2015/09/23(水) - 09:27
9月初旬、横浜ワールドポーターズにてフタバ商店の展示会が開催された。メインの取り扱いブランドであるBMCを筆頭に、FSA、レイノルズ、フォース、ボレーなど、取り扱いブランドが一堂に会した展示会の模様を紹介する。
これまでのモノトーンから一転して、鮮やかなカラーリングのバイクが多くなったBMCの2016年モデル
マイヨジョーヌを連想させるイエローのSLR03
BMCといえば、ツール・ド・フランスでのBMCレーシングの活躍が記憶に新しいところ
精密機械工業の国・スイスが誇る「BMC」や、ハンドルやクランクでお馴染み「FSA」を筆頭にホイールのレイノルズ、アイウェアのボレー、アクセサリーのフォースなど、有力どころからマニアックなブランドまでを幅広く取り扱うフタバ商店。既にシクロワイアードでお伝えした詳細をお伝えしたプロダクトもあるが、横浜で開催されたディーラー向け展示会より、2016年の新製品を中心に紹介しよう。
まずはBMCから。ロードではフルアルミ製の新モデル「teammachine ALR01」の登場した。その名の通り、プロチーム御用達の「SLR」シリーズをベースとしたレーシングモデルで、アルミとしては極めて細いシートステーや大径のマッシブなダウンチューブ、特徴的な造形のフロントフォークなどにSLRシリーズの設計コンセプトを色濃く踏襲している。
新モデルのteammachine ALR01。ハイエンドのコンポをアッセンブルしても様になる車格の1台だ
カーボンのSLRシリーズ同様にマッシブなダウンチューブ
アルミバイクとしては極めて細いシートステー
また、敢えてしっかりと残された溶接ビードやBBシェルをスレッド式としたこと、むやみに軽量化を追い求めず強度を確保した点など、BMCらしい堅実性を感じることのできる1台でもある。カーボンに肉薄する重量のアルミフレームが多い中で、1295g(ペイント済み)と決して軽くはないが、もともとはアルミバイクに強いブランドだけあり、その走りには期待が持てる。
BMCのブランドマネージャーであり、強豪ホビーレーサーのザック・レイノルズさんによればALR01は「レースでがんがん使う方にオススメですね」とのこと。販売は完成車で行われ、4種類のコンポーネントから予算や用途に合わせて選べる点や、カラーバリエーションが豊富な点もユーザーには嬉しいポイントである。
エンデュランスロードGF02にはポップなカラーリングが登場
CXA01はGF02をベースとしたアルミ製シクロクロスバイク
新型ハードテールXCバイクTE01。シートステーの根本にダンパーでトラクション性能を高めた
2種類の異なる硬さのダンパーが用意される
MTBのラインアップも豊富なBMC
その他のロードモデルは2015ラインナップより継続となるが、単色で目を引くカラーが多くなった。これまでは白・黒・赤の落ち着いたが中心であったが、今年は深みのあるメタリックブルーや、マイヨジョーヌを彷彿とさせるブライトなイエロー、オレンジ、ライトグリーンが登場した。
MTBでは新型ハードテールXCバイク「TE01」がトピックス。さらに難易度を増すワールドカップのコースに対応すべく、シートステーの根本にダンパーを配した独創的な構造でトラクション性能と快適性を高めたことがその特徴。2種類の異なる硬さのダンパーが用意され、コースや好みに応じて乗り味を調整できる。なお、XCではスピードを重視して29インチのみの展開としており、スモールサイズでは小柄なライダーに対応すべくスタッガードデザインを採用している(詳細は既報のレビュー記事を参照のこと)。
ランボルギーニとの限定コラボレーションモデルAC01 Lamborgini
ヘッドチューブにはランボルギーニ社のロゴマークが輝く
ベルギー・クラナ社製の専用フェンダーを装備する
アーバンバイク「AC」シリーズには、IMPECに続きイタリアのスポーツカーメーカー「ランボルギーニ」とのコラボレーションモデルが登場。ベルトドライブ式の内装変速ドライブトレインにはゲイツ社のパーツをメインで採用し、ホイールはBMCと同じくスイスブランドであるDTスイスの特別モデル。TRPのブレーキとベルギー・クラナ社製のフェンダーにはスペシャルペイントが施されている。
そして、ヘッドチューブには闘牛でおなじみランボルギーニのブランドロゴが配されている。世界250台限定で限定で、国内価格は470,000円。厳選されたパーツでアッセンブルされた1台であること、そして誰もが憧れるスーパーカーメーカーとのコラボレーションモデルであることを考えると決して高くはないかも?
