2015/12/15(火) - 09:04
ヘタレこと藤原が行くシクロクロス参戦記。今シーズンの第一弾はゆるーい雰囲気が魅力の秋ヶ瀬の森バイクロアのチームラリー。スタート時間が迫るなか、チーム員の一人である安岡は未だに会場に現れず。果たしてどうなってしまうのか?
秋ヶ瀬の森バイクロアに編集部チームで参加したヘタレ藤原
まてど暮らせどやってこない安岡先輩。しかし、チーム員が一人少なくとも、9時50分のチームラリーAのスタートはもうすぐなのだ。慌てる僕たちに射した一筋の光明は、磯部教官のチームメートであるハルオさんの存在だ。いろいろと事情があって(詳しくは前編をみてね!)、僕たちのチームで走ることとなってくれたハルオさん。
ちなみに、バイクロアは事前に参加メンバーの登録もなく、1チーム4人までというルールしかないので、当日にこんなドタバタがあってもなんとかなるのである。他のエンデューロイベントなんかだと、当日のチームメンバーの変更できない大会も多いので、これもまたバイクロアの魅力の一つと言えよう。
助っ人のハルオさんと細田さんが肩を組んでスタートへと向かう藤原を見守る
集中している様子の磯部教官
行ってくるぞ!と勇ましい表情を見せる藤原 さて、磯部教官のチームメートということもあり、その走力は折り紙付きの助っ人・ハルオさん。正直、安岡先輩はもう来なくても大丈夫である。おかげで、安心してスタートラインに並ぶことができるというものだ。安岡先輩の動向にヤキモキしながらも、しっかりと試走も重ねてきた。
茨城クロスや野辺山CXといったレースで経験を積んできた僕にとって、バイクロアのコースはそこまで恐れるものではない。試走してみた感じだと、林の中のシングルトラック区間はテクニカルだけれど、逆にそこが楽しいくらいに感じるほどだった。他の区間も「こけそうで怖いな」と思うような箇所は無く、リラックスして走れそう。
うーん、我がことながら成長したものである。1年前なら、「シングル区間で詰まって後ろの人に怒鳴られたらどうしよう。」とか、「岩のセクションで躓いたら恥ずかしいな」とか、色々と不安を感じていたというのに。いや、今でも怒鳴られるし、転けもするので単に慣れただけともいうのだけど。
そんなことを思いつつ、磯部教官とともにスタートラインにならぶ。思わぬアクシデントがあったものの、無事にスタートは出来そうだ。そして、9時50分。結局安岡先輩の姿を見ることなく、スタートを切ることに。せっかく僕の雄姿を見せつけてやろうと思っていたのに残念ではあるが、仕方ない。
勢い良くスタートしていく周りのみんなと速度を合わせながら、ストレートの先にある岩と岩の間を通るセクションで起きた渋滞をやり過ごす。ちなみに磯部教官は一瞬で見えなくなってしまった。さすがはC2で走るだけのことはある(12月7日現在はC1です)。しかし気持ちでは負けていない。シングルトラック区間をいかにミスなく走ることが出来るかを考えながら、集中して走る。
とはいえ、ファミリーも出走しているこのクラス。シングルトラック区間では子どもたちが前を走っていると抜くに抜けない場面も出てくる。一生懸命走る姿にほっこりとした気分になりながら、あまり脅かさないようにゆっくりと後ろについて走ってあげる僕。ぐうの音もでないほどの聖人とはこのことであろう。そうしている間に乱れた息が整ってきたというのは、あくまで結果論であり、子どもに優しくするという目的に付随してきた副産物である。お間違えなきよう。
一気に飛び出しホールショットを決める磯部教官
一方藤原はこの余裕である。そろそろ慢心が窺える。
3周でも結構キツイっすね!
編集長のリドレーを借りて走る細田さん
そんな感じのペース配分で楽しく走っていると、いつの間にか規定の3周を終えてしまう。次の出走者であるハルオさんにチップを渡し、いったん自分のノルマを終えた僕はピットに戻り、次の出番に備えていると「あ、藤原だ!待たせたな!」と声がかかる。僕が振り返ると、そこには安岡先輩が!9時過ぎに出たにしては速くないか?
