2015/07/03(金) - 09:38
9月6日に開催されるロングライドイベント、Mt.FUJIエコサイクリング。昨年までは富士山をぐるっと一周するというコースであったフジエコだが、今年は富士五湖を巡るコースへと大幅な変更が加えられた。距離はそのままに、初心者や女性でも走りやすくなった新コースを紹介しましょう。
日本人にとっては心の故郷ともいえる霊峰・富士。その優美な姿を見せる裾野をぐるりと一周回るコースで人気を集めてきたロングライドイベントがMt.FUJIエコサイクリングだ。しかし、ここ数年は天候に祟られており雨のイメージが付いてしまった大会でもある。
そんなこれまでのイメージを払しょくすべく、今年の大会はコースを大幅に刷新。コースを山梨県側のみとし、富士五湖を周遊するサイクリングへと形を変えてリニューアルしたのだ。以前に比べると、標高差も少なく初心者にも走りやすいコースになっているという今年のフジエコ。しかも湖と富士山が織りなす眺望が素晴らしく走り飽きないコースだと、運営を手掛けるルーツ・スポーツ・ジャパンの西川さんは自信をのぞかせる。
用意される種目は、富士五湖全てを回ることが出来る120kmのチャレンジサイクリングをはじめとして、山中湖と河口湖を巡る60kmのエンジョイサイクリング、山中湖と日本屈指の湧水地帯である忍野八海を巡る約25kmのファミリーサイクリングの3種類。そんな新しいコースの魅力を探るべく、今回はチャレンジサイクリングのコースを2人の初心者女性ライダーとともにCW編集部が実走取材しました。
山中湖交流プラザきらら~河口湖町役場
山中湖西岸にある「山中湖交流プラザきらら」に集合したCW編集部とルーツ・スポーツ・ジャパンの飯田さん。コースは大幅に変わったものの、スタート/ゴールとなるメイン会場は変わらず。青々とした芝生が広がる山中湖シアターひびきでは、大会前日にさまざまなイベントが行われ、大会を盛り上げてくれるという。
スタートとなるのは、国道413号線に面した桜堤エリア。ここを右方向に出発していくこととなる。今日は何もないけれど、大会当日にはエアアーチが設置され、参加者を送りだしてくれるはず。おっと、でもその前にロングライドには欠かせない持ち物のチェックをしておこう。
まず基本になるのはトラブルに対応するためのグッズ。できれば予備チューブは2本用意しておくと安心できるだろう。そしてタイヤレバーに、携帯ポンプがないとパンク修理は出来ない。いざという時のために、携帯工具セットも必携だろう。タイヤブートや小分けのオイルなどもあれば心強いはず。
そして、長丁場になるので補給食類。消化に良いジェル系のものと、腹もちの良い固形物の2タイプを用意しておくといいだろう。胃腸が疲れていない序盤に固形タイプを食べていくのが定石だ。そして、お金やカード、携帯などの貴重品は防水のケースにまとめて入れておくと安心。
大会は秋とはいえ、残暑厳しい中を走る可能性もある。携帯タイプの日焼け止めがあれば肌へのダメージを抑えられるし、体力も温存できる。バンドエイドなどの救急セットがあれば、自分や仲間が怪我をしたときにも応急処置ができるはず。一枚どこかに忍ばせておくといいだろう。
そしてルート上にはいくつもトンネルが現れるので、前後ライトの装備は必須。長いトンネルもあるので、コンパクトかつ明るめのライトを用意しておくべし。そして、できれば出番がない方が嬉しいけれど、大切なのがレインウェア。富士山周辺の気候は変わりやすい。ウインドブレーカーと兼用でも良いので一着用意しておこう。
さて、準備が整ったら改めてスタートだ。最初は別荘地やキャンプ場が並ぶ森の中を走っていく。そのまま7kmほど走ると、右手に現れるのが山中湖。富士五湖の中でも整備されている湖で、歩きながら湖を眺めるにはぴったりなウッドデッキやたくさんのボートが繋がれた桟橋など、観光地らしさを感じさせてくれる。ただ人気の観光スポットなので、車は少し多めなので気を付けたいところ。
明神前交差点を越えると山中湖とはお別れ。旧鎌倉往還を河口湖へと向けて下っていく。途中で富士散策公園前を右折し、富士五湖道路沿いの道へ。最近出来た道のため、あまり車も通らず路面も良いため走りやすいルートだが、途中の交差点は信号が無いが、時折来る車はスピードを出していることが多いため必ず一時停止しよう。その後は旧鎌倉往還に再び合流するが、ここも路面が荒れていることが多く、また幹線道路のため交通量も多め。無理せず安全第一で。
