2014/11/04(火) - 09:01
2012年の誕生以来レーシングウェアで高い評価を得てきたreric(レリック)がカジュアルウェアブランド「r by reric」を立ち上げた。その最初のコレクションとなる2015春夏モデルやブランドの経緯、コンセプト、展望をメインデザイナーである星野光さんへのインタビューと共に紹介しよう。
ファッション雑誌の撮影にも用いられるというお洒落な渋谷駅近くのレンタルスペースにて行われた「r by reric」の展示会。原宿や代官山にあるセレクトショップさながらの演出がなされた会場内では、ブランド初のコレクションである2015春夏モデルが、これまでのサイクルウェアにはなかった「オトナ」の雰囲気を醸し出している。
そもそも、レリックといえば世界的にも最先端な素材と、プロライダーや他分野のパタンナーの意見を取入れ蓄積してきた機能的なパターンを組み合わせた高性能ウェアを展開してきたブランドだ。
誕生から3年とまだまだ若いが、実走派のサイクリストをメインに着々とファンを増やし続けている。それだけに新たな一手がカジュアルウェアというのは少々意外であるが、r by rericを立ち上げた理由を訊けば非常に納得できるものだし、読者の皆さんの中にもそう考えていたという方もいるだろう。
「イベントやショップ様向けの展示会では、いつも自社製のスタッフユニフォームを着用しているのですが、『うちにも作って欲しい』と言った声を頂くことが多くありました。それがr by rericを立ち上げた大きな理由の1つですね」とはr by rericでメインデザイナーを務める星野光さん。
星野さんは、服飾関係の大学を卒業後、アメリカンカジュアル系のファッションブランドで経験を積み、レリックを展開するイノセントデザインワークスに入社。自身もサイクリストで、今回お披露目されたr by rericのアイテムに関しても自ら実走テストして細部を煮詰めていったという。
さて、今回発表された2015SSモデルではTシャツ、ポロシャツ2型、Yシャツ2型、ブルゾン、パーカー、ナイロンジャケット、パンツ、スラックス、ショートパンツ2型、カーゴパンツといった様に初のコレクションながら豊富にラインナップが揃っている。
それらは全て「立体裁断や機能性素材を駆使し、キレイに見えるタイトフィット且つ快適に自転車に乗れる極上のラグジュアリーサイクルウェア」というコンセプトを基にデザインされている。つまり、素材やカッティングといったレリックのこだわりをそのまま生かされており、機能性の高さは既にお墨付きといっても過言ではないだろう。
そんなr by rericのメインとなるターゲット層を30代以上の大人であり、これが他のブランドと大きく異なるポイントである。星野さん曰く「他ブランドの多くがアウトドアウェア、若しくは若者向けのストリート系をモチーフとしている中で、あえて細めのデザインで『キレイ目』を打ち出しています」とのこと。
r by rericのウェアには世界一のメンズファッションブランド展示会とも呼ばれるイタリアの「PITTI UOMO(ピッティウォモ)」で仕入れたトレンドをいち早くデザインに落としこんでいるのだそう。シャツやショートパンツに用いられているカモフラ柄や、ショートパンツのグリーンやナイロンジャケットのオレンジと派手目なカラーはその一例なのだとか。
加えて、ロゴの入った自社製のボタン、ナイロンジャケットに採用されている日本初の完全防水ファスナー、乗車姿勢でも中身が下がってこないポケットなど細部の作り込みも特徴の1つ。正直なところ凝っている分だけ金額はかなり高く設定されているが、デザインに加えて「こだわり」を楽しめる大人にこそr by rericはビビッとと来るものがあるはず。一方で、シックな色合いやシンプルなデザインは20代以下の若い世代にも受け入れられそうだ。
これからスタートを切るr by rericだが、インタビューの最後に星野さんはブランドの今後について語ってくれた。
「レリックにもようやっとファンができ始めてきた段階だと思うのですが、今後は相乗効果的に「レリックを気に入ったからr by rericも試してみよう」という様に広げて行きたい。まずはレリックを気に入ってくださっているショップさんからr by rericも展開を初めて、将来的にはセレクトショップに卸したいと考えています。今後はラインナップを拡げて幅広い年齢層の方に、男女関係なく着て頂きたいですね。」
来年2月ごろからデリバリーがスタートするというr by reric。これまでのカジュアル系サイクルウェアに物足りなさを感じていたハイセンスなサイクリストにとっては有力な選択肢の1つになりそうだ。各アイテムの詳細については今後掲載するレビュー記事をお待ち頂きたい。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
