2009/06/15(月) - 09:50
ロードレースに先立ち、2009年6月14日に秋田県大潟村で開催された全日本選手権タイムトライアル。男子エリートは盛一大(愛三工業レーシングチーム)がトップタイムで優勝した。
今年も全日本選手権タイムトライアル(以下TT)のコースは、秋田県大潟村にあるソーラースポーツライン。広大な八郎潟の干拓地を真っすぐに貫く同コースは本来ソーラーカーの記録測定用で、一般道とは立体交差で交わるため、交通規制無しで片道15kmのコースが実現する。
海抜0m以下のコースは完全にフラットで、海からの風が直接選手たちに吹き付ける。カーブが少なく景色の変化も少ないため、平地を踏み抜く脚に加えて精神的なタフさも要求される。
上りが得意な選手は同日長野県で開催されたJサイクルツアー第3戦つがいけ個人TTに向かい、秋田には平地を得意とする日本を代表するスピードマンたちが集った。
昨年歴代最高年齢(36歳)で全日本選手権TTを制し、3年連続5度目の優勝を目指していたのは岡崎和也(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)。その岡崎に昨年2秒差で敗れた盛が、この日は奮起した。
過去3度(1998年、2004年、2005年)優勝している38歳の飯島誠(チームブリヂストン・アンカー)が39分01秒で暫定トップに立ち、西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が39分25秒でこれに続く。残すは盛と岡崎の二人となり、盛が飯島のタイムを9秒上回る38分52秒(平均スピード46.29km/h)でゴールに飛び込んできた。
最終走者の岡崎は、唯一38分台を記録した盛に40秒届かずゴール。「現状を100%出せた」と語る岡崎はゴール後、新チャンピオン盛を祝福した。
今年2月に行なわれたトラックワールドカップ・コペンハーゲン大会のスクラッチで優勝している盛は、全日本選手権TT初制覇。2003年に岡崎が樹立した38分25秒(平均スピード47.06km/h)の大会記録更新を狙って走ったと語る。2週間後に広島で行なわれる全日本選手権ロードレースでは、この日3位の西谷を強力にアシストすることになるだろう。
U23は昨年男子エリートを上回るタイムを記録した嶌田義明(チームブリヂストン・アンカー)が、2位以下を2分引き離す圧倒的な走りで連覇を達成。昨年樹立した39分38秒の大会記録を13秒更新し、更に成長した姿を見せた。
女子は萩原麻由子(サイクルベースあさひ)が連覇。しかし昨年の21分14秒の大会記録に22秒届かず、本人は悔しさを滲ませた。萩原は昨年3位の全日本選手権ロードレースに「万全のコンディションで挑みたい」と抱負を語った。
レースの模様はフォトギャラリーで。
男子エリート(30km)
1位 盛一大(愛三工業レーシングチーム)38'52"(Ave.46.29km/h)
2位 飯島誠(チームブリヂストン・アンカー)+09"
3位 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)+32"
4位 岡崎和也(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+40"
5位 増田成幸(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+58"
6位 佐野淳哉(Team NIPPO)+1'20"
7位 普久原奨(チームブリヂストン・アンカー)+1'21"
8位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)+1'45"
9位 村上純平(シマノレーシング)+1'54"
10位 阿部良之(シマノレーシング)+2'15"
U23男子(30km)
1位 嶌田義明(チームブリヂストン・アンカー)39'25"(Ave.45.65km/h)
2位 青柳憲輝(法政大学)+2'09"
3位 中村弦太(京都産業大学)+2'19"
4位 平井栄一(チームブリヂストン・アンカー・エスポワール)+2'38"
5位 郡司昌紀(中央大学)+3'03"
6位 福田高志(大阪経済大学)+3'53"
男子ジュニア(20km)
1位 徳田鍛造(北桑田高校)27'39"(Ave.43.38km/h)
2位 椿大志(TEAM YOUCAN)+03"
3位 長江卓哉(八戸工業高校)+1'49"
U17男子(15km)
1位 内野直也(Comrade Giant)20'42"(Ave.43.44km/h)
2位 市川貴大(川越工業高校)+1'06"
3位 小野琢万(川越工業高校)+1'40"
4位 荒木貴大(川越工業高校)+1'55"
女子(15km)
1位 萩原麻由子(サイクルベースあさひ)21'36"(Ave.41.63km/h)
2位 井上玲美(チームコラテック)+19"
3位 上野みなみ(八戸工業高校)+1'02"
4位 豊岡英子(パナソニック・レディース)+1'10"
5位 堀記理子(クラブシルベスト)+1'42"
