2015/09/13(日) - 10:12
9月1日(水)、北千住のシアター1010にてスイスのバイクブランド、スコットの2016年ラインアップが一堂に介した展示会が行われた。多くの来乗客で賑わった展示会の様子をレポートしよう。
オリカ・グリーンエッジやIAMサイクリング、国内では愛三工業レーシングにバイクを供給しているスイスのスコット。北千住の駅からほど近いシアター1010(せんじゅ)にて行われた展示会で、2016年モデルがお披露目された。
2016年モデルで最も注目を集めていたのは入口正面に展示されていた新型FOILだ。入場とともに私達を迎えてくれる新型FOILは、翼断面の後端部を切り落としたカムテール形状に先鞭をつけ、エアロロードの開発競争に火をつけたとも言える先代の登場から5年ぶりのニューモデル。それだけあって来場者を足止めさせていた。
新型FOILの変更点は、フレーム形状を一新するにとどまらず、トレンドに追従するようにハンドルバーにはスコット傘下ブランドのシンクロス製のエアロバーステムを採用。リアブレーキはBBの裏側に取り付けるダイレクトマウント仕様とするなど、現代のスタンダードを体現したバイクへと仕上がっている。
注目のエアロロードを見終わると次に待っていたのはスコットの名車たち4台。HTCハイロード時代のマーク・カヴェンディッシュが2010年ツール・ド・フランスにてスペアバイクとして使用したADDICTの実車や、リカルド・リッコがジャパンカップで使用したADDICT、オリカ・グリーンエッジの選手のサインが入れられた先代FOIL、発表当時としては驚愕の軽量性で並み居るブランドの一歩先を進んでいたCR1が並べられていた。
2004年当時としては信じられないほどの軽量性を実現したCR1、その後アンダー800gの軽量フレームとして登場したADDICTへと進化した系譜を感じ取れる展示とすることで、CARBON EXPERTSと呼ぶスコットのカーボンテクノロジーを感じてもらえれば、と言うのはスコット・ジャパンの鍛さん。実際、実車を目の当たりにすればそのことを良く感じ取れる。
そして、スコット2016のロードバイクラインアップに目が移る。今年はは先に紹介したFOILに加えて、アルミのSPEEDSTERがフレーム設計を快適な乗り心地となる方向へ一新している。自走テストを行っている鍛さんによると、乗り心地が前モデルと比べ改善させれているとのことで、これからロードバイクを始めようという方にはおススメだという。
そして、ワールドツアーチームが試験的に使用を開始しているディスクブレーキロードにはADDICTとSPEEDSTERが新しくラインアップに追加された。これでFOIL、ADDICT、SOLACEという主要3車種のうち、FOILのみがディスク化を待つこととなり、UCI認可された際の準備が整いつつある。また、ディスクロードとは別にADDICTとSPEEDSTERに登場したシクロクロスバイクは、ロードとCXではジオメトリを変えることで住み分けをしているという。
MTBにおいても最先端を進むスコットは、世界的に流行の兆しを見せ始めているセミファットタイヤの装備を可能とする「PLUS」シリーズを登場させた。シリーズにはXCモデルのSCALE、オールマウンテンモデルのGENIUSという2種類がラインアップされている。
タイヤの幅が広がることで、トラクションがかかりやすくなり荒れた路面でも走りやすくなるというのが27.5+タイヤのメリットだ。SCALE 710PLUSについては「XCレーサーではありますが、転倒が怖いというMTBビギナーにオススメだと考えています。タイヤが地面にくいつき、フルグリップしてくれるので、安心感が高いです」と鍛さんは言う。これからMTBを始める方で、レース用か遊び用か決めかねている時の有力な選択肢となるかもしれない。
また、遊び用の選択肢としてのファットバイクのラインアップに追加されたセカンドグレード「BIG JON」は、ロード選手がシーズン外にシクロクロスに乗るように、XC系選手が遊び用として選ぶとしたときにオススメだという。スコットがMTBイベントに出展する際は必ず試乗車を用意しているのことなので、是非乗って試したいものだ。
シューズの多くはカラーバリエーションが変化しよりスタイリッシュに。バックパックは徐々に人気を高めつつあるエンデューロ用に、背中のプロテクターをバッグに装着したモデルが登場。ヘルメット類はVANISH2のフルカラーラインアップがお披露目され、MTB用のヘルメットも展示されていた。傘下ブランドのシンクロスからはFOILに搭載されていたハンドルバーステム単体で発売されることが発表された。
世界の第一線で戦うエアロロードFOIL、世界的なトレンドに追従したMTBのPLUSシリーズの登場によって盛り上がりを見せるスコット。ロードとMTBどちらにおいてもレース志向とファンライド志向のバイクをリリースしているため、2016年モデルをチェックしてみてはいかがだろうか。
text&photo:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