河口湖役場~野鳥の森公園
第一エイドとなる河口湖役場を出発すると直ぐに河口湖大橋を渡ることに。都心からのアクセスも良いため、釣りやモーターボートなど、さまざまなレジャーを楽しむ人たちでにぎわう河口湖の湖面には沢山の船が浮かんでいる様子が橋の上から眺められる。
河口湖大橋を渡るとすぐに左折。ここからは左側に湖を見ながら走っていくことに。車の行き来も少なくなるため、走りやすく、眺めも良くなるイージーライドを楽しめる。そんな河口湖と西湖をつなぐ湖北ビューラインを快走していくと、目の前にプチ峠が現れる。とはいっても、安心されたい。距離も1.1km、平均勾配5%とかなり短い坂なので、例え歩いてもそんな時間のロスにはならないはず。
そのまま、西湖の北をずんずんと進んでいく。一時期はクニマスの発見で大いに盛り上がった西湖だが、やはり河口湖や山中湖に比べるとかなり静かな湖だ。対岸には名高い青木ヶ原の樹海が広がり、富士山の規模の大きさを実感できるポイントでもある。11月にはロードレースが開かれることもあり、自転車乗りにとってはなじみの深い湖かもしれない。
第2エイドとなる野鳥の森公園は、西湖の少し先にある。青々とした原っぱの広がる公園のなかに、茅葺の古民家が建っているほのぼのとした雰囲気に満ちたスポットだ。ついつい芝生でゴロゴロしたくなるけれど、そこはグッとこらえて出発だ。
野鳥の森公園~精進湖~本栖湖駐車場
さて、その後は湖北ビューラインを走り、国道139号線へと合流。ここから精進湖までは樹海の中を通っていく。登り基調なので、ペースに気をつけて。この後も国道139号は出てくるが、大型車両も多いので、テールライトを点けて走っても良いかもしれない。
大きな橋を下った先に現れるお土産屋さんが精進湖への入り口。0.5平方キロメートルと富士五湖の中でも最も湖水面積の小さい精進湖は、ひなびた雰囲気が魅力的。ちなみに西湖と精進湖、そして次にあらわれる本栖湖はもともと一つの湖だったものが、富士山の噴火による溶岩流で分断されたものだという。精進湖の中心にある岩場は溶岩が固まったものなのだな、と一目でわかるようなごつごつとした風合いなのだ。
奥に進むにつれて、広がりを見せる精進湖の周りをぐるっと一周し、次に向かうのは富士五湖最西端の本栖湖だ。もともと一つの湖だったという西湖や精進湖とはまた違った深い青色が特徴的。それもそのはず、本州最高の透明度20mを誇り、最大水深も121mと富士五湖の中でも最も深い湖なのだ。
深い青を湛える本栖湖の最奥部では、沢山のウインドサーフィンに興じる人たちの姿が。サーファーたちにとってはメッカとも言える場所で、最盛期である夏場には全国から人が訪れるとのこと。風にもよるのだろうが、かなりの速度で帆走する姿はいつまで見ていても飽きなさそう。しかも、対岸には富士山が見える絶好のアングル。(今回は雲に隠れて見えませんでしたが。)
そうそう、本栖湖の北側である国道300号をそのまま走って行ってしまうと、トンネルを越えて身延方面へと向かってしまうことになる。当日はおそらく誘導スタッフがいるので間違えないと思うが注意が必要だ。(賢明な読者はお気付きかと思いますが私たちは間違えました)途中で左折し、本栖寺方面とかかれた看板に従って県道709号へと進むのが正しいルートだ。ぐるっと一周すると第3エイドの本栖湖駐車場に到着。
本栖湖駐車場~風穴駐車場~八木崎公園~忍野八海~ゴール
さて、ここまでくればあとは戻っていくだけ。本栖湖から少し南下し、朝霧高原方面へと向かっていく。「パラマウントフジ」というカフェが見えたら左折し、東へと針路をとる。ここも、眼前に富士山が現れる絶景スポット。少しアップダウンがあるが、一つ一つが短いので難易度は高くないはず。
途中には展望台もあり、本栖湖や背後に広がる毛無山をはじめとした天子山塊の眺望が望める。そのまま富士パノラマラインまでを下ると、富岳風穴はすぐそこだ。富岳風穴とは天然記念物にも指定された横穴洞窟で、年間平均気温が3度と低く、古くは冷蔵庫の代わりにも使われていたという。そんな風穴で一休みすれば、長いフジエコももう少しでゴールだ。
