2012/02/16(木) - 11:13
2012年2月15日、ツアー・オブ・オマーン(UCI2.HC)第2ステージが行なわれ、起伏のあるコースを攻略したペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)が勝利。登りゴールでブリヂストンアンカーのトマ・ルバ(フランス)が11位、清水都貴が22位に入った。
スタート地点に向かう高速フェリーで寛ぐエディ・メルクス氏とファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) photo:A.S.O.オマーン第2ステージは、首都マスカットの南東150kmに位置する海沿いの街スールから、マスカットの水源である内陸のワディ・ダイカダムまで西進する140.5km。内陸に向かうラスト30kmは登り基調で、ゴール前もコースはアップダウンを繰り返す。
マスカットからのフェリーによる移動後、127名の選手たちが予定より1時間近く遅れてスールをスタート。この日は4名が逃げを決める。
レース前半は海沿いの平坦路が続く photo:A.S.O.逃げたのはマルティン・コーラー(スイス)とクラース・ロデウィック(ベルギー)のBMCレーシングチームコンビとダヴィ・ブシェー(フランス、FDJ・ビッグマット)、ディエゴ・カッチャ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)。
タイム差は26km地点で3分40秒まで広がったが、リーダージャージ擁するロット・ベリソルが集団をコントロールし、逃げとの間合いを詰めていく。ゴールまで30kmを切り、内陸の丘陵地帯に向かう頃にはタイム差は2分30秒に。
ロット・ベリソルがコントロールするメイン集団 photo:A.S.O.アップダウンコースを進むメイン集団からは、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)やマシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)と行ったビッグスプリンターが脱落。人数を減らした集団は、ラスト4kmで全ての逃げを飲み込んだ。
ラスト1kmを切ってから始まる登りでピーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)が抜け出したが、集団を振り切ることは出来ず。登りでバラバラになった状態のままスプリントが始まり、先行するバーデン・クック(オーストラリア、グリーンエッジ)を抜き去ったサガンが勝利した。
登りで逃げ続けるディエゴ・カッチャ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)ら4名 photo:A.S.O.ここ数年で一気に頭角を現し、プロ2年目の昨シーズンに15勝(勝利数で3位)を飾った22歳のサガン。今シーズン初勝利を飾ったサガンは、同時に総合リーダージャージとポイント賞ジャージ、そして新人賞ジャージを手にしている。
「ようやく氷を砕く(初勝利を飾る)ことが出来てとても嬉しく思う。今年はカタールに初出場したけど、自分よりもピュアスプリンター向きだった。今日が今回の遠征(カタールとオマーン)における最初のチャンスだったんだ。リーダージャージを手にして嬉しいけど、土曜日にはタフな山岳ステージが控えている。それまでにまたステージ優勝のチャンスがあればいいね(サガン)」
スプリントを制したペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) photo:A.S.O.この日は集団が割れた状態でゴールしたため、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が6秒、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)が9秒タイムを失っている。アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)は39秒遅れでゴールした。
そんな中、ブリヂストンアンカーのトマ・ルバ(フランス)が6秒遅れのステージ11位、清水都貴が13秒遅れのステージ22位でゴール。ルバは総合12位、清水は総合22位につけている。チーム総合成績でもブリヂストンアンカーは10位に浮上した。
レース内容はレース公式リリース、選手コメントはチーム公式リリースより。
ツアー・オブ・オマーン2012第2ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 3h10'44"
2位 バーデン・クック(オーストラリア、グリーンエッジ)
3位 トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ラボバンク)
4位 トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン)
5位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ)
6位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ・ビッグマット)
7位 クリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、レディオシャック・ニッサン)
9位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)
10位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)
22位 清水都貴(日本、ブリヂストンアンカー) +13"
52位 吉田隼人(日本、ブリヂストンアンカー) +46"
58位 西薗良太(日本、ブリヂストンアンカー) +52"
89位 井上和郎(日本、ブリヂストンアンカー) +1'52"
個人総合成績
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 6h36'43"
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) +04"
3位 バーデン・クック(オーストラリア、グリーンエッジ) +07"
4位 トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ラボバンク) +09"
5位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ・ビッグマット) +10"
6位 トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン)
7位 クリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、レディオシャック・ニッサン) +13"
9位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ)
10位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) +17"
18位 清水都貴(日本、ブリヂストンアンカー) +26"
52位 吉田隼人(日本、ブリヂストンアンカー) +59"
57位 西薗良太(日本、ブリヂストンアンカー) +1'05"
87位 井上和郎(日本、ブリヂストンアンカー) +2'05"
ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
新人賞
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
総合敢闘賞
クラース・ロデウィック(スイス、BMCレーシングチーム)
チーム総合成績
レディオシャック・ニッサン
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.
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マスカットからのフェリーによる移動後、127名の選手たちが予定より1時間近く遅れてスールをスタート。この日は4名が逃げを決める。
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タイム差は26km地点で3分40秒まで広がったが、リーダージャージ擁するロット・ベリソルが集団をコントロールし、逃げとの間合いを詰めていく。ゴールまで30kmを切り、内陸の丘陵地帯に向かう頃にはタイム差は2分30秒に。
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ラスト1kmを切ってから始まる登りでピーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)が抜け出したが、集団を振り切ることは出来ず。登りでバラバラになった状態のままスプリントが始まり、先行するバーデン・クック(オーストラリア、グリーンエッジ)を抜き去ったサガンが勝利した。
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「ようやく氷を砕く(初勝利を飾る)ことが出来てとても嬉しく思う。今年はカタールに初出場したけど、自分よりもピュアスプリンター向きだった。今日が今回の遠征(カタールとオマーン)における最初のチャンスだったんだ。リーダージャージを手にして嬉しいけど、土曜日にはタフな山岳ステージが控えている。それまでにまたステージ優勝のチャンスがあればいいね(サガン)」
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そんな中、ブリヂストンアンカーのトマ・ルバ(フランス)が6秒遅れのステージ11位、清水都貴が13秒遅れのステージ22位でゴール。ルバは総合12位、清水は総合22位につけている。チーム総合成績でもブリヂストンアンカーは10位に浮上した。
レース内容はレース公式リリース、選手コメントはチーム公式リリースより。
ツアー・オブ・オマーン2012第2ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 3h10'44"
2位 バーデン・クック(オーストラリア、グリーンエッジ)
3位 トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ラボバンク)
4位 トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン)
5位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ)
6位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ・ビッグマット)
7位 クリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、レディオシャック・ニッサン)
9位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)
10位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)
22位 清水都貴(日本、ブリヂストンアンカー) +13"
52位 吉田隼人(日本、ブリヂストンアンカー) +46"
58位 西薗良太(日本、ブリヂストンアンカー) +52"
89位 井上和郎(日本、ブリヂストンアンカー) +1'52"
個人総合成績
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 6h36'43"
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) +04"
3位 バーデン・クック(オーストラリア、グリーンエッジ) +07"
4位 トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ラボバンク) +09"
5位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ・ビッグマット) +10"
6位 トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン)
7位 クリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、レディオシャック・ニッサン) +13"
9位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ)
10位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) +17"
18位 清水都貴(日本、ブリヂストンアンカー) +26"
52位 吉田隼人(日本、ブリヂストンアンカー) +59"
57位 西薗良太(日本、ブリヂストンアンカー) +1'05"
87位 井上和郎(日本、ブリヂストンアンカー) +2'05"
ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
新人賞
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
総合敢闘賞
クラース・ロデウィック(スイス、BMCレーシングチーム)
チーム総合成績
レディオシャック・ニッサン
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.
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