2014/05/18(日) - 07:48
MotoGPの舞台としても有名なツインリンクもてぎを思う存分走れるエンデューロイベント「もてぎ7時間エンデューロGW2014」モータースポーツの聖地を走るプレミアム感に加えて、安心できる運営、多くの出展ブースやサブイベントなど多くの魅力が「もてぎ」にはある。その魅力を作り出している人たちに「もてぎ」への想いや大会へのイメージを聞いてみた。
・ツインリンクもてぎ 大会担当の水上嘉之さん
2008年のもてぎ7時間エンデューロの時から大会を担当されている水上さん。ツインリンクもてぎの管理会社であるモビリティランドに所属し、大会主催者として陣頭指揮をとられていた水上さんに、大会のコンセプトを語っていただいた。
―この大会のコンセプトについて教えていただけますか?
ツインリンクもてぎに対しては、MotoGPやインディカーといった観戦型のモータースポーツの舞台というイメージが強いかもしれません。しかし、実は参加型のモータースポーツとドライバーたちを応援したいという思いのもと、「モーターゲレンデ」として整備されたのがツインリンクもてぎです。
みんなが走って楽しむというコンセプトのサーキットとして誕生したツインリンクもてぎにとって、その枠を自動車、オートバイだけでなく他のスポーツへと広げようということで、自転車イベントに取り組んでいます。より多くのサイクリストの皆さんに、イベントに参加して自転車を楽しむという体験をしてもらいたいのです。
同じホンダ系列ということもあり、同じように自転車の大会を開催している関西の鈴鹿サーキットとは、さまざまな情報交換をしながら、よりよい大会となるよう毎年進歩を止めないように努力しています。もともと開催を決めた理由の一つとして鈴鹿に参加されたサイクリストの方に、サーキットは路面がきれいで走りやすいと好評だったということもありますね。
―どうして年に2回開催することとなったのでしょう?
もともと、秋口に開催していたのですが参加者の方からの要望もありまして、昨年から春の大型連休の期間にも開催するようになりました。サイクリングに絶好の季節ということもあり、たくさんのサイクリストを迎えることができて何よりです。実はモータースポーツにとっても最適の時季ということもあり、コースの確保も難しいのですがサイクリストの皆様の期待にこたえられるよう、社内外含めて調整しております。
ーモータースポーツの大会と違った点はどういう所にありますか?
モータースポーツに比べると圧倒的に参加者が多いので、怪我なく安全にイベントを楽しんでいただくべく様々な設備やノウハウを駆使しております。例えばサーキット上にはカメラが設置されており、コントロールセンターでコース上を死角なく観察できるので、救急車やメディカルスタッフへ迅速かつ正確に指示ができます。
また、今年の大会ではオーバルコースを組み入れましたが、やはり他のサーキットにはない独自の設備であり、迫力を感じていただけたかと思います。加えて、コース全長を長くすることで、参加者の走行密度が減り接触のリスクを低く抑えることができるので、安全面でもオーバルコースは役に立っています。
ー参加を考えておられる皆さんに向けて一言
ツインリンクもてぎは自然に囲まれた緑豊かなサーキットなので、このロケーションをぜひ楽しんでいただきたい。周りの景色も非常に美しいので、景色を楽しみながら気持ちよくサーキットを走ってもらえればと思います。
・大会事務局 山本勇希さん
次にお話を伺ったのは大会事務局の山本勇希さん。大会当日は総合案内で、参加者の皆さんの質問に気持ちよく応えられていたので、その姿を覚えられている方もいるかもしれない。事務局内では大会企画や運営の中心に携わる山本さんに大会について語っていただいた。
ー大会運営ではどういったことをされているのでしょうか?
