ウォータープルーフ製品を数多く展開するアウトドア用ウェアアクセサリーブランド、DexShell(デックスシェル)。表地と裏地の間に皮膜を挟み込むことで優れた防水・防風性を実現したグローブとソックスを紹介しよう。取り扱いはトライスポーツ。



デックスシェル Thermfitグローブ

デックスシェル Thermfitグローブデックスシェル Thermfitグローブ photo:Makoto.AYANO
今回紹介するThermfitグローブとToughShieldグローブ、ThermliteソックスとUltraliteソックスは、いずれもアウターシェル、中間層、インナーシェルという3層構造を採用するウェアアクセサリー。最も特徴的なのはフィルメンブレン社のポレール皮膜を中間層に採用した点だ。ポレール皮膜は外部からの水滴や風をシャットアウトし、内部からの湿気などは排出するという高機能フィルムで、完全防水・防風アイテムを実現。アウターやインナーの素材はそれぞれのアイテムで異なり、それぞれ特徴的な風合いを備えている。

Thermfitグローブは表裏の両生地に3種類の素材を使用したことが特徴のアイテム。アウターはナイロンを、インナーは保温性に優れるサーモライトをメインとし、それぞれにポリウレタンと伸縮性を高めるエラスティックを組み合わせている。

軍手の様なニットだが、中間層のポレール被膜が風を完全にシャットアウトする軍手の様なニットだが、中間層のポレール被膜が風を完全にシャットアウトする 手のひらと各指にはすべり止めが配され、確実なブレーキやシフト操作を可能にする手のひらと各指にはすべり止めが配され、確実なブレーキやシフト操作を可能にする

手首の丈も長めに設定されているため、ジャージの袖を中に入れて風の侵入を防ぐことも可能だ手首の丈も長めに設定されているため、ジャージの袖を中に入れて風の侵入を防ぐことも可能だ 内側にはサーモライト素材を使用し、高い保温性を備えた内側にはサーモライト素材を使用し、高い保温性を備えた


しばらく水を垂らし続けても撥水性は失われなかったしばらく水を垂らし続けても撥水性は失われなかった インナーはメッシュのようにきめ細かく編み込まれているため、汗など水分の積極的に吸収し肌をドライな状態で保ってくれる。また、手首の折り返し部分以外はシームレス構造となっており、生地が持つやわらかな肌触りと併せて快適な着用感を実現。アウターの手のひら部分にはグリッパーが配されており、確実な変速/ブレーキ操作を可能としている。

サイズはS(手囲18~20cm)、M(手囲20~23cm)の2種類が揃う。手囲21cmの編集部員がMサイズを試着したところ、手のひらと甲部分、指先、手首部分がダボついてしまった。手囲21cm前後の方は両サイズ試したほうが良い印象だ。

デックスシェル Thermfitグローブ
素材:
アウター:ナイロン97%、ポリウレタン2%、エラスティック1%
中間層:porelle(ポレール皮膜)
インナー:サーモライト92%、ナイロン4%、ポリウレタン2%、エラスティック2%
サイズ:S(18~20cm)、M(20~23cm)
カラー:赤橙、黒
価 格:4,300円(税別)



デックスシェル ToughShiedグローブ

デックスシェル ToughShiedグローブデックスシェル ToughShiedグローブ photo:Makoto.AYANO
ToughShiedグローブはアウターにパラ-アミド(ケブラー)とスパンスチールを使用することで、耐切断性についての規格「CE・EN388」で最高評価のレベル5をマークした高機能モデル。一方で、スマートフォンの操作にも対応するなど日常における使い勝手にも配慮されており、アウターの手のひら部分にグリッパーを配すことで確実な操作を可能としている。

インナーシェルには汗を吸い上げ、素早く発散させることで肌を常にドライに保つ「クールマックスFX」を採用。また、いずれにもナイロン、ポリウレタン、エラスティックが採用されており、柔らかい風合いと伸縮性を備えた。一方で、切断に耐えうる強度を備えているため、手の開閉動作は若干しづらいという面を持っている。

ニット風の外見ながらポレール皮膜によって高い防風性を備えているニット風の外見ながらポレール皮膜によって高い防風性を備えている 各指と手のひらのグリッパーによってスリップを防ぐ。タッチパネルにも対応している各指と手のひらのグリッパーによってスリップを防ぐ。タッチパネルにも対応している

