2009/10/24(土) - 06:19
PT(ProtectionTechnology)シールド構造の採用で、耐パンク性能に優れた最強アーバンタイヤとして人気のパナレーサーRibmo PT。MTBやクロスバイクなどに対応する幅広いサイズラインナップがあるが、このコーナーでは街乗りサイクリストのためにマウンテンバイク用の26×1.50インチサイズを長期テスト。インプレをお届けしよう。
パナレーサーRibmo PT (c)パナソニックポリテクノロジー
パナレーサーRibmoのテクノロジー(イメージ) (c)パナソニックポリテクノロジー今までの耐パンク強化タイヤは、「強かれ、重かれ」のものが多く、「パンクに強いことは安心だけれど、楽しめない」ものが多かった。
採用されている新PT(ProtectionTechnology)テクノロジーによって、リブモは「強いけれども、走りも軽快!=もっと安心、さらにもっと楽しめる!」を実現。ロードタイヤを中心にヒット商品になった。
PTを詳しく説明すると、貫通強度の高い補強材でトレッド部分からサイド部分に至るほぼ全面をカバーすることによって、貫通パンクだけではなくサイドカットによるパンクをも防いでいる。その耐パンク性能は、通常のタイヤに比べて耐リム打ちパンク強度において178%、耐貫通パンク強度において10000%(!)優れている(※同社製品との比較データ。完全な耐パンク性能を保証するものではない)。
しかも、単に素材の強度だけを求めるのではなく、タイヤ構造体としての観点から高い密着強度を追求することにより、走行性能をも向上させたのだ。
また、軽い走行感を実現するためにロードタイヤの断面設計コンセプトを活かした「オールコンタクトトレッドシェイプ」を採用。そして、毎日使う通勤・通学にはありがたい耐磨耗性能に優れた「マイルクランチャーコンパウンド」を使用。スタイルや好みに応じて選べる9サイズものラインナップを展開するなど、アーバンユースに適した機能が満載。強いだけのタイヤではなく、楽しめるタイヤに仕上がっている。
インプレッション~ 3ヶ月使ってパンクなし、減り極少!
パナレーサーRibmo PT
ロードタイヤの世界で高い評価を得てきたリブモPT。マウンテンバイクの26インチサイズも実に4サイズの太さが用意されている。今回は1.5インチの太さをチョイス。街乗り用としては、軽快さのなかにも扱いやすさを両立する中間的サイズだ。
筆者の使用環境としては、懐かしきクロモリ製マウンテンバイク「リッチーP-23」に装着。かつての名車だが、今となっては通勤の際の「駅までチャリ」。
少しでも急ぎつつ、路面の段差にタイヤを取られない安心感のあるサイズということで1.5インチを選んだ。これが正解(笑)。
自転車で飛ばして約15分ほどの駅までの道のりは、段差だらけ。いや、ショートカットを繰り返したり、歩道と車道を切り替えながらの走行になるため、段差越えが何度も発生する。遅刻しそうなときなどはちょっとしたスポーツライドだ。
そんなとき、ある程度の太さがあってグリップ感の高い、耐パンク性能の高いタイヤは本当に心強い。使用3ヶ月だが、このリブモというタイヤ、なんとも減らない。ぜんぜん減らない。もちろんMTB用というのもあるのだろうが、実はロード用も使ったことがあるが、なかなか減らないのだ。
開発スタッフに名を連ねる三船雅彦プロは、「このタイヤを1年ですり減らして使い切るのは無理なんじゃないかと思う」とさえブログに書いてたっけ。トレッドの薄いロード用でさえそうなのに、MTB用はなおさら磨り減らない感じがする。開発者に取材すると、「おそらく8000kmはもつでしょうから、そこそこ走る人でも使い切るには2年以上かかるでしょうね」とのことだ。
しかしグリップはいい。とくに雨の日にスリップする感じがまったくしないのは安心感が高い。これもパナレーサーのロードタイヤ同様の高評価だ。フツーの安物のスリックタイヤとはまったく比べ物にならない安心感だ。これは特筆モノだ。
先端が少しとがった形状のトレッド 雨にぬれた路面を走行した後の写真
雨の日を何回か経験すると、スリップして転倒しない安心感こそタイヤの価値だと思える。もし安タイヤで転倒して怪我でもしていたら、その出費はタイヤ代を一気に帳消しにする。それ以上だ。「タイヤは命をのせている」は名言だなぁ。
おそらくロードタイヤ譲りのコンパウンドがいいのだろう。耐摩耗性があってグリップ良し。タウン用として大満足の性能だ。パンクすることがなかったから、パンクすることがあるのかどうかは分からない。でも、ちょっとやそっとじゃパンクしないだろうなぁ...(インプレは難しい)。
好みもあるとは思うが、空気圧を少し高めにセットして走るのが気持ちいい。カチカチ感がでる4気圧入れて使っているが、快適性を増すなら少し下げてもいいんだろう。でもコンパウンドで路面に張り付いている感じが非常にいい感触なので、これぐらいで使っている。腰砕けする空気圧よりも、カンカン走れるのがいい感じだ。
難点は価格。前後セットで1万2千円を越えてしまう価格設定。店頭実勢価格だったとしても、ちょっとお財布には優しくない。街乗り、普段履きとしてはなかなか出せない額だろう。
でも、この耐摩耗性とグリップ性、パンクしない安心感は、その価値が十分あると思う。乗っていて楽しくなるのは、まさにネーミングのもととなっている「Ride Bicycle More!」そのもの。高いものはいいのだ、やはり。コストパフォーマンスが高いというのは本当で、それは価格だけを見ていては分からないものだ。
オールコンタクトシェイプと呼ばれるトレッド断面 パナレーサーRibmo PT
サイズおよび重量
26×2.00/540g
26×1.75/490g
26×1.50/440g
26×1.25/330g