グラベルロード用のフルカーボン製新型ホイールATR DB
外幅29mmのワイドなリムはチューブレスレディ仕様だ
ボレーのフルリム式新型モデルCADENCE
オリカ・グリーンエッジらプロライダーがメインで使用する6th Senseには新カラーが登場
レイノルズからは、世界的にトレンドとなりつつあるグラベルロード用のフルカーボン製チューブレスレディホイール「ATR DB」がリリース。シクロクロス用よりも太いタイヤを装着可能とすべく外幅29mmのワイドなリムを採用したことが特徴の1本である。スポークは堅実性重視して円断面としている。ローター取付け部はセンターロック式だ。
オリカ・グリーンエッジをはじめ、多くのプロライダーが使用するボレーはいち早く2016モデルが展示された。フルリム式の新モデル「CADENCE(ケイデンス)」はカジュアルシーンにも使いやすいルックスながら、ワイドな視界を兼ね備えている。そして、プロ使用率No.1の「6th Sense」には新カラーが追加。今回は展示されなかったものの、新型のサイクリング系モデルや、MTBユースに最適化したモデルなど、今後も新型が続々とリリースされ予定とのこと。
豊富なバリエーションを誇るフォースのヘルメット。プロユースの品質ながら、いずれも手頃な価格になる予定だという
フォースのショートテールデザインのTT用エアロヘルメットGLOBE。多くの来場者から注目を集めた
UCIプロコンチームのコロンビアも使用するフォースのアイウェア
多くのプロチームが使用するFSAのハンドルやクランク
CEMAやサイクリングセラミックといったカスタムパーツも取り扱いブランドに加わった
エッフェットマリポサのアクセサリー類
このほどフタバ商店が取り扱いを開始したチェコ発の新興アクセサリーブランドFORCE(フォース)は、先のブエルタでも活躍したUCIプロコンチームのコロンビアが使用するヘルメット(参考展示)が注目を集めた。その中でも一押しなのが、ショートテールデザインのTT用エアロヘルメット「GLOBE」。アウターシェルを入れ替えることでカラーリングを変更できるというユニークな構造が特徴ながら、フタバ商店がサポートするトライアスリートからの評判も上々とのこと。この他にもアイウェアをはじめとした豊富なラインナップが展示されていた。
FSAの新製品は今回の展示会には間に合わなかったものの、ダイレクトマウント対応のセンターブルブレーキや、ブランド史上最軽量170gのカーボンハンドルなどの新製品が登場予定だ。各製品の詳細はシクロワイアードのレビューコーナーにてお伝えしていく。
鮮やかなメタリックブルーのSLR02と、フタバ商店のスタッフの皆さん
text&photo:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO
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精密機械工業の国・スイスが誇る「BMC」や、ハンドルやクランクでお馴染み「FSA」を筆頭にホイールのレイノルズ、アイウェアのボレー、アクセサリーのフォースなど、有力どころからマニアックなブランドまでを幅広く取り扱うフタバ商店。既にシクロワイアードでお伝えした詳細をお伝えしたプロダクトもあるが、横浜で開催されたディーラー向け展示会より、2016年の新製品を中心に紹介しよう。
まずはBMCから。ロードではフルアルミ製の新モデル「teammachine ALR01」の登場した。その名の通り、プロチーム御用達の「SLR」シリーズをベースとしたレーシングモデルで、アルミとしては極めて細いシートステーや大径のマッシブなダウンチューブ、特徴的な造形のフロントフォークなどにSLRシリーズの設計コンセプトを色濃く踏襲している。
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BMCのブランドマネージャーであり、強豪ホビーレーサーのザック・レイノルズさんによればALR01は「レースでがんがん使う方にオススメですね」とのこと。販売は完成車で行われ、4種類のコンポーネントから予算や用途に合わせて選べる点や、カラーバリエーションが豊富な点もユーザーには嬉しいポイントである。
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MTBでは新型ハードテールXCバイク「TE01」がトピックス。さらに難易度を増すワールドカップのコースに対応すべく、シートステーの根本にダンパーを配した独創的な構造でトラクション性能と快適性を高めたことがその特徴。2種類の異なる硬さのダンパーが用意され、コースや好みに応じて乗り味を調整できる。なお、XCではスピードを重視して29インチのみの展開としており、スモールサイズでは小柄なライダーに対応すべくスタッガードデザインを採用している(詳細は既報のレビュー記事を参照のこと)。
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そして、ヘッドチューブには闘牛でおなじみランボルギーニのブランドロゴが配されている。世界250台限定で限定で、国内価格は470,000円。厳選されたパーツでアッセンブルされた1台であること、そして誰もが憧れるスーパーカーメーカーとのコラボレーションモデルであることを考えると決して高くはないかも?
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オリカ・グリーンエッジをはじめ、多くのプロライダーが使用するボレーはいち早く2016モデルが展示された。フルリム式の新モデル「CADENCE(ケイデンス)」はカジュアルシーンにも使いやすいルックスながら、ワイドな視界を兼ね備えている。そして、プロ使用率No.1の「6th Sense」には新カラーが追加。今回は展示されなかったものの、新型のサイクリング系モデルや、MTBユースに最適化したモデルなど、今後も新型が続々とリリースされ予定とのこと。
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FSAの新製品は今回の展示会には間に合わなかったものの、ダイレクトマウント対応のセンターブルブレーキや、ブランド史上最軽量170gのカーボンハンドルなどの新製品が登場予定だ。各製品の詳細はシクロワイアードのレビューコーナーにてお伝えしていく。
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text&photo:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO
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