「いや、もう代役もいるんで大丈夫ですよ。」(良かった!来てくれたんですね!)「藤原君、心の声と肉声が逆になってないか?」「それはともかく、みんな心配してるんで顔出してください。」「アッ、ハイ、スミマセン」いきなり低姿勢になる安岡先輩。そこには普段の威張りっぷりは無い。
次の出走者である細田さんのいるピットに安岡先輩を連行する。細田さんの顔を見るなりドロドロの地面に飛び込むように五体投地を決める安岡先輩。ジャンピング土下座とかする人、本当にいたんだ……と愕然としながらも、こんなことで許しては普段の仕返しができない!とばかりに追い打ちをかけようと口を開きかけた僕。
ホント、スンマセンッシタ!とばかりの土下座を決める安岡先輩と、追い打ちをかけようとするヘタレ藤原、仏のような優しさを発揮する細田さん
しかし、その瞬間に「まあまあ、競技時間中に間に合ったんだし、いいんじゃない?」と細田さん。神か仏かと思わんばかりの優しさである。ぐうの音も出ないほどの聖人とはまさにこの人のことだろう。機先を制することで、この一言を引き出す安岡先輩もさる者である。トラブル対応とはこういうことなのだろうか。
やっすい土下座で最高のリターンを手にした安岡先輩。そこにハルオさんが帰ってくる。「あ、ハルオさん、はじめましてスミマセン!」最低な初対面の挨拶である。「いえいえ、大丈夫ですよ!僕も元チームをクビになっちゃんたんでむしろ助かります(ボソッ)」後半はなんだかアレだが、大人の対応である。自分の器の小ささを思い知らされつつ、「とにかく、もうちょっとで細田さんが帰ってくるので、その後に走ってください!」と伝える。
「アップは十分だぜ!」息も絶え絶えに軽口を叩く安岡先輩
遅れてきた男もしっかりと3周していた。
ここにも土下座をする人が一人……。 「了解!ここまでで追い込んできたからアップは十分!」と相変わらずのノリと勢いだけで応える安岡先輩。いや、追い込んできたって、それで脚は残っているのだろうか。そこはかとない不安にさいなまれていると細田さんが帰ってきた。「安岡くん、よろしくね!」「うっす!任せてください!」。どこからその自信は生まれるのだろうか。少し分けてほしいくらいである。
ちょうどホームストレートに帰ってきた磯部教官を追って、MTBで走りだす安岡先輩。初クロスレース、しかも試走もしていないのに、大丈夫なのだろうか……。そんな不安を余所に次のラップで磯部教官より先に帰ってくる安岡先輩。いくらなんでも、速くないか?と思っていると磯部教官がしばらくして帰ってきた。
「いやー、飛んじゃったよー。」ま、まさか。「いや、シケインをバニホしてくつもりがミスった!」異様にテンションの高い磯部教官。これはいわゆる落車ハイというやつだ!!そこに帰ってきた安岡先輩。「いや、ちょうど後ろにいたんだけど、そのまま月まで行っちゃうかって勢いで上に飛んでったからびっくりしたよ!」なんて言っているこの男、最終ラップだけやたらと遅かったのは磯部教官がいなくなったからサボっていたようだ。
ともあれ、4人全員が3周づつ走ったのでここからは1周づつ交代で走ることに。結果としては15ラップしたところで終了。ちなみに別チームでエントリーしていた編集長のチームは16ラップということで、格の違いを見せつけられてしまった。まだまだ精進しなければ!
編集部チームと助っ人のハルオさん。なんだかんだで楽しく過ごせたバイクロアでした!
「シクロクロスに出るのは初めてだったけど、楽しいね!結構ハードだし、みんなが夢中になるのもわかるよ!」と遅刻してきたことはもはや無かったかのように話す安岡先輩。言いたいことはまだまだあるけれど、シクロクロスの魅力が分かってもらえたのであれば、まあ良しとしよう。あと、僕が毎回死にそうになりながら走っているのが仕方がないことだと分かってくれればそれで良いのだ。こうして、新たなシクロクロス仲間が増えたシクロワイアード編集部。ヘタレ藤原は次は東海クロスにお邪魔する予定。出走される方は、仲良くしてくださいね!ではでは!
