2012/03/01(木) - 17:49
2012年3月1日、ツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)第7ステージで鈴木謙一(愛三工業レーシングチーム)がエスケープ。13名による逃げ切りが決まり、マルコ・カノーラ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)が優勝した。鈴木はステージ10位で、UCIポイント獲得はならず。
ランカウイ第7ステージは、マレー半島中部のベントンから東海岸のクアンタンまで駆け抜ける平坦コース。今大会最長の215.8kmで、ゴールスプリントに影響を与えるような大きな登りは登場しない。
総合争いは前日のゲンティンハイランドで一段落。閉幕まで4ステージを残し、まだ結果を出せていないチームによるアタック合戦でレースは動き出す。アタックの応酬の結果、最初の1時間目の平均スピードは51km/hをマークした。総合53位につけていたトム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)は落車の影響でスタートせず。
57km地点のスプリントポイントを前に、メイン集団から16名が飛び出し、そこから3名が脱落して13名が先行。逃げたのは以下の選手たち。
レイモンド・クレダー(オランダ、ガーミン・バラクーダ)
ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
マチュー・クロード(フランス、ユーロップカー)
ヨアン・ジェーヌ(フランス、ユーロップカー)
マルコ・カノーラ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
セルゲイ・クリモフ(ロシア、チームルスベロ)
フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ)
ジャック・ヴァンレンズバーグ(南アフリカ、MTNキュベカ)
チューンファット・ゴー(シンガポール、OCBCシンガポール)
ソ・ヨンジュン(韓国、ソウルサイクリング)
ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム)
ハッサン・スハルディ(マレーシア、マレーシアチーム)
鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム)
逃げグループの中で総合成績が最も良いのはクーパーで、セルパから6分14秒遅れの17位。メイン集団はしばらくペースを弱めずに追走したが、タイム差は最大で4分まで拡大する。
3つのスプリントポイントはイグリンスキーが全て先頭通過。メイン集団はアンドローニ・ジョカトリが牽引するが、タイム差の縮小は鈍い。ゴールまで25kmを残してタイム差は3分50秒。結局先頭の13名は2分30秒のリードを残したままラスト10kmに差し掛かった。
最も積極的に逃げグループを率いたのは、総合トップ10入りを目指すクーパー。ラスト4kmを切り、逃げ切りが濃厚になると、カノーラがアタックを仕掛け、これにクロード、フーシンニン、ソ・ヨンジュン、クリモフが合流して先頭は5人に。鈴木はこの決定的な動きに乗ることが出来なかった。
ラスト2kmにかけてフーシンニンが独走するが、最後は5名によるゴールスプリント勝負に。
ラスト200mで先に仕掛けたカノーラが、ソ・ヨンジュンを振り切って勝利した。鈴木は13秒遅れでゴールしている。この日の平均スピードは46.55km/h。
今年コルナゴ・CSFイノックスでプロ入りしたばかりの23歳カノーラは「ジロ・ディ・カラブリアに続くプロ2レース目でプロ初勝利。本当に嬉しい。ラスト3kmで先頭グループでアタックが始まったとき、決定的な動きだと察して食らいついたんだ」と、レース後のインタビューで喜びを語った。
メイン集団は1分35秒遅れでゴールし、ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)が総合リーダージャージをキープ。逃げたクーパーが狙い通り総合10位にジャンプアップした。
3つのスプリントポイントを先頭通過してステージ優勝と同等の15ポイントを獲得し、さらにゴールで9ポイントを加算したイグリンスキーは、ステージ4勝を飾っているアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)を抜いてポイント賞トップに。アスタナはポイント賞ジャージとアジアンライダー賞ジャージを手にしている。
翌第8ステージも平坦基調のコース。この日の半分に満たない100.8kmのショートコースの先に、ゴールスプリント勝負が待つ。この日と同様、序盤からハイスピードな展開になるだろう。
ツール・ド・ランカウイ2012第7ステージ結果
1位 マルコ・カノーラ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) 4h25'17"
2位 ソ・ヨンジュン(韓国、ソウルサイクリング)
3位 セルゲイ・クリモフ(ロシア、チームルスベロ)
4位 マチュー・クロード(フランス、ユーロップカー)
5位 フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ)
6位 レイモンド・クレダー(オランダ、ガーミン・バラクーダ) +11"
7位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
8位 ハッサン・スハルディ(マレーシア、マレーシアチーム)
9位 ヨアン・ジェーヌ(フランス、ユーロップカー)
10位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +13"
21位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +1'38"
44位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +1'42"
48位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム)
86位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
108位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム)
109位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア)
個人総合成績
1位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ) 24h38'10"
2位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +30"
3位 ビクトル・ニノ(コロンビア、アザド大学クロスチーム) +56"
4位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ) +2'20"
5位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +3'43"
6位 ステファノ・ロカテッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +4'15"
7位 ガデル・ミズバニ(イラン、タブリズペトロケミカル) +4'23"
8位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ) +4'28"
9位 デニス・ヴァンニーケルク(南アフリカ、MTNキュベカ) +4'33"
10位 ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム) +4'44"
34位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +12'03"
43位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム) +15'30"
50位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +16'43"
70位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +26'14"
88位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +32'26"
98位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +37'00"
107位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +40'09"
ポイント賞
ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
山岳賞
ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)
アジアンライダー賞
アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトリ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
ランカウイ第7ステージは、マレー半島中部のベントンから東海岸のクアンタンまで駆け抜ける平坦コース。今大会最長の215.8kmで、ゴールスプリントに影響を与えるような大きな登りは登場しない。
総合争いは前日のゲンティンハイランドで一段落。閉幕まで4ステージを残し、まだ結果を出せていないチームによるアタック合戦でレースは動き出す。アタックの応酬の結果、最初の1時間目の平均スピードは51km/hをマークした。総合53位につけていたトム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)は落車の影響でスタートせず。
57km地点のスプリントポイントを前に、メイン集団から16名が飛び出し、そこから3名が脱落して13名が先行。逃げたのは以下の選手たち。
レイモンド・クレダー(オランダ、ガーミン・バラクーダ)
ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
マチュー・クロード(フランス、ユーロップカー)
ヨアン・ジェーヌ(フランス、ユーロップカー)
マルコ・カノーラ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
セルゲイ・クリモフ(ロシア、チームルスベロ)
フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ)
ジャック・ヴァンレンズバーグ(南アフリカ、MTNキュベカ)
チューンファット・ゴー(シンガポール、OCBCシンガポール)
ソ・ヨンジュン(韓国、ソウルサイクリング)
ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム)
ハッサン・スハルディ(マレーシア、マレーシアチーム)
鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム)
逃げグループの中で総合成績が最も良いのはクーパーで、セルパから6分14秒遅れの17位。メイン集団はしばらくペースを弱めずに追走したが、タイム差は最大で4分まで拡大する。
3つのスプリントポイントはイグリンスキーが全て先頭通過。メイン集団はアンドローニ・ジョカトリが牽引するが、タイム差の縮小は鈍い。ゴールまで25kmを残してタイム差は3分50秒。結局先頭の13名は2分30秒のリードを残したままラスト10kmに差し掛かった。
最も積極的に逃げグループを率いたのは、総合トップ10入りを目指すクーパー。ラスト4kmを切り、逃げ切りが濃厚になると、カノーラがアタックを仕掛け、これにクロード、フーシンニン、ソ・ヨンジュン、クリモフが合流して先頭は5人に。鈴木はこの決定的な動きに乗ることが出来なかった。
ラスト2kmにかけてフーシンニンが独走するが、最後は5名によるゴールスプリント勝負に。
ラスト200mで先に仕掛けたカノーラが、ソ・ヨンジュンを振り切って勝利した。鈴木は13秒遅れでゴールしている。この日の平均スピードは46.55km/h。
今年コルナゴ・CSFイノックスでプロ入りしたばかりの23歳カノーラは「ジロ・ディ・カラブリアに続くプロ2レース目でプロ初勝利。本当に嬉しい。ラスト3kmで先頭グループでアタックが始まったとき、決定的な動きだと察して食らいついたんだ」と、レース後のインタビューで喜びを語った。
メイン集団は1分35秒遅れでゴールし、ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)が総合リーダージャージをキープ。逃げたクーパーが狙い通り総合10位にジャンプアップした。
3つのスプリントポイントを先頭通過してステージ優勝と同等の15ポイントを獲得し、さらにゴールで9ポイントを加算したイグリンスキーは、ステージ4勝を飾っているアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)を抜いてポイント賞トップに。アスタナはポイント賞ジャージとアジアンライダー賞ジャージを手にしている。
翌第8ステージも平坦基調のコース。この日の半分に満たない100.8kmのショートコースの先に、ゴールスプリント勝負が待つ。この日と同様、序盤からハイスピードな展開になるだろう。
ツール・ド・ランカウイ2012第7ステージ結果
1位 マルコ・カノーラ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) 4h25'17"
2位 ソ・ヨンジュン(韓国、ソウルサイクリング)
3位 セルゲイ・クリモフ(ロシア、チームルスベロ)
4位 マチュー・クロード(フランス、ユーロップカー)
5位 フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ)
6位 レイモンド・クレダー(オランダ、ガーミン・バラクーダ) +11"
7位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
8位 ハッサン・スハルディ(マレーシア、マレーシアチーム)
9位 ヨアン・ジェーヌ(フランス、ユーロップカー)
10位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +13"
21位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +1'38"
44位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +1'42"
48位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム)
86位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
108位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム)
109位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア)
個人総合成績
1位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ) 24h38'10"
2位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +30"
3位 ビクトル・ニノ(コロンビア、アザド大学クロスチーム) +56"
4位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ) +2'20"
5位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +3'43"
6位 ステファノ・ロカテッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +4'15"
7位 ガデル・ミズバニ(イラン、タブリズペトロケミカル) +4'23"
8位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ) +4'28"
9位 デニス・ヴァンニーケルク(南アフリカ、MTNキュベカ) +4'33"
10位 ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム) +4'44"
34位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +12'03"
43位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム) +15'30"
50位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +16'43"
70位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +26'14"
88位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +32'26"
98位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +37'00"
107位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +40'09"
ポイント賞
ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
山岳賞
ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)
アジアンライダー賞
アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトリ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
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