2014/02/06(木) - 09:20
1月26日に開催された湘南ベルマーレシクロクロスの最終戦。恒例の愛車自慢コーナーでは今回、河川敷のフラットコースを走った5台のシクロクロスバイクをピックアップして紹介します。こだわりのオーダーフレームから最新のフルカーボンバイク、シングルスピードまで、バリエーションの豊富さに注目!
岡豊洋さん(BeX Cycling Team)トレックBoone 9 Disc
おそらくこの日、会場内で最も注目を集めていたバイクが、トレックが先日発表し、大きな話題を巻き起こした新型のフルカーボンシクロクロスバイク「Boone」だろう。しかもシマノ製の油圧ディスクブレーキシステムを搭載した最高峰完成車パッケージだからなおさらだ。
このバイクのオーナーは、カテゴリー3で昇格を果たした岡豊洋(BeX Cycling Team)さん。トレックコンセプトストアであるベックスイソヤ晴海店に務めるメカニックさんだ。「経験もバイクも無いのにシクロクロス東京出場を決めてしまったので、販売用として入荷したこのバイクを購入したんです(笑)。これがシクロクロス初戦でした」と語る。
気になるBooneの乗り味は、「シクロクロスバイク自体が初めてですが、しっかりと進むのに凄く快適。特にシッティングでの安定性は凄いですね。ロードレースをずっとやっていたので、タイヤが滑る=落車という感覚が抜けずにビビっていましたが、とにかくブレーキの性能は凄いですね。」と語ってくれたこのバイク、お台場でも注目を集めること間違い無しだろう。
園田奨さん(U.G.WORKS BIORACER CYCLING TEAM) KUALIS DISK CROSS
C3午前の部に出場した園田奨さんの愛車は、日本人ビルダー西川氏がアメリカで展開するハンドメイドブランド「KUALIS(クオリス)」のディスクブレーキ仕様クロモリバイク。昨年の10月末に納車したばかりと言うバイクはメタリック調の淡いブルーと差し色のオレンジが素敵な一台だ。
「以前乗っていたバイクはコーナリングが自分の思うようにはいかず、ディスクブレーキにも魅力を感じていたのでオーダーしました。」と言う園田さん。「特にパイプやジオメトリーなどは指示せずにお任せで作ってもらったのですが、やはり身体を採寸して作ったためか面白いほどに曲がります。」と加える。マッシブなヘッドチューブは44mm径で、エンヴィのディスクフォークを差すための工作だ。
現在は暫定でTRPの機械式ブレーキを装備しているが、今後はシマノの油圧ディスクブレーキへの換装を予定しているそう。ケーブル類のフル内装化やシートポスト内蔵バッテリーなどフレームを完全なDi2仕様としているのも、それを見越してのこと。「油圧ブレーキを載せたらこのバイクはようやく完成形になります。オーダーバイクと聞くと小難しいイメージですが、本当にオーダーして良かったなと思っています。レースだけではなく、グラベルツーリングなど様々な走り方をして付き合っていきたいですね。」と語ってくれた。
加藤達人さん(CICADA UNITED RIDE)BH RX1
プロバイクを思わせる、統一感あるレーシーな雰囲気漂うこのバイクは、CICADA UNITED RIDEに所属する加藤達人さんのBH・RX1。フルカーボンフレームにフルインターナル化されたワイヤー類、プレスフィットBB30、下側1.5インチのヘッドチューブなど、トレンドが凝縮されたカーボンフレームだ。
シクロクロスチームをも運営し、CWのインプレッション記事でもお馴染み、諏訪孝浩さんのショップ「BIKESHOP SNEL」に通う加藤さん。「すぐにバイクが欲しいんだけど、と言ったらこのフレームが出てきました(笑)そんなにこだわり無く買ったのですが、車重と乗り味がどっちも軽く気に入っていますよ。」と言う。
「パワーを見ないと何となく物足りなくて」という理由からクォークのパワーメーターを導入しており、ホイールやコンポーネントなどその他のパーツのほとんどは手持ちのものを組み合わせているという。こういったシクロクロスバイクの組み方は、これから始めてみたい方にも参考になるはず。
佐々木秋久さん(こだまカウンターヒル)フォーカス MARES AX DISC 1.0
