ブルックス CAMBIUM　天然ゴム製ベースを使う、全く新しいコンセプトのサドル

2013/10/15(火) - 10:10

革製サドルの製造において140年以上の歴史を持つブルックスから、自然由来の素材を使用した新しいコンセプトのサドル「CAMBIUM（カンビウム）」が登場した。8月末にドイツで行われた「ユーロバイク2013」にて金賞を受賞した話題の新素材サドルだ。

ユーロバイク2013にて金賞を受賞したブルックス CAMBIUM (c)ダイアテックプロダクツ

CAMBIUMは革サドルを作り続けて来たブルックスが、7年に及ぶ期間を経て開発したサドル。ハンモックに着想を得た新しい構造と、硬化天然ゴムやオーガニックコットンといった新たな素材の採用が特徴だ。レールには中空ステンレス、レールとベースの接続部分にはダイキャスト製アルミニウムを使用し信頼性を重視する。ブルックス伝統の高い耐久性と、革サドルの様な柔軟性あふれる座り心地を実現しているという。

自然的な質感と感触を持つキャンバス地の表面には加流処理と、雨や汚れ等による劣化を防ぐために独自の「Brooks Numac」を用いた防水処理が施される。革サドルでは必須となる、専用オイルを用いたメンテナンスや、雨天時の走行に必要なレインカバーの必要が無くなり、より気軽にブルックスのサドルを使用することが可能になった。また、メタルパーツやコットン製トップ、ゴム製部品の全てに補修部品が用意される。

ブルックス CAMBIUM（ナチュラル） (c)ダイアテックプロダクツ

ブルックス CAMBIUM（ブラック） (c)ダイアテックプロダクツ

レールには中空ステンレス、レールとベースの接続部にはアルミが使用される (c)ダイアテックプロダクツ

後端に記されるブルックスのロゴ (c)ダイアテックプロダクツ

座面形状や長さ別に3タイプが用意されるCAMBIUM。革サドルの定番モデルB17とほぼ同じ形状のC17と、僅かに全長を短くした「C17s」がラインナップされる。また、革製レーシングモデルの「B15 Swallow」をベースとしたC15のリリースも予定されている。10月末頃の初回入荷はC17とC17Sの2種類となり、入荷量はごく少数になるとのことだ。取り扱いはダイアテックプロダクツ。