2012/09/08(土) - 16:26
ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージは、最後2kmに登坂がある平坦ステージ。ゴールを制したフィリップ・ジルベールは、今大会2勝目を飾り世界戦への意欲を見せる。ステージ優勝とポイント獲得で総合成績の底上げを狙ったホアキン・ロドリゲスとアレハンドロ・バルベルデは今一歩で届かなかった。
ステージ優勝のフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)
(残り800mからのスプリントについて)やらざるを得なかった。でも、あれこそがぼくの好きなゴールの攻め方だ。元世界チャンピオンで、尊敬も集めているアレッサンドロ・バッランのようなチームメイトが一緒だったから、負けられなかった。このブエルタで2勝できて、とても満足している。カーブが多くて、とてもテクニカルだったけど、そのおかげで集団が分断されて、競争に絡む選手の数も減り、危険性も低くなった。ゴールについての情報は、あまり持っていなかった。石畳があるとは聞いていたけど、あんなにあるなんて!
感覚的には最後の2kmは続いていると感じた。ともかく、ぼくたちは全力で走った。チームメイトのマウロ・サンタンブロジオが落車したけど、ロデウィックとバッランがいたので残り3kmでも状況をコントロールできたので、パニックにはならかった。自分のペースで走ることとそのペースを維持することを心がけた。スプリント前の状況は理想的だった。
(世界選手権について)個人的には望ましいタイミングだと思う。バルセロナ(第9ステージ)より好調かはわからないけど、たぶんコンディションは変わらないと思う。これまで2~3回ほどバスや車で移動して時間を過ごしたけど、なかなか回復しない。誰もが昨日のステージのゴールでとても疲れたけど、今日は気温も低かったし、スピードも(ハイペースの)昨日とは大きく異なっていた。
(ブエルタが今年の世界選手権の準備になっている?)自分にとってはイエスだ。選手ごとに異なるだろう。スプリンターにとっては、かなりハードだと思う。でも、ぼくはしっかり登れている。ハードなステージでは、ぼくはまったく深入りしなかった。だから、世界選手権へは準備万端だ。
総合1位のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)
ストレスの少ない日だった。向かい風のおかげでレースは楽だったけど、残り50kmでとても激しくなって、いろんな動きが出てきた。チームメイトたちは、ぼくの位置取りを集団先頭にするように頑張ってくれた。明日は、カチューシャがプリト(ホアキン・ロドリゲス)を優勝させるために、あらゆる手を尽くすと想像している。ぼくは待ち受けるつもりだ。きっと最終決戦となるだろう。
ジルベールの優勝を喜ぶアレッサンドロ・バッラン(イタリア、BMCレーシングチーム)
まさにフィリップ(ジルベール)に相応しいゴールだった。ぼくたちは、この結果を出すため頑張った。クラース(ロデウィック)とぼくは、フレチャ他3名が先行したときに付いていった。とても満足している。チームワークも勝因のひとつだけど、フィリップの脚があれほど好調なら、負けることはない。彼は今年の世界チャンピオンになると言ってもいいだろう。
トップ10入りに意欲を見せるニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル)
調子が良かったので、マッテオ・モンタグーティと一緒に走った。ぼくたちはロイド(モンドリー)を前方に運ぶ必要もあった。この数日、彼は好調なんだ。ゴールが近づいたときに頑張ってみたけど距離が長すぎた。自分にとっては残念なブエルタとなってしまった。第1週はとても好調だったけど、モチベーションを高く維持するのが思ったよりも難しく、大きく順位を落としてしまった。ブエルタで総合15位圏内に入るのは、これで4度目だ。でも、目標はトップ10。頑張りたい。
デゲンコルブの勝利を惜しむアルゴス・シマノのクリスティアン・ギベルトー監督
自分たちの仕事はした。今日のゴールは、ジョン・デゲンコルブには少し難しかったようだ。しかし、彼が勝利を得ようとして取った戦術は、とても良かった。
2日連続で集団コントロールに加わった土井雪広(アルゴス・シマノ)
ヘットラインはもちろんジョンのために走ること。僕のヘットラインもジョンにすべてを捧げること。
今日は最後登りと聞いていて、僕もスプリントしたい気持ちはありましたけど、ジョンがあきらめると言わない限り僕は彼の指示を尊重して終始コントロールに加わった。コントロールに参加したイリサール(レディオシャック)も今日は前日の疲れが残ってると呟きながら、今日もやりますか~!という笑いありのトークからコントロールが始まった。
風もほどよい感じで、のんびりとコントロールを開始。昨日はハードにコントロールしていたので脚は悲鳴あげていたけど、痛みも楽しさに変えながら、170キロのコントロールを満喫した。《省略》スピードを徐々に上げつつ、ラストの重要な坂の手前。ゴールまで15キロ地点ぐらいでボトルを配り、ジョンにジェルを渡し、僕の任務が終了した。
最後は調子が良くてタイミング的にアタックしてしまったようだけど、もし500Mで集団に捕まっていなかったら彼が勝っていただろう。ロードレースは本当にタイミングが大事。
昨日は僕に対して謝ってばかりだった彼。謝る隙を与えず今日ジョンにはお疲れ様。マドリードは絶対勝とう。とだけ声をかけた。マドリードステージは綺麗なトレインで是非とも5勝目を。
(土井雪広のtarget="_blank">ブログより抜粋)
コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより全文および一部抜粋。
text: Seiya.YAMASAKI
photo: kei.Tsuji, CorVos, Unipblic
ステージ優勝のフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)
(残り800mからのスプリントについて)やらざるを得なかった。でも、あれこそがぼくの好きなゴールの攻め方だ。元世界チャンピオンで、尊敬も集めているアレッサンドロ・バッランのようなチームメイトが一緒だったから、負けられなかった。このブエルタで2勝できて、とても満足している。カーブが多くて、とてもテクニカルだったけど、そのおかげで集団が分断されて、競争に絡む選手の数も減り、危険性も低くなった。ゴールについての情報は、あまり持っていなかった。石畳があるとは聞いていたけど、あんなにあるなんて!
