2012/10/29(月) - 11:35
純国産ブランドとして、他ブランドとは異なるアプローチでオリジナルなバイクを開発するグラファイトデザイン。今回のインプレッションでは「ホビーレーサーの為のレーシングバイク」として開発されたZANIAH(ザニア)にフォーカスを当てる。
ご存知の通り、ゴルフのカーボンシャフト製造ブランドとして名を馳せ、そのカーボン加工に関する技術や知識を応用して自転車業界に参入したグラファイトデザイン。現在のカーボンバイクの主流である"高剛性化"に疑問を感じたことに端を発するGDRのバイク開発、そのメインテーマとなるのは必要以上の剛性に固執せず、「しなり」そして「乗り味」を探求することだ。
開発者の言葉によれば、カーボン加工でもっとも重要となるのは積層設計と積層化の技術だ。グラファイトデザインはゴルフシャフトの製造で培った技術を用い、レベルの高く細やかな加工を施しその答えを見出している。入力に対する反発や戻りを意図的にコントロールし、試作を繰り返すことで微妙な味付けにまでこだわるその姿勢は、他のマスプロメーカーとは明らかに一線を画している。
当時の国内最強チームだったエキップアサダに機材を供給し、そのフィードバックを活かしてメテオシリーズが登場したのは2009年のこと。そして2011年に満を持して発表されたのが今回のインプレッション車両であるザニアだ。
「ライダーの翼になれるように」と願いを込め、おとめ座の「女神の翼」を現す星の名前が与えられたザニアがターゲットとするのは、トレーニングやツーリングを楽しみながらレースにも参戦する一般ホビーレーサー。乗りやすく、扱いやすく、100kmを気持ちよく高い速度域で走り切ることをテーマとするザニアにもグラファイトデザインのこだわりは凝縮されている。
大きく謳われてはいないことだが、メテオシリーズと比較してもザニアはラインナップ中最も剛性を高めたモデルだ。メテオシリーズがフレーム全体をしならせる設計思想を盛り込んでいたのに対し、ザニアはメイン三角とフロントフォークの剛性を上げ、踏み出しの軽さやシャープなハンドリングを確保する。
また、メテオシリーズと比較し、フレームのジオメトリーも大きく変更がなされている。ヘッドを長く、BBハイトを下げることでリラックスしたポジションを可能とし、トルクを掛けたペダリングにもより対応させている。僅かにベンドさせたフロントフォークはハンドリング性能と振動吸収性を狙ったものだ。
フレームそのものはメテオシリーズにも通ずる細身でシンプルなルックスで、丸パイプを使用することで乗り味をコントロールし、剛性を上げつつもグラファイトデザインのテーマである絶妙なしなりを生み出しているという。
シートステーとチェーンステーはメテオと共通で、全体の剛性バランスを見直すことにより振動吸収性と加速性能を引き出している。ヘッド部はテーパーヘッドチューブ、BBはプレスフィットを採用している。
剛性や軽量化に因われず、ブランドの掲げた目標を具現化したグラファイトデザインがホビーレーサーのために生み出したレーシングバイク、ザニア。最も話題性に注目のマシンを、テストライダー両氏はどのように判断するのか興味は尽きない。早速インプレッションをお届けしよう。
-インプレッション
「緻密な設計がされているのを感じる。フレーム全体のバランスが取れている」藤野智一(なるしまフレンド)
従来のメテオシリーズに対して抱いていた印象よりずっとしっかりとした、しなやかさの中に剛性感のあるバイクという第一印象を持ちました。
加速性能を試しましたが、ダイレクトな加速というよりも、ある程度の速度に乗ったところから更にジワッと進んでくれるイメージがあります。振動吸収性に関しては非常に高い能力がありますね。さすがグラファイトデザインと言えるところでしょう。荒れた路面でも、クリーンな路面を走っているかのような振動をライダーに伝えてくれます。
