2014/03/13(木) - 09:03
2月23日(日)、神奈川県湘南地区に位置する大磯ロングビーチにて大磯クリテリウム第4戦が開催された。大会に集ったサイクリストたちの中から、今回は、女性ライダーやビギナーや中学生の部に出場されていた方のバイクをピックアップして紹介しよう。(大会の様子は第4戦のレポートよりご覧下さい)
山内久美子さん(チームVengaちゃん)のウィリエール IzoardXP
「大磯クリテリウムはまったりとしたファンライダーでも楽しめる大会です。観戦してるだけでも楽しいくらい。」と語ってくれた山内久美子さん。一般女子Bに出場された山内さんの愛車、ウィリエール Izoard XPのお気に入りポイントはズバリ「カッコカワイイピンク!」。その言葉通りフレームからタイヤ、サドルに至るまでピンクのパーツがちりばめられている。バーテープはクラシックなカモ柄を使用し、全体としてまとまったおしゃれな一台に仕上がっている。
ちなみにこの自転車、もとは日本限定のフラットバー仕様の完成車にしか設定されていないカラーで15台しか存在しないモデルとのこと。パンダーニのピンクカラーのウェアを着こなす山内さんのピンク愛が伝わってくる素敵な一台だ。
金内伸如さん(チームVengaちゃん)のウィリエールLavaredo
ビギナー1に参加した金内さん。大磯クリテリウムには何度も参戦されているようで、「練習の甲斐あって、ようやくレースを楽しめるようになってきました。」と語る金内さんの愛車はウィリエールのアルミモデルである、Lavaredoだ。赤い自転車がほしくて、カタログを見た瞬間に即決してしまったという自転車は、こだわりの塊。フルクラムのクランクや、チェーンリングボルト、プーリーなど、至る所に赤色のパーツが配されているが、くどくなりすぎず、自然なバランスでまとめている金内さんのセンスは抜群。
カラーだけでなく、全体のシルエットも意識しているとのことで、ブレーキラインも左前になっていたり、90年代のコーラスをフロントブレーキに使用されていたりと、独自の世界観をかもしだすバイクとなっていた。
能勢百合子さんのデローザ KING3
一般女子Bクラスを制した能勢百合子さんは、大磯クリテリウムは初出場。普段はエンデューロなどに参加されており、本格的なロードレースは初めてだったとのことで、「思っていたよりも、ガツガツとした雰囲気ではなく、楽しんで走れました。ぜひ次も出てみたいです。」と語ってくれた。「そんな能勢さんの愛車はホワイトがまぶしいデローザのKING3だ。ホワイトを基調として、デローザのアイコンであるハートと同色のレッドのパーツがアッセンブルされるまとまりのあるコーディネート。
実はこのバイク、結婚15周年のプレゼントとして、旦那さんからプレゼントしてもらったという大切な一台。第一子が生まれたときに一代目のロードを、第二子の際にホイール(今回履いているキシリウムSR)をプレゼントしてもらっているとのことで、愛情の詰まった自転車だ。ちなみに自転車機材以外のプレゼントも受付中のようですよ、旦那さん。
増田朋寧さんのライトスピード アルコン
ビギナー1に出場された増田さんの愛車は、チタンバイクの雄、ライトスピードのアルコンだ。大磯クリテリウムは全戦参加されており、すっかり大磯クリテリウムの魅力にはまっているご様子。アルミやカーボンのフレームを乗り継いだ後、行き着いたのがチタンフレームだった。「しなりを感じつつも、踏んでいくと気持ちよく反応してくれて、クリテリウムにもいいです」とのこと。フレームに合わせて、コンポーネントはスラム、ヘッドパーツやBBにはクリスキングとアメリカンブランド中心のパーツアッセンブルも増田さんのこだわりを感じるポイント。
普段はロングライドやツーリングを楽しまれているとのことで、あえてペダルはSPDを使用されていた。ピンクのバーテープが良いアクセントとなった、スタイリッシュなバイクだった。
森下さんのGIANT プロトタイプ
