スイスが誇るハイエンドウェアメーカーASSOS(アソス)。国内では2店舗目となる専門店「ASSOS PRO SHOP TOKYO WEST」が東京・世田谷にオープン。季節やライディングスタイルに合わせてトータルでコーディネートを提案できることが特徴で、ハイエンドモデルからアクセサリーまでフルラインアップが揃う。



東京・世田谷にオープンしたASSOS PRO SHOP TOKYO WEST東京・世田谷にオープンしたASSOS PRO SHOP TOKYO WEST
ASSOS PRO SHOP TOKYO WEST外観ASSOS PRO SHOP TOKYO WEST外観 TOKYOlife社代表の森稔さん、小川正樹店長、アソスのアジア地区担当マネージャーであるマーカス・オールド氏TOKYOlife社代表の森稔さん、小川正樹店長、アソスのアジア地区担当マネージャーであるマーカス・オールド氏 店内に掲示されたパネル。アソスの歴史を知ることができる店内に掲示されたパネル。アソスの歴史を知ることができる 6月20日にオープンした国内2店舗目となるアソス専門店「ASSOS PRO SHOP TOKYO WEST」。東京は世田谷区三宿に位置し、東急田園都市線の池尻大橋と三軒茶屋の両駅から徒歩8分で、渋谷からも近いとアクセスは良好。付近には、休日ともなれば河川敷が多くのサイクリストで賑わう多摩川が流れ、多くのサイクリストが行き交う国道246号線の三宿交差点のすぐそばと行ったらピンと来る方も少なくないのではないだろうか

同店を運営するのはアソスの国内正規輸入代理店を務める「ダイアテックプロダクツ」と、東日本橋、三宿、大阪に3店舗を構えるサイクルウェア専門店「TOKYO Wheels」を運営する「TOKYOlife社」である。TOKYO Wheelsとは言えば、比較的カジュアルなアイテムをメインに展開してきたが、同社がテクニカルウェアのASSOS専門店をオープンする理由について、同店店長の小川正樹さんは以下の様に説明する。

「これまでは入門者のお客様が比較的多かったのですが、そういった方々がステップアップして本格的にスポーツライドを始められるという際に提案できるものとして、アソスが良いのではないかと考えました。製品そのものが持つ性能やクオリティもなのですが、1シーズンに対してもニーズに応じて3~4パターンのコーディネートができることがアソスの魅力だと考えています。そして確かにアソスは高価なのですが、安価な製品をよりも値段以上に耐久性があり、結果的にはコスト的なメリットも大いにあります。そういったアソスの魅力を最大限にお客様に提案すべく、取り扱いブランドの1つとしてではなく、専門店をオープンさせました。」

また、同店はアソス本国も運営をバックアップし、内装などを取り決めている。ガラス張りの店舗外観、統一感あるディスプレー、レースイメージしたポスターなどはスイスにある直営ショップ「Mangayio」の世界観を体現しており、一歩足を踏み入れればアソスらしいラグジュアリーさを感じ取るだろう。

開放的な雰囲気店内にはアソスのほぼフルラインナップが取り揃えれており、特にこだわっているのが「ショーツ」。ASSOS PRO SHOP TOKYO WESTでは、小川店長曰く「適切なサイズでないとその優れた快適性をスポイルしてしまいます。ですから、しっかりと履き比べて頂きたいのです」とのことから、全ラインナップで全種類を在庫する予定だという。

ショーツからジャージ、アクセサリーまでアソスの全てが揃うショーツからジャージ、アクセサリーまでアソスの全てが揃う
アソスのメインプロダクトであるビブショーツ。全モデル全サイズが常時在庫されるというアソスのメインプロダクトであるビブショーツ。全モデル全サイズが常時在庫されるという 女性用ラインアップも充実女性用ラインアップも充実


もちろん、ショーツ以外にもジャージを始め、レインウェア、レディース用モデル、展開を開始したばかりのオフロードモデル、シューズやヘルメットといったアソスファンのためのアイテムまでを実際に手に取って試着することができる。また、豊富なラインアップの中から用途や予算に応じてコーディネートして貰うことも可能だ。



猛暑や雨季にピッタリなアソスのウェアコーディネート

ひと目で分かるOUTFIT CLIMARANGE別のコーディネートひと目で分かるOUTFIT CLIMARANGE別のコーディネート アソスのアジア地区担当マネージャーであるマーカス・オールド氏。自身も熱心なサイクリストだアソスのアジア地区担当マネージャーであるマーカス・オールド氏。自身も熱心なサイクリストだ


コーディネートの基本となるのが温度帯によって4つに分けられた「OUTFIT CLIMARANGE」という指標である。アソスのウェアにはほぼ全ての製品に最適な温度帯が表示されている。もちろん、この指標に沿って自らコーディネートしても、高い快適性を得ることができるが、組み合わせ次第ではさらにウェアの性能を引き出すことが可能なのだ。高温多湿な日本の雨季と、来る夏本番にピッタリなウェアコーディネートをアソスのアジア地区担当マネージャーのマーカス・オールド氏にナビゲートして貰った。

