2012/07/07(土) - 16:40
下りで時速80キロ近くは出ていたという。「今までで一番恐ろしい落車だった」と選手たちが話す集団落車。多くの選手がタイムを失い、リタイアを強いられる。また今年もアクシデントがツールの行方を変える。
言うまでもなくシャンパンで有名なシャンパーニュ地方のエペルネーから走り出した第6ステージ。スプリントで決まる平坦ステージは、総合争いの選手たちにとっては移動ステージとなるはずだった。しかし、今日も落車が起こってしまった。しかも近年で最大規模の落車だ。
朝から晴れたり曇ったり、小雨がぱらついたり。中盤からはザッと降り、路面を降らす。路面の整っていない田舎道を抜けていくプロトンは、いつにもまして慎重に走っているように見えた。
今日も集団の先頭にたってカンチェラーラのマイヨジョーヌを守るのはレディオシャック・ニッサン。ヤロスラフ・ポポヴィッチとイェンス・フォイクトのふたりが先頭を交代しながら集団のペースを保つ。このふたりはいつも前にいる。”ポポ”がペースを作り、ペースを上げて逃げを追い詰めていく時は”イェンシー”がハードに踏み倒す。
コーナー手前ではフォイクトが必ず「手信号」の腕を振りかざして、集団の後方まで注意が届くように合図する。「右コーナーだ!路面が濡れているから気をつけろ!」
カンチェラーラはフォイクトの働きっぷりをこう賞賛する。「イェンスはまったくすごいモチベーションをもっている。信じられない選手だ。
パスポート上は41歳なんだろうけど、30代の選手の働きにしか思えないね。スーパーチームメイトで友達だ。彼に『もうすぐ引退が迫っているなんてとても思えないよ。ここ数年を振り返ってもハッピー。もっと続けて欲しいよ』と言ったんだ。彼と走れるのは喜び。彼はチームにとってもサイクリング界にとってもインスピレーションだね」。
平坦ステージでも勝てる力を見せた「超人ハルク」サガン
上りスプリントだけでなく、平坦ステージでも勝てる力があることを証明したサガン。グライペルは途中の落車で左肩を強打して痛めていたが、そのことを差し置いても完璧なリードアウトを見せたロットトレインを完全に封じる鮮やかなスプリントを見せた。ツール初出場の選手がステージ3勝を上げたのは、1978年のベルナール・イノー以来の快挙だ。
そして今日のポーズは?「この勝利は超人ハルクと名付けるよ(笑)」。ハルクは怒ったら緑色になって最強になる。昨日負けた怒りを緑色になって怒って表したというわけだ。なんという余裕!
登りスプリントは最強。そして平坦スプリントでも「ピュアスプリンター」にとうとう勝ってしまった。ステージを重ねるごとにツールの闘い方を体得していくサガン。今日のスプリント勝利は特別なもの?
