2012/08/31(金) - 11:59
ブエルタ・ア・エスパーニャ2012第12ステージは最大30%の勾配の激坂頂上ゴール。最後のミラドール・デ・エサロへの登りでは、ホアキン・ロドリゲスとコンタドールの2名が先行。ゴール間際でアタックしたホアキンがゴールを制し、ボーナスタイムを含めて13秒差を付けて総合1位を守った。
ステージ優勝・総合1位・ポイント賞・複合賞のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
(ミラドール・デ・エサロの登りについて)たいていの場合は、誰もがこのような登りを誇張する。リアのギアに40Tが必要とまで言う人もいるけど、本当にそれくらいハードだった!
予想よりハードだった。登り終えるのも困難だった。ぼくはモンテルポーネ(ティレノ~アドリアティコ名物の激坂)で2勝していて、あそこも急勾配だけど、ミラドール・デ・エサロが、これほどハードなんてまったく予想していなかった。
(ゴール間際の加速は予定通りだったかと問われて)あのような登坂では、心拍数が200bpmくらいあって思考能力も落ちる。一瞬、他の選手たちを見たら、コンタドールが付いてきているのがわかった。彼が、ぼくの後ろに付いてスリップストリームを利用してゴールで差そうとしていたなら、もっとうまく走れていたと思う。今日のステージは勝とうと思っていた。チームメイトがしっかりお膳立てしてくれたので、最後に勝とうとする以外はなにもする必要がなかった。でも、他のステージで、勝てると思っていたステージを逃してしまったこともある。今日は、逃げの追走をモビスターが手伝ってくれた。いい仕事だった。
この赤い総合ジャージをアンカレスで失うのか、あるいはその後もキープできるのか、というのはあまり関係ない。重要なのはこのジャージを着てボラ・デル・ムンド(第20ステージのゴール)に到着し、マドリードで歴史を作ることだ。ぼくは世界最高の選手ではないけど、最優秀な選手にはなりたいと思う。仮にブエルタに勝つことができたなら、それはこれまで頑張ってきたぼくの努力に対する神様からのご褒美といえるだろう。
総合成績は、まだまだ四強のうちの誰にもチャンスがあるし、残りの距離も長い。ここまでにアラーテやラ・ガリーニャといった急峻な山岳を登っているけど、これらのステージは険しい山岳はひとつだけだった。今後はこれまでとは異なるタイプのコースだ。一定のペースで走り続けることが最重要だ。2回目の休息日の後には、もう現在の四強のタイム差が僅差ということはありえないはずだ。誰かが脱落していると思う。そして、ブエルタの勝者がボーナスタイムで決まるとは思わない。
敢闘賞のミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
大きな差を付けたかったこともあって、集団との差も維持するつもりで先行した。今日は本当にステージ優勝の可能性があったと思う。でも、登り口に入る途中で計算してみると、1分30秒の差が必要だとわかった。差を40秒まで詰められたときに、残念ながら今日はゲームオーバーだとわかった。
総合3位・ステージ4位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
今日の登りはビデオで見ていたけど、実際には知らなかった。あそこはアルベルト(コンタドール)やプリト(ホアキン・ロドリゲス)の脚質にあったものだったので、彼らに付いていこうとすら思わなかった。これで総合1位と1分20秒差に落ちたけど、このステージの前よりは表彰台に近づいたので満足している。フルームはツール・ド・フランスのときのように頑張って走っているように見えるし、実際に持ちこたえている。今後の競争はかなり熾烈になっていくと思う。
総合4位・ステージ5位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
今日の最後の登りは激しくなることは知っていた。この登りはコンタドールやプリト向きだとわかっていたので、タイムロスを最小限にすることだけを考えて、自分のペースで走った。タイムを失うのは決して良いことではないけど、自分のベストを尽くした。22秒はかなり大きい。1秒差でさえ大きいくらいだから。最後の険しい登りは、クレイジーだった。次を期待していてほしい。真の山岳ステージの3連戦では、熾烈な競争がたくさんあるはずだ。
ステージ4位・総合5位のロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)
大変だったよ。最後の登りだけじゃなくて、ステージを通して大変だった。序盤からハードに走って、そのハイペースを100kmも維持した。今日の険しい登りゴールは、自分に向いていた。今日の成績は満足している。調子も徐々に良くなってきているので、総合上位を目指して、マドリードはポディウムに乗りたいと願っている。
逃げに乗ったアマエル・モワナール(フランス、BMCレーシングチーム)
(逃げに乗った選手は)総合でもかなり下位のほうにいたメンバーだったと思う。風も強かったので、けっこう時間を稼ぐことができた。今回のブエルタは観戦者にとっては非常におもしろいだろうけど、アタッカーの選手にとってはあまり楽しむ余地がない。でも、もう1回くらいは頑張ってみたいと思う。成功する条件も完璧に揃いつつある。
ステージ162位・総合139位の土井雪広(アルゴス・シマノ)
今日は最初の2時間近くアタックがやまず、高速の展開が続いた。大きな逃げグループであればゴーだったんですが、狙って入る逃げグループはことごとく吸収。密かに狙っていた逃げのシチュエーションは叶わなかった。笑
それにしても最後の坂、坂ではなく、壁でした。笑 30%ですよ!笑
ギャグですね。ということで今日はプロフォトグラファー辻啓と最強タッグを最後の坂で組みまして、良い絵が撮れました。笑。
明日は一応スプリンターステージ。どうレースをコントロールするのかわかりませんが、皆で力を合わせ、ジョンを5勝目に導きたいです。
コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより抜粋。
text: Seiya.YAMASAKI
photo:Kei.Tsuji,CorVos
ステージ優勝・総合1位・ポイント賞・複合賞のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
(ミラドール・デ・エサロの登りについて)たいていの場合は、誰もがこのような登りを誇張する。リアのギアに40Tが必要とまで言う人もいるけど、本当にそれくらいハードだった!