メーカーが意図している通り、しなりを利用して進んでいく性格を感じられました。タイミングをしっかり合わせてあげれば、ダンシング、シッティングを問わず、ペダル入力に対し加速力や巡航力などの性能を十分発揮してくれる。いわば昔のスチールバイクのような感覚を覚えました。しなりと言っても様々ですが、縦方向よりも横方向の剛性を控えているのでしょう。特にシートステーの造りは乗り心地の良さに貢献していますね。
ラグ周辺の剛性を増すことでバランスを取り、抜群の振動吸収性を持つ割に柔らか過ぎない絶妙な味付けがされています。パイピングも縦方向には細め、横方向には太めのレイアウトでしっかり管理し、しなりを持たせつつも剛性を損なわず、逃がす所は逃がす、受け止める所は受け止める、そんな綿密な設計がなされているのを感じます。
そしてフロントフォークが非常にしっかりとしているのが良いポイントです。柔らかいフォークはせっかくの入力を逃がしてしまい、結果前に進まなくなるものですが、ザニアはバランス取りが良くできていますね。このおかげで推進力が生み出されているのでしょう。
このバイクはヒルクライムに凄く向いていると感じました。それも緩斜面よりも10%以上の登坂の時に真価を発揮してくれます。今回のテストでは16%の登りを何度か繰り返してみましたが、ダンシングよりもシッティングである程度のケイデンスを保ちながら走るとグイグイ進んでくれました。高ケイデンスの軽量ヒルクライマーにはベスト。またロングライドなどで、長距離を走るには最高の一台と言えるのではないでしょうか。
ネガを挙げるとすれば、高いトルクで踏み続けることのできる体重のあるパワー系ライダーが乗った場合、このフレームの持ち味であるしなりが邪魔と感じてしまうかもしれない、ということですね。
フレーム重量も900g台と軽くできているし、設計エンジニアの意図がはっきりしているバイク。この性格に合うライダーには強くオススメできる一台です。
「30km/h以上の高速域で真価を発揮するバイク。盛り上がりのあるパワー感を感じる」三上和志(サイクルハウス ミカミ)
ゼロ発進はもっと軽くてもいいのでは、と思いながら走り始めたのですが、30km/hを超えた辺りからこのバイクの持つ軽さが出て、この先の速度域からガラっと性格が変わります。その性格は上りでも共通していて、低速で楽に登れるというより、ある程度のトルクとケイデンスを維持しながら走るとかなりリズミカルに登ってくれます。
ギアを掛けてトルク重視で登ると勝手に進んでくれる印象といったら良いでしょうか。楕円チェーンリングをつけた時のようなパワーの盛り上がりを感じました。
もちろん高回転で回しても悪くはありませんが、そこから2枚ほどギアを掛けて走った時には何とも言えない魅力がありますね「レースの後半で真価を発揮する」というメーカー側の言い分もなるほど、と。体力の貯金ができるため、ロングライドでも良き相棒となってくれるでしょう。
前回テストしたメテオスピードに比較し剛性が高くなっているのを感じます。カーボン自体の持つ乗り心地の良さが生かされていて、カーボン素材で勝負しています。長距離レースやグランフォンドなどの後半で、単独で抜け出せるようなイメージが湧いてきました。
フロントフォークとフレームのバランスが良く、乗り味はニュートラルですね。下りでのハンドリングも安定していますが、どちらかと言うとややシャープな印象が感じられました。とにかくクセの無い素直な性格が魅力です。
ダンシングではバイクを大きく振るイメージで走らせるとより良いですね。しなりが働いているためでしょうか。それは先程述べたように、ややトルクを掛けたペダリングで進むことに通じているのではないかと思います。バイクに感じられる伸びやかさ。レスポンスよく、というよりは後からジワっと加速してくる性格。伸び始めたスピードがキープしやすいですね。
キビキビ走るロングライドに向いていますが、高速域で真価を発揮するためアベレージスピードの高い短距離レースにも良いでしょう。短距離レースでも殆どの場合最後は疲れた状態でのゴールスプリントとなりますので、そんな時にライダーを助けてくれるでしょう。
