2011/11/22(火) - 21:55
市民210kmに次ぐ存在の市民140km。やんばるのハードなアップダウンをこなすコースでのサバイバルの末ゴールは16人のスプリントに。昨年同クラス2位だった笹木哲雄(チームセカンドウインド鹿児島)が制して優勝した。
以下笹木哲雄によるレポートでお届けする。
おきなわ優勝までの道のり
沖縄に向けての練習は、9月に入ってから登りを中心としたコースで始めた。練習内容はチーム員が設定した短いアップダウンのある1周5kmのコースを周回するスピード重視の練習や、10程度の登りが連続する1周約50kmの周回を、脚を止めずに2周するという自脚を鍛える練習だ。
ペースは週1回のチームでの練習と、残りは一人での練習を行った。特に週1回のチーム練習を大切にし、集中して練習するよう心掛けた。
沖縄までの残り1か月は、週に1日、登り中心のコースを5時間脚を止めずに走る練習を加えた。
・当日の準備
ホイールはショップからお借りしたマヴィックR-SYS SLRでレースに臨んだ。補給食はパワージェル2個とゼリー1個を準備。
レースの朝
宿泊が名護市内だったため、4時過ぎに起床。前日なかなか寝つけず寝不足気味だった。朝食後、同クラスに出るチーム員とスタート地点に車で向かう。
スタート前、最前列に整列。チーム員とは「後半の羽地ダムでアタックすること、前半は力を温存しよう」と話し合い、スタートした。
1回目の与那から普久川に向かう登りは、去年より遅いペースで進み、50人以上の集団で奥へ向かう。
途中、工事で道幅の増減があり急なコーナーがあったが、先頭集団が事前に注意喚起をしてくれたおかげで落車もなく、2回目の与那から普久川ダムへと向かう。
2回目はペースが上がったが、先頭の少し後ろあたりをキープし、軽めのギアでできるだけ脚を使わないよう心掛けた。頂上付近で集団は20数人に減っていた。
再び安波の長い登りを登る。ここで他チーム選手数名が前を引きグングンペースを上げる。登りがかなり強く、レースを作っていく。このチームの動きをチェックしながら登り、後ろを確認すると集団は15人程度になっていた。その集団で高江へと向かう。
ここからは集団のペースが遅くなり、動きのないまま平良へ。
平良へ向かう途中、第2集団が合流して、集団は30人程度に増えた。
慶佐次の補給ポイントでドリンクを受け取り、パワージェルを補給。羽地ダムへとアップダウンを進む。登りで再びペースが上がり、脚に疲労を感じながらも何とか登りきる。
集団は20人前後に。羽地の登りのために残しておいた脚を使い、少し不安になったが、平地で再び集団のペースが遅くなり、少し回復した。
一人が前に飛び出し、それに続きローテで前に出るが、集団のペースが遅く前で走り続けることになった。
皆が羽地でのアタックを警戒し牽制しているのかと考え、前にいた選手を吸収し、集団のペースに脚を合わせ、羽地へ。
登り口から最初に飛び出し、登り始める。先ほどの登りで脚を使ったせいかふくらはぎが攣りだし、不安になり、後ろを振り返ると20mぐらい後方に一列になった集団が見えた。
誰も逃げる人がいなかったのと、一人で逃げる実力もないし脚も残っていないと判断し、集団へ戻る。
このまま集団と一緒に登り、下る。
下りで前に出て走っていると、3人でのローテーションが始まった。そのまま国道58号に出たが、スピードがなかなか上がらず、すぐに吸収される。
このまま先頭付近に位置し短い登りに差し掛かる。ここで一人後方からアタック。続こうと準備するが、誰も反応しなかったため、集団に残って最後のスプリントに勝負をかけることにした。
先頭付近でローテを回し、この位置のまま15人程度でゴールへ向かう。
残り300m。後ろからスプリントが始まる。自分も行こうとするが、前方スペースが狭く前に行けない。後方から3人くらいが飛び出し、ゴールへ向かう。
200m過ぎて前方のスペースが開き、ここからすべて力を出し切りスプリントを開始した。
もがいて残り50m付近で先頭をかわし、僅かな差でゴール。去年同クラスに出場して、ゴールスプリントでかなりの差をつけられて2位に終わったくやしさをぶつけた。
今年1年を締めくくる大会で優勝でき、一緒に練習してきたチーム員にとても感謝している。来年は市民210㎞クラスで50位以内に入れるよう練習に励みたいと思う。
ツール・ド・おきなわ2011市民140km 結果
4時間08分08秒197
2位 岡崎祐介(ユーロードバイシクル)
3位 山口啓介(チームCB)
4位 安永亮
5位 川越淳平(東京理科大学)
6位 藤原真(DOKYUレーシングクラブ)
