2012/08/10(金) - 20:05
ツール・ド・フランスを走ったTTバイクを紹介するコーナーの第3弾。99代覇者となったブラドレー・ウィギンズ(イギリス)擁するチームスカイ他、ソール・ソジャサン、コフィディス、アージェードゥーゼル、ガーミン・シャープのバイクを検証する。
チームスカイ
ピナレロ GRAAL Carbon
チームスカイ ピナレロ GRAAL Carbon クリス・フルーム(イギリス)のマシン photo:Makoto.Ayano
チームスカイ ピナレロ GRAAL Carbon PROのミサイルシリーズを使用する photo:Makoto.Ayano
チームスカイ ピナレロ GRAAL Carbon 新旧のPROディスクホイール photo:Makoto.Ayano
ブラドレー・ウィギンズ(イギリス)を総合優勝に導いたチームスカイが駆るのはピナレロのTTバイク、GRAAL Carbonだ。シマノのサポートを受ける同チームだけに、コンポーネントはデュラエースDi2、ハンドルやホイールはシマノもしくはPRO製品を使用する。
チームスカイ ピナレロ GRAAL Carbon オーシンメトリック製チェーンリングを使用するクリス・フルーム(イギリス) photo:Makoto.Ayano
チームスカイ ピナレロ GRAAL Carbon HEDをカスタムしたスペシャルホイール photo:Makoto.Ayano
しかし一部の選手が駆るバイクはカスタムされ、オーシンメトリック製楕円チェーンリングを装備し、トラッバイクのものをベースにしたワンオフのステム、エアロハンドル、シフトボタンを組み込んだブレーキレバーを採用。ホイールはフロントにHEDのStinger9のリムとデュラエースハブを組み合わせたと思われるロゴ無しホイール、もしくはHED 3.、そして同じくStingerホイールの上からカーボンを被せてディスク化したと思われる特殊なリアホイールを用いた。
さらにウィギンズのみ機械式のデュラエースを用い、ペダルをスピードプレイへと変更。リアディレイラーにはフリクション低減のためにバーナー製大型プーリー&パンタグラフを使用していた。
ソール・ソジャサン
タイム RXR
ソール・ソジャサン タイム RXR photo:Makoto.Ayano
地元フランスチームであるソール・ソジャサンが駆るのは直線的なフォルムが特徴のタイムのTTバイク、RXRだ。ホイールはコリマを使用し、フレンチ色の濃いバイクに仕上がっている。フロントホイールにはコリマのUPやVIVA、MCC、バトンなどを選手の好みによって使い分け、リアはディスクで統一。組み合わせるタイヤはパナレーサーの未発表モデル「RACE TypeC(クラシック)チューブラー」だ。ブレーキはTRPで、ハンドルはヴィジョン製だ。
ソール・ソジャサン タイム RXR パナレーサーの新型タイヤ RACE C photo:Makoto.Ayano
ジェローム・コッペル(フランス)は塗装を変えたトレック・スピードコンセプトに乗った photo:Makoto.Ayano
コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2が基本だが、旧型のSRAM・REDを使用する選手も。チェーンリングの楕円率は半々と言ったところだろうか。なお、エースナンバーを付けたジェローム・コッペル(フランス)はRXRと同じ塗装を施したトレック・スピードコンセプトを駆った。これはもちろんサポート外のシークレットユースだ。
コフィディス
ルック 596
コフィディス ルック 596 photo:Makoto.Ayano
ルックがコフィディスへと供給したのは、サーキット内の風洞実験室で研究を重ねた末に生み出されたTTマシン、596。クランクセットもルックオリジナルのZED2に統一される。コンポーネントは機械式のシマノ・デュラエースを使用したが、エースのレイン・ターラマエ(エストニア)にはDi2とブレーキにはマグラの油圧ブレーキシステム「RT8」が供給されていた。
ホイールはアメリカンクラシック。タイヤはヴィットリアのプロトタイプである幅広チューブラータイヤが装着されていた。ハンドル周りは3T製品だ。
アージェードゥーゼル
クオータ KALIBUR
アージェードゥーゼル クオータ KALIBUR photo:Makoto.Ayano
アージェードゥーゼルが駆るのは、イタリアのカーボン専業ブランドであるクオータのTTバイク、KALIBUR。ハワイ・アイアンマンで優勝経験のあるマシンだ。コンポーネントはSRAM・REDを使用し、ホイールには伝説のリューレーシングのホイールテクノロジーを受け継いだ超軽量ホイールのレイノルズRZRを前後セットで使用する。選手によってはディスクホイールのエレメントを使用していた。タイヤはミシュランのサービスクルスだ。
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
チームスカイ
ピナレロ GRAAL Carbon