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まてど暮らせどやってこない安岡先輩。しかし、チーム員が一人少なくとも、9時50分のチームラリーAのスタートはもうすぐなのだ。慌てる僕たちに射した一筋の光明は、磯部教官のチームメートであるハルオさんの存在だ。いろいろと事情があって(詳しくは前編をみてね!)、僕たちのチームで走ることとなってくれたハルオさん。
ちなみに、バイクロアは事前に参加メンバーの登録もなく、1チーム4人までというルールしかないので、当日にこんなドタバタがあってもなんとかなるのである。他のエンデューロイベントなんかだと、当日のチームメンバーの変更できない大会も多いので、これもまたバイクロアの魅力の一つと言えよう。
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茨城クロスや野辺山CXといったレースで経験を積んできた僕にとって、バイクロアのコースはそこまで恐れるものではない。試走してみた感じだと、林の中のシングルトラック区間はテクニカルだけれど、逆にそこが楽しいくらいに感じるほどだった。他の区間も「こけそうで怖いな」と思うような箇所は無く、リラックスして走れそう。
うーん、我がことながら成長したものである。1年前なら、「シングル区間で詰まって後ろの人に怒鳴られたらどうしよう。」とか、「岩のセクションで躓いたら恥ずかしいな」とか、色々と不安を感じていたというのに。いや、今でも怒鳴られるし、転けもするので単に慣れただけともいうのだけど。
そんなことを思いつつ、磯部教官とともにスタートラインにならぶ。思わぬアクシデントがあったものの、無事にスタートは出来そうだ。そして、9時50分。結局安岡先輩の姿を見ることなく、スタートを切ることに。せっかく僕の雄姿を見せつけてやろうと思っていたのに残念ではあるが、仕方ない。
勢い良くスタートしていく周りのみんなと速度を合わせながら、ストレートの先にある岩と岩の間を通るセクションで起きた渋滞をやり過ごす。ちなみに磯部教官は一瞬で見えなくなってしまった。さすがはC2で走るだけのことはある(12月7日現在はC1です)。しかし気持ちでは負けていない。シングルトラック区間をいかにミスなく走ることが出来るかを考えながら、集中して走る。
とはいえ、ファミリーも出走しているこのクラス。シングルトラック区間では子どもたちが前を走っていると抜くに抜けない場面も出てくる。一生懸命走る姿にほっこりとした気分になりながら、あまり脅かさないようにゆっくりと後ろについて走ってあげる僕。ぐうの音もでないほどの聖人とはこのことであろう。そうしている間に乱れた息が整ってきたというのは、あくまで結果論であり、子どもに優しくするという目的に付随してきた副産物である。お間違えなきよう。
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「いや、もう代役もいるんで大丈夫ですよ。」(良かった!来てくれたんですね!)「藤原君、心の声と肉声が逆になってないか?」「それはともかく、みんな心配してるんで顔出してください。」「アッ、ハイ、スミマセン」いきなり低姿勢になる安岡先輩。そこには普段の威張りっぷりは無い。
次の出走者である細田さんのいるピットに安岡先輩を連行する。細田さんの顔を見るなりドロドロの地面に飛び込むように五体投地を決める安岡先輩。ジャンピング土下座とかする人、本当にいたんだ……と愕然としながらも、こんなことで許しては普段の仕返しができない!とばかりに追い打ちをかけようと口を開きかけた僕。
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やっすい土下座で最高のリターンを手にした安岡先輩。そこにハルオさんが帰ってくる。「あ、ハルオさん、はじめましてスミマセン!」最低な初対面の挨拶である。「いえいえ、大丈夫ですよ!僕も元チームをクビになっちゃんたんでむしろ助かります(ボソッ)」後半はなんだかアレだが、大人の対応である。自分の器の小ささを思い知らされつつ、「とにかく、もうちょっとで細田さんが帰ってくるので、その後に走ってください!」と伝える。
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「いやー、飛んじゃったよー。」ま、まさか。「いや、シケインをバニホしてくつもりがミスった!」異様にテンションの高い磯部教官。これはいわゆる落車ハイというやつだ!!そこに帰ってきた安岡先輩。「いや、ちょうど後ろにいたんだけど、そのまま月まで行っちゃうかって勢いで上に飛んでったからびっくりしたよ!」なんて言っているこの男、最終ラップだけやたらと遅かったのは磯部教官がいなくなったからサボっていたようだ。
ともあれ、4人全員が3周づつ走ったのでここからは1周づつ交代で走ることに。結果としては15ラップしたところで終了。ちなみに別チームでエントリーしていた編集長のチームは16ラップということで、格の違いを見せつけられてしまった。まだまだ精進しなければ!
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「シクロクロスに出るのは初めてだったけど、楽しいね!結構ハードだし、みんなが夢中になるのもわかるよ!」と遅刻してきたことはもはや無かったかのように話す安岡先輩。言いたいことはまだまだあるけれど、シクロクロスの魅力が分かってもらえたのであれば、まあ良しとしよう。あと、僕が毎回死にそうになりながら走っているのが仕方がないことだと分かってくれればそれで良いのだ。こうして、新たなシクロクロス仲間が増えたシクロワイアード編集部。ヘタレ藤原は次は東海クロスにお邪魔する予定。出走される方は、仲良くしてくださいね!ではでは!
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