私はギャラップというイベント会社に所属しており、事務局業務及び大会のプロデュース関係を行っています。参加案内やwebサイトといった製作物の作成も手掛けているため、大会ブランディングや大会コンセプトの設定において小回りが利くことが強みですね。
大会後にアンケートをとり、その結果を反映することで参加者目線にたった大会運営を行うように心がけています。また、競技運営面では自転車競技連盟やバイクマーシャルの方にお願いしたり、大会に協賛していただけるスポンサー企業を集めたりと、外部との調整も重要な業務の一つです。
ー大会の魅力について教えてください
やはり何といってもコースの規模と設備でしょう。オーバルコースを使用することで国内のサーキットイベントとしては最長の7.2kmというコース長となり、エンデューロイベントながらもゆったりと楽しむことができます。MotoGPのグランプリが開催できるFIMグレードA認定を受けているのは国内で唯一もてぎのみです。
その設備を活かした世界レベルの安全対策ももてぎの強みですね。事故や落車が起きないに越したことはないのですが、万が一の際にはサーキットのカメラや救急車といったインフラを活用し、迅速な対応ができるので安心して参加していただけるのは大きな魅力です。
ー参加を考えておられる皆さんに向けて一言
東京から高速道路で2時間半というアクセスのよさもあります。栃木の里山で森に囲まれた自然の中で、リラックスして楽しんでほしいと思います。普段東京をはじめとした都会の中で走っているサイクリストの癒しの場として皆さんをお待ちしております。
・宇都宮ブリッツェン 廣瀬GM
今回の大会では、ゲストライダーそしてセミナーの講師として活躍されていた宇都宮ブリッツェンの廣瀬GM。栃木を本拠とするチームとしてもてぎ7時間エンデューロへの思いをインタビュー。
ー宇都宮ブリッツェンにとってこの大会はどういう存在ですか?
ツインリンクもてぎは、ブリッツェンとしても宇都宮からほど近く地元といえるほどの距離感のサーキットです。そんな場所に、たくさんの人が県外から参加されて楽しんで自転車に乗ってくれていることは非常にうれしいことですね。
私を含め、ブリッツェンの選手たちもゲストライダーとして参加者の皆さんと一緒に楽しんでいます。1年間の中でも待ちに待ったイベントです。
ーこの大会の特徴はどういった点でしょう?
私たちのようなプロ選手からホビーレーサー、キッズ、そしてハンドサイクルなど本当の意味でどんな人でもウェルカムな雰囲気を持っているところでしょうか。
みんなで計測バンドをつないで7時間を走りきった達成感、リザルトの上のほうに入らなくても、喜んで笑顔で楽しそうにしている参加チームの方々がたくさんいたのが印象的でした。
他の大会にはないオーバルコースも非常に魅力的ですし、参加者の方たちがドキドキワクワクしている様子が実際にコースを一緒に走っていると手に取るように伝わってきました。オートバイや車では難しい、「レーサー」になる感覚を体験できる貴重なコースですね。
・MC 飯島美和さん
一日中大会を盛り上げてくれたMCのイイミワこと飯島美和さん。多くの国内のサイクリングイベントでMCを務め、さまざまな大会を知り尽くしているイイミワさんから見たもてぎ7時間エンデューロの印象は。
ーずばり、もてぎ7時間エンデューロの印象は?
もてぎ7時間エンデューロはトップ選手から小さい子まで、安心して走れるいい大会。初心者にとってはコース幅も広いし、たくさんのゲストライダーもいるので、安全にサーキット走行を楽しめます。一方で、中級者以上の人にとっては、トップライダーからたくさんの話を聞いたりする機会にも恵まれて、レベルアップできることも大きな魅力ではないでしょうか。そんなふうに、いろんな楽しみ方が幅広くできる素敵な大会です。
交通の面でも関東近郊からアクセスしやすいですし、他のエンデューロイベントでは走れないようなリカンベントやハンドサイクルの人たちも一緒に走ることができて非常に面白い経験ができると思いますね。走りたい時間別、車種別でのカテゴリ分けがあるので、エンデューロデビューの人から、ステップアップを目指す人まで楽しめる大会です。
・森永製菓 山嵜康平さん
もてぎ7時間エンデューロの冠スポンサーを務める森永製菓にお勤めの山嵜さん。当日はウイダーブースで補給食の販売や、完走記念写真の撮影サービスなどで参加者の皆さんをサポートされていた。ウイダーがもてぎ7時間エンデューロをサポートする理由について伺った。
ーウイダーがもてぎ7時間エンデューロに冠スポンサーとして協賛したきっかけは?