風穴から先は、西湖の南側を通り、河口湖へと向かっていく。往路で登ってきた坂を気持ちよく下っていく。最後の直線は、まるでそのまま河口湖に飛び込んでしまいそうな錯覚を覚えるほど。河口湖も同じく南岸を通り、八木崎公園へと到着。たくさんのラベンダーが咲き誇る八木崎公園だが、大会時期にはまた違って表情を見せてくれるに違いない。
そして、再び河口湖大橋を渡った後は、今年の4月に開通したばかりのトンネルへと向かう。長いトンネルなのでライトの点灯を忘れないように。ここは車道ではなく、側道を通ることとなるので安心だ。そのまま富士吉田の中心部を横断し、高級旅館の鐘山苑の横をかすめて旧鎌倉往還へと合流。ここからは登り基調となるが、もう少しでゴールなので、最後の踏ん張りどころ。
鎌倉往還から、忍野八海方面へと抜けると最後のエイドである”さかな公園”が現れる。忍野エリアにはフライロッドを振る釣り人たちがたくさん。どこかヨーロッパの川のような風情を漂わせる忍野を抜けて山中湖北岸のアップダウンをこなせば、ゴール地点はすぐそこだ。
5つの湖を巡るロングライドへと姿を変えたMt.Fujiエコサイクリング。実際にコースを走って感じたのは、景色のよさと登りの少なさ。昨年までは、ずっと森の中を走っているようなイメージだったが、今年のコースは常に開けた湖の景観と、その背後に富士山の姿を堪能しながら走ることができる。コースプロファイルについても、山の周りを走っているのだから、もっとアップダウンがあって良さそうなものだけど、新ルートは登りも少なくかなりイージーに感じられる。
実際、コースを走った二人の女子も口を揃えて「楽しかった!」と言ってくれた。ちなみにこの二人、100㎞を超えるサイクリング経験は1度くらいしかなく、今回のライドが人生最長ライドだったとか。なので、過去のレポートを読んで、「フジエコは厳しそうだからなー。」なんて二の足を踏んでいるそこのあなたも、十分に完走できるはず!しかも大会当日は、エイドステーションで地元のグルメが味わえるとあっては、走らない理由はないでしょう。
申込みはスポーツエントリーおよび、電話(0570-550-846 )、FAX(0120-37-8434 )※用紙はこちら。申込期間は8月12日までとなっているので、ぜひ参加してみては?
text:Naoki.YASUOKA
photo:Makoto.AYANO,Naoki.YASUOKA
日本人にとっては心の故郷ともいえる霊峰・富士。その優美な姿を見せる裾野をぐるりと一周回るコースで人気を集めてきたロングライドイベントがMt.FUJIエコサイクリングだ。しかし、ここ数年は天候に祟られており雨のイメージが付いてしまった大会でもある。
そんなこれまでのイメージを払しょくすべく、今年の大会はコースを大幅に刷新。コースを山梨県側のみとし、富士五湖を周遊するサイクリングへと形を変えてリニューアルしたのだ。以前に比べると、標高差も少なく初心者にも走りやすいコースになっているという今年のフジエコ。しかも湖と富士山が織りなす眺望が素晴らしく走り飽きないコースだと、運営を手掛けるルーツ・スポーツ・ジャパンの西川さんは自信をのぞかせる。
用意される種目は、富士五湖全てを回ることが出来る120kmのチャレンジサイクリングをはじめとして、山中湖と河口湖を巡る60kmのエンジョイサイクリング、山中湖と日本屈指の湧水地帯である忍野八海を巡る約25kmのファミリーサイクリングの3種類。そんな新しいコースの魅力を探るべく、今回はチャレンジサイクリングのコースを2人の初心者女性ライダーとともにCW編集部が実走取材しました。
山中湖交流プラザきらら~河口湖町役場
山中湖西岸にある「山中湖交流プラザきらら」に集合したCW編集部とルーツ・スポーツ・ジャパンの飯田さん。コースは大幅に変わったものの、スタート/ゴールとなるメイン会場は変わらず。青々とした芝生が広がる山中湖シアターひびきでは、大会前日にさまざまなイベントが行われ、大会を盛り上げてくれるという。
スタートとなるのは、国道413号線に面した桜堤エリア。ここを右方向に出発していくこととなる。今日は何もないけれど、大会当日にはエアアーチが設置され、参加者を送りだしてくれるはず。おっと、でもその前にロングライドには欠かせない持ち物のチェックをしておこう。
