2012/02/27(月) - 00:45
異国情緒溢れる世界遺産マラッカをスタートして南へと向かった第3ステージは、40度を超える炎天下でのレースとなった。そのなかで福島晋一(トレンガヌ・プロアジア)と西谷泰治(愛三工業レーシング)、日本人2選手を含む逃げが決まった。
疲れないようにトゥクトゥクに乗ってスタート地点へ? (c)Sonoko.Tanaka
日の丸を持って駆けつけた日本人応援団ふたりと福島晋一 (c)Sonoko.Tanaka
世界遺産マラッカから第3ステージがスタート
世界遺産にも登録されている歴史的な街、マラッカからスタートした第3ステージ。マレーシアの原点であるマラッカ王朝が発祥しただけでなく、マラッカ海峡に面する立地から、ポルトガル、オランダ、イギリス、日本…数々の国に占領されたという歴史を持つ。そのため街並みはヨーロッパ調であったり、チャイナタウンが続いていたりと様々な国の情緒が混じり合う独特な雰囲気で、現在はマレーシア有数の観光地として栄えている。
こちらでも日の丸が応援する (c)Sonoko.Tanaka
スタート前に笑顔をみせる中島康晴(愛三工業レーシング) (c)Sonoko.Tanaka
この日もスタートは前日と同じ午前10時。近くに宿泊していたため、選手たちは自転車に乗って、会場へと集まった。スタートエリア全体は大きく日陰に覆われ、いつもより少し涼しいかな?という印象を受けたが、これが大間違いだった。レースが始まると南国の刺すような日差しが一行を照らし、あまりの暑さにレースを終えた選手たちは放水エリアに直行して、しばらく呆然としてしまうほど。
ガーミン・バラクーダがコントロールするメイン集団 (c)Sonoko.Tanaka
今日もボトル運びに忙しい! (c)Sonoko.Tanaka
日本人2選手を含む4人の逃げグループ
スタート後、真っ先にアタックをかけたのは福島晋一(トレンガヌ・プロアジア)だったという。
「チームのみんなが行け行けと言っていて、最初は脚を貯めてスプリンターのアシストをしようかと思っていたけど、なら逃げるか、とアタックをかけたんだよね」と福島。
ファーストアタックはすぐに吸収されたものの、その後も積極的に動き22km地点で西谷泰治(愛三工業レーシング)を含む4人の逃げが形成された。
ゴール地点ではマレーシア風の獅子舞が舞う (c)Sonoko.Tanaka
ゴール地点には日傘の華が咲く (c)Sonoko.Tanaka
福島は言う「逃げるからには勝ちを狙いたい。西谷もいるから粘れるかと思ったけど、ほかの2選手にあまり脚がなく、最後、大集団が追い始めてタイム差が詰まり、これからが肝心という時に、結局は西谷と2人になってしまった。残り30kmで急激にタイム差が詰まったことと、自分の脚も軽く攣ったような状態だったので、今日は逃げ切りは厳しいなと思い始めた」。
「むかし、ランカウイで2人で逃げていて、そこにコージが合流して、さらに逃げたことがある。そのときは逃げ切れなかったんだけど、そのあとのステージで逃げ切り優勝ができたんだよね。今回、逃げたことで、コンディションも上がっている。だから、次は結果を出したい。チームで協力して最低でもステージ1勝、勝ちに繋がる走りをしたい」。
一方の西谷は「試しに行ったら逃げが決まってしまった感じではあるけど、調子をあげるためにも逃げに乗りたかった。逃げに乗ったからは勝ちを狙いたかったが、引けるメンバーが限られていたので、何かトラブルがない限り、逃げ切りは厳しいと思った。明日は大人しくスプリントを狙います」。
福島晋一(トレンガヌプロアジア)や西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)を含む逃げグループ photo:Sonoko Tanaka
エーススプリンターの西谷が逃げに乗ったというのは予想外の展開でもあったが、別府監督は「大集団でのスプリントで勝ちを狙うのは厳しい状況になっているが、逃げや少人数に絞られたスプリントでの勝ち目はある。調子を上げたかった、と話す西谷は高い意識をもって走っているし、トラック競技での疲労が残る盛も後半に向けてコンディションは上がっていくでしょう。暑いレースで朝は選手もグッタリしていましたが、夜になって笑顔が見られます。明日からもチーム一丸となって、走っていきます」とコメント。
品川真寛(愛三工業レーシング)がゴール手前50メートルで落車に巻き込まれた (c)Sonoko.Tanaka
炎天下のレースで落車が頻発
なおゴール前50m地点で愛三工業レーシングの品川真寛が落車に巻き込まれ大きく前転。自転車へのダメージは大きかったが、不幸中の幸いにしてケガは軽傷とのこと。
レース中も暑さのせいか集団内でも落車が多かったという。この日、福島と西谷の飲んだボトルは10本以上。選手が身につける心拍計に表示された最高気温は45度……。そんな酷暑下のレースはアンドレア・グアルディーニの2勝目を意味するVサインで幕を閉じたが、明日からも熱くて暑い南国レースはまだまだ続いていく。
ゴール後の西谷泰治(愛三工業レーシング) (c)Sonoko.Tanaka
落車に巻き込まれた品川真寛(愛三工業レーシング)が歩いてゴール (c)Sonoko.Tanaka
photo&text:Sonoko.Tanaka