ブラドレー・ウィギンズ(イギリス)を総合優勝に導いたチームスカイが駆るのはピナレロのTTバイク、GRAAL Carbonだ。シマノのサポートを受ける同チームだけに、コンポーネントはデュラエースDi2、ハンドルやホイールはシマノもしくはPRO製品を使用する。

しかし一部の選手が駆るバイクはカスタムされ、オーシンメトリック製楕円チェーンリングを装備し、トラッバイクのものをベースにしたワンオフのステム、エアロハンドル、シフトボタンを組み込んだブレーキレバーを採用。ホイールはフロントにHEDのStinger9のリムとデュラエースハブを組み合わせたと思われるロゴ無しホイール、もしくはHED 3.、そして同じくStingerホイールの上からカーボンを被せてディスク化したと思われる特殊なリアホイールを用いた。
さらにウィギンズのみ機械式のデュラエースを用い、ペダルをスピードプレイへと変更。リアディレイラーにはフリクション低減のためにバーナー製大型プーリー&パンタグラフを使用していた。
ソール・ソジャサン
タイム RXR

地元フランスチームであるソール・ソジャサンが駆るのは直線的なフォルムが特徴のタイムのTTバイク、RXRだ。ホイールはコリマを使用し、フレンチ色の濃いバイクに仕上がっている。フロントホイールにはコリマのUPやVIVA、MCC、バトンなどを選手の好みによって使い分け、リアはディスクで統一。組み合わせるタイヤはパナレーサーの未発表モデル「RACE TypeC(クラシック)チューブラー」だ。ブレーキはTRPで、ハンドルはヴィジョン製だ。

コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2が基本だが、旧型のSRAM・REDを使用する選手も。チェーンリングの楕円率は半々と言ったところだろうか。なお、エースナンバーを付けたジェローム・コッペル(フランス)はRXRと同じ塗装を施したトレック・スピードコンセプトを駆った。これはもちろんサポート外のシークレットユースだ。
コフィディス
ルック 596

ルックがコフィディスへと供給したのは、サーキット内の風洞実験室で研究を重ねた末に生み出されたTTマシン、596。クランクセットもルックオリジナルのZED2に統一される。コンポーネントは機械式のシマノ・デュラエースを使用したが、エースのレイン・ターラマエ(エストニア)にはDi2とブレーキにはマグラの油圧ブレーキシステム「RT8」が供給されていた。
ホイールはアメリカンクラシック。タイヤはヴィットリアのプロトタイプである幅広チューブラータイヤが装着されていた。ハンドル周りは3T製品だ。
アージェードゥーゼル
クオータ KALIBUR

アージェードゥーゼルが駆るのは、イタリアのカーボン専業ブランドであるクオータのTTバイク、KALIBUR。ハワイ・アイアンマンで優勝経験のあるマシンだ。コンポーネントはSRAM・REDを使用し、ホイールには伝説のリューレーシングのホイールテクノロジーを受け継いだ超軽量ホイールのレイノルズRZRを前後セットで使用する。選手によってはディスクホイールのエレメントを使用していた。タイヤはミシュランのサービスクルスだ。
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
Amazon.co.jp