「平坦で勝てたのは僕にとっても驚き。今日の勝利は予想しなかったんだ。僕も驚いたよ」。予想しない勝利に用意したポーズを披露する周到さ? サガンの目標はマイヨヴェールをパリまで着続けることだが、もはやシャンゼリゼでのヴェールは確実にさえ思える。興味はあと何勝できるかだ。
「もう1勝のことは考えていないよ。明日は山岳が始まる。7日間ぐらいのレースと違って、ツールは21日間もあるから第3週に向けてエネルギーをセーブする必要がある。ツールでは皆が神経質。だから落車も起こるんだ。
「ここ数年、シーズン前半はいいけれど後半は疲れてクタクタになるのはいつものことなんだ。昨年もシーズン最初は良かったけど、ブエルタでは体力が尽きていて調子が落ちてしまった。そして『ひどく悪い日』があったんだ。ツールでもそんな悪い日が来ないといいけれど」。
「リーダーはもちろんニーバリ。彼は総合を狙う。でも僕が勝っていることもチームにとってはとてもいいこと。すでに勝利をいつくかポケットに入れたし、それがニーバリにとってもチームにとてもいいモチベーションになっている」。次は落車の影響のない平坦ステージで、カヴェンディッシュらが揃ったときの対決が楽しみだ。
ラスト25kmで起きた100人規模の落車 総合争いの夢途絶えた選手たち
序盤からの逃げグループを泳がせて、後半のゴールスプリントに向けてスピードが上がる展開はいつものこと。プロトンが体力を温存したぶん、終盤のスピードは帳尻を合わせるかのごとく上がる。どのチームも勝利を狙って、また、危険を避けるために前のポジションを得ようと、前へ、前へと上がってくる。
ラスト25kmで起こった集団落車。そのとき集団は70、80kmのスピードが出ていたという。ツール・ド・フランス第1週に落車が起こるのはいつものこと。しかし近年最大規模のこの落車はあまりにもひどい。
落車の原因については今の時点では明らかになっていない。サガンは言う「落車が起こったときには先頭近くにいた。前の2人の選手が押されて、僕はブレーキをかけた。後ろではニーバリがブレーキをかけて、その後ろで落車は起こった」。
2度落車したバルベルデは憤る「自転車の乗り方を知らない奴がいる。誰かが僕の前に転がり、僕は後ろから大勢に突っ込まれて自転車から投げ出された。今日はタイムを失う日じゃないよ!」。モビスターは全員が落車している。
暗い雲と降りだす雨。次々と傷ついた選手が帰ってくるゴールエリアも騒然としていた。
とりわけガーミン・シャープはぼろぼろだ。エースのライダー・ヘジダルの総合の夢が潰え、トム・ダニエルソンがリタイア。クリスティアン・バンデベルデ、デービッド・ミラー、ヨハン・ファンスーメレンも巻き込まれた。ジャージをボロボロにして、全身を擦りむいて肌を赤く染めたが自力でゴールしたファンスーメレンが言う。
「たぶん1秒間はバイクの上にとどまったけど、道の上を滑って滑って滑り続けた。そこらじゅうバイクと身体だらけで、僕にのしかかってきた。本当に恐ろしかった。そこらじゅうが切れている。でも、多分骨は折れていないから明日は走れるかもしれない。でも今夜は眠れないね」。
デーヴィッド・ミラーは言う「たぶん、70、80㎞は出ていたね。今までで最悪の落車だったと思う。僕は多分大丈夫だけど、ライダーは多分ダメだろう」。
新城幸也(ユーロップカー)もその落車に巻き込まれた。「前が詰まって避け切れずにごろんと落車したんです。自転車が壊れたけれど身体は何ともないです」。ユキヤはスペアバイクに交換するのに時間がかかったために13分遅れてゴールしたが、幸い怪我はない。
「痛むけれど身体は大丈夫だ。でも本当に泣きたいのはタイムを失ったことだよ」と話すのはロバート・ヘーシンク(ラボバンク)。「もちろんアンハッピーだ。他に何を言えばいい?」と憮然とするのはフランク・シュレク(レディオシャック・ニッサン)。ライダー・ヘジダルは無言でバスに駆け込んだ。身体には無数の傷を負って。
多くの総合争いの選手たちが影響を受けた。リザルトの上で主要な「総合狙いで遅れた選手」をリストアップすると、2分09秒遅れたのがスカルポーニ、ブライコヴィッチ、シュレク、ロラン、モレマ、クルイスウィク、ファネンデルト、バルベルデ、3分31秒遅れたのがヘーシンク、4分53秒がラングフェルド、5分11秒遅れたのがカザール、13分24秒遅れがヴィノクロフ、ヘジダルら。可能性のある選手を上げればきりがない。昨年に続き、落車が総合闘いの行方を変えてしまった。
