2014/12/06(土) - 09:15
開催時期が変更となり、今年2回目の開催となったシュガーライド久米島。3月に引き続き、CW編集部は実走取材をしてきました。今回から始まった、前日のポタリングライドの様子から、まずは紹介しましょう。
久米島の路地裏を走り抜けた「島人(しまんちゅ)と巡る 観光ポタリング」
これは帰路の便ですがプロペラ機も就航しているのです
横断幕で出迎えてくれる久米島空港
もう師走も間近に迫った11月29日。いつのまにか年中行事として根づいてしまった感のあるハロウィンが終わってから、街はクリスマスモード一色で年末ムードを盛り上げている。日を追うごとに寒さが増してきて、自転車に乗るのも億劫になってくる、いやそもそも布団から出るのも難しくなってくる、そんな厳しい時期である。
もちろん私も御多分にもれず自転車から遠ざかりつつあったのだが、そんなところにうれしい知らせが舞い込んできた。なんとシュガーライド久米島の取材に行けるというのだ。最低気温が5度を下回ることもある東京から、最低20度は保障されている楽園へと旅立てるのだ。雨の野辺山取材組じゃなくて本当に良かったと思いつつ、沖縄へと向かった。
出発前から丁寧にレクチャーが始まっている
ママチャリで参加できるほどゆるーいライドです
ほそーい裏路地を走っていきます
ゆったりまったりと走ります
那覇空港から、さらにローカル線の日本トランスオーシャン航空(JTA)というなんとも勇ましい名前の路線に乗継ぎ、久米島に向かう。久米島は沖縄本島からさらに西に100㎞ほどの場所に位置する離島で、飛行機のほかにもフェリーが就航しているとのこと。飛行時間は30分くらいで、飛行高度も低く常に雲の下を飛んでいる。眼下に広がる青い海を眺めていると、今度はゆったりと船に揺られてみてもいいな、という気にさせられる。
あっという間に久米島空港に到着。空港というよりも、「飛行場」といったほうがしっくりとくるような趣のある佇まい施設。羽田はもとより、那覇空港と比べてもこじんまりとしたかわいらしさのある空港だ。ちなみに、往路は小型のジェット機だったが、復路はプロペラ機だったりと、何とも旅情をかきたててくれる風情ある道行きだ。
並木を抜けるとサトウキビ畑が広がっている
南謝宮では夏に相撲が行われます
大きなソテツに興味津々
狭い路地をいきます
さて、今大会から新しく設けられた企画、「島人(しまんちゅ)と巡る 観光ポタリング」に参加するべく、一旦ホテルに荷物を置いて、大会会場へと向かう。久米島から橋でつながっている奥武島(おうじま)のキャンプ場が今年の大会会場となっているのだ。
受付に来る人や、事前走行説明会に参加する人でにぎわっている大会会場。そんな中で、ポタリング参加者向けにコース説明会が行われた。各グループを先導してくれる、「島人」の紹介と、コース上の見どころの簡単な説明や注意点を事前にレクチャーしてくれる。
フクギの並木の前で説明タイム
と思っていたら馬を載せたトラックが!
フクギについて詳しく説明してくれました
距離も10kmとかなり短く、高低差も少ないため初心者でも気軽に参加できるとあって、女性の割合が非常に高いのもこのポタリングの特徴。GIANTが用意してくれるレンタサイクルで参加できるので、自転車を持ってくる必要もなく、本当に気軽に参加できる。
さて、レクチャーを終えたら、各グル―プに分かれていよいよスタートしていく。翌日も通ることになる奥武島と久米島をつなぐ橋を渡ったら、すぐに路地裏へと入っていく。下手したら車が通れないような道幅のくねくねとした路地を走っていく一行。
さんぴん茶と黒砂糖を頂きます
復元された古民家のなかに入ったりも
幅広い知識につい引き込まれてしまいます
地元のおばあさんたちと交流できる場も
すこし走っては止まって、沖縄の、久米島の色々なエピソードを披露してくれる「島人」。こんな機会でもなければ、なかなか知ることができないであろう、なんともディープな久米島のスポットを次から次へと紹介してくれるのだ。微に入り細に渡った各名所の説明は、久米島愛を感じさせずにはいられない。
夏には角力大会が行われる南謝宮や昔の豚を育てていた小屋、40mにもおよぶフクギ並木のチュラ福木、県の天然記念物に指定されている樹齢250~300年を誇る宇根の大ソテツといった、久米島の自然と歴史を物語る多くのスポット。一目見ただけでもわかりそうな名所から、知らなければ立ち寄ることはなさそうな穴場まで、久米島の魅力をギュッと詰め込んだ10kmのコースをたっぷり1時間半くらいかけて走った後には、いっぱしの久米島通が出来上がっているハズだ。
奥武島への橋が見える高台
解説と先導、お疲れ様でした!
距離は短いけど、充実したコースでした
さて、たっぷりと久米島の魅力を味わって、奥武島のゴール会場に戻ってくると日もかなり傾いてきたころ。東京に比べると1時間ほど日の入りは遅い久米島。長丁場になる明日の本大会に備えて英気を養うべく、会場に居合わせた関係者の皆さんとご一緒、地区で人気だという居酒屋に向かった。
大会のレポートは次回に続きます。
text&photo:Naoki.YASUOKA
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もちろん私も御多分にもれず自転車から遠ざかりつつあったのだが、そんなところにうれしい知らせが舞い込んできた。なんとシュガーライド久米島の取材に行けるというのだ。最低気温が5度を下回ることもある東京から、最低20度は保障されている楽園へと旅立てるのだ。雨の野辺山取材組じゃなくて本当に良かったと思いつつ、沖縄へと向かった。
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あっという間に久米島空港に到着。空港というよりも、「飛行場」といったほうがしっくりとくるような趣のある佇まい施設。羽田はもとより、那覇空港と比べてもこじんまりとしたかわいらしさのある空港だ。ちなみに、往路は小型のジェット機だったが、復路はプロペラ機だったりと、何とも旅情をかきたててくれる風情ある道行きだ。
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受付に来る人や、事前走行説明会に参加する人でにぎわっている大会会場。そんな中で、ポタリング参加者向けにコース説明会が行われた。各グループを先導してくれる、「島人」の紹介と、コース上の見どころの簡単な説明や注意点を事前にレクチャーしてくれる。
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すこし走っては止まって、沖縄の、久米島の色々なエピソードを披露してくれる「島人」。こんな機会でもなければ、なかなか知ることができないであろう、なんともディープな久米島のスポットを次から次へと紹介してくれるのだ。微に入り細に渡った各名所の説明は、久米島愛を感じさせずにはいられない。
夏には角力大会が行われる南謝宮や昔の豚を育てていた小屋、40mにもおよぶフクギ並木のチュラ福木、県の天然記念物に指定されている樹齢250~300年を誇る宇根の大ソテツといった、久米島の自然と歴史を物語る多くのスポット。一目見ただけでもわかりそうな名所から、知らなければ立ち寄ることはなさそうな穴場まで、久米島の魅力をギュッと詰め込んだ10kmのコースをたっぷり1時間半くらいかけて走った後には、いっぱしの久米島通が出来上がっているハズだ。
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大会のレポートは次回に続きます。
text&photo:Naoki.YASUOKA
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