オリカ・グリーンエッジやIAMサイクリング、国内では愛三工業レーシングにバイクを供給しているスイスのスコット。北千住の駅からほど近いシアター1010(せんじゅ)にて行われた展示会で、2016年モデルがお披露目された。
2016年モデルで最も注目を集めていたのは入口正面に展示されていた新型FOILだ。入場とともに私達を迎えてくれる新型FOILは、翼断面の後端部を切り落としたカムテール形状に先鞭をつけ、エアロロードの開発競争に火をつけたとも言える先代の登場から5年ぶりのニューモデル。それだけあって来場者を足止めさせていた。
新型FOILの変更点は、フレーム形状を一新するにとどまらず、トレンドに追従するようにハンドルバーにはスコット傘下ブランドのシンクロス製のエアロバーステムを採用。リアブレーキはBBの裏側に取り付けるダイレクトマウント仕様とするなど、現代のスタンダードを体現したバイクへと仕上がっている。
注目のエアロロードを見終わると次に待っていたのはスコットの名車たち4台。HTCハイロード時代のマーク・カヴェンディッシュが2010年ツール・ド・フランスにてスペアバイクとして使用したADDICTの実車や、リカルド・リッコがジャパンカップで使用したADDICT、オリカ・グリーンエッジの選手のサインが入れられた先代FOIL、発表当時としては驚愕の軽量性で並み居るブランドの一歩先を進んでいたCR1が並べられていた。
2004年当時としては信じられないほどの軽量性を実現したCR1、その後アンダー800gの軽量フレームとして登場したADDICTへと進化した系譜を感じ取れる展示とすることで、CARBON EXPERTSと呼ぶスコットのカーボンテクノロジーを感じてもらえれば、と言うのはスコット・ジャパンの鍛さん。実際、実車を目の当たりにすればそのことを良く感じ取れる。
そして、スコット2016のロードバイクラインアップに目が移る。今年はは先に紹介したFOILに加えて、アルミのSPEEDSTERがフレーム設計を快適な乗り心地となる方向へ一新している。自走テストを行っている鍛さんによると、乗り心地が前モデルと比べ改善させれているとのことで、これからロードバイクを始めようという方にはおススメだという。
そして、ワールドツアーチームが試験的に使用を開始しているディスクブレーキロードにはADDICTとSPEEDSTERが新しくラインアップに追加された。これでFOIL、ADDICT、SOLACEという主要3車種のうち、FOILのみがディスク化を待つこととなり、UCI認可された際の準備が整いつつある。また、ディスクロードとは別にADDICTとSPEEDSTERに登場したシクロクロスバイクは、ロードとCXではジオメトリを変えることで住み分けをしているという。
MTBにおいても最先端を進むスコットは、世界的に流行の兆しを見せ始めているセミファットタイヤの装備を可能とする「PLUS」シリーズを登場させた。シリーズにはXCモデルのSCALE、オールマウンテンモデルのGENIUSという2種類がラインアップされている。
タイヤの幅が広がることで、トラクションがかかりやすくなり荒れた路面でも走りやすくなるというのが27.5+タイヤのメリットだ。SCALE 710PLUSについては「XCレーサーではありますが、転倒が怖いというMTBビギナーにオススメだと考えています。タイヤが地面にくいつき、フルグリップしてくれるので、安心感が高いです」と鍛さんは言う。これからMTBを始める方で、レース用か遊び用か決めかねている時の有力な選択肢となるかもしれない。
また、遊び用の選択肢としてのファットバイクのラインアップに追加されたセカンドグレード「BIG JON」は、ロード選手がシーズン外にシクロクロスに乗るように、XC系選手が遊び用として選ぶとしたときにオススメだという。スコットがMTBイベントに出展する際は必ず試乗車を用意しているのことなので、是非乗って試したいものだ。
シューズの多くはカラーバリエーションが変化しよりスタイリッシュに。バックパックは徐々に人気を高めつつあるエンデューロ用に、背中のプロテクターをバッグに装着したモデルが登場。ヘルメット類はVANISH2のフルカラーラインアップがお披露目され、MTB用のヘルメットも展示されていた。傘下ブランドのシンクロスからはFOILに搭載されていたハンドルバーステム単体で発売されることが発表された。
世界の第一線で戦うエアロロードFOIL、世界的なトレンドに追従したMTBのPLUSシリーズの登場によって盛り上がりを見せるスコット。ロードとMTBどちらにおいてもレース志向とファンライド志向のバイクをリリースしているため、2016年モデルをチェックしてみてはいかがだろうか。
text&photo:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
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