一方、影響を受けなかったのはエヴァンスのBMCとウィギンズのスカイ。アシスト勢の働きによって前方に位置し、リスクを回避した。しかしウィギンズが前に上がったすぐ後のタイミングでその大量落車が起こったという。
新人賞ジャージをキープするBMCレーシングのヴァンガーデレンは言う「大きな集団分裂があったとは聞いたけど、前にいたから何も見なかったんだ。僕らはただ前の安全な場所にいるように走っている。危険を防ぐために僕らは力を使って前に上がっているんだ。それもレースの一部だ。強いチームに感謝している。落車した選手には気の毒。皆が大丈夫であることを願うよ」。
マイヨジョーヌを守ったが、チームとしてはフランク・シュレクを守れなかったカンチェラーラは言う。「落車が起きて、僕らは前の集団に入った。誰と誰がいるか、すぐに確認することなんて出来ないんだ。レースはすでにスピードを上げて進んでいた。フランクがいないとわかった時、もう手遅れ。そんなとき、戻ることなんて出来ないんだ。チームにはアンドレアスもいたし、これからは彼が総合を狙う」。
マイヨジョーヌをいつまで守れるか?の質問には「ルートブックで明日のステージのプロフィールを見ると、書いてある数字の感じで僕が残れないことが分かるんだ(笑)。だから明日で黄色とはさようならだね」。
ツール視察に訪れたさいたま市の清水市長
この日、さいたま市から清水勇人市長らの視察団がツールを訪問。朝には新城幸也の激励をした。さいたま市はASOのレースの日本開催地として立候補しており、そのための視察だった。もし実現すればツールで活躍するスター選手を走らせる興行レースで、かつて東京・立川の昭和記念公園で開催されたスーパークリテリウムのようなレースの内容になるという。ただし、今の時点で決まっていることは無いようだ。現在日本の数都市が立候補しているという。
ローラー台でのクールダウンが定番化?
おそらくは今春のレースからウィギンズ(チームスカイ)が始めた、レース終了直後のローラー台によるクールダウン。ゴール後に見た限りではオメガファーマ・クイックステップ、アスタナ、ソール・ソジャサンなど複数チームが取り入れていた。乳酸など、筋肉の疲労物質を除去することで回復を早めるのに効果があることは明らかだが、落車で混乱したこのステージでも(失意の選手さえも)ローラーでクールダウンをしている姿が印象的だった。
photo&text:Makoto.AYANO
言うまでもなくシャンパンで有名なシャンパーニュ地方のエペルネーから走り出した第6ステージ。スプリントで決まる平坦ステージは、総合争いの選手たちにとっては移動ステージとなるはずだった。しかし、今日も落車が起こってしまった。しかも近年で最大規模の落車だ。
朝から晴れたり曇ったり、小雨がぱらついたり。中盤からはザッと降り、路面を降らす。路面の整っていない田舎道を抜けていくプロトンは、いつにもまして慎重に走っているように見えた。
今日も集団の先頭にたってカンチェラーラのマイヨジョーヌを守るのはレディオシャック・ニッサン。ヤロスラフ・ポポヴィッチとイェンス・フォイクトのふたりが先頭を交代しながら集団のペースを保つ。このふたりはいつも前にいる。”ポポ”がペースを作り、ペースを上げて逃げを追い詰めていく時は”イェンシー”がハードに踏み倒す。
コーナー手前ではフォイクトが必ず「手信号」の腕を振りかざして、集団の後方まで注意が届くように合図する。「右コーナーだ!路面が濡れているから気をつけろ!」
カンチェラーラはフォイクトの働きっぷりをこう賞賛する。「イェンスはまったくすごいモチベーションをもっている。信じられない選手だ。
パスポート上は41歳なんだろうけど、30代の選手の働きにしか思えないね。スーパーチームメイトで友達だ。彼に『もうすぐ引退が迫っているなんてとても思えないよ。ここ数年を振り返ってもハッピー。もっと続けて欲しいよ』と言ったんだ。彼と走れるのは喜び。彼はチームにとってもサイクリング界にとってもインスピレーションだね」。
平坦ステージでも勝てる力を見せた「超人ハルク」サガン
上りスプリントだけでなく、平坦ステージでも勝てる力があることを証明したサガン。グライペルは途中の落車で左肩を強打して痛めていたが、そのことを差し置いても完璧なリードアウトを見せたロットトレインを完全に封じる鮮やかなスプリントを見せた。ツール初出場の選手がステージ3勝を上げたのは、1978年のベルナール・イノー以来の快挙だ。
そして今日のポーズは?「この勝利は超人ハルクと名付けるよ(笑)」。ハルクは怒ったら緑色になって最強になる。昨日負けた怒りを緑色になって怒って表したというわけだ。なんという余裕!