長年もてぎエンデューロとはスポンサーとして継続しているのですが、自転車イベントとウイダーが非常に親和性のあるものだということをもっと周知していきたいということです。以前からウイダーインゼリーという商品がありましたが、このたび新しくよりスポーツ、特に自転車に特化したエネイドゼリーという商品をリリースしたこともあり、今年も引き続き協賛しています。
冠スポンサーとなることで、参加賞への封入をはじめ、ブース出展やinゼリーガールやバナーの露出といった総合的な広報が可能となるため、効率的なプロモーションが行うことができます。特に参加賞封入をすることで、実際に手にとって使用してもらい、エネイドゼリーの味や効果を認知してもらい、継続的な利用につなげていければと思っています。
―数あるエンデューロイベントの中でもてぎを選ばれた理由は?
日本国内にはたくさんのサーキットエンデューロがあると思いますが、その中でも本当に幅広い層の参加者がいるというのが大きいですね。普段から練習をしているコアなアスリート層については非常に高評価を得ているエネイドゼリーですが、エントリー層にはまだあまり認知されていないので、そういった参加者が多いもてぎ7時間エンデューロは目的と非常にフィットしている大会です。
・オージーケーカブト 川上史郎さん
会場でヘルメットをはじめとした展示、販売を行っていたオージーケーカブト。雨がぱらついたこともあり、オージーケーの傘を持った応援の人たちがあちこちにいたのも非常に印象的だった。またバイクマーシャルの使用率も高いのがオージーケーカブトのヘルメット。そんな参加者の安全を直接・間接的に守るオージーケーカブトの川上さんにお話を伺ってみた。
ーオージーケーカブトとしてブースを出展するに足る魅力とはなんでしょうか?
もてぎ7時間エンデューロは、関西でいえばシマノ鈴鹿のような有名な大会だと思います。関東のチームが多く集まり、機材のムーブメントが肌で感じられるので非常に貴重な大会ですね。例えば、今回の出展では新製品2つとニューカラーのラインナップを中心に展示していたのですが、その中でもこれまでに設定していなかった価格帯で破損保障プログラムが付いている商品として、ステアーが注目されていました。そういった動向が掴みやすいのが多くの参加者が集まるもてぎ7時間エンデューロの魅力です。
春の初めの大会ということで、オフシーズンの間に発表された新製品について興味を持っていただいた参加者の方も多くブースに来られるので出展しがいがあります。フィッティングや新製品についての質問など、どんな小さなことでもウェルカムなので、お気軽にいらしてください。
・チャンピオンシステム 四宮知明さん
オリジナルチームジャージの製作メーカーであるチャンピオンシステム。大会参加チームの中でもチャンピオンシステムでジャージをオーダーしていたチームも多いのでは?ジャージをかたどった大きなバナーが目を引くブースでは、オーダー方法の説明やサイズサンプルなどが揃えられていた。その中で精力的にジャージの説明にあたっておられたチャンピオンシステムの四宮さんにインタビュー。
―なぜもてぎ7時間エンデューロに出展されたのでしょうか?
ヒルクライムやロードレースよりもチーム単位での参加者が多いエンデューロイベントは特にブースに来られる人が多くて良いですね。
関東で行われるエンデューロイベントの中でもかなり大きいイベントで初心者から上級者まで多くのサイクリストが集まるという点は非常に魅力的です。関東のエンデューロシーンがもっと盛り上がればと思い、そのお手伝いができればと思っており、この大会でもチャンピオンジャージの製作なども行っています。
もてぎ7時間エンデューロは他のイベントに比べても、スポンサーを大切にしてくれる姿勢が伝わってきます。例えばスポンサーエリアの位置についても、去年の様子を踏まえた要望に快く応えてくださったり柔軟な対応をしてくださるので、非常にありがたい大会です。
毎年来るたびに参加チームが増えているようで、ブース位置の変更も奏功し多くの方がブースに来られました。初心者の方も多い大会なので、チームジャージのオーダー方法がわからないという方がよく来られ、用意していたパンフレットも全て無くなるほどの盛況ぶりでブース出展をした甲斐がありました。
たくさんのサイクリストが一堂に会したもてぎ7時間エンデューロ。来場された皆さんの笑顔が非常に印象的で、取材をしながらも走りたい思いに駆られてしまうほどの盛り上がり。その裏で大会を作っていく方々の想いを聞いていると、なにより参加者の皆さんが楽しまれているのが一番素晴らしいことだと痛感。イベントの楽しさは参加してみないとわかりません。そしてもてぎ7時間エンデューロは秋にも開催予定、今から予定を空けるしかないですね。
text:Naoki.YASUOKA
photo:CW編集部
・ツインリンクもてぎ 大会担当の水上嘉之さん
2008年のもてぎ7時間エンデューロの時から大会を担当されている水上さん。ツインリンクもてぎの管理会社であるモビリティランドに所属し、大会主催者として陣頭指揮をとられていた水上さんに、大会のコンセプトを語っていただいた。
―この大会のコンセプトについて教えていただけますか?
