2015/07/31(金) - 09:19
関東地方の梅雨明けが宣言され、本格的に夏がやってきた海の日、7月20日(月・祝)。第18回CSC5時間耐久チームサイクルロードレースが開催され、静岡県伊豆・修善寺の日本サイクルスポーツセンターに多くのサイクリストたちが集まった。
今年も7月の第3月曜日、海の日がやってきた。毎年この時期は、小中高生は夏休みに入ったり、例年梅雨があけたりと本格的に夏へ突入する日でもあり、今年もまた日本の夏らしい天気で、絶好のスポーツ日和はたまた行楽日和となった。そんな海の日に静岡や東海、関東のサイクリスト432名、162チームが、「第18回CSC5時間耐久チームサイクルロードレース(通称CSC5時間ロード)」に参加するために、”日本サイクルスポーツセンター(通称CSC)”に集まった。
CSCとはロード、MTB、トラックなど様々な競技向けのコースや、サイクルコースターや流水プールなどを持ち、様々な方から親しまれている施設だ。近年では弱虫ペダルの主人公たちが合宿を行った地でもあることから、聖地として巡礼されるようになっているという。
また、日本CSCが静岡県伊豆市修善寺という、東名高速道路と伊豆縦貫道を使えば都内や東海地区からアクセスしやすい場所に位置することも親しみやすい理由だろう。ちなみに修善寺は夏目漱石や芥川龍之介など文豪も温泉地であり、伊東市や沼津からもアプローチしやいため、3連休を利用して観光を楽しむのも良いだろう。
選手たちが走るロード用5kmサーキットは、ほぼ全ての区間がアップダウンのみで構成され、最大斜度は10%、下り最大斜度は12%という走り応えが十二分にあるコース。そのプロフィールからプロのレースでも厳しい展開となりやすく、数々の名レース繰り広げられた場でもあることで有名だ。そんなコースを思う存分に走ることができるのがCSC5時間ロードである。
さて、当日は「夏」という言葉がぴったり当てはまる、白く高い雲が青い空に広がる晴天に恵まれる。それゆえ、日中も暑くなることが容易に予想でき、競技時間中快適にすごすために、テントやタープを設営する参加者の姿がたくさん見られた。総合性成績を狙うチームはローラー台でアップしたり、そうでないチームは談笑したり思い思いにスタートまでの時間をすごしており、会場全体がアットホームな雰囲気に包まれていた。
ビアンキやリドレーといった本格的なレンタルバイクも用意するなどして、ビギナーもウェルカムなCSC5時間ロード。ハイペースを刻むシリアスライダーも混走するイベントなだけあり、安全対策は万全に行われていることが特徴だ。競輪学校の教官が低速でリードしてくれる試走は原則全員参加で、走行中に危険なポイントをしっかりと把握することができる。
ピットレーンではレーン内での追い抜き禁止などのアナウンスが繰り返し行われ、接触事故が多いピットエリアでの安全管理が徹底されていた。万が一のアクシデントに備えて、スタッフが要所要所に配置されているため、2次的なトラブルを未然に防げていたようだった。
レースが始まる9時の段階では既に25℃以上をマークするほどの夏日だけあって、CSCが用意した熱中症対策はバリエーションに富んでいた。まず、走行中のライダーのために、ホームストレート後の登り区間の途中にはシャワーポイントが設けられた。日差しが強いホームストレートで身体を火照らしたライダー達が続々と飛び込んできて、元気を取り戻すのに非常に貢献していたようだ。中には恵の水だと言わんばかりに手を広げる方も。
それに加え、ピットエリアでも走り終わったライダーのために、シャワーポイントが設けられており、ジャージのまま身体をクールダウンさせていた。ポカリスエットや水が無料で用意されており、数多くのライダーが列をなしていた。また、参加者たちもスイカを食べたり、冷えピタを額に貼ったりと各々涼を取り、熱中症対策をしていたようだ。
ピットエリアではホイールの貸出をしていたゴキソやバイクブランドのウィンスペース、無線機の貸出を行っていた地元の企業のむせんZone24、メカニックサービスを提供していた沼津のプロショップナカムラなどが、昨年同様ブースを展開しており、待機中の参加者たちが集まっていた。