伸びやかな性格をより引き出すのであればハイトの高いディープリムホイール。剛性の高いアルミホイールでも一体感のあるハンドリングも失われないと思います。しなりがありながらも素直な性格ですので、どんなホイールでもマッチしてくれそうです。
グラファイトデザイン ZANIAH
サイズ:51、53、55
重 量:フレーム975g(サイズ530mm)、フォーク390g
シートポスト径:27.2mm
シートパイプ径:34.9mm
B B:プレスフィット
ヘッドパイプ:テーパード
ヘッドパーツ:FSA No.42/ACB
Fディレーラータイプ:バンドタイプ34.9mm
シートクランプ径:ダブルクランプ(24.5g)27.2mm
価 格:258,000円(フレームセット)
―インプレライダーのプロフィール
藤野智一(なるしまフレンド)
92年のバルセロナオリンピックロードレースでの21位を皮切りに、94・97年にツール・ド・おきなわ優勝、98、99年は2年連続で全日本ロードチャンピオンとなるなど輝かしい戦歴を持つ。02年に引退してからはチームブリヂストン・アンカーで若手育成に取り組み、11年までは同チームの監督を務めた。2012年より出身チームのなるしまフレンドに勤務する。
なるしまフレンド
三上和志(サイクルハウスMIKAMI)
埼玉県飯能市にある「サイクルハウスMIKAMI」店主。MTBクロスカントリー全日本シリーズ大会で活躍した経験を生かし、MTBに関してはハード・ソフトともに造詣が深い。地元でのスクール活動も積極的に展開。ロードレースやシクロクロスレースにも参戦し、ジャンルを問わず自転車遊びを追求している。使用目的に合った車種の選択や適正サイズに関するアドバイスなど、特に実走派のライダーに定評が高い。
サイクルハウスMIKAMI
ウェア協力:レリック
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
ご存知の通り、ゴルフのカーボンシャフト製造ブランドとして名を馳せ、そのカーボン加工に関する技術や知識を応用して自転車業界に参入したグラファイトデザイン。現在のカーボンバイクの主流である"高剛性化"に疑問を感じたことに端を発するGDRのバイク開発、そのメインテーマとなるのは必要以上の剛性に固執せず、「しなり」そして「乗り味」を探求することだ。
開発者の言葉によれば、カーボン加工でもっとも重要となるのは積層設計と積層化の技術だ。グラファイトデザインはゴルフシャフトの製造で培った技術を用い、レベルの高く細やかな加工を施しその答えを見出している。入力に対する反発や戻りを意図的にコントロールし、試作を繰り返すことで微妙な味付けにまでこだわるその姿勢は、他のマスプロメーカーとは明らかに一線を画している。
当時の国内最強チームだったエキップアサダに機材を供給し、そのフィードバックを活かしてメテオシリーズが登場したのは2009年のこと。そして2011年に満を持して発表されたのが今回のインプレッション車両であるザニアだ。
「ライダーの翼になれるように」と願いを込め、おとめ座の「女神の翼」を現す星の名前が与えられたザニアがターゲットとするのは、トレーニングやツーリングを楽しみながらレースにも参戦する一般ホビーレーサー。乗りやすく、扱いやすく、100kmを気持ちよく高い速度域で走り切ることをテーマとするザニアにもグラファイトデザインのこだわりは凝縮されている。
大きく謳われてはいないことだが、メテオシリーズと比較してもザニアはラインナップ中最も剛性を高めたモデルだ。メテオシリーズがフレーム全体をしならせる設計思想を盛り込んでいたのに対し、ザニアはメイン三角とフロントフォークの剛性を上げ、踏み出しの軽さやシャープなハンドリングを確保する。
