東京のど真ん中、明治神宮外苑で行なわれるクリテリウム　大学対抗の熱き闘い

日本学生自転車競技連盟主催の第6回明治神宮外苑大学クリテリウムが、2月19日（日）に迫っている。会場は、明治記念館前をスタート/ゴールとし、国立競技場や神宮球場、秩父宮ラグビー場などの学生スポーツの中心地を横目に走る明治神宮外苑周回コース（1周1.5km）。全8カテゴリー、総勢約300名が参加予定だ。

明治神宮外苑大学クリテリウム・コースマップ image:JICF（日本学生自転車競技連盟）2011年度の全日本学生ロードレースカップシリーズ（RCS）の最終戦でもある本大会は、当レースの優勝を争うだけでなく、RCSの総合優勝者を決定する大会でもある。本大会のメインレースは、14:25スタートの男子大学生グループ1（大学対抗）のレース。周回コースを20周し、各ポイント周回で獲得したポイントの合計を争う。

2010度の本大会優勝者であり、昨年8月には中国で行われたユニバーシアード男子ロードレース4位の野口正則（鹿屋体育大学）、2011年本大会2位で、同じくユニバーシアード男子ポイントレース4位の窪木一茂（日本大学）のほか、ユニバ代表で今年度全日本学生個人TT優勝の佐々木龍（早稲田大学）、今年度のインカレポイントレース優勝の榊原健一（中京大学）など、国内外で活躍をする選手たちが出場予定。今シーズンのRCS最終戦で、その頂点を競い合う。

昨年は吉田隼人（当時 鹿屋体育大学）が優勝 photo:Hideaki.TAKAGIまた、2010年に野口正則、2011年に吉田隼人という優勝者を輩出している鹿屋体育大学は、3連覇をかけてレースに挑む。大学対抗戦でもあるため、このカテゴリーでは熱い戦いが繰り広げられることは間違いない。

外苑クリテにおいて優勝者に与えられるポイントは、これまでのRCS各レースの2倍である60点。そして2位48点、3位40点、以下10位までポイントが与えられる。

マスターズレース photo:Hideaki.TAKAGI現時点でRCS戦のランキングリーダーは、大中功基（早稲田大学）で、172点。入部正太郎（早稲田大学）が164点で続くものの、シマノレーシングに加入した入部は本大会不参加。

そして山本隼（中央大学）144点、金井誠人（明治大学）138点、安井雅彦（東京大学）130点と続いており、そのポイント差にも大きな開きがない。そのため本大会の結果によってRCS年間チャンピオンが逆転で決まる可能性が残されている。

また本大会には、自転車強豪国のオーストラリアからメルボルン大学チームが参加。オーストラリアU-23ランキング2位のエリック・シェパードらが出場する。日本人学生選手が海外の選手と肩を並べて王者を決めるレースに注目したい。

13:40スタートの女子クリテリウムは、学連登記選手以外にJCF登録競技者も参加可能なオープン形式のレース。学生レース以上のハイレベルなレース展開が予想される。中でもユニバ日本代表の塚越さくら（鹿屋体育大学）と日韓対抗戦学生日本代表の小島蓉子（日本体育大学）の戦いに注目が集まる。

大学生以外の部として、10:50スタートの小・中学生＆マスターズ・タイムトライアル（1km×1 lap＝1km）、11:55スタートのマスターズ・クリテリウム（1.5km×8laps＝12km）や、お昼休みには四谷警察署の方を招いてのセイフティライド講習会が開催される予定だ。

また、大会前日の18日（土）には大学自転車競技フォーラムが「震災復興と自転車競技」をテーマに、国立オリンピック記念青少年総合センター（最寄り駅：小田急線参宮橋駅）国際会議室において14時から行われる（参加無料、予約不要）。東日本大震災に直面した自転車協議関係者を交えて、震災復興と自転車競技との関わりを考える場とする予定だ。

銀杏並木を折り返す photo:Hideaki.TAKAGI

第6回明治神宮外苑大学クリテリウム
開催日：2月19日
開催場所：明治神宮外苑周回コース 1周1.5km（東京都新宿区・港区）
主なレーススケジュール
10：00　開会式
10：50　小中学生タイムトライアル・マスターズタイムトライアル（1km x 1lap）
12：20　男⼦大学生 グループ3 A組＆B組
11：55　マスターズクリテリウム
12：20　セフティライド講習会
13：00　男⼦大学生 グループ2 A組＆B組
13：40　女子クリテリウム
14：25　男⼦大学生 グループ1（大学対抗）

text:JICF（日本学生自転車競技連盟）