登りスプリントは最強。そして平坦スプリントでも「ピュアスプリンター」にとうとう勝ってしまった。ステージを重ねるごとにツールの闘い方を体得していくサガン。今日のスプリント勝利は特別なもの?
「平坦で勝てたのは僕にとっても驚き。今日の勝利は予想しなかったんだ。僕も驚いたよ」。予想しない勝利に用意したポーズを披露する周到さ? サガンの目標はマイヨヴェールをパリまで着続けることだが、もはやシャンゼリゼでのヴェールは確実にさえ思える。興味はあと何勝できるかだ。
「もう1勝のことは考えていないよ。明日は山岳が始まる。7日間ぐらいのレースと違って、ツールは21日間もあるから第3週に向けてエネルギーをセーブする必要がある。ツールでは皆が神経質。だから落車も起こるんだ。
「ここ数年、シーズン前半はいいけれど後半は疲れてクタクタになるのはいつものことなんだ。昨年もシーズン最初は良かったけど、ブエルタでは体力が尽きていて調子が落ちてしまった。そして『ひどく悪い日』があったんだ。ツールでもそんな悪い日が来ないといいけれど」。
「リーダーはもちろんニーバリ。彼は総合を狙う。でも僕が勝っていることもチームにとってはとてもいいこと。すでに勝利をいつくかポケットに入れたし、それがニーバリにとってもチームにとてもいいモチベーションになっている」。次は落車の影響のない平坦ステージで、カヴェンディッシュらが揃ったときの対決が楽しみだ。
ラスト25kmで起きた100人規模の落車 総合争いの夢途絶えた選手たち
序盤からの逃げグループを泳がせて、後半のゴールスプリントに向けてスピードが上がる展開はいつものこと。プロトンが体力を温存したぶん、終盤のスピードは帳尻を合わせるかのごとく上がる。どのチームも勝利を狙って、また、危険を避けるために前のポジションを得ようと、前へ、前へと上がってくる。
ラスト25kmで起こった集団落車。そのとき集団は70、80kmのスピードが出ていたという。ツール・ド・フランス第1週に落車が起こるのはいつものこと。しかし近年最大規模のこの落車はあまりにもひどい。
落車の原因については今の時点では明らかになっていない。サガンは言う「落車が起こったときには先頭近くにいた。前の2人の選手が押されて、僕はブレーキをかけた。後ろではニーバリがブレーキをかけて、その後ろで落車は起こった」。
2度落車したバルベルデは憤る「自転車の乗り方を知らない奴がいる。誰かが僕の前に転がり、僕は後ろから大勢に突っ込まれて自転車から投げ出された。今日はタイムを失う日じゃないよ!」。モビスターは全員が落車している。
暗い雲と降りだす雨。次々と傷ついた選手が帰ってくるゴールエリアも騒然としていた。
とりわけガーミン・シャープはぼろぼろだ。エースのライダー・ヘジダルの総合の夢が潰え、トム・ダニエルソンがリタイア。クリスティアン・バンデベルデ、デービッド・ミラー、ヨハン・ファンスーメレンも巻き込まれた。ジャージをボロボロにして、全身を擦りむいて肌を赤く染めたが自力でゴールしたファンスーメレンが言う。
「たぶん1秒間はバイクの上にとどまったけど、道の上を滑って滑って滑り続けた。そこらじゅうバイクと身体だらけで、僕にのしかかってきた。本当に恐ろしかった。そこらじゅうが切れている。でも、多分骨は折れていないから明日は走れるかもしれない。でも今夜は眠れないね」。
デーヴィッド・ミラーは言う「たぶん、70、80㎞は出ていたね。今までで最悪の落車だったと思う。僕は多分大丈夫だけど、ライダーは多分ダメだろう」。