まず基本になるのはトラブルに対応するためのグッズ。できれば予備チューブは2本用意しておくと安心できるだろう。そしてタイヤレバーに、携帯ポンプがないとパンク修理は出来ない。いざという時のために、携帯工具セットも必携だろう。タイヤブートや小分けのオイルなどもあれば心強いはず。
そして、長丁場になるので補給食類。消化に良いジェル系のものと、腹もちの良い固形物の2タイプを用意しておくといいだろう。胃腸が疲れていない序盤に固形タイプを食べていくのが定石だ。そして、お金やカード、携帯などの貴重品は防水のケースにまとめて入れておくと安心。
大会は秋とはいえ、残暑厳しい中を走る可能性もある。携帯タイプの日焼け止めがあれば肌へのダメージを抑えられるし、体力も温存できる。バンドエイドなどの救急セットがあれば、自分や仲間が怪我をしたときにも応急処置ができるはず。一枚どこかに忍ばせておくといいだろう。
そしてルート上にはいくつもトンネルが現れるので、前後ライトの装備は必須。長いトンネルもあるので、コンパクトかつ明るめのライトを用意しておくべし。そして、できれば出番がない方が嬉しいけれど、大切なのがレインウェア。富士山周辺の気候は変わりやすい。ウインドブレーカーと兼用でも良いので一着用意しておこう。
さて、準備が整ったら改めてスタートだ。最初は別荘地やキャンプ場が並ぶ森の中を走っていく。そのまま7kmほど走ると、右手に現れるのが山中湖。富士五湖の中でも整備されている湖で、歩きながら湖を眺めるにはぴったりなウッドデッキやたくさんのボートが繋がれた桟橋など、観光地らしさを感じさせてくれる。ただ人気の観光スポットなので、車は少し多めなので気を付けたいところ。
明神前交差点を越えると山中湖とはお別れ。旧鎌倉往還を河口湖へと向けて下っていく。途中で富士散策公園前を右折し、富士五湖道路沿いの道へ。最近出来た道のため、あまり車も通らず路面も良いため走りやすいルートだが、途中の交差点は信号が無いが、時折来る車はスピードを出していることが多いため必ず一時停止しよう。その後は旧鎌倉往還に再び合流するが、ここも路面が荒れていることが多く、また幹線道路のため交通量も多め。無理せず安全第一で。
河口湖役場~野鳥の森公園
第一エイドとなる河口湖役場を出発すると直ぐに河口湖大橋を渡ることに。都心からのアクセスも良いため、釣りやモーターボートなど、さまざまなレジャーを楽しむ人たちでにぎわう河口湖の湖面には沢山の船が浮かんでいる様子が橋の上から眺められる。
河口湖大橋を渡るとすぐに左折。ここからは左側に湖を見ながら走っていくことに。車の行き来も少なくなるため、走りやすく、眺めも良くなるイージーライドを楽しめる。そんな河口湖と西湖をつなぐ湖北ビューラインを快走していくと、目の前にプチ峠が現れる。とはいっても、安心されたい。距離も1.1km、平均勾配5%とかなり短い坂なので、例え歩いてもそんな時間のロスにはならないはず。
そのまま、西湖の北をずんずんと進んでいく。一時期はクニマスの発見で大いに盛り上がった西湖だが、やはり河口湖や山中湖に比べるとかなり静かな湖だ。対岸には名高い青木ヶ原の樹海が広がり、富士山の規模の大きさを実感できるポイントでもある。11月にはロードレースが開かれることもあり、自転車乗りにとってはなじみの深い湖かもしれない。
第2エイドとなる野鳥の森公園は、西湖の少し先にある。青々とした原っぱの広がる公園のなかに、茅葺の古民家が建っているほのぼのとした雰囲気に満ちたスポットだ。ついつい芝生でゴロゴロしたくなるけれど、そこはグッとこらえて出発だ。
野鳥の森公園~精進湖~本栖湖駐車場
さて、その後は湖北ビューラインを走り、国道139号線へと合流。ここから精進湖までは樹海の中を通っていく。登り基調なので、ペースに気をつけて。この後も国道139号は出てくるが、大型車両も多いので、テールライトを点けて走っても良いかもしれない。
大きな橋を下った先に現れるお土産屋さんが精進湖への入り口。0.5平方キロメートルと富士五湖の中でも最も湖水面積の小さい精進湖は、ひなびた雰囲気が魅力的。ちなみに西湖と精進湖、そして次にあらわれる本栖湖はもともと一つの湖だったものが、富士山の噴火による溶岩流で分断されたものだという。精進湖の中心にある岩場は溶岩が固まったものなのだな、と一目でわかるようなごつごつとした風合いなのだ。