ツインリンクもてぎに対しては、MotoGPやインディカーといった観戦型のモータースポーツの舞台というイメージが強いかもしれません。しかし、実は参加型のモータースポーツとドライバーたちを応援したいという思いのもと、「モーターゲレンデ」として整備されたのがツインリンクもてぎです。
みんなが走って楽しむというコンセプトのサーキットとして誕生したツインリンクもてぎにとって、その枠を自動車、オートバイだけでなく他のスポーツへと広げようということで、自転車イベントに取り組んでいます。より多くのサイクリストの皆さんに、イベントに参加して自転車を楽しむという体験をしてもらいたいのです。
同じホンダ系列ということもあり、同じように自転車の大会を開催している関西の鈴鹿サーキットとは、さまざまな情報交換をしながら、よりよい大会となるよう毎年進歩を止めないように努力しています。もともと開催を決めた理由の一つとして鈴鹿に参加されたサイクリストの方に、サーキットは路面がきれいで走りやすいと好評だったということもありますね。
―どうして年に2回開催することとなったのでしょう?
もともと、秋口に開催していたのですが参加者の方からの要望もありまして、昨年から春の大型連休の期間にも開催するようになりました。サイクリングに絶好の季節ということもあり、たくさんのサイクリストを迎えることができて何よりです。実はモータースポーツにとっても最適の時季ということもあり、コースの確保も難しいのですがサイクリストの皆様の期待にこたえられるよう、社内外含めて調整しております。
ーモータースポーツの大会と違った点はどういう所にありますか?
モータースポーツに比べると圧倒的に参加者が多いので、怪我なく安全にイベントを楽しんでいただくべく様々な設備やノウハウを駆使しております。例えばサーキット上にはカメラが設置されており、コントロールセンターでコース上を死角なく観察できるので、救急車やメディカルスタッフへ迅速かつ正確に指示ができます。
また、今年の大会ではオーバルコースを組み入れましたが、やはり他のサーキットにはない独自の設備であり、迫力を感じていただけたかと思います。加えて、コース全長を長くすることで、参加者の走行密度が減り接触のリスクを低く抑えることができるので、安全面でもオーバルコースは役に立っています。
ー参加を考えておられる皆さんに向けて一言
ツインリンクもてぎは自然に囲まれた緑豊かなサーキットなので、このロケーションをぜひ楽しんでいただきたい。周りの景色も非常に美しいので、景色を楽しみながら気持ちよくサーキットを走ってもらえればと思います。
・大会事務局 山本勇希さん
次にお話を伺ったのは大会事務局の山本勇希さん。大会当日は総合案内で、参加者の皆さんの質問に気持ちよく応えられていたので、その姿を覚えられている方もいるかもしれない。事務局内では大会企画や運営の中心に携わる山本さんに大会について語っていただいた。
ー大会運営ではどういったことをされているのでしょうか?
