシム接着テープに変更されたため、バーテープの巻き上がりは非常にフラット。ハンドルを握った時に凹凸を感じることは少なくなっている。中間層のEVAフォームも薄すぎず、厚すぎないため、このバーテープが受け入れてくれるライダーの層は広いだろう。バーテープの表層、中間層、第3層すべてが快適な握り心地に貢献しているスーパースティッキークッシュは、幅広い層のライダーにオススメできるバーテープだ。
スパカズ スーパースティッキークッシュ
素材:スーパースティッキーポリウレタン(トップレイヤー)、コンフォートクッシュフォーム(ミドルレイヤー)、ナノシム接着テープ(ボトムレイヤー)
デザイン:マルチカラー、プリントカラー、スターフェイドカラー
価格:3,600円(税抜)
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スペシャライズド創業者マイク・シンヤード氏の息子であるアントニー・シンヤードが2012年に創業したサイクルアクセサリーブランド「スパカズ」。設立当時より積極的にUCIワールドチームをサポートし、フィードバックを受けながら、主力のバーテープ「スーパースティッキークッシュテープ」の改良を重ねてきた。
2016年シーズン序盤からスパカズは、スーパースティッキークッシュテープの3世代目をトップレースに投入。手に負担がかかる石畳の登りがコースに設定されるロンド・ファン・フラーンデレンにおいて、サポートライダーのペーター・サガンの勝利を支えている。
スーパースティッキークッシュテープが3世代目となり変更された点は3層構造のうちトップとボトムレイヤーだ。2世代目のトッププレイヤーはマットな質感でサラサラとした握り心地であったのに対して、3世代目はグロスがかったルックスで、手にピタリと吸着するような質感に変更されている。加えて、テープに刻まれている蓮の葉模様の溝が深くなっている。
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ミドルレイヤーに変更はなく、2mm厚のコンフォートクッシュフォームが採用されており、2層目が振動吸収性を担う。バーテープをハンドルに巻きつける際にテープを引っ張り、EVAフォームを薄く伸ばしてしまっても、クッション性は損なわれないという。
テープに加えて、スタープラグがオールアルミ製となり耐久性が向上している。エンドプラグは落車の際にハンドルバーエンドが身体を傷つけないようにするためのパーツだ。ボルトを締めて固定するスタープラグは落下の危険が少ないことがメリット。加えて今回の改良によって破損しにくくなっていることで、安心感は増している。
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加えて、ナノシム接着テープに変更されたため、バーテープの巻き上がりは非常にフラット。ハンドルを握った時に凹凸を感じることは少なくなっている。中間層のEVAフォームも薄すぎず、厚すぎないため、このバーテープが受け入れてくれるライダーの層は広いだろう。バーテープの表層、中間層、第3層すべてが快適な握り心地に貢献しているスーパースティッキークッシュは、幅広い層のライダーにオススメできるバーテープだ。
スパカズ スーパースティッキークッシュ
素材:スーパースティッキーポリウレタン(トップレイヤー)、コンフォートクッシュフォーム(ミドルレイヤー)、ナノシム接着テープ(ボトムレイヤー)
デザイン:マルチカラー、プリントカラー、スターフェイドカラー
価格:3,600円(税抜)
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