また、1時間毎に1チームに景品がプレゼントされる時間賞が用意されており、時間賞を狙うチームや思わず賞を獲得してしまうチームもいたようだ。アナウンスで呼び出され、何事だという顔をしていた受賞者も景品を手にすれば満面の笑み。ちなみに、景品は協賛企業のゼータトレーディングが扱う、補給食ブランド「ボンクブレーカー」の「エナジーチュー」1箱。甘くて美味しい補給食のプレゼントはサイクリストならば、嬉しくないはずはない。
お昼が近づくとピットエリアに美味しそうな匂いが漂い始める。先着10チーム限定に用意されたバーベキューPITでお昼ごはんの準備が始まっていたのだ。用意された食材セットの他にも自分たちで持ち込んで、BBQを盛り上げていたチームも。BBQピット以外でも、テントの中で持参したお手製のお弁当を食べているチームもあり、それぞれの楽しみ方でイベントを過ごしていたのが特徴的だった。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、気が付くと4時間半が経過しようとしている。ピットが閉鎖されるとゴールシーンを観ようと、コース脇に応援が集まる。5時間走りきった達成感をガッツポーズで表現する人、苦しい表情でフィニッシュする人。様々な表情でゴールするライダーをチームメイトが迎えている姿をみると、仲間と走るエンデューロもいいなあと感じさせられる。
レース前から表彰式が終わるまで、終始のんびりとした空気感に包まれていたCSC5時間ロード。成績上位を狙うシリアスレーサーも多く集まっており、順位を競い合い共にレベルアップを目指すには良い大会だという。もちろん、目を三角にして走るだけではなく、仲間とのんびりとレースを楽しめるという面もある大会だ。
日本CSCの5kmコースは通常営業日でも走れるが、100人を超す集団で走れるのはこのイベントならでは。ぜひ来年も海の日に開催予定というので、今からスケジュールを空けておくのも良いだろう。
text&photo:Gakuto.Fujiwara
今年も7月の第3月曜日、海の日がやってきた。毎年この時期は、小中高生は夏休みに入ったり、例年梅雨があけたりと本格的に夏へ突入する日でもあり、今年もまた日本の夏らしい天気で、絶好のスポーツ日和はたまた行楽日和となった。そんな海の日に静岡や東海、関東のサイクリスト432名、162チームが、「第18回CSC5時間耐久チームサイクルロードレース(通称CSC5時間ロード)」に参加するために、”日本サイクルスポーツセンター(通称CSC)”に集まった。
CSCとはロード、MTB、トラックなど様々な競技向けのコースや、サイクルコースターや流水プールなどを持ち、様々な方から親しまれている施設だ。近年では弱虫ペダルの主人公たちが合宿を行った地でもあることから、聖地として巡礼されるようになっているという。
また、日本CSCが静岡県伊豆市修善寺という、東名高速道路と伊豆縦貫道を使えば都内や東海地区からアクセスしやすい場所に位置することも親しみやすい理由だろう。ちなみに修善寺は夏目漱石や芥川龍之介など文豪も温泉地であり、伊東市や沼津からもアプローチしやいため、3連休を利用して観光を楽しむのも良いだろう。
選手たちが走るロード用5kmサーキットは、ほぼ全ての区間がアップダウンのみで構成され、最大斜度は10%、下り最大斜度は12%という走り応えが十二分にあるコース。そのプロフィールからプロのレースでも厳しい展開となりやすく、数々の名レース繰り広げられた場でもあることで有名だ。そんなコースを思う存分に走ることができるのがCSC5時間ロードである。
さて、当日は「夏」という言葉がぴったり当てはまる、白く高い雲が青い空に広がる晴天に恵まれる。それゆえ、日中も暑くなることが容易に予想でき、競技時間中快適にすごすために、テントやタープを設営する参加者の姿がたくさん見られた。総合性成績を狙うチームはローラー台でアップしたり、そうでないチームは談笑したり思い思いにスタートまでの時間をすごしており、会場全体がアットホームな雰囲気に包まれていた。