世界遺産マラッカから第3ステージがスタート
世界遺産にも登録されている歴史的な街、マラッカからスタートした第3ステージ。マレーシアの原点であるマラッカ王朝が発祥しただけでなく、マラッカ海峡に面する立地から、ポルトガル、オランダ、イギリス、日本…数々の国に占領されたという歴史を持つ。そのため街並みはヨーロッパ調であったり、チャイナタウンが続いていたりと様々な国の情緒が混じり合う独特な雰囲気で、現在はマレーシア有数の観光地として栄えている。


この日もスタートは前日と同じ午前10時。近くに宿泊していたため、選手たちは自転車に乗って、会場へと集まった。スタートエリア全体は大きく日陰に覆われ、いつもより少し涼しいかな?という印象を受けたが、これが大間違いだった。レースが始まると南国の刺すような日差しが一行を照らし、あまりの暑さにレースを終えた選手たちは放水エリアに直行して、しばらく呆然としてしまうほど。


日本人2選手を含む4人の逃げグループ
スタート後、真っ先にアタックをかけたのは福島晋一(トレンガヌ・プロアジア)だったという。
「チームのみんなが行け行けと言っていて、最初は脚を貯めてスプリンターのアシストをしようかと思っていたけど、なら逃げるか、とアタックをかけたんだよね」と福島。
ファーストアタックはすぐに吸収されたものの、その後も積極的に動き22km地点で西谷泰治(愛三工業レーシング)を含む4人の逃げが形成された。


福島は言う「逃げるからには勝ちを狙いたい。西谷もいるから粘れるかと思ったけど、ほかの2選手にあまり脚がなく、最後、大集団が追い始めてタイム差が詰まり、これからが肝心という時に、結局は西谷と2人になってしまった。残り30kmで急激にタイム差が詰まったことと、自分の脚も軽く攣ったような状態だったので、今日は逃げ切りは厳しいなと思い始めた」。
「むかし、ランカウイで2人で逃げていて、そこにコージが合流して、さらに逃げたことがある。そのときは逃げ切れなかったんだけど、そのあとのステージで逃げ切り優勝ができたんだよね。今回、逃げたことで、コンディションも上がっている。だから、次は結果を出したい。チームで協力して最低でもステージ1勝、勝ちに繋がる走りをしたい」。
一方の西谷は「試しに行ったら逃げが決まってしまった感じではあるけど、調子をあげるためにも逃げに乗りたかった。逃げに乗ったからは勝ちを狙いたかったが、引けるメンバーが限られていたので、何かトラブルがない限り、逃げ切りは厳しいと思った。明日は大人しくスプリントを狙います」。

エーススプリンターの西谷が逃げに乗ったというのは予想外の展開でもあったが、別府監督は「大集団でのスプリントで勝ちを狙うのは厳しい状況になっているが、逃げや少人数に絞られたスプリントでの勝ち目はある。調子を上げたかった、と話す西谷は高い意識をもって走っているし、トラック競技での疲労が残る盛も後半に向けてコンディションは上がっていくでしょう。暑いレースで朝は選手もグッタリしていましたが、夜になって笑顔が見られます。明日からもチーム一丸となって、走っていきます」とコメント。

炎天下のレースで落車が頻発
なおゴール前50m地点で愛三工業レーシングの品川真寛が落車に巻き込まれ大きく前転。自転車へのダメージは大きかったが、不幸中の幸いにしてケガは軽傷とのこと。
レース中も暑さのせいか集団内でも落車が多かったという。この日、福島と西谷の飲んだボトルは10本以上。選手が身につける心拍計に表示された最高気温は45度……。そんな酷暑下のレースはアンドレア・グアルディーニの2勝目を意味するVサインで幕を閉じたが、明日からも熱くて暑い南国レースはまだまだ続いていく。


photo&text:Sonoko.Tanaka
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