2012/12/03(月) - 13:28
埼玉県吉見市で開催されているシクロクロスのシリーズ戦、GPミストラル第4戦は前田公平(SpeedvagenCyclocrossTeam)が圧倒的な走りで勝利した。土井雪広も初めて出場した。
大会開始前には恒例の大集合記念写真! (c)Makoto.AYANO
関東に引越ししてきてGPミストラル初参加の土井雪広(アルゴス・シマノ) (c)Makoto.AYANO
日に日に寒さがつのる関東圏。晴れながらも寒い一日となったGPミストラルは、はや第4戦を迎える。1週間後に迫った全日本シクロクロス選手権を前に、カテゴリー1など上位クラスにとっては重要な大会となる。
C1 スタート ダッシュを決めて先頭を行くのは池本真也(和光機器-AUTHOR) (c)Makoto.AYANOこの日はつい2日前から東京都・八王子に居を移した土井雪広(アルゴス・シマノ)も参戦するためにやってきた。そして来季はロードレーサーとして活動する山本和弘(キャノンデール)も出場。いつものメンバーに加えトップレーサーとして華を添えてくれた。
今回のコースも吉見運動公園の敷地内を使うが、来週の富士宮市・朝霧高原「ふもとっぱら」で開催される全日本選手権&AJOCC年代別選手権をにらんで、高速での走りを多用するコースが設定されたようだ。
最高峰のカテゴリー1は昼1時前のスタート。晴れたものの気温は低めのため、泥区間もほとんどない走りやすいコンディションでスタートした。
吉見運動公園の美しい並木を駆け抜けるCXレーサーたち (c)Makoto.AYANO
1周め、先頭を行くのは池本真也(和光機器-AUTHOR) (c)Makoto.AYANOブエルタを2年連続完走したスターが関東ローカル色の強いシクロクロスに来てくれたとあって、やはり話題の土井雪広。CXのキャリアは浅く、カテゴリー2で優勝したことはあるがこれが通算4回目のCX参戦だという。スタート前には「シクロクロスはブエルタよりきつい」と牽制の発言。
合田正之(cycleclub3UP)を従えて走る前田公平(SpeedvagenCyclocrossTeam) (c)Makoto.AYANO他のクラスとは一線を画するスピードでスタートしたC1。ダッシュを決めて先頭を行くのは池本真也(和光機器-AUTHOR)だ。
前回の第3戦で合田正之(cycleclub3UP)とのデッドヒートを演じたU23の前田公平(SpeedvagenCyclocrossTeam)は、最後尾に並んでのスタートだったが、一周目なかほどには早くも3番手まで順位を上げる。
池本、合田、三上和志(cycleclub3UP)、前田らが順当に前を行く。そして1周目が終わる頃には早くも前田がアタックを開始し、それに着けた合田とのランデブーが始まる。
泥セクションを行く山本和弘(キャノンデール) (c)Makoto.AYANO前回の第3戦同様に積極的に前を行く前田。4周目、合田がミスしたときにアタックを掛け、早めの独走状態に持ち込んだ。
前を行く2人を単独追うのは山本カズ。そして池本、三上、土井が3人のパックを形成して追うという状態が続いた。
そして、淡々と前田を追う合田を、後半ペースを持ち直した山本カズが追い抜く。3人パックでは三上が最終周回で抜け出した。
注目を集めた土井雪広(アルゴス・シマノ)は黒づくめのウェアで参戦 (c)Makoto.AYANO前田は最後まで独走状態を保って優勝。続いて山本カズ、合田と入った。3人の4位争いは三上が制した。
前田はテストに追われる18歳の法政大学第二高校生。U23カテゴリー1年目の選手ながらエリート選手たちを圧倒する走りで勝利を飾った。関西、そして信州クロスと比べて新興のぶんだけ劣る面があることを否めない関東のシクロクロス界だが、伸び盛りのホープを生み出した。U23では沢田時(ブリヂストンアンカー)との闘いにも期待だ。
堂々の独走勝利を飾った前田公平(SpeedvagenCyclocrossTeam) (c)Makoto.AYANO前田「最後まできつかったです。後ろから合田さんが来ているのはわかっていたんです。着かれたら負けるので、気を緩めることができなかった。最後尾スタートはコールされるのが最後のほうだったから。早めのアタックは最後までもつか分からなかったから、不安はありました。全日本ではチャンピオンたちの背中をみて走りたい」。
合田「いつもどおり積極的にスタートから行きました。3、4周目にワンミスして、少し離れたところで前田君が一気にアタックして行かれちゃったんです。そこからはミスを誘うように一定ペースを保って追いかけたんですが、前田くんはミスしなかったですね。前田君が最後まであれだけ追い込めるのはすごい。スピードとテクニックを着実に身に着けている。頼もしい」。