私はギャラップというイベント会社に所属しており、事務局業務及び大会のプロデュース関係を行っています。参加案内やwebサイトといった製作物の作成も手掛けているため、大会ブランディングや大会コンセプトの設定において小回りが利くことが強みですね。
大会後にアンケートをとり、その結果を反映することで参加者目線にたった大会運営を行うように心がけています。また、競技運営面では自転車競技連盟やバイクマーシャルの方にお願いしたり、大会に協賛していただけるスポンサー企業を集めたりと、外部との調整も重要な業務の一つです。
ー大会の魅力について教えてください
やはり何といってもコースの規模と設備でしょう。オーバルコースを使用することで国内のサーキットイベントとしては最長の7.2kmというコース長となり、エンデューロイベントながらもゆったりと楽しむことができます。MotoGPのグランプリが開催できるFIMグレードA認定を受けているのは国内で唯一もてぎのみです。
その設備を活かした世界レベルの安全対策ももてぎの強みですね。事故や落車が起きないに越したことはないのですが、万が一の際にはサーキットのカメラや救急車といったインフラを活用し、迅速な対応ができるので安心して参加していただけるのは大きな魅力です。
ー参加を考えておられる皆さんに向けて一言
東京から高速道路で2時間半というアクセスのよさもあります。栃木の里山で森に囲まれた自然の中で、リラックスして楽しんでほしいと思います。普段東京をはじめとした都会の中で走っているサイクリストの癒しの場として皆さんをお待ちしております。
・宇都宮ブリッツェン 廣瀬GM
今回の大会では、ゲストライダーそしてセミナーの講師として活躍されていた宇都宮ブリッツェンの廣瀬GM。栃木を本拠とするチームとしてもてぎ7時間エンデューロへの思いをインタビュー。
ー宇都宮ブリッツェンにとってこの大会はどういう存在ですか?
ツインリンクもてぎは、ブリッツェンとしても宇都宮からほど近く地元といえるほどの距離感のサーキットです。そんな場所に、たくさんの人が県外から参加されて楽しんで自転車に乗ってくれていることは非常にうれしいことですね。
私を含め、ブリッツェンの選手たちもゲストライダーとして参加者の皆さんと一緒に楽しんでいます。1年間の中でも待ちに待ったイベントです。
ーこの大会の特徴はどういった点でしょう?
私たちのようなプロ選手からホビーレーサー、キッズ、そしてハンドサイクルなど本当の意味でどんな人でもウェルカムな雰囲気を持っているところでしょうか。
みんなで計測バンドをつないで7時間を走りきった達成感、リザルトの上のほうに入らなくても、喜んで笑顔で楽しそうにしている参加チームの方々がたくさんいたのが印象的でした。
他の大会にはないオーバルコースも非常に魅力的ですし、参加者の方たちがドキドキワクワクしている様子が実際にコースを一緒に走っていると手に取るように伝わってきました。オートバイや車では難しい、「レーサー」になる感覚を体験できる貴重なコースですね。
・MC 飯島美和さん
一日中大会を盛り上げてくれたMCのイイミワこと飯島美和さん。多くの国内のサイクリングイベントでMCを務め、さまざまな大会を知り尽くしているイイミワさんから見たもてぎ7時間エンデューロの印象は。
ーずばり、もてぎ7時間エンデューロの印象は?
もてぎ7時間エンデューロはトップ選手から小さい子まで、安心して走れるいい大会。初心者にとってはコース幅も広いし、たくさんのゲストライダーもいるので、安全にサーキット走行を楽しめます。一方で、中級者以上の人にとっては、トップライダーからたくさんの話を聞いたりする機会にも恵まれて、レベルアップできることも大きな魅力ではないでしょうか。そんなふうに、いろんな楽しみ方が幅広くできる素敵な大会です。
交通の面でも関東近郊からアクセスしやすいですし、他のエンデューロイベントでは走れないようなリカンベントやハンドサイクルの人たちも一緒に走ることができて非常に面白い経験ができると思いますね。走りたい時間別、車種別でのカテゴリ分けがあるので、エンデューロデビューの人から、ステップアップを目指す人まで楽しめる大会です。
・森永製菓 山嵜康平さん
もてぎ7時間エンデューロの冠スポンサーを務める森永製菓にお勤めの山嵜さん。当日はウイダーブースで補給食の販売や、完走記念写真の撮影サービスなどで参加者の皆さんをサポートされていた。ウイダーがもてぎ7時間エンデューロをサポートする理由について伺った。
ーウイダーがもてぎ7時間エンデューロに冠スポンサーとして協賛したきっかけは?
長年もてぎエンデューロとはスポンサーとして継続しているのですが、自転車イベントとウイダーが非常に親和性のあるものだということをもっと周知していきたいということです。以前からウイダーインゼリーという商品がありましたが、このたび新しくよりスポーツ、特に自転車に特化したエネイドゼリーという商品をリリースしたこともあり、今年も引き続き協賛しています。
冠スポンサーとなることで、参加賞への封入をはじめ、ブース出展やinゼリーガールやバナーの露出といった総合的な広報が可能となるため、効率的なプロモーションが行うことができます。特に参加賞封入をすることで、実際に手にとって使用してもらい、エネイドゼリーの味や効果を認知してもらい、継続的な利用につなげていければと思っています。
―数あるエンデューロイベントの中でもてぎを選ばれた理由は?