予想よりハードだった。登り終えるのも困難だった。ぼくはモンテルポーネ(ティレノ~アドリアティコ名物の激坂)で2勝していて、あそこも急勾配だけど、ミラドール・デ・エサロが、これほどハードなんてまったく予想していなかった。
(ゴール間際の加速は予定通りだったかと問われて)あのような登坂では、心拍数が200bpmくらいあって思考能力も落ちる。一瞬、他の選手たちを見たら、コンタドールが付いてきているのがわかった。彼が、ぼくの後ろに付いてスリップストリームを利用してゴールで差そうとしていたなら、もっとうまく走れていたと思う。今日のステージは勝とうと思っていた。チームメイトがしっかりお膳立てしてくれたので、最後に勝とうとする以外はなにもする必要がなかった。でも、他のステージで、勝てると思っていたステージを逃してしまったこともある。今日は、逃げの追走をモビスターが手伝ってくれた。いい仕事だった。
この赤い総合ジャージをアンカレスで失うのか、あるいはその後もキープできるのか、というのはあまり関係ない。重要なのはこのジャージを着てボラ・デル・ムンド(第20ステージのゴール)に到着し、マドリードで歴史を作ることだ。ぼくは世界最高の選手ではないけど、最優秀な選手にはなりたいと思う。仮にブエルタに勝つことができたなら、それはこれまで頑張ってきたぼくの努力に対する神様からのご褒美といえるだろう。
総合成績は、まだまだ四強のうちの誰にもチャンスがあるし、残りの距離も長い。ここまでにアラーテやラ・ガリーニャといった急峻な山岳を登っているけど、これらのステージは険しい山岳はひとつだけだった。今後はこれまでとは異なるタイプのコースだ。一定のペースで走り続けることが最重要だ。2回目の休息日の後には、もう現在の四強のタイム差が僅差ということはありえないはずだ。誰かが脱落していると思う。そして、ブエルタの勝者がボーナスタイムで決まるとは思わない。
敢闘賞のミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
大きな差を付けたかったこともあって、集団との差も維持するつもりで先行した。今日は本当にステージ優勝の可能性があったと思う。でも、登り口に入る途中で計算してみると、1分30秒の差が必要だとわかった。差を40秒まで詰められたときに、残念ながら今日はゲームオーバーだとわかった。
総合3位・ステージ4位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
今日の登りはビデオで見ていたけど、実際には知らなかった。あそこはアルベルト(コンタドール)やプリト(ホアキン・ロドリゲス)の脚質にあったものだったので、彼らに付いていこうとすら思わなかった。これで総合1位と1分20秒差に落ちたけど、このステージの前よりは表彰台に近づいたので満足している。フルームはツール・ド・フランスのときのように頑張って走っているように見えるし、実際に持ちこたえている。今後の競争はかなり熾烈になっていくと思う。
総合4位・ステージ5位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
今日の最後の登りは激しくなることは知っていた。この登りはコンタドールやプリト向きだとわかっていたので、タイムロスを最小限にすることだけを考えて、自分のペースで走った。タイムを失うのは決して良いことではないけど、自分のベストを尽くした。22秒はかなり大きい。1秒差でさえ大きいくらいだから。最後の険しい登りは、クレイジーだった。次を期待していてほしい。真の山岳ステージの3連戦では、熾烈な競争がたくさんあるはずだ。
ステージ4位・総合5位のロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)
大変だったよ。最後の登りだけじゃなくて、ステージを通して大変だった。序盤からハードに走って、そのハイペースを100kmも維持した。今日の険しい登りゴールは、自分に向いていた。今日の成績は満足している。調子も徐々に良くなってきているので、総合上位を目指して、マドリードはポディウムに乗りたいと願っている。
逃げに乗ったアマエル・モワナール(フランス、BMCレーシングチーム)
(逃げに乗った選手は)総合でもかなり下位のほうにいたメンバーだったと思う。風も強かったので、けっこう時間を稼ぐことができた。今回のブエルタは観戦者にとっては非常におもしろいだろうけど、アタッカーの選手にとってはあまり楽しむ余地がない。でも、もう1回くらいは頑張ってみたいと思う。成功する条件も完璧に揃いつつある。
ステージ162位・総合139位の土井雪広(アルゴス・シマノ)
今日は最初の2時間近くアタックがやまず、高速の展開が続いた。大きな逃げグループであればゴーだったんですが、狙って入る逃げグループはことごとく吸収。密かに狙っていた逃げのシチュエーションは叶わなかった。笑
それにしても最後の坂、坂ではなく、壁でした。笑 30%ですよ!笑
ギャグですね。ということで今日はプロフォトグラファー辻啓と最強タッグを最後の坂で組みまして、良い絵が撮れました。笑。
明日は一応スプリンターステージ。どうレースをコントロールするのかわかりませんが、皆で力を合わせ、ジョンを5勝目に導きたいです。
コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより抜粋。
text: Seiya.YAMASAKI
photo:Kei.Tsuji,CorVos
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