2012/04/07(土) - 15:39
再び勝負はホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)とサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)の一騎打ち。ブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)の最終日前日第5ステージで、ロドリゲスがゴールスプリントを制した。
悪天候に見舞われた山岳地帯を走る選手たち photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com山がちなステージが続くブエルタ・アル・パイスバスコ。ベラからオニャティまでの183kmで行なわれた第5ステージには、5つのカテゴリー山岳が設定されている。
ゴール24km手前で2級山岳を、そしてゴール3km手前で標高330mの丘ガラガルツァを越える。1級山岳は1つも設定されていないが、降り続いた雨がコースの難易度を倍増させ、最終的に集団を粉砕するほどのタフな展開となった。
降りしきる雨の中を走る選手たち photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com序盤に飛び出した16名の巨大な逃げグループは、ゴールまで距離を残して吸収される。続いて飛び出した逃げグループの中から、総合4位のロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)がアタック。キセロフスキーが独走のまま、30秒ほどのリードをもってラスト10kmアーチを駆け抜けた。
ゴールまで4kmを切ると、カテゴリー未設定のガラガルツァの登りが始まる。登坂距離は1km未満だが、平均勾配は実に10%オーバー。この登りでリーダージャージのホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)がアタックを仕掛ける。反応出来たのは総合2位サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)だけだった。
ゴールスプリントを繰り広げるホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)とサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.comガラガルツァの登りで集団から飛び出したロドリゲスとサンチェスは、先頭を走るキセロフスキーに合流。この強力な3名は、後続を引き離したままテクニカルなダウンヒルをこなし、ゴールスプリントをスタートさせる。先に仕掛けたロドリゲスが、出遅れたサンチェスを振り切った。
ロドリゲスがステージ2連勝。総合2位サンチェスとの総合タイム差は9秒のままだが、総合3位以下とのタイム差を広げることに成功している。レース後半に単独アタックを仕掛けたキセロフスキーが総合3位に浮上した。
スプリントでゴールに飛び込むホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)とサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.comしかし、ロドリゲスは総合優勝の可能性について否定的なコメントを残す。ネックとなっているのが、最終日の個人タイムトライアルだ。「今日、総合リードを広げることが出来たので、最終的な総合表彰台には残ることが出来るかも知れない。おそらくこの大会で優勝するのはサム(サンチェス)だろう。今日のゴール前の下りでは、総合狙いのサムに前を引かせたんだ。ゴールスプリントではその恩恵を受けることになった」。
翌日の最終個人タイムトライアルは、アップダウンのある18.9kmコースで行なわれる。総合タイム差1分以内に17名がひしめく混戦状態が続いており、まだまだ総合争いの行方は分からない。タイムトライアル世界チャンピオンのトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)は、ロドリゲスから56秒遅れの総合17位につけている。
レース内容ならびに選手コメントはレース公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2012第5ステージ
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 4h27'16"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
3位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ) +02"
4位 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター) +05"
5位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ)
6位 ダニエーレ・ラット(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
8位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD) +07"
9位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)
10位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)
個人総合成績
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 20h29'18"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +09"
3位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ) +26"
4位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ) +33"
5位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
6位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) +34"
7位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル) +35"
8位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +40"
9位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)
10位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン) +44"
山岳賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
スプリント賞
マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム)
ポイント賞
ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
チーム総合成績
チームスカイ
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com
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ゴール24km手前で2級山岳を、そしてゴール3km手前で標高330mの丘ガラガルツァを越える。1級山岳は1つも設定されていないが、降り続いた雨がコースの難易度を倍増させ、最終的に集団を粉砕するほどのタフな展開となった。
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ゴールまで4kmを切ると、カテゴリー未設定のガラガルツァの登りが始まる。登坂距離は1km未満だが、平均勾配は実に10%オーバー。この登りでリーダージャージのホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)がアタックを仕掛ける。反応出来たのは総合2位サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)だけだった。

ロドリゲスがステージ2連勝。総合2位サンチェスとの総合タイム差は9秒のままだが、総合3位以下とのタイム差を広げることに成功している。レース後半に単独アタックを仕掛けたキセロフスキーが総合3位に浮上した。
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翌日の最終個人タイムトライアルは、アップダウンのある18.9kmコースで行なわれる。総合タイム差1分以内に17名がひしめく混戦状態が続いており、まだまだ総合争いの行方は分からない。タイムトライアル世界チャンピオンのトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)は、ロドリゲスから56秒遅れの総合17位につけている。
レース内容ならびに選手コメントはレース公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2012第5ステージ
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 4h27'16"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
3位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ) +02"
4位 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター) +05"
5位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ)
6位 ダニエーレ・ラット(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
8位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD) +07"
9位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)
10位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)
個人総合成績
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 20h29'18"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +09"
3位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ) +26"
4位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ) +33"
5位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
6位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) +34"
7位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル) +35"
8位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +40"
9位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)
10位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン) +44"
山岳賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
スプリント賞
マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム)
ポイント賞
ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
チーム総合成績
チームスカイ
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com
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