カテゴリーC2で走った佐々木秋久さん。まだ一般的には珍しいSRAMの油圧式ディスクブレーキを装備するフォーカスの完成車モデル「MARES AX DISC 1.0」が目立っていたので出演のお声がけ。Rapha-FOCUSのチームバイクをイメージしたカラーリングがビビッドなMARES AX DISC 1.0は、トリプルバテッドのアルミフレームにSRAM製のHRD700油圧ディスクブレーキを搭載した人気モデルだ。
佐々木さんのMARES AX DISC 1.0はチェーンやプーリー、ボルト類、クイックリリースなどをゴールドパーツでコーディネイトしたギラギラに目立ちまくりな仕様。聞けば借り物のバイクでシクロクロスにチャレンジしたところカテゴリー2へと昇格してしまい、急いでこのバイクを準備したという。「やっぱり油圧ブレーキは安心感が違いますね。どんな場面でも制動力が落ちないので武器になります」と話してくれた。
北山"ミッキー"幹大さん(25LAS BICYCLE WORKS)THE PARK
いろいろな意味で大目立ちしていたサビサビのシングルスピードシクロクロスバイクは、北山"ミッキー"幹大さん(25LAS BICYCLE WORKS)が、「友達が所有しているバイクで、このレースのために借りてきたんです!」と持ち込んだ、東洋フレームがオリジナルで展開する「THE PARK」というブランドのもの。
いい具合に錆が進行しているその理由は、「その友達は家の中に自転車を持ち込めず、外に置いているっぽいんですよね。だからですかね。」と笑う。「ギアはフロント44T&リア16Tととてもシクロクロス仕様ではないし、トラックエンドなのに下側の爪が無いとか、突っ込みどころ満載なんですよ(笑)。」
今回は25LAS BICYCLE WORKSチームの仲間と4人での参戦だったが、聞けば全員が22〜23歳でシングルスピード乗り。シクロクロスのポップな雰囲気に惹かれて参戦しはじめたという。こういったユルいバイクで参加するのも、シクロクロスの楽しみ方の一つだろう。こういう若い人たちがより多く参加してくれれば良いな、と感じた。
text&photo:So.Isobe
岡豊洋さん(BeX Cycling Team)トレックBoone 9 Disc
おそらくこの日、会場内で最も注目を集めていたバイクが、トレックが先日発表し、大きな話題を巻き起こした新型のフルカーボンシクロクロスバイク「Boone」だろう。しかもシマノ製の油圧ディスクブレーキシステムを搭載した最高峰完成車パッケージだからなおさらだ。
このバイクのオーナーは、カテゴリー3で昇格を果たした岡豊洋(BeX Cycling Team)さん。トレックコンセプトストアであるベックスイソヤ晴海店に務めるメカニックさんだ。「経験もバイクも無いのにシクロクロス東京出場を決めてしまったので、販売用として入荷したこのバイクを購入したんです(笑)。これがシクロクロス初戦でした」と語る。
気になるBooneの乗り味は、「シクロクロスバイク自体が初めてですが、しっかりと進むのに凄く快適。特にシッティングでの安定性は凄いですね。ロードレースをずっとやっていたので、タイヤが滑る=落車という感覚が抜けずにビビっていましたが、とにかくブレーキの性能は凄いですね。」と語ってくれたこのバイク、お台場でも注目を集めること間違い無しだろう。
園田奨さん(U.G.WORKS BIORACER CYCLING TEAM) KUALIS DISK CROSS
C3午前の部に出場した園田奨さんの愛車は、日本人ビルダー西川氏がアメリカで展開するハンドメイドブランド「KUALIS(クオリス)」のディスクブレーキ仕様クロモリバイク。昨年の10月末に納車したばかりと言うバイクはメタリック調の淡いブルーと差し色のオレンジが素敵な一台だ。
「以前乗っていたバイクはコーナリングが自分の思うようにはいかず、ディスクブレーキにも魅力を感じていたのでオーダーしました。」と言う園田さん。「特にパイプやジオメトリーなどは指示せずにお任せで作ってもらったのですが、やはり身体を採寸して作ったためか面白いほどに曲がります。」と加える。マッシブなヘッドチューブは44mm径で、エンヴィのディスクフォークを差すための工作だ。