三上「有名人(土井、池本)に囲まれて、ボクの居場所位はここじゃないんだけど、と思ってましたが、最後にイチかバチかのアタックを決めて抜け出ました。嬉しい!」
土井「マジできつかった! スタートしてペダルはハマらないし、テクニックは無いしで、シクロクロスは難しい。でも結構イケるでしょう?(笑)オフに入ってから1ミリも乗ってないし、昨日まで引越し作業もありましたからね(笑)。全日本はテクニックの要らない簡単な踏み踏みコースだと訊いているので、期待していてください。この1週間で練習して仕上げます」。
暫定リザルトは以下のPDFでご確認ください。公式リザルトは後日AJOCCのサイトに掲載されます。
photo&text:Makoto.AYANO
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日に日に寒さがつのる関東圏。晴れながらも寒い一日となったGPミストラルは、はや第4戦を迎える。1週間後に迫った全日本シクロクロス選手権を前に、カテゴリー1など上位クラスにとっては重要な大会となる。
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今回のコースも吉見運動公園の敷地内を使うが、来週の富士宮市・朝霧高原「ふもとっぱら」で開催される全日本選手権&AJOCC年代別選手権をにらんで、高速での走りを多用するコースが設定されたようだ。
最高峰のカテゴリー1は昼1時前のスタート。晴れたものの気温は低めのため、泥区間もほとんどない走りやすいコンディションでスタートした。
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前回の第3戦で合田正之(cycleclub3UP)とのデッドヒートを演じたU23の前田公平(SpeedvagenCyclocrossTeam)は、最後尾に並んでのスタートだったが、一周目なかほどには早くも3番手まで順位を上げる。
池本、合田、三上和志(cycleclub3UP)、前田らが順当に前を行く。そして1周目が終わる頃には早くも前田がアタックを開始し、それに着けた合田とのランデブーが始まる。
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前を行く2人を単独追うのは山本カズ。そして池本、三上、土井が3人のパックを形成して追うという状態が続いた。
そして、淡々と前田を追う合田を、後半ペースを持ち直した山本カズが追い抜く。3人パックでは三上が最終周回で抜け出した。
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前田はテストに追われる18歳の法政大学第二高校生。U23カテゴリー1年目の選手ながらエリート選手たちを圧倒する走りで勝利を飾った。関西、そして信州クロスと比べて新興のぶんだけ劣る面があることを否めない関東のシクロクロス界だが、伸び盛りのホープを生み出した。U23では沢田時(ブリヂストンアンカー)との闘いにも期待だ。
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合田「いつもどおり積極的にスタートから行きました。3、4周目にワンミスして、少し離れたところで前田君が一気にアタックして行かれちゃったんです。そこからはミスを誘うように一定ペースを保って追いかけたんですが、前田くんはミスしなかったですね。前田君が最後まであれだけ追い込めるのはすごい。スピードとテクニックを着実に身に着けている。頼もしい」。
三上「有名人(土井、池本)に囲まれて、ボクの居場所位はここじゃないんだけど、と思ってましたが、最後にイチかバチかのアタックを決めて抜け出ました。嬉しい!」
土井「マジできつかった! スタートしてペダルはハマらないし、テクニックは無いしで、シクロクロスは難しい。でも結構イケるでしょう?(笑)オフに入ってから1ミリも乗ってないし、昨日まで引越し作業もありましたからね(笑)。全日本はテクニックの要らない簡単な踏み踏みコースだと訊いているので、期待していてください。この1週間で練習して仕上げます」。
暫定リザルトは以下のPDFでご確認ください。公式リザルトは後日AJOCCのサイトに掲載されます。
photo&text:Makoto.AYANO
関連ファイル
GPMistral2012_4Result.pdf
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