奈良県の東部・南部の振興と、奈良県の自転車の魅力を伝える目的で2013年から開催されている「ツアー・オブ・奈良・まほろば」。4回目の開催となる今回は、新たな取り組みも満載で9月18日に開催される。



初秋、緑が映える9月18日(日)開催のツアー・オブ・奈良・まほろば初秋、緑が映える9月18日(日)開催のツアー・オブ・奈良・まほろば (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば
素晴らしい場所、住みやすい場所という意味を持つやまとことば、「まほろば」。かつて平城京などの古都が存在した奈良県は、起伏に富んだ地形も相まって多くのサイクリストが集まり、スポーツ自転車への取り組みも盛んで、サイクリストにとってもまさにまほろばと呼ぶにふさわしいエリアだ。

そんな奈良県の北東部、宇陀市を中心に開催されるのが「ツアー・オブ・奈良・まほろば」である。平成22年12月に「奈良県自転車利用促進計画」を策定した奈良県は、自転車利用ネットワークの充実や自転車利用環境の創出等に取り組んでいる。その中の1つである約600kmのサイクリングルート「ならクル」を利用するのがこのイベントだ。

自転車の普及やマナーアップ・スキルアップを図ることを目的とした初心者や中高生向けのサイクルイベントと、既にスポーツサイクリングを楽しんでいるサイクリスト向けの実走型イベントが併催されるという形態は、昨年までと変わらないが、新たな種目が加わるアップデートも施されている。

宇陀市心の森総合福祉公園の芝生を利用したグラスサイクルレースが開催される宇陀市心の森総合福祉公園の芝生を利用したグラスサイクルレースが開催される
初心者でも心配せずに参加できるのがグラスサイクルレースだ初心者でも心配せずに参加できるのがグラスサイクルレースだ レースが終わった後はあきののゆで汗を流せるレースが終わった後はあきののゆで汗を流せる


4年目となる今年は、目玉のロングライド種目に加え、プチシクロクロスとも言うべき「グラスサイクルレース」が加わったことが大きな変更点だ。「自転車レースの魅力を知ってもらう」ために、宇陀市心の森総合福祉公園を利用し、安全性の高い芝地を走ることで入門者やレース未経験者でも気軽に参加できる種目となっている。

初心者にも優しいとはいえ、斜面を利用することでエキサイティングに仕上げられたコースは、元全日本シクロクロス9連覇の辻浦圭一氏の監修による設計。シクロクロスシーズン前の参戦や、芝地という新たなフィールドでのレース経験を積む目的で、レース経験者にも楽むことができると共に、地域の方々に自転車レースの迫力と楽しさを伝えていくレースイベントを目指していくという。

また、昨年から継続となる「サイクリングツアー」は、大会会場となる宇陀市から、東吉野村、曽爾村、御杖村を経て宇陀市に戻る約112kmのロングコースと、宇陀市内を周遊する約47kmのミドルコースの二つに加え、「山添チームハッピーライド」を開催する。

茶畑広がる山添村は美しい風景茶畑広がる山添村は美しい風景 (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば2015深い山を駆け抜ける東吉野・曽爾・御杖コース深い山を駆け抜ける東吉野・曽爾・御杖コース (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば2015

宇陀コースは趣きのある町並みのなかを走る宇陀コースは趣きのある町並みのなかを走る (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば2015田んぼの脇道を駆け抜けていく(写真は過去大会)田んぼの脇道を駆け抜けていく(写真は過去大会) (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば2015


「東吉野・曽爾・御杖コース」は、奈良県東部の自然やグルメを堪能していただける本大会最長のコース設定。「宇陀コース」は、初心者から中級者にも満足いただける自然や歴史など見所満載のコース設定となっている。

「山添チームハッピーライド」は女性1名以上を含むチームで、協力し合いながらポイントを巡る自由度の高いポイントラリー形式。25チーム定員の募集ながら10チームに主催者が用意したさまざまなシークレット賞が用意されている。主催者が用意した推奨コースを巡るもよし、山添村の魅力を探索しながら独自のルートを巡るもよしの、楽しいサイクリングイベントとなっている。

柿の葉寿司やヘたら餅など奈良県ならではのグルメが用意される柿の葉寿司やヘたら餅など奈良県ならではのグルメが用意される (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば2015鮎の塩焼きなどを振るまい、参加者たちをおもてなしする鮎の塩焼きなどを振るまい、参加者たちをおもてなしする (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば2015

残暑が残る9月開催のため、エイドではクールダウングルメも残暑が残る9月開催のため、エイドではクールダウングルメも (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば2015ゴール後はボリュームあるグルメが販売されるゴール後はボリュームあるグルメが販売される (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば2015


各コースごとに多くのエイドステーションが用意され、柿の葉寿司や鮎の塩焼きといった地元のグルメが振る舞われる予定だ。それぞれのコースならではのご当地グルメで参加者をおもてなししてくれる。

ゴール地点でも各市村のブースが出展され、それぞれの地産の味覚を味わえる。ゴール後も会場でのんびりと過ごせるようになっている。風景を楽しみ、奈良東部の歴史や食文化に触れることで多くの参加者の旅の心が満たされるだろう。

ゴールエイドでは各市村のグルメが販売されるゴールエイドでは各市村のグルメが販売される (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば実行委員会メイン会場では今年はメーカー出展によるシクロクロス車の試乗も行われる予定だメイン会場では今年はメーカー出展によるシクロクロス車の試乗も行われる予定だ photo:Makoto.AYANO出展メーカーのシクロクロス車を試す絶好の機会となるだろう出展メーカーのシクロクロス車を試す絶好の機会となるだろう photo:Makoto.AYANO


「サイクルカーニバル」では、小学生以下を対象とした、警察の協力による自転車安全教室や、競輪選手会奈良支部によるローラー台チャレンジなども開かれる。自転車に今乗ってない方、スポーツバイクにこれから乗ってみたい方、自転車のイベントを覗いてみたい方などにも、自転車の正しい楽しみ方を伝えていくイベントとなる予定だ。

現在エントリー募集中 締め切りは8月15日まで。
エントリーは既に開始されており、締め切りは8月15日(月)。先着順で定員に達し次第締め切りとなる。申し込みはスポーツエントリーにて受け付けている。参加は小学5年生からに変更されている。詳しくは大会HPにて。



ツアー・オブ・奈良・まほろば2016
開催日:2016年9月18日(日)
場 所:奈良県/宇陀市、山添村、曽爾村、御杖村、東吉野村、奈良市
参加資格:小学5年生以上
コース:東吉野・曽爾・御杖コース(約110km)、宇陀コース(約47km)、山添チームハッピーライド(約76km)
参加規模:約1,000名
参加費:サイクリングツアー:5,000円~7,500円
    グラスサイクルレース:2,000円~3,500円
申込締切:8月15日(月)


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