ツール・ド・おきなわ2011全クラスフォトギャラリー(picasa)
ギャラリー1
ギャラリー2
以下笹木哲雄によるレポートでお届けする。
おきなわ優勝までの道のり
沖縄に向けての練習は、9月に入ってから登りを中心としたコースで始めた。練習内容はチーム員が設定した短いアップダウンのある1周5kmのコースを周回するスピード重視の練習や、10程度の登りが連続する1周約50kmの周回を、脚を止めずに2周するという自脚を鍛える練習だ。
ペースは週1回のチームでの練習と、残りは一人での練習を行った。特に週1回のチーム練習を大切にし、集中して練習するよう心掛けた。
沖縄までの残り1か月は、週に1日、登り中心のコースを5時間脚を止めずに走る練習を加えた。
・当日の準備
ホイールはショップからお借りしたマヴィックR-SYS SLRでレースに臨んだ。補給食はパワージェル2個とゼリー1個を準備。
レースの朝
宿泊が名護市内だったため、4時過ぎに起床。前日なかなか寝つけず寝不足気味だった。朝食後、同クラスに出るチーム員とスタート地点に車で向かう。
スタート前、最前列に整列。チーム員とは「後半の羽地ダムでアタックすること、前半は力を温存しよう」と話し合い、スタートした。
1回目の与那から普久川に向かう登りは、去年より遅いペースで進み、50人以上の集団で奥へ向かう。
途中、工事で道幅の増減があり急なコーナーがあったが、先頭集団が事前に注意喚起をしてくれたおかげで落車もなく、2回目の与那から普久川ダムへと向かう。
2回目はペースが上がったが、先頭の少し後ろあたりをキープし、軽めのギアでできるだけ脚を使わないよう心掛けた。頂上付近で集団は20数人に減っていた。
再び安波の長い登りを登る。ここで他チーム選手数名が前を引きグングンペースを上げる。登りがかなり強く、レースを作っていく。このチームの動きをチェックしながら登り、後ろを確認すると集団は15人程度になっていた。その集団で高江へと向かう。
ここからは集団のペースが遅くなり、動きのないまま平良へ。
平良へ向かう途中、第2集団が合流して、集団は30人程度に増えた。
慶佐次の補給ポイントでドリンクを受け取り、パワージェルを補給。羽地ダムへとアップダウンを進む。登りで再びペースが上がり、脚に疲労を感じながらも何とか登りきる。
集団は20人前後に。羽地の登りのために残しておいた脚を使い、少し不安になったが、平地で再び集団のペースが遅くなり、少し回復した。
一人が前に飛び出し、それに続きローテで前に出るが、集団のペースが遅く前で走り続けることになった。
皆が羽地でのアタックを警戒し牽制しているのかと考え、前にいた選手を吸収し、集団のペースに脚を合わせ、羽地へ。
登り口から最初に飛び出し、登り始める。先ほどの登りで脚を使ったせいかふくらはぎが攣りだし、不安になり、後ろを振り返ると20mぐらい後方に一列になった集団が見えた。
誰も逃げる人がいなかったのと、一人で逃げる実力もないし脚も残っていないと判断し、集団へ戻る。
このまま集団と一緒に登り、下る。
下りで前に出て走っていると、3人でのローテーションが始まった。そのまま国道58号に出たが、スピードがなかなか上がらず、すぐに吸収される。
このまま先頭付近に位置し短い登りに差し掛かる。ここで一人後方からアタック。続こうと準備するが、誰も反応しなかったため、集団に残って最後のスプリントに勝負をかけることにした。
先頭付近でローテを回し、この位置のまま15人程度でゴールへ向かう。
残り300m。後ろからスプリントが始まる。自分も行こうとするが、前方スペースが狭く前に行けない。後方から3人くらいが飛び出し、ゴールへ向かう。
200m過ぎて前方のスペースが開き、ここからすべて力を出し切りスプリントを開始した。
もがいて残り50m付近で先頭をかわし、僅かな差でゴール。去年同クラスに出場して、ゴールスプリントでかなりの差をつけられて2位に終わったくやしさをぶつけた。
今年1年を締めくくる大会で優勝でき、一緒に練習してきたチーム員にとても感謝している。来年は市民210㎞クラスで50位以内に入れるよう練習に励みたいと思う。
ツール・ド・おきなわ2011市民140km 結果
4時間08分08秒197
2位 岡崎祐介(ユーロードバイシクル)
3位 山口啓介(チームCB)
4位 安永亮
5位 川越淳平(東京理科大学)
6位 藤原真(DOKYUレーシングクラブ)
ツール・ド・おきなわ2011全クラスフォトギャラリー(picasa)
ギャラリー1
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