ファッション雑誌の撮影にも用いられるというお洒落な渋谷駅近くのレンタルスペースにて行われた「r by reric」の展示会。原宿や代官山にあるセレクトショップさながらの演出がなされた会場内では、ブランド初のコレクションである2015春夏モデルが、これまでのサイクルウェアにはなかった「オトナ」の雰囲気を醸し出している。
そもそも、レリックといえば世界的にも最先端な素材と、プロライダーや他分野のパタンナーの意見を取入れ蓄積してきた機能的なパターンを組み合わせた高性能ウェアを展開してきたブランドだ。
誕生から3年とまだまだ若いが、実走派のサイクリストをメインに着々とファンを増やし続けている。それだけに新たな一手がカジュアルウェアというのは少々意外であるが、r by rericを立ち上げた理由を訊けば非常に納得できるものだし、読者の皆さんの中にもそう考えていたという方もいるだろう。
「イベントやショップ様向けの展示会では、いつも自社製のスタッフユニフォームを着用しているのですが、『うちにも作って欲しい』と言った声を頂くことが多くありました。それがr by rericを立ち上げた大きな理由の1つですね」とはr by rericでメインデザイナーを務める星野光さん。
星野さんは、服飾関係の大学を卒業後、アメリカンカジュアル系のファッションブランドで経験を積み、レリックを展開するイノセントデザインワークスに入社。自身もサイクリストで、今回お披露目されたr by rericのアイテムに関しても自ら実走テストして細部を煮詰めていったという。
さて、今回発表された2015SSモデルではTシャツ、ポロシャツ2型、Yシャツ2型、ブルゾン、パーカー、ナイロンジャケット、パンツ、スラックス、ショートパンツ2型、カーゴパンツといった様に初のコレクションながら豊富にラインナップが揃っている。
それらは全て「立体裁断や機能性素材を駆使し、キレイに見えるタイトフィット且つ快適に自転車に乗れる極上のラグジュアリーサイクルウェア」というコンセプトを基にデザインされている。つまり、素材やカッティングといったレリックのこだわりをそのまま生かされており、機能性の高さは既にお墨付きといっても過言ではないだろう。
そんなr by rericのメインとなるターゲット層を30代以上の大人であり、これが他のブランドと大きく異なるポイントである。星野さん曰く「他ブランドの多くがアウトドアウェア、若しくは若者向けのストリート系をモチーフとしている中で、あえて細めのデザインで『キレイ目』を打ち出しています」とのこと。
r by rericのウェアには世界一のメンズファッションブランド展示会とも呼ばれるイタリアの「PITTI UOMO(ピッティウォモ)」で仕入れたトレンドをいち早くデザインに落としこんでいるのだそう。シャツやショートパンツに用いられているカモフラ柄や、ショートパンツのグリーンやナイロンジャケットのオレンジと派手目なカラーはその一例なのだとか。
加えて、ロゴの入った自社製のボタン、ナイロンジャケットに採用されている日本初の完全防水ファスナー、乗車姿勢でも中身が下がってこないポケットなど細部の作り込みも特徴の1つ。正直なところ凝っている分だけ金額はかなり高く設定されているが、デザインに加えて「こだわり」を楽しめる大人にこそr by rericはビビッとと来るものがあるはず。一方で、シックな色合いやシンプルなデザインは20代以下の若い世代にも受け入れられそうだ。
これからスタートを切るr by rericだが、インタビューの最後に星野さんはブランドの今後について語ってくれた。
「レリックにもようやっとファンができ始めてきた段階だと思うのですが、今後は相乗効果的に「レリックを気に入ったからr by rericも試してみよう」という様に広げて行きたい。まずはレリックを気に入ってくださっているショップさんからr by rericも展開を初めて、将来的にはセレクトショップに卸したいと考えています。今後はラインナップを拡げて幅広い年齢層の方に、男女関係なく着て頂きたいですね。」
来年2月ごろからデリバリーがスタートするというr by reric。これまでのカジュアル系サイクルウェアに物足りなさを感じていたハイセンスなサイクリストにとっては有力な選択肢の1つになりそうだ。各アイテムの詳細については今後掲載するレビュー記事をお待ち頂きたい。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
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