ミドルに参戦しているお友達の応援に来た森下さん。たまたまインターネットで台湾のサイトで見つけたというGIANTのプロトタイプというフレームを個人輸入されて、自分で組み立てたオリジナルな一台。シートチューブとシートステーのない、昔のTTバイクのようなデザインで、いかにも平地は速そうな自転車だが、主な用途はグルメを楽しむロングライドで、しなやかな乗り味がぴったりとのこと。
当初は普通のスポークホイールを履いていたが、仲間内からカッコ悪いと大ブーイングを受け、バトンホイールを探し、スピナジーのREV-Xを使用している。しかもこのREV-Xは比較的流通量の多いチューブラーモデルではなく、数の少ないクリンチャーモデルであるため、市場にほぼ出回っておらず探すのに半年もの時間をかけた貴重な一品。なお、大磯クリテリウムでは機材に関する規則をUCIレギュレーション準拠としているため、特殊形状のフレームやバトンホイール等はレースで使用できないとのことだ。
佐々木洸太くんのパナソニック ORC-07
中学生男子の部に出場していた佐々木くんの愛車はパナソニックのクロモリモデルORC-07だ。90年代のロードレースが好きで当時実際に走っていたモデル、という理由でパナソニックをチョイスしたとのこと。自転車だけを見たときには、40代ぐらいの人の自転車かな?と思っていたため、中学生と聞いてびっくり。フレーム以外のパーツも、フロント変速はダブルレバーを使用していたり、バーテープはセロテープを使っていたりと90年代の雰囲気を再現することを主眼に置いた構成には唸らされるばかり。
クリテリウムは初めてながらも、普段はエンデューロなどに参加しているとのことで、集団走行にも慣れたもの。中学生男子の部では2位に入賞されるなど、自転車同様の貫禄を見せつけていました。
今回もこだわりバイクが集まった「あなたの自転車見せて下さい」コーナーでしたが、大磯クリテリウム編はまだ終わりません。次回はミドルとエリートの部に出場していたライダーのバイクをピックアップしてお届けする予定です。乞うご期待!
text:Naoki.Yasuoka
photo:Yuya.Yamamoto
山内久美子さん(チームVengaちゃん)のウィリエール IzoardXP
「大磯クリテリウムはまったりとしたファンライダーでも楽しめる大会です。観戦してるだけでも楽しいくらい。」と語ってくれた山内久美子さん。一般女子Bに出場された山内さんの愛車、ウィリエール Izoard XPのお気に入りポイントはズバリ「カッコカワイイピンク!」。その言葉通りフレームからタイヤ、サドルに至るまでピンクのパーツがちりばめられている。バーテープはクラシックなカモ柄を使用し、全体としてまとまったおしゃれな一台に仕上がっている。
ちなみにこの自転車、もとは日本限定のフラットバー仕様の完成車にしか設定されていないカラーで15台しか存在しないモデルとのこと。パンダーニのピンクカラーのウェアを着こなす山内さんのピンク愛が伝わってくる素敵な一台だ。
金内伸如さん(チームVengaちゃん)のウィリエールLavaredo
ビギナー1に参加した金内さん。大磯クリテリウムには何度も参戦されているようで、「練習の甲斐あって、ようやくレースを楽しめるようになってきました。」と語る金内さんの愛車はウィリエールのアルミモデルである、Lavaredoだ。赤い自転車がほしくて、カタログを見た瞬間に即決してしまったという自転車は、こだわりの塊。フルクラムのクランクや、チェーンリングボルト、プーリーなど、至る所に赤色のパーツが配されているが、くどくなりすぎず、自然なバランスでまとめている金内さんのセンスは抜群。
カラーだけでなく、全体のシルエットも意識しているとのことで、ブレーキラインも左前になっていたり、90年代のコーラスをフロントブレーキに使用されていたりと、独自の世界観をかもしだすバイクとなっていた。
能勢百合子さんのデローザ KING3