また、メテオシリーズと比較し、フレームのジオメトリーも大きく変更がなされている。ヘッドを長く、BBハイトを下げることでリラックスしたポジションを可能とし、トルクを掛けたペダリングにもより対応させている。僅かにベンドさせたフロントフォークはハンドリング性能と振動吸収性を狙ったものだ。
フレームそのものはメテオシリーズにも通ずる細身でシンプルなルックスで、丸パイプを使用することで乗り味をコントロールし、剛性を上げつつもグラファイトデザインのテーマである絶妙なしなりを生み出しているという。
シートステーとチェーンステーはメテオと共通で、全体の剛性バランスを見直すことにより振動吸収性と加速性能を引き出している。ヘッド部はテーパーヘッドチューブ、BBはプレスフィットを採用している。
剛性や軽量化に因われず、ブランドの掲げた目標を具現化したグラファイトデザインがホビーレーサーのために生み出したレーシングバイク、ザニア。最も話題性に注目のマシンを、テストライダー両氏はどのように判断するのか興味は尽きない。早速インプレッションをお届けしよう。
-インプレッション
「緻密な設計がされているのを感じる。フレーム全体のバランスが取れている」藤野智一(なるしまフレンド)
従来のメテオシリーズに対して抱いていた印象よりずっとしっかりとした、しなやかさの中に剛性感のあるバイクという第一印象を持ちました。
加速性能を試しましたが、ダイレクトな加速というよりも、ある程度の速度に乗ったところから更にジワッと進んでくれるイメージがあります。振動吸収性に関しては非常に高い能力がありますね。さすがグラファイトデザインと言えるところでしょう。荒れた路面でも、クリーンな路面を走っているかのような振動をライダーに伝えてくれます。
メーカーが意図している通り、しなりを利用して進んでいく性格を感じられました。タイミングをしっかり合わせてあげれば、ダンシング、シッティングを問わず、ペダル入力に対し加速力や巡航力などの性能を十分発揮してくれる。いわば昔のスチールバイクのような感覚を覚えました。しなりと言っても様々ですが、縦方向よりも横方向の剛性を控えているのでしょう。特にシートステーの造りは乗り心地の良さに貢献していますね。
ラグ周辺の剛性を増すことでバランスを取り、抜群の振動吸収性を持つ割に柔らか過ぎない絶妙な味付けがされています。パイピングも縦方向には細め、横方向には太めのレイアウトでしっかり管理し、しなりを持たせつつも剛性を損なわず、逃がす所は逃がす、受け止める所は受け止める、そんな綿密な設計がなされているのを感じます。
そしてフロントフォークが非常にしっかりとしているのが良いポイントです。柔らかいフォークはせっかくの入力を逃がしてしまい、結果前に進まなくなるものですが、ザニアはバランス取りが良くできていますね。このおかげで推進力が生み出されているのでしょう。
このバイクはヒルクライムに凄く向いていると感じました。それも緩斜面よりも10%以上の登坂の時に真価を発揮してくれます。今回のテストでは16%の登りを何度か繰り返してみましたが、ダンシングよりもシッティングである程度のケイデンスを保ちながら走るとグイグイ進んでくれました。高ケイデンスの軽量ヒルクライマーにはベスト。またロングライドなどで、長距離を走るには最高の一台と言えるのではないでしょうか。
ネガを挙げるとすれば、高いトルクで踏み続けることのできる体重のあるパワー系ライダーが乗った場合、このフレームの持ち味であるしなりが邪魔と感じてしまうかもしれない、ということですね。
フレーム重量も900g台と軽くできているし、設計エンジニアの意図がはっきりしているバイク。この性格に合うライダーには強くオススメできる一台です。
「30km/h以上の高速域で真価を発揮するバイク。盛り上がりのあるパワー感を感じる」三上和志(サイクルハウス ミカミ)
