2016/03/17(木) - 08:28
3月12日に開催されたTOKYOエンデューロ2016 in 彩湖。少しづつ近づいてくるサイクリングシーズンを告げる、春先の定番大会の様子をレポートします。
荒川中流の人造湖、彩湖。都心からもほど近く、アクセスの良い彩湖道満グリーンパークは、ここ数年で試乗会や展示会、そしてレースイベントが開催されるようになった、関東近郊のサイクリストにとっては非常になじみ深いスポットだ。
自転車イベントの開催地として彩湖にいち早く目を付けたのが、今回紹介するTOKYOエンデューロだ。大きなイベントも少ない冬の間、寒さに耐えてきたサイクリストたちが思う存分走ることができる、シーズン開幕にぴったりのレースとして高い人気を集めてきた。
今年の大会は、数少ないタイムトライアルのホビーレースである「タイムトライアルジャパン」と併催され、朝の会場にはたくさんのTTバイクを持った参加者たちが並んだ。専用のスタート台から次々に選手たちが飛び出していく様子はまるでプロレースのよう。
TTバイクやスーパーディープホイール、エアロヘルメットなどを使用できるアルティメットの部と、それらを使用できないノーマルの部、二つのカテゴリーに分けられたタイムトライアルジャパン。機材が大きなウェイトを占める競技なので、こういったクラス分けは初心者にも嬉しいところだ。
さて、ステージレースであればプロローグのようでもあるタイムトライアルが終われば、メインイベントである4時間エンデューロの始まりである。タイムトライアルとエンデューロの間で設けられた試走タイムが終わった後、スタート地点には続々と選手たちが並んでいく。
スタートラインを見ていると。サポートライダーがとても充実していることに気づかされる。佐藤GM率いる弱虫ペダルサイクリングチームと宮澤監督率いるレモネードベルマーレの2チームに加えてやまめの学校を主催する堂城さんが参加者をサポートしてくれるということで、これは非常に心強い。
加えて、スタートセレモニーでは、スマートコーチングの安藤代表も登壇し、レース前に安全に走るための心構えをレクチャーしてくれた。レース中の落車をはじめとしたトラブルを減らすために、真摯な取り組みがされていると感じられた。
セレモニーが終われば、定刻通りにスタートだ。少し肌寒さを感じるが、一旦体が温まってしまえばむしろ走りやすいくらいの気温ということもあり、走り出した参加者はみんなそろってとびっきりの笑顔である。
1700名もの参加者が交代しながら5kmの彩湖の周回コースを走っていく。交代する選手と応援するチームメイトがあつまるピットエリアは常に大賑わい。スムーズなチップ交換のためにサポートするチームメンバーの様子はエンデューロをもっとも象徴する風景だろう。
待機エリアには、走り終えた参加者、準備中の参加者がそれぞれにリラックスし、出番に備えていた。簡単にシートを敷いただけのチームから、タープやテントを張る人がいたり、お湯を沸かして暖をとったりと緑豊かなロケーションを満喫している。
また、多くの出展社が集まったのも今年のTOKYOエンデューロの特徴だ。「サイクルマーケット」としてなるしまフレンドやBIKESHOP SNEL、GRIDEを展開するブレアサイクリング、パンダーニといった有名な自転車ショップが多数出展しており、大きなにぎわいを演出していた。
出展ブースといえば、飲食ブースも大切な要素である。今大会では、普通のケータリングカーにくわえ、盆栽自転車店によるカフェや、宮ケ瀬湖のそばにあるオギノパンといったサイクリストおなじみのお店も軒を連ねており、いかにも自転車イベントといった風情。
ピットエリアの横では、堂城さんによる出張版やまめの学校も開催され、多くの参加者が耳を傾けていた。普段考えもしないような、身体の使い方を学ぶことができる貴重な機会となっていたようだ。買い物にグルメにコーチングと、待機時間も飽きることなく過ごせるような工夫がされているのもこの大会の美点である。
そんなふうにイベントを満喫していると、4時間がたつのはあっという間。ピットクローズが告げられたと思ったら、残り時間はあとわずかだ。フィニッシュエリアには観客が押し寄せ、お互いの健闘をたたえあう。チームの絆が試されるエンデューロならではの美しい光景だ。
その後はキッズレースや表彰式を終え、各々帰路へと就いていく参加者たち。これからどんどんと走りやすくなっていくだろう季節に思いを馳せながら、会場を後にした。