長い手首部分は、ジャージの袖を入れこみやすい長い手首部分は、ジャージの袖を入れこみやすい 内側はクールマックス素材を使い汗を素早く吸収してくれる内側はクールマックス素材を使い汗を素早く吸収してくれる


サイズはS(手囲18~20cm)、M(手囲20~23cm)の2種類が揃う。着用感については、アウトドア用であることから、やや大きめに作られいるとのこと。実際に着用してみるとThermfitグローブよりも一回り大きく、特に指が長く作られているためダボついてしまう。手囲21cmの方はSサイズを選んだほうが良さそうだ。

デックスシェル ToughShiedグローブ
素材:
アウター:パラ-アミド68%、スパンスチール15%、ナイロン7%、ポリウレタン8%、エラスティック2%
中間層:porelle(ポレール皮膜)
インナー:クールマックスFX92%、ナイロン4%、ポリウレタン2%、エラスティック2%
サイズ:S(18~20cm)、M(20~23cm)
価 格:5,800円(税別)



デックスシェル Thermliteソックス

デックスシェル Thermliteソックスデックスシェル Thermliteソックス photo:Makoto.AYANO
伸縮性を備えるエラスティックを裾部分に採用伸縮性を備えるエラスティックを裾部分に採用 ニットながらウォータープルーフ仕様だニットながらウォータープルーフ仕様だ


アウター生地の撥水性も高く垂らした水をすべて弾くほどだアウター生地の撥水性も高く垂らした水をすべて弾くほどだ Thermliteソックスは下記で紹介するUltraliteソックスよりも気温が低い時、雨や雪が降った時にも活躍しそうなロング丈のソックスだ。インナーシェルには保温性に優れるメリノウールをメインの素材としているためだ。その他、毛玉が発生しにくいアンチピリングアクリルを採用し、柔らかな風合いと快適な着用感を実現している。アウターのメインファブリックには耐摩耗性ナイロンを使用して、耐久性を向上。伸縮性に優れるエラスティックも合わせて採用しており、ライド中にずれ落ちる心配も少ない。

サイズはS(22~24cm)、M(24~26cm)、L(26~28cm)という3種類。今回、Mサイズのソックスを、41サイズのシューズを着用する編集部員が試履したところ、ジャストサイズであった。一方で、3層構造により生地が厚手となっていることから、きつめのロードシューズを履いた際は窮屈さを覚えた。全体的に小さなサイズを選んだほうが良いだろう。

デックスシェル Thermliteソックス
素材:
アウター:対摩耗性ナイロン96%、ポリウレタン3%、袖口エラスティック1%
中間層:porelle(ポレール皮膜)
インナー:メリノウール40%、アンチピリングアクリル40%、ナイロン20%
サイズ:S(22~24cm)、M(24~26cm)、L(26~28cm)
価 格:3,800円(税別)



デックスシェル Ultraliteソックス

デックスシェル Ultraliteソックスデックスシェル Ultraliteソックス photo:Makoto.AYANO
伸縮性を備えるエラスティックを裾部分に採用伸縮性を備えるエラスティックを裾部分に採用 完全防水・防風のためつま先を冷えから守れる完全防水・防風のためつま先を冷えから守れる


Ultraliteソックスは上記のThermliteソックスよりも気温が高く、天候も良い時に最適なミドル丈のソックス。アウターにナイロンとエラスティック、インナーにスタンダードなナチュラル・コットン(綿)を使用したオーソドックスな素材を使用しているため、雨天にかぎらず気温が低い時の使い勝手が良いはずだ。表地も裏地もThermliteソックスと比較するとしなやかさがあり、快適な履き心地。

ラインナップはS(22~24cm)、M(24~26cm)、L(26~28cm)という3種類のサイズ。Thermliteソックスと同様の編集部員がMサイズを試履したところ、サイズチャート通り問題なく履けた。Thermliteソックスより薄手となっているためか、41サイズのロードシューズでも窮屈さは感じなかった。

デックスシェル Ultraliteソックス
素材:
アウター:ナイロン96%、ポリウレタン3%、袖口エラスティック1%
中間層:porelle(ポレール皮膜)
インナー:綿(ナチュラル・コットン)80%、ナイロン20%
サイズ:S(22~24cm)、M(24~26cm)、L(26~28cm)
価 格:2,800円(税別)