2009/07/01(水) - 22:19
7月10日(金)より、世田谷区池尻にある池尻中学廃校跡を利用した世田谷ものづくり学校にて、R自転車集団が「日本発の自転車デザインの変遷」展を開催。自転車関係の展示会ならいざ知らず、多くのクリエイター達が集うアートな空間ではちょっと珍しい?日本製オリタタミ自転車の変遷にスポットをあてた展示だ。
主催のR自転車集団は、自転車の発信基地として、多くの自転車関係の人々が関わり発信できる場所を、との思いから、絹 自転車製作所(自転車ブランド シルクサイクル)の荒井正氏が中心となり発足した自転車集団。まずはそのコンセプトから紹介しよう。
R自転車集団のコンセプト
Rethink
自分と自転車の関係を考える機会
Recycle
自転車を修理して使い続けるお手伝い
Recreate
使い続けるだけではなく、自分の環境・状態に合わせ作り変える
Reset
程よいスピードや操作する快感
Renovation
自転車を運搬用に使う、道具として自転車の新しい使い方
Revival
日本の自転車製造を維持、後継者の育成
React
ワークショップを通じ人の出会いの場を提供
Work Shop
自転車を選び、組立、乗り、メンテする、全てをワークショップで展開します。
自分の自転車を、自分で組立、メンテナンスの方法や、使用方法を理解できます。
これらのコンセプトに基づき、学校跡である利点を生かしながら、同校で行われるワークショップ等を通じて自転車に関する無料イベントを開催していくと言う。その最初のイベントとして開催されるのが今回の展示になる。
展示概要
日本発の自転車デザインの変遷
History of Japan design for bikes
開催:2009年7月10日(金)-2009年7月26日(日)※月曜休館(月祝の場合翌休)
時間:11:00 - 19:00 ※最終日17:00まで
場所:IID GALLERY
主催:絹 自転車製作所
協力:片倉工業株式会社、5LINKS、IID
絹自転車製作所のオーダーメイド・スポルティーフ SS 14.5。同製作所の荒井正氏は、日本屈指のフレームビルダー。「片倉シルク」と聞けば、往年の自転車ファンで黙って過ごせる人はいないはず photo: 絹自転車製作所1980年代に質・量、共に世界の頂点に立った日本の自転車製造。
日本から発信され世界市場に出て行った自転車の変遷を、オリタタミ車を例に上げて紹介します。
戦後まもない頃に、世界に輸出された「シルク・ポーター」。オリタタミ自転車の機能と生産性をそのオリジナルデザインの中に見る事が出来ます。
そしてそのコンセプトを引継ぎ、日本のサイクリング文化が生み出した、電車利用の分解式サイクリング輪行。このサイクリングスタイルを基に世界に発信している自転車のジャパンデザインの変遷と、このデザインを生み出す手作りの試作品を展示します。
そして、昭和23年にスタートした競輪。目標は東京オリンピック。この競技用自転車を世界で通用する物にするために、素材や製造方法が未知の中、職人の手が試行錯誤して生み出したオリジナルデザインの集大成が「片倉シルク号」です。東京オリンピック出場車などの展示を通して、今世界で注目されている競輪フレームと、ハンドメイド・フレームの原点に迫ります。
東京オリンピックで使用されたシルク号と、日本代表・佐藤選手。このシルク号は今回出展される予定の1台。存在そのものが歴史を語る貴重なバイクだ photo: 絹自転車製作所
※編集部追記
今回展示予定であった佐藤勝彦選手使用の東京オリンピック出場車は、都合により展示されないことになりました。
開催地の池尻中学廃校跡は、ノスタルジックな中に先鋭のアートの空気を含んだ空間だ。ものづくりを核としたクリエーター達のワーキングスペースであり、実際に彼らが事業者として入居して日々の制作を行っている。校内には「GO SLOW ゆっくりとカフェ」というカフェも常設されており、ワークショップや展示を見る合間にほっと一息、のんびりくつろぐこともできる。
IID 世田谷ものづくり学校の校内。ノスタルジックな中に漂うアートの香り photo: IID 世田谷ものづくり学校
「GO SLOW ゆっくりとカフェ」。ちょっと疲れたら、こちらへ photo: IID 世田谷ものづくり学校