奥に進むにつれて、広がりを見せる精進湖の周りをぐるっと一周し、次に向かうのは富士五湖最西端の本栖湖だ。もともと一つの湖だったという西湖や精進湖とはまた違った深い青色が特徴的。それもそのはず、本州最高の透明度20mを誇り、最大水深も121mと富士五湖の中でも最も深い湖なのだ。
深い青を湛える本栖湖の最奥部では、沢山のウインドサーフィンに興じる人たちの姿が。サーファーたちにとってはメッカとも言える場所で、最盛期である夏場には全国から人が訪れるとのこと。風にもよるのだろうが、かなりの速度で帆走する姿はいつまで見ていても飽きなさそう。しかも、対岸には富士山が見える絶好のアングル。(今回は雲に隠れて見えませんでしたが。)
そうそう、本栖湖の北側である国道300号をそのまま走って行ってしまうと、トンネルを越えて身延方面へと向かってしまうことになる。当日はおそらく誘導スタッフがいるので間違えないと思うが注意が必要だ。(賢明な読者はお気付きかと思いますが私たちは間違えました)途中で左折し、本栖寺方面とかかれた看板に従って県道709号へと進むのが正しいルートだ。ぐるっと一周すると第3エイドの本栖湖駐車場に到着。
本栖湖駐車場~風穴駐車場~八木崎公園~忍野八海~ゴール
さて、ここまでくればあとは戻っていくだけ。本栖湖から少し南下し、朝霧高原方面へと向かっていく。「パラマウントフジ」というカフェが見えたら左折し、東へと針路をとる。ここも、眼前に富士山が現れる絶景スポット。少しアップダウンがあるが、一つ一つが短いので難易度は高くないはず。
途中には展望台もあり、本栖湖や背後に広がる毛無山をはじめとした天子山塊の眺望が望める。そのまま富士パノラマラインまでを下ると、富岳風穴はすぐそこだ。富岳風穴とは天然記念物にも指定された横穴洞窟で、年間平均気温が3度と低く、古くは冷蔵庫の代わりにも使われていたという。そんな風穴で一休みすれば、長いフジエコももう少しでゴールだ。
風穴から先は、西湖の南側を通り、河口湖へと向かっていく。往路で登ってきた坂を気持ちよく下っていく。最後の直線は、まるでそのまま河口湖に飛び込んでしまいそうな錯覚を覚えるほど。河口湖も同じく南岸を通り、八木崎公園へと到着。たくさんのラベンダーが咲き誇る八木崎公園だが、大会時期にはまた違って表情を見せてくれるに違いない。
そして、再び河口湖大橋を渡った後は、今年の4月に開通したばかりのトンネルへと向かう。長いトンネルなのでライトの点灯を忘れないように。ここは車道ではなく、側道を通ることとなるので安心だ。そのまま富士吉田の中心部を横断し、高級旅館の鐘山苑の横をかすめて旧鎌倉往還へと合流。ここからは登り基調となるが、もう少しでゴールなので、最後の踏ん張りどころ。
鎌倉往還から、忍野八海方面へと抜けると最後のエイドである”さかな公園”が現れる。忍野エリアにはフライロッドを振る釣り人たちがたくさん。どこかヨーロッパの川のような風情を漂わせる忍野を抜けて山中湖北岸のアップダウンをこなせば、ゴール地点はすぐそこだ。
5つの湖を巡るロングライドへと姿を変えたMt.Fujiエコサイクリング。実際にコースを走って感じたのは、景色のよさと登りの少なさ。昨年までは、ずっと森の中を走っているようなイメージだったが、今年のコースは常に開けた湖の景観と、その背後に富士山の姿を堪能しながら走ることができる。コースプロファイルについても、山の周りを走っているのだから、もっとアップダウンがあって良さそうなものだけど、新ルートは登りも少なくかなりイージーに感じられる。
実際、コースを走った二人の女子も口を揃えて「楽しかった!」と言ってくれた。ちなみにこの二人、100㎞を超えるサイクリング経験は1度くらいしかなく、今回のライドが人生最長ライドだったとか。なので、過去のレポートを読んで、「フジエコは厳しそうだからなー。」なんて二の足を踏んでいるそこのあなたも、十分に完走できるはず!しかも大会当日は、エイドステーションで地元のグルメが味わえるとあっては、走らない理由はないでしょう。
申込みはスポーツエントリーおよび、電話(0570-550-846 )、FAX(0120-37-8434 )※用紙はこちら。申込期間は8月12日までとなっているので、ぜひ参加してみては?
text:Naoki.YASUOKA
photo:Makoto.AYANO,Naoki.YASUOKA
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