マーカス氏がオススメする高温多湿な日本の雨季に最適なコーディネートマーカス氏がオススメする高温多湿な日本の雨季に最適なコーディネート
マーカス氏:「日本の雨季におけるコーディネートでは、防水性を第一に考えつつもオーバーヒートさせないことが重要です。ショーツはS7シリーズの中でもデイリーユースに向いているT.neoProがオススメで、雨で濡れても。実際に雨の日に都内を走ってみて、気温が高く、そしてハイペースで走っている人が多いと感じました。ですからボトムスはショーツだけで充分だと考えています。

トップスには、軽さが特徴のSS.milleというジャージに、rS.sturmPrinz EVOというプロ愛用のレインジャケットがを組み合わせます。レインジャケットといえば熱がこもりがちですが、透湿性が高く、ドライな状態に保ってくれるため、今の様な季節でも快適。プロのレースを良くご覧になる方の中にはファビオ・アル(イタリア、アスタナ)を始めとした多くのライダーが着用しているのを見たという方も少なくないでしょう。私も特にお気に入りです。

アイウェアはクリア系レンズがオススメで、レインキャップも必需品というアイウェアはクリア系レンズがオススメで、レインキャップも必需品という rS.sturmPrinz EVOはレインウェア特有の突っ張りをなくすために、背面を特殊なパネリングとしているrS.sturmPrinz EVOはレインウェア特有の突っ張りをなくすために、背面を特殊なパネリングとしている

rS.sturmPrinz EVOの中には軽量なSS.milleジャージを着用rS.sturmPrinz EVOの中には軽量なSS.milleジャージを着用 レインウェアの上からジャージのバックポケットにアクセスできるレインウェアの上からジャージのバックポケットにアクセスできる


でもアソスからは彼らに供給している訳ではなく、自費で購入して使用しています。まさにアソスのキャッチコピーである「Sponsor Yourself」を体現している。また、レインウェア特有の突っ張りをなくすための背面側の特殊なパネリングや、ジャージのバックポケットに直接アクセスできるカッティングなど使い勝手に優れることも特徴です。

ソックスはカフから雨が染み込まない様にくるぶし丈の「superleggera」が良いでしょう。シューズカバーは暑くなっていまうことと、例え装着したとしてもシューズのそこから靴内に水分が入ってしまうため、装着しないのがオススメです。しかしアソスでは現在シューズカバーの改良を進めています。また水を吸い込んでしまうため、グローブは装着しないのがベストですが、安全性の観点からは装着したほうがよいでしょう。また、レインキャップも快適性を高めるためには重要ですね。」

暑さ厳しい日のコーディネート。袖ありのベースレイヤーにベストタイプのトップスを組み合わせるのがポイントだ暑さ厳しい日のコーディネート。袖ありのベースレイヤーにベストタイプのトップスを組み合わせるのがポイントだ
マーカス氏:「暑さ厳しい日のコーディネートでは、通気性と吸汗速乾性を最大限に高めてあげる必要があります。また、黒ではなく、ジャージからグローブに至るまで、可能な限り太陽光を弾き返してくれる白いウェアで統一することも大切ですね。

夏は天候を問わずくるぶし丈の「superleggera」ソックスがおすすめとのこと夏は天候を問わずくるぶし丈の「superleggera」ソックスがおすすめとのこと トップスには袖ありの夏用ベースレイヤー「SS.skinFoil_summer」に、袖なしの夏用ジャージ「NS.neoproJersey」を組み合わせます。ジャージ1枚の方が快適ではという意見もあるかと思いますが、やはりベースレイヤーの吸汗速乾性はジャージのそれよりも優れていますし、特に肩周りの快適性が向上するでしょう。また、ベースレイヤーながらUVカット機能に優れているため、日焼けによる疲労も低く抑えることができます。

ショーツは、ビブ紐のあるS7シリーズも前パネルを低くしし通気性を高めていますが、より通気性に優れるビブ紐のない「H.milleShorts」がベストでしょう。アクセサリー類では、くるぶし丈の「superleggera」ソックス、紫外線対策に役立つ「summerCap Uno」キャップ、そしてハーフフィンガーグローブ「summerGloves」ですね。」



アソスの世界観を見事に体現したASSOS PRO SHOP TOKYO WEST。豊富に用意されたラインアップの中から実際に製品を手にとって見れば、如何に機能的で、高価であることの理由が分かるだろう。より快適なサイクルウェアを探している方であれば、是非とも1度訪れてみて欲しい。

ASSOS PRO SHOP TOKYO WEST
住 所:東京都世田谷区三宿1丁目3-23 クラールハイト三宿Ⅰ 2F
アクセス:東急田園都市線「池尻大橋」/「三軒茶屋」駅より徒歩8分、渋谷駅から東急バス/小田急バス「三宿」バス停より徒歩1分
電話番号:03‐6706‐4687
営業時間:12:00~20:00(月定休)

text&photo:Yuya.Yamamoto

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