自転車好きならこの展示自体に興味が向くのはもちろんのことと思うが、せっかく行くのなら、校内の散策などしてみるのもオススメ。懐かしく暖かみのある空間で、日常の忙しさを少しの間忘れることが出来るかもしれない。
アクセス方法や展示/ワークショップの情報などは、下記リンク「IID 世田谷ものづくり学校」から。
主催のR自転車集団は、自転車の発信基地として、多くの自転車関係の人々が関わり発信できる場所を、との思いから、絹 自転車製作所(自転車ブランド シルクサイクル)の荒井正氏が中心となり発足した自転車集団。まずはそのコンセプトから紹介しよう。
R自転車集団のコンセプト
Rethink
自分と自転車の関係を考える機会
Recycle
自転車を修理して使い続けるお手伝い
Recreate
使い続けるだけではなく、自分の環境・状態に合わせ作り変える
Reset
程よいスピードや操作する快感
Renovation
自転車を運搬用に使う、道具として自転車の新しい使い方
Revival
日本の自転車製造を維持、後継者の育成
React
ワークショップを通じ人の出会いの場を提供
Work Shop
自転車を選び、組立、乗り、メンテする、全てをワークショップで展開します。
自分の自転車を、自分で組立、メンテナンスの方法や、使用方法を理解できます。
これらのコンセプトに基づき、学校跡である利点を生かしながら、同校で行われるワークショップ等を通じて自転車に関する無料イベントを開催していくと言う。その最初のイベントとして開催されるのが今回の展示になる。
展示概要
日本発の自転車デザインの変遷
History of Japan design for bikes
開催:2009年7月10日(金)-2009年7月26日(日)※月曜休館(月祝の場合翌休)
時間:11:00 - 19:00 ※最終日17:00まで
場所:IID GALLERY
主催:絹 自転車製作所
協力:片倉工業株式会社、5LINKS、IID
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日本から発信され世界市場に出て行った自転車の変遷を、オリタタミ車を例に上げて紹介します。
戦後まもない頃に、世界に輸出された「シルク・ポーター」。オリタタミ自転車の機能と生産性をそのオリジナルデザインの中に見る事が出来ます。
そしてそのコンセプトを引継ぎ、日本のサイクリング文化が生み出した、電車利用の分解式サイクリング輪行。このサイクリングスタイルを基に世界に発信している自転車のジャパンデザインの変遷と、このデザインを生み出す手作りの試作品を展示します。
そして、昭和23年にスタートした競輪。目標は東京オリンピック。この競技用自転車を世界で通用する物にするために、素材や製造方法が未知の中、職人の手が試行錯誤して生み出したオリジナルデザインの集大成が「片倉シルク号」です。東京オリンピック出場車などの展示を通して、今世界で注目されている競輪フレームと、ハンドメイド・フレームの原点に迫ります。
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※編集部追記
今回展示予定であった佐藤勝彦選手使用の東京オリンピック出場車は、都合により展示されないことになりました。
開催地の池尻中学廃校跡は、ノスタルジックな中に先鋭のアートの空気を含んだ空間だ。ものづくりを核としたクリエーター達のワーキングスペースであり、実際に彼らが事業者として入居して日々の制作を行っている。校内には「GO SLOW ゆっくりとカフェ」というカフェも常設されており、ワークショップや展示を見る合間にほっと一息、のんびりくつろぐこともできる。
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自転車好きならこの展示自体に興味が向くのはもちろんのことと思うが、せっかく行くのなら、校内の散策などしてみるのもオススメ。懐かしく暖かみのある空間で、日常の忙しさを少しの間忘れることが出来るかもしれない。
アクセス方法や展示/ワークショップの情報などは、下記リンク「IID 世田谷ものづくり学校」から。