text&photo:Naoki,YASUOKA
荒川中流の人造湖、彩湖。都心からもほど近く、アクセスの良い彩湖道満グリーンパークは、ここ数年で試乗会や展示会、そしてレースイベントが開催されるようになった、関東近郊のサイクリストにとっては非常になじみ深いスポットだ。
自転車イベントの開催地として彩湖にいち早く目を付けたのが、今回紹介するTOKYOエンデューロだ。大きなイベントも少ない冬の間、寒さに耐えてきたサイクリストたちが思う存分走ることができる、シーズン開幕にぴったりのレースとして高い人気を集めてきた。
今年の大会は、数少ないタイムトライアルのホビーレースである「タイムトライアルジャパン」と併催され、朝の会場にはたくさんのTTバイクを持った参加者たちが並んだ。専用のスタート台から次々に選手たちが飛び出していく様子はまるでプロレースのよう。
TTバイクやスーパーディープホイール、エアロヘルメットなどを使用できるアルティメットの部と、それらを使用できないノーマルの部、二つのカテゴリーに分けられたタイムトライアルジャパン。機材が大きなウェイトを占める競技なので、こういったクラス分けは初心者にも嬉しいところだ。
さて、ステージレースであればプロローグのようでもあるタイムトライアルが終われば、メインイベントである4時間エンデューロの始まりである。タイムトライアルとエンデューロの間で設けられた試走タイムが終わった後、スタート地点には続々と選手たちが並んでいく。
スタートラインを見ていると。サポートライダーがとても充実していることに気づかされる。佐藤GM率いる弱虫ペダルサイクリングチームと宮澤監督率いるレモネードベルマーレの2チームに加えてやまめの学校を主催する堂城さんが参加者をサポートしてくれるということで、これは非常に心強い。
加えて、スタートセレモニーでは、スマートコーチングの安藤代表も登壇し、レース前に安全に走るための心構えをレクチャーしてくれた。レース中の落車をはじめとしたトラブルを減らすために、真摯な取り組みがされていると感じられた。
セレモニーが終われば、定刻通りにスタートだ。少し肌寒さを感じるが、一旦体が温まってしまえばむしろ走りやすいくらいの気温ということもあり、走り出した参加者はみんなそろってとびっきりの笑顔である。
1700名もの参加者が交代しながら5kmの彩湖の周回コースを走っていく。交代する選手と応援するチームメイトがあつまるピットエリアは常に大賑わい。スムーズなチップ交換のためにサポートするチームメンバーの様子はエンデューロをもっとも象徴する風景だろう。
待機エリアには、走り終えた参加者、準備中の参加者がそれぞれにリラックスし、出番に備えていた。簡単にシートを敷いただけのチームから、タープやテントを張る人がいたり、お湯を沸かして暖をとったりと緑豊かなロケーションを満喫している。
また、多くの出展社が集まったのも今年のTOKYOエンデューロの特徴だ。「サイクルマーケット」としてなるしまフレンドやBIKESHOP SNEL、GRIDEを展開するブレアサイクリング、パンダーニといった有名な自転車ショップが多数出展しており、大きなにぎわいを演出していた。
出展ブースといえば、飲食ブースも大切な要素である。今大会では、普通のケータリングカーにくわえ、盆栽自転車店によるカフェや、宮ケ瀬湖のそばにあるオギノパンといったサイクリストおなじみのお店も軒を連ねており、いかにも自転車イベントといった風情。
ピットエリアの横では、堂城さんによる出張版やまめの学校も開催され、多くの参加者が耳を傾けていた。普段考えもしないような、身体の使い方を学ぶことができる貴重な機会となっていたようだ。買い物にグルメにコーチングと、待機時間も飽きることなく過ごせるような工夫がされているのもこの大会の美点である。
そんなふうにイベントを満喫していると、4時間がたつのはあっという間。ピットクローズが告げられたと思ったら、残り時間はあとわずかだ。フィニッシュエリアには観客が押し寄せ、お互いの健闘をたたえあう。チームの絆が試されるエンデューロならではの美しい光景だ。
その後はキッズレースや表彰式を終え、各々帰路へと就いていく参加者たち。これからどんどんと走りやすくなっていくだろう季節に思いを馳せながら、会場を後にした。
text&photo:Naoki,YASUOKA
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