ビアンキやリドレーといった本格的なレンタルバイクも用意するなどして、ビギナーもウェルカムなCSC5時間ロード。ハイペースを刻むシリアスライダーも混走するイベントなだけあり、安全対策は万全に行われていることが特徴だ。競輪学校の教官が低速でリードしてくれる試走は原則全員参加で、走行中に危険なポイントをしっかりと把握することができる。
ピットレーンではレーン内での追い抜き禁止などのアナウンスが繰り返し行われ、接触事故が多いピットエリアでの安全管理が徹底されていた。万が一のアクシデントに備えて、スタッフが要所要所に配置されているため、2次的なトラブルを未然に防げていたようだった。
レースが始まる9時の段階では既に25℃以上をマークするほどの夏日だけあって、CSCが用意した熱中症対策はバリエーションに富んでいた。まず、走行中のライダーのために、ホームストレート後の登り区間の途中にはシャワーポイントが設けられた。日差しが強いホームストレートで身体を火照らしたライダー達が続々と飛び込んできて、元気を取り戻すのに非常に貢献していたようだ。中には恵の水だと言わんばかりに手を広げる方も。
それに加え、ピットエリアでも走り終わったライダーのために、シャワーポイントが設けられており、ジャージのまま身体をクールダウンさせていた。ポカリスエットや水が無料で用意されており、数多くのライダーが列をなしていた。また、参加者たちもスイカを食べたり、冷えピタを額に貼ったりと各々涼を取り、熱中症対策をしていたようだ。
ピットエリアではホイールの貸出をしていたゴキソやバイクブランドのウィンスペース、無線機の貸出を行っていた地元の企業のむせんZone24、メカニックサービスを提供していた沼津のプロショップナカムラなどが、昨年同様ブースを展開しており、待機中の参加者たちが集まっていた。
また、1時間毎に1チームに景品がプレゼントされる時間賞が用意されており、時間賞を狙うチームや思わず賞を獲得してしまうチームもいたようだ。アナウンスで呼び出され、何事だという顔をしていた受賞者も景品を手にすれば満面の笑み。ちなみに、景品は協賛企業のゼータトレーディングが扱う、補給食ブランド「ボンクブレーカー」の「エナジーチュー」1箱。甘くて美味しい補給食のプレゼントはサイクリストならば、嬉しくないはずはない。
お昼が近づくとピットエリアに美味しそうな匂いが漂い始める。先着10チーム限定に用意されたバーベキューPITでお昼ごはんの準備が始まっていたのだ。用意された食材セットの他にも自分たちで持ち込んで、BBQを盛り上げていたチームも。BBQピット以外でも、テントの中で持参したお手製のお弁当を食べているチームもあり、それぞれの楽しみ方でイベントを過ごしていたのが特徴的だった。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、気が付くと4時間半が経過しようとしている。ピットが閉鎖されるとゴールシーンを観ようと、コース脇に応援が集まる。5時間走りきった達成感をガッツポーズで表現する人、苦しい表情でフィニッシュする人。様々な表情でゴールするライダーをチームメイトが迎えている姿をみると、仲間と走るエンデューロもいいなあと感じさせられる。
レース前から表彰式が終わるまで、終始のんびりとした空気感に包まれていたCSC5時間ロード。成績上位を狙うシリアスレーサーも多く集まっており、順位を競い合い共にレベルアップを目指すには良い大会だという。もちろん、目を三角にして走るだけではなく、仲間とのんびりとレースを楽しめるという面もある大会だ。
日本CSCの5kmコースは通常営業日でも走れるが、100人を超す集団で走れるのはこのイベントならでは。ぜひ来年も海の日に開催予定というので、今からスケジュールを空けておくのも良いだろう。
text&photo:Gakuto.Fujiwara
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