現在は暫定でTRPの機械式ブレーキを装備しているが、今後はシマノの油圧ディスクブレーキへの換装を予定しているそう。ケーブル類のフル内装化やシートポスト内蔵バッテリーなどフレームを完全なDi2仕様としているのも、それを見越してのこと。「油圧ブレーキを載せたらこのバイクはようやく完成形になります。オーダーバイクと聞くと小難しいイメージですが、本当にオーダーして良かったなと思っています。レースだけではなく、グラベルツーリングなど様々な走り方をして付き合っていきたいですね。」と語ってくれた。
加藤達人さん(CICADA UNITED RIDE)BH RX1
プロバイクを思わせる、統一感あるレーシーな雰囲気漂うこのバイクは、CICADA UNITED RIDEに所属する加藤達人さんのBH・RX1。フルカーボンフレームにフルインターナル化されたワイヤー類、プレスフィットBB30、下側1.5インチのヘッドチューブなど、トレンドが凝縮されたカーボンフレームだ。
シクロクロスチームをも運営し、CWのインプレッション記事でもお馴染み、諏訪孝浩さんのショップ「BIKESHOP SNEL」に通う加藤さん。「すぐにバイクが欲しいんだけど、と言ったらこのフレームが出てきました(笑)そんなにこだわり無く買ったのですが、車重と乗り味がどっちも軽く気に入っていますよ。」と言う。
「パワーを見ないと何となく物足りなくて」という理由からクォークのパワーメーターを導入しており、ホイールやコンポーネントなどその他のパーツのほとんどは手持ちのものを組み合わせているという。こういったシクロクロスバイクの組み方は、これから始めてみたい方にも参考になるはず。
佐々木秋久さん(こだまカウンターヒル)フォーカス MARES AX DISC 1.0
カテゴリーC2で走った佐々木秋久さん。まだ一般的には珍しいSRAMの油圧式ディスクブレーキを装備するフォーカスの完成車モデル「MARES AX DISC 1.0」が目立っていたので出演のお声がけ。Rapha-FOCUSのチームバイクをイメージしたカラーリングがビビッドなMARES AX DISC 1.0は、トリプルバテッドのアルミフレームにSRAM製のHRD700油圧ディスクブレーキを搭載した人気モデルだ。
佐々木さんのMARES AX DISC 1.0はチェーンやプーリー、ボルト類、クイックリリースなどをゴールドパーツでコーディネイトしたギラギラに目立ちまくりな仕様。聞けば借り物のバイクでシクロクロスにチャレンジしたところカテゴリー2へと昇格してしまい、急いでこのバイクを準備したという。「やっぱり油圧ブレーキは安心感が違いますね。どんな場面でも制動力が落ちないので武器になります」と話してくれた。
北山"ミッキー"幹大さん(25LAS BICYCLE WORKS)THE PARK
いろいろな意味で大目立ちしていたサビサビのシングルスピードシクロクロスバイクは、北山"ミッキー"幹大さん(25LAS BICYCLE WORKS)が、「友達が所有しているバイクで、このレースのために借りてきたんです!」と持ち込んだ、東洋フレームがオリジナルで展開する「THE PARK」というブランドのもの。
いい具合に錆が進行しているその理由は、「その友達は家の中に自転車を持ち込めず、外に置いているっぽいんですよね。だからですかね。」と笑う。「ギアはフロント44T&リア16Tととてもシクロクロス仕様ではないし、トラックエンドなのに下側の爪が無いとか、突っ込みどころ満載なんですよ(笑)。」
今回は25LAS BICYCLE WORKSチームの仲間と4人での参戦だったが、聞けば全員が22〜23歳でシングルスピード乗り。シクロクロスのポップな雰囲気に惹かれて参戦しはじめたという。こういったユルいバイクで参加するのも、シクロクロスの楽しみ方の一つだろう。こういう若い人たちがより多く参加してくれれば良いな、と感じた。
text&photo:So.Isobe
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