一般女子Bクラスを制した能勢百合子さんは、大磯クリテリウムは初出場。普段はエンデューロなどに参加されており、本格的なロードレースは初めてだったとのことで、「思っていたよりも、ガツガツとした雰囲気ではなく、楽しんで走れました。ぜひ次も出てみたいです。」と語ってくれた。「そんな能勢さんの愛車はホワイトがまぶしいデローザのKING3だ。ホワイトを基調として、デローザのアイコンであるハートと同色のレッドのパーツがアッセンブルされるまとまりのあるコーディネート。
実はこのバイク、結婚15周年のプレゼントとして、旦那さんからプレゼントしてもらったという大切な一台。第一子が生まれたときに一代目のロードを、第二子の際にホイール(今回履いているキシリウムSR)をプレゼントしてもらっているとのことで、愛情の詰まった自転車だ。ちなみに自転車機材以外のプレゼントも受付中のようですよ、旦那さん。
増田朋寧さんのライトスピード アルコン
ビギナー1に出場された増田さんの愛車は、チタンバイクの雄、ライトスピードのアルコンだ。大磯クリテリウムは全戦参加されており、すっかり大磯クリテリウムの魅力にはまっているご様子。アルミやカーボンのフレームを乗り継いだ後、行き着いたのがチタンフレームだった。「しなりを感じつつも、踏んでいくと気持ちよく反応してくれて、クリテリウムにもいいです」とのこと。フレームに合わせて、コンポーネントはスラム、ヘッドパーツやBBにはクリスキングとアメリカンブランド中心のパーツアッセンブルも増田さんのこだわりを感じるポイント。
普段はロングライドやツーリングを楽しまれているとのことで、あえてペダルはSPDを使用されていた。ピンクのバーテープが良いアクセントとなった、スタイリッシュなバイクだった。
森下さんのGIANT プロトタイプ
ミドルに参戦しているお友達の応援に来た森下さん。たまたまインターネットで台湾のサイトで見つけたというGIANTのプロトタイプというフレームを個人輸入されて、自分で組み立てたオリジナルな一台。シートチューブとシートステーのない、昔のTTバイクのようなデザインで、いかにも平地は速そうな自転車だが、主な用途はグルメを楽しむロングライドで、しなやかな乗り味がぴったりとのこと。
当初は普通のスポークホイールを履いていたが、仲間内からカッコ悪いと大ブーイングを受け、バトンホイールを探し、スピナジーのREV-Xを使用している。しかもこのREV-Xは比較的流通量の多いチューブラーモデルではなく、数の少ないクリンチャーモデルであるため、市場にほぼ出回っておらず探すのに半年もの時間をかけた貴重な一品。なお、大磯クリテリウムでは機材に関する規則をUCIレギュレーション準拠としているため、特殊形状のフレームやバトンホイール等はレースで使用できないとのことだ。
佐々木洸太くんのパナソニック ORC-07
中学生男子の部に出場していた佐々木くんの愛車はパナソニックのクロモリモデルORC-07だ。90年代のロードレースが好きで当時実際に走っていたモデル、という理由でパナソニックをチョイスしたとのこと。自転車だけを見たときには、40代ぐらいの人の自転車かな?と思っていたため、中学生と聞いてびっくり。フレーム以外のパーツも、フロント変速はダブルレバーを使用していたり、バーテープはセロテープを使っていたりと90年代の雰囲気を再現することを主眼に置いた構成には唸らされるばかり。
クリテリウムは初めてながらも、普段はエンデューロなどに参加しているとのことで、集団走行にも慣れたもの。中学生男子の部では2位に入賞されるなど、自転車同様の貫禄を見せつけていました。
今回もこだわりバイクが集まった「あなたの自転車見せて下さい」コーナーでしたが、大磯クリテリウム編はまだ終わりません。次回はミドルとエリートの部に出場していたライダーのバイクをピックアップしてお届けする予定です。乞うご期待!
text:Naoki.Yasuoka
photo:Yuya.Yamamoto
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