感覚的には最後の2kmは続いていると感じた。ともかく、ぼくたちは全力で走った。チームメイトのマウロ・サンタンブロジオが落車したけど、ロデウィックとバッランがいたので残り3kmでも状況をコントロールできたので、パニックにはならかった。自分のペースで走ることとそのペースを維持することを心がけた。スプリント前の状況は理想的だった。
(世界選手権について)個人的には望ましいタイミングだと思う。バルセロナ(第9ステージ)より好調かはわからないけど、たぶんコンディションは変わらないと思う。これまで2~3回ほどバスや車で移動して時間を過ごしたけど、なかなか回復しない。誰もが昨日のステージのゴールでとても疲れたけど、今日は気温も低かったし、スピードも(ハイペースの)昨日とは大きく異なっていた。
(ブエルタが今年の世界選手権の準備になっている?)自分にとってはイエスだ。選手ごとに異なるだろう。スプリンターにとっては、かなりハードだと思う。でも、ぼくはしっかり登れている。ハードなステージでは、ぼくはまったく深入りしなかった。だから、世界選手権へは準備万端だ。
総合1位のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)
ストレスの少ない日だった。向かい風のおかげでレースは楽だったけど、残り50kmでとても激しくなって、いろんな動きが出てきた。チームメイトたちは、ぼくの位置取りを集団先頭にするように頑張ってくれた。明日は、カチューシャがプリト(ホアキン・ロドリゲス)を優勝させるために、あらゆる手を尽くすと想像している。ぼくは待ち受けるつもりだ。きっと最終決戦となるだろう。
ジルベールの優勝を喜ぶアレッサンドロ・バッラン(イタリア、BMCレーシングチーム)
まさにフィリップ(ジルベール)に相応しいゴールだった。ぼくたちは、この結果を出すため頑張った。クラース(ロデウィック)とぼくは、フレチャ他3名が先行したときに付いていった。とても満足している。チームワークも勝因のひとつだけど、フィリップの脚があれほど好調なら、負けることはない。彼は今年の世界チャンピオンになると言ってもいいだろう。
トップ10入りに意欲を見せるニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル)
調子が良かったので、マッテオ・モンタグーティと一緒に走った。ぼくたちはロイド(モンドリー)を前方に運ぶ必要もあった。この数日、彼は好調なんだ。ゴールが近づいたときに頑張ってみたけど距離が長すぎた。自分にとっては残念なブエルタとなってしまった。第1週はとても好調だったけど、モチベーションを高く維持するのが思ったよりも難しく、大きく順位を落としてしまった。ブエルタで総合15位圏内に入るのは、これで4度目だ。でも、目標はトップ10。頑張りたい。
デゲンコルブの勝利を惜しむアルゴス・シマノのクリスティアン・ギベルトー監督
自分たちの仕事はした。今日のゴールは、ジョン・デゲンコルブには少し難しかったようだ。しかし、彼が勝利を得ようとして取った戦術は、とても良かった。
2日連続で集団コントロールに加わった土井雪広(アルゴス・シマノ)
ヘットラインはもちろんジョンのために走ること。僕のヘットラインもジョンにすべてを捧げること。
今日は最後登りと聞いていて、僕もスプリントしたい気持ちはありましたけど、ジョンがあきらめると言わない限り僕は彼の指示を尊重して終始コントロールに加わった。コントロールに参加したイリサール(レディオシャック)も今日は前日の疲れが残ってると呟きながら、今日もやりますか~!という笑いありのトークからコントロールが始まった。
風もほどよい感じで、のんびりとコントロールを開始。昨日はハードにコントロールしていたので脚は悲鳴あげていたけど、痛みも楽しさに変えながら、170キロのコントロールを満喫した。《省略》スピードを徐々に上げつつ、ラストの重要な坂の手前。ゴールまで15キロ地点ぐらいでボトルを配り、ジョンにジェルを渡し、僕の任務が終了した。
最後は調子が良くてタイミング的にアタックしてしまったようだけど、もし500Mで集団に捕まっていなかったら彼が勝っていただろう。ロードレースは本当にタイミングが大事。
昨日は僕に対して謝ってばかりだった彼。謝る隙を与えず今日ジョンにはお疲れ様。マドリードは絶対勝とう。とだけ声をかけた。マドリードステージは綺麗なトレインで是非とも5勝目を。
(土井雪広のtarget="_blank">ブログより抜粋)
コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより全文および一部抜粋。
text: Seiya.YAMASAKI
photo: kei.Tsuji, CorVos, Unipblic
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