6位 川又千裕(鹿屋体育大学)+1'43"
text&photo:Kei TSUJI
今年も全日本選手権タイムトライアル(以下TT)のコースは、秋田県大潟村にあるソーラースポーツライン。広大な八郎潟の干拓地を真っすぐに貫く同コースは本来ソーラーカーの記録測定用で、一般道とは立体交差で交わるため、交通規制無しで片道15kmのコースが実現する。
海抜0m以下のコースは完全にフラットで、海からの風が直接選手たちに吹き付ける。カーブが少なく景色の変化も少ないため、平地を踏み抜く脚に加えて精神的なタフさも要求される。
上りが得意な選手は同日長野県で開催されたJサイクルツアー第3戦つがいけ個人TTに向かい、秋田には平地を得意とする日本を代表するスピードマンたちが集った。
昨年歴代最高年齢(36歳)で全日本選手権TTを制し、3年連続5度目の優勝を目指していたのは岡崎和也(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)。その岡崎に昨年2秒差で敗れた盛が、この日は奮起した。
過去3度(1998年、2004年、2005年)優勝している38歳の飯島誠(チームブリヂストン・アンカー)が39分01秒で暫定トップに立ち、西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が39分25秒でこれに続く。残すは盛と岡崎の二人となり、盛が飯島のタイムを9秒上回る38分52秒(平均スピード46.29km/h)でゴールに飛び込んできた。
最終走者の岡崎は、唯一38分台を記録した盛に40秒届かずゴール。「現状を100%出せた」と語る岡崎はゴール後、新チャンピオン盛を祝福した。
今年2月に行なわれたトラックワールドカップ・コペンハーゲン大会のスクラッチで優勝している盛は、全日本選手権TT初制覇。2003年に岡崎が樹立した38分25秒(平均スピード47.06km/h)の大会記録更新を狙って走ったと語る。2週間後に広島で行なわれる全日本選手権ロードレースでは、この日3位の西谷を強力にアシストすることになるだろう。
U23は昨年男子エリートを上回るタイムを記録した嶌田義明(チームブリヂストン・アンカー)が、2位以下を2分引き離す圧倒的な走りで連覇を達成。昨年樹立した39分38秒の大会記録を13秒更新し、更に成長した姿を見せた。
女子は萩原麻由子(サイクルベースあさひ)が連覇。しかし昨年の21分14秒の大会記録に22秒届かず、本人は悔しさを滲ませた。萩原は昨年3位の全日本選手権ロードレースに「万全のコンディションで挑みたい」と抱負を語った。
レースの模様はフォトギャラリーで。
男子エリート(30km)
1位 盛一大(愛三工業レーシングチーム)38'52"(Ave.46.29km/h)
2位 飯島誠(チームブリヂストン・アンカー)+09"
3位 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)+32"
4位 岡崎和也(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+40"
5位 増田成幸(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+58"
6位 佐野淳哉(Team NIPPO)+1'20"
7位 普久原奨(チームブリヂストン・アンカー)+1'21"
8位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)+1'45"
9位 村上純平(シマノレーシング)+1'54"
10位 阿部良之(シマノレーシング)+2'15"
U23男子(30km)
1位 嶌田義明(チームブリヂストン・アンカー)39'25"(Ave.45.65km/h)
2位 青柳憲輝(法政大学)+2'09"
3位 中村弦太(京都産業大学)+2'19"
4位 平井栄一(チームブリヂストン・アンカー・エスポワール)+2'38"
5位 郡司昌紀(中央大学)+3'03"
6位 福田高志(大阪経済大学)+3'53"
男子ジュニア(20km)
1位 徳田鍛造(北桑田高校)27'39"(Ave.43.38km/h)
2位 椿大志(TEAM YOUCAN)+03"
3位 長江卓哉(八戸工業高校)+1'49"
U17男子(15km)
1位 内野直也(Comrade Giant)20'42"(Ave.43.44km/h)
2位 市川貴大(川越工業高校)+1'06"
3位 小野琢万(川越工業高校)+1'40"
4位 荒木貴大(川越工業高校)+1'55"
女子(15km)
1位 萩原麻由子(サイクルベースあさひ)21'36"(Ave.41.63km/h)
2位 井上玲美(チームコラテック)+19"
3位 上野みなみ(八戸工業高校)+1'02"
4位 豊岡英子(パナソニック・レディース)+1'10"
5位 堀記理子(クラブシルベスト)+1'42"
6位 川又千裕(鹿屋体育大学)+1'43"
text&photo:Kei TSUJI
フォトギャラリー