新城幸也(ユーロップカー)もその落車に巻き込まれた。「前が詰まって避け切れずにごろんと落車したんです。自転車が壊れたけれど身体は何ともないです」。ユキヤはスペアバイクに交換するのに時間がかかったために13分遅れてゴールしたが、幸い怪我はない。
「痛むけれど身体は大丈夫だ。でも本当に泣きたいのはタイムを失ったことだよ」と話すのはロバート・ヘーシンク(ラボバンク)。「もちろんアンハッピーだ。他に何を言えばいい?」と憮然とするのはフランク・シュレク(レディオシャック・ニッサン)。ライダー・ヘジダルは無言でバスに駆け込んだ。身体には無数の傷を負って。
多くの総合争いの選手たちが影響を受けた。リザルトの上で主要な「総合狙いで遅れた選手」をリストアップすると、2分09秒遅れたのがスカルポーニ、ブライコヴィッチ、シュレク、ロラン、モレマ、クルイスウィク、ファネンデルト、バルベルデ、3分31秒遅れたのがヘーシンク、4分53秒がラングフェルド、5分11秒遅れたのがカザール、13分24秒遅れがヴィノクロフ、ヘジダルら。可能性のある選手を上げればきりがない。昨年に続き、落車が総合闘いの行方を変えてしまった。
一方、影響を受けなかったのはエヴァンスのBMCとウィギンズのスカイ。アシスト勢の働きによって前方に位置し、リスクを回避した。しかしウィギンズが前に上がったすぐ後のタイミングでその大量落車が起こったという。
新人賞ジャージをキープするBMCレーシングのヴァンガーデレンは言う「大きな集団分裂があったとは聞いたけど、前にいたから何も見なかったんだ。僕らはただ前の安全な場所にいるように走っている。危険を防ぐために僕らは力を使って前に上がっているんだ。それもレースの一部だ。強いチームに感謝している。落車した選手には気の毒。皆が大丈夫であることを願うよ」。
マイヨジョーヌを守ったが、チームとしてはフランク・シュレクを守れなかったカンチェラーラは言う。「落車が起きて、僕らは前の集団に入った。誰と誰がいるか、すぐに確認することなんて出来ないんだ。レースはすでにスピードを上げて進んでいた。フランクがいないとわかった時、もう手遅れ。そんなとき、戻ることなんて出来ないんだ。チームにはアンドレアスもいたし、これからは彼が総合を狙う」。
マイヨジョーヌをいつまで守れるか?の質問には「ルートブックで明日のステージのプロフィールを見ると、書いてある数字の感じで僕が残れないことが分かるんだ(笑)。だから明日で黄色とはさようならだね」。
ツール視察に訪れたさいたま市の清水市長
この日、さいたま市から清水勇人市長らの視察団がツールを訪問。朝には新城幸也の激励をした。さいたま市はASOのレースの日本開催地として立候補しており、そのための視察だった。もし実現すればツールで活躍するスター選手を走らせる興行レースで、かつて東京・立川の昭和記念公園で開催されたスーパークリテリウムのようなレースの内容になるという。ただし、今の時点で決まっていることは無いようだ。現在日本の数都市が立候補しているという。
ローラー台でのクールダウンが定番化?
おそらくは今春のレースからウィギンズ(チームスカイ)が始めた、レース終了直後のローラー台によるクールダウン。ゴール後に見た限りではオメガファーマ・クイックステップ、アスタナ、ソール・ソジャサンなど複数チームが取り入れていた。乳酸など、筋肉の疲労物質を除去することで回復を早めるのに効果があることは明らかだが、落車で混乱したこのステージでも(失意の選手さえも)ローラーでクールダウンをしている姿が印象的だった。
photo&text:Makoto.AYANO
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