700×35C/490g
700×32C/400g
700×28C/370g
700×25C/330g
700×23C/300g
注)重量は平均重量のため実際の製品重量とは多少の誤差があります。
税込参考価格:6240円
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採用されている新PT(ProtectionTechnology)テクノロジーによって、リブモは「強いけれども、走りも軽快!=もっと安心、さらにもっと楽しめる!」を実現。ロードタイヤを中心にヒット商品になった。
PTを詳しく説明すると、貫通強度の高い補強材でトレッド部分からサイド部分に至るほぼ全面をカバーすることによって、貫通パンクだけではなくサイドカットによるパンクをも防いでいる。その耐パンク性能は、通常のタイヤに比べて耐リム打ちパンク強度において178%、耐貫通パンク強度において10000%(!)優れている(※同社製品との比較データ。完全な耐パンク性能を保証するものではない)。
しかも、単に素材の強度だけを求めるのではなく、タイヤ構造体としての観点から高い密着強度を追求することにより、走行性能をも向上させたのだ。
また、軽い走行感を実現するためにロードタイヤの断面設計コンセプトを活かした「オールコンタクトトレッドシェイプ」を採用。そして、毎日使う通勤・通学にはありがたい耐磨耗性能に優れた「マイルクランチャーコンパウンド」を使用。スタイルや好みに応じて選べる9サイズものラインナップを展開するなど、アーバンユースに適した機能が満載。強いだけのタイヤではなく、楽しめるタイヤに仕上がっている。
インプレッション~ 3ヶ月使ってパンクなし、減り極少!
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ロードタイヤの世界で高い評価を得てきたリブモPT。マウンテンバイクの26インチサイズも実に4サイズの太さが用意されている。今回は1.5インチの太さをチョイス。街乗り用としては、軽快さのなかにも扱いやすさを両立する中間的サイズだ。
筆者の使用環境としては、懐かしきクロモリ製マウンテンバイク「リッチーP-23」に装着。かつての名車だが、今となっては通勤の際の「駅までチャリ」。
少しでも急ぎつつ、路面の段差にタイヤを取られない安心感のあるサイズということで1.5インチを選んだ。これが正解(笑)。
自転車で飛ばして約15分ほどの駅までの道のりは、段差だらけ。いや、ショートカットを繰り返したり、歩道と車道を切り替えながらの走行になるため、段差越えが何度も発生する。遅刻しそうなときなどはちょっとしたスポーツライドだ。
そんなとき、ある程度の太さがあってグリップ感の高い、耐パンク性能の高いタイヤは本当に心強い。使用3ヶ月だが、このリブモというタイヤ、なんとも減らない。ぜんぜん減らない。もちろんMTB用というのもあるのだろうが、実はロード用も使ったことがあるが、なかなか減らないのだ。
開発スタッフに名を連ねる三船雅彦プロは、「このタイヤを1年ですり減らして使い切るのは無理なんじゃないかと思う」とさえブログに書いてたっけ。トレッドの薄いロード用でさえそうなのに、MTB用はなおさら磨り減らない感じがする。開発者に取材すると、「おそらく8000kmはもつでしょうから、そこそこ走る人でも使い切るには2年以上かかるでしょうね」とのことだ。
しかしグリップはいい。とくに雨の日にスリップする感じがまったくしないのは安心感が高い。これもパナレーサーのロードタイヤ同様の高評価だ。フツーの安物のスリックタイヤとはまったく比べ物にならない安心感だ。これは特筆モノだ。
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雨の日を何回か経験すると、スリップして転倒しない安心感こそタイヤの価値だと思える。もし安タイヤで転倒して怪我でもしていたら、その出費はタイヤ代を一気に帳消しにする。それ以上だ。「タイヤは命をのせている」は名言だなぁ。
おそらくロードタイヤ譲りのコンパウンドがいいのだろう。耐摩耗性があってグリップ良し。タウン用として大満足の性能だ。パンクすることがなかったから、パンクすることがあるのかどうかは分からない。でも、ちょっとやそっとじゃパンクしないだろうなぁ...(インプレは難しい)。
好みもあるとは思うが、空気圧を少し高めにセットして走るのが気持ちいい。カチカチ感がでる4気圧入れて使っているが、快適性を増すなら少し下げてもいいんだろう。でもコンパウンドで路面に張り付いている感じが非常にいい感触なので、これぐらいで使っている。腰砕けする空気圧よりも、カンカン走れるのがいい感じだ。
難点は価格。前後セットで1万2千円を越えてしまう価格設定。店頭実勢価格だったとしても、ちょっとお財布には優しくない。街乗り、普段履きとしてはなかなか出せない額だろう。
でも、この耐摩耗性とグリップ性、パンクしない安心感は、その価値が十分あると思う。乗っていて楽しくなるのは、まさにネーミングのもととなっている「Ride Bicycle More!」そのもの。高いものはいいのだ、やはり。コストパフォーマンスが高いというのは本当で、それは価格だけを見ていては分からないものだ。
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サイズおよび重量
26×2.00/540g
26×1.75/490g
26×1.50/440g
26×1.25/330g
700×35C/490g
700×32C/400g
700×28C/370g
700×25C/330g
700×23C/300g
注)重量は平均重量のため実際の製品重量とは多少の誤差があります。
税込参考価格:6240円