日本国内にはたくさんのサーキットエンデューロがあると思いますが、その中でも本当に幅広い層の参加者がいるというのが大きいですね。普段から練習をしているコアなアスリート層については非常に高評価を得ているエネイドゼリーですが、エントリー層にはまだあまり認知されていないので、そういった参加者が多いもてぎ7時間エンデューロは目的と非常にフィットしている大会です。
・オージーケーカブト 川上史郎さん
会場でヘルメットをはじめとした展示、販売を行っていたオージーケーカブト。雨がぱらついたこともあり、オージーケーの傘を持った応援の人たちがあちこちにいたのも非常に印象的だった。またバイクマーシャルの使用率も高いのがオージーケーカブトのヘルメット。そんな参加者の安全を直接・間接的に守るオージーケーカブトの川上さんにお話を伺ってみた。
ーオージーケーカブトとしてブースを出展するに足る魅力とはなんでしょうか?
もてぎ7時間エンデューロは、関西でいえばシマノ鈴鹿のような有名な大会だと思います。関東のチームが多く集まり、機材のムーブメントが肌で感じられるので非常に貴重な大会ですね。例えば、今回の出展では新製品2つとニューカラーのラインナップを中心に展示していたのですが、その中でもこれまでに設定していなかった価格帯で破損保障プログラムが付いている商品として、ステアーが注目されていました。そういった動向が掴みやすいのが多くの参加者が集まるもてぎ7時間エンデューロの魅力です。
春の初めの大会ということで、オフシーズンの間に発表された新製品について興味を持っていただいた参加者の方も多くブースに来られるので出展しがいがあります。フィッティングや新製品についての質問など、どんな小さなことでもウェルカムなので、お気軽にいらしてください。
・チャンピオンシステム 四宮知明さん
オリジナルチームジャージの製作メーカーであるチャンピオンシステム。大会参加チームの中でもチャンピオンシステムでジャージをオーダーしていたチームも多いのでは?ジャージをかたどった大きなバナーが目を引くブースでは、オーダー方法の説明やサイズサンプルなどが揃えられていた。その中で精力的にジャージの説明にあたっておられたチャンピオンシステムの四宮さんにインタビュー。
―なぜもてぎ7時間エンデューロに出展されたのでしょうか?
ヒルクライムやロードレースよりもチーム単位での参加者が多いエンデューロイベントは特にブースに来られる人が多くて良いですね。
関東で行われるエンデューロイベントの中でもかなり大きいイベントで初心者から上級者まで多くのサイクリストが集まるという点は非常に魅力的です。関東のエンデューロシーンがもっと盛り上がればと思い、そのお手伝いができればと思っており、この大会でもチャンピオンジャージの製作なども行っています。
もてぎ7時間エンデューロは他のイベントに比べても、スポンサーを大切にしてくれる姿勢が伝わってきます。例えばスポンサーエリアの位置についても、去年の様子を踏まえた要望に快く応えてくださったり柔軟な対応をしてくださるので、非常にありがたい大会です。
毎年来るたびに参加チームが増えているようで、ブース位置の変更も奏功し多くの方がブースに来られました。初心者の方も多い大会なので、チームジャージのオーダー方法がわからないという方がよく来られ、用意していたパンフレットも全て無くなるほどの盛況ぶりでブース出展をした甲斐がありました。
たくさんのサイクリストが一堂に会したもてぎ7時間エンデューロ。来場された皆さんの笑顔が非常に印象的で、取材をしながらも走りたい思いに駆られてしまうほどの盛り上がり。その裏で大会を作っていく方々の想いを聞いていると、なにより参加者の皆さんが楽しまれているのが一番素晴らしいことだと痛感。イベントの楽しさは参加してみないとわかりません。そしてもてぎ7時間エンデューロは秋にも開催予定、今から予定を空けるしかないですね。
text:Naoki.YASUOKA
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