ゼロ発進はもっと軽くてもいいのでは、と思いながら走り始めたのですが、30km/hを超えた辺りからこのバイクの持つ軽さが出て、この先の速度域からガラっと性格が変わります。その性格は上りでも共通していて、低速で楽に登れるというより、ある程度のトルクとケイデンスを維持しながら走るとかなりリズミカルに登ってくれます。
ギアを掛けてトルク重視で登ると勝手に進んでくれる印象といったら良いでしょうか。楕円チェーンリングをつけた時のようなパワーの盛り上がりを感じました。
もちろん高回転で回しても悪くはありませんが、そこから2枚ほどギアを掛けて走った時には何とも言えない魅力がありますね「レースの後半で真価を発揮する」というメーカー側の言い分もなるほど、と。体力の貯金ができるため、ロングライドでも良き相棒となってくれるでしょう。
前回テストしたメテオスピードに比較し剛性が高くなっているのを感じます。カーボン自体の持つ乗り心地の良さが生かされていて、カーボン素材で勝負しています。長距離レースやグランフォンドなどの後半で、単独で抜け出せるようなイメージが湧いてきました。
フロントフォークとフレームのバランスが良く、乗り味はニュートラルですね。下りでのハンドリングも安定していますが、どちらかと言うとややシャープな印象が感じられました。とにかくクセの無い素直な性格が魅力です。
ダンシングではバイクを大きく振るイメージで走らせるとより良いですね。しなりが働いているためでしょうか。それは先程述べたように、ややトルクを掛けたペダリングで進むことに通じているのではないかと思います。バイクに感じられる伸びやかさ。レスポンスよく、というよりは後からジワっと加速してくる性格。伸び始めたスピードがキープしやすいですね。
キビキビ走るロングライドに向いていますが、高速域で真価を発揮するためアベレージスピードの高い短距離レースにも良いでしょう。短距離レースでも殆どの場合最後は疲れた状態でのゴールスプリントとなりますので、そんな時にライダーを助けてくれるでしょう。
伸びやかな性格をより引き出すのであればハイトの高いディープリムホイール。剛性の高いアルミホイールでも一体感のあるハンドリングも失われないと思います。しなりがありながらも素直な性格ですので、どんなホイールでもマッチしてくれそうです。
グラファイトデザイン ZANIAH
サイズ:51、53、55
重 量:フレーム975g(サイズ530mm)、フォーク390g
シートポスト径:27.2mm
シートパイプ径:34.9mm
B B:プレスフィット
ヘッドパイプ:テーパード
ヘッドパーツ:FSA No.42/ACB
Fディレーラータイプ:バンドタイプ34.9mm
シートクランプ径:ダブルクランプ(24.5g)27.2mm
価 格:258,000円(フレームセット)
―インプレライダーのプロフィール
藤野智一(なるしまフレンド)
92年のバルセロナオリンピックロードレースでの21位を皮切りに、94・97年にツール・ド・おきなわ優勝、98、99年は2年連続で全日本ロードチャンピオンとなるなど輝かしい戦歴を持つ。02年に引退してからはチームブリヂストン・アンカーで若手育成に取り組み、11年までは同チームの監督を務めた。2012年より出身チームのなるしまフレンドに勤務する。
なるしまフレンド
三上和志(サイクルハウスMIKAMI)
埼玉県飯能市にある「サイクルハウスMIKAMI」店主。MTBクロスカントリー全日本シリーズ大会で活躍した経験を生かし、MTBに関してはハード・ソフトともに造詣が深い。地元でのスクール活動も積極的に展開。ロードレースやシクロクロスレースにも参戦し、ジャンルを問わず自転車遊びを追求している。使用目的に合った車種の選択や適正サイズに関するアドバイスなど、特に実走派のライダーに定評が高い。
サイクルハウスMIKAMI
ウェア協力:レリック
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
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