2009/05/21(木) - 01:00
ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ南信州が5月20日(水)、長野県飯田市で行われ、序盤から逃げたジャック・ボブリッジ(チームAIS)が4人のスプリントを制し優勝。そして3位のドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)が、ついに個人総合首位に躍り出た。日本勢では清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)が7位に入った。
またもや弱冠19才のオージーが優勝した。序盤からマティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)と逃げ続け、最終周回にフォフォノフら2人に追いつかれたが、それでも4人のゴールスプリントを制した。2位も序盤から逃げ続けたクヴァシナで、力の差を見せ付けた。
飯田駅前をパレードした選手たちは周回コースへ入りリアルスタートとなる。1周12.2kmを12周してゴールへ向かう148kmの山岳コースだ。天気は快晴。朝から強い日差しが照りつける。午後には29.6度を記録している。
1周目からアタックがかかり、2周終了時に先頭は約20人に。各リーダージャージのメイン集団は1分差。その先頭の20人も数人ずつばらばらに。4周終了時には大集団に戻る。
5周目の山岳ポイントでボブリッジとクヴァシナがアタックして数秒リードして下っていく。この2人は差を広げ、ゴールまで逃げ切ることになる。その後、ナザル・ユマベコフ(カザフスタンナショナルチーム)が単独で追うが3周ほどで集団に戻る。メイン集団は次第に人数を減らして終盤へ。あと5周で先頭2名との差は5分。メイン集団はカザフスタン勢を中心にペースを上げて1周ごとに1分、差を縮めてくる。そのためメイン集団も大きく2つに割れる。
そしてラスト3周、フォフォノフとセルジョ・パルディーヤ(カルミオーロ・Aスタイル)の2人がアタックして先頭の2名を追い、最終周回でついに追いつき先頭は4人に。清水らを含む第2集団も差を詰めて2分を切る。しかしゴールまでに追いつかず、先頭はフォフォノフが引っ張りスプリント体制へ。ボブリッジが難なくこれを制して優勝。後続は1分26秒遅れでゴール、ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)は1分39秒遅れでゴールし、リーダージャージを失った。
優勝したボブリッジは「クヴァシナとはともに逃げる意思で一致していた。フォフォノフらに追いつかれたが下りで休めた」と語る。フォフォノフとパルディーヤは個人総合がかかっているのでこの2人が積極的に引いていた。ボブリッジはオーストラリアU23のロードとTTのチャンピオンで、北京オリンピック団体追抜き4位(3分59秒006)のスピードを持ち、09年ツアー・ダウン・アンダーでは7ステージ中、4ステージで逃げに乗る活躍を見せている。
7位の清水は「正直、惨敗で悔しいです。5分差になったときに、メイン集団をコントロールするチームがなかった。チームは3人しかいなかったのでそれをするには作戦としてスマートではなかった。終盤にフォフォノフたちが逃げたときは、行かないと行けない場面だった。次の展開を考えてしまっていた」と語る。ついていく力はあっただけにそこが分かれ目となった。
ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)はグリーンジャージを脱ぐことになったが、チームメイトとの連携で山岳ポイントを追加して、山岳賞をキープした。
レースは明日21日は移動日のため、第5ステージは22日の富士山となる。
第4ステージ南信州
1位 ジャック・ボブリッジ(チームAIS)3時間54分16秒
2位 マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)
3位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)
4位 セルジョ・パルディーヤ(カルミオーロ・Aスタイル)
5位 マイケル・マシュー(チームAIS)+1分26秒
6位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)
7位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1分27秒
8位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)
9位 ゴン・ヒョソク(ソウルサイクリング)
10位 トラヴィス・メイヤー(チームAIS)
個人総合時間賞
1位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)12時間55分59秒
2位 セルジョ・パルディーヤ(カルミオーロ・Aスタイル)+09秒
3位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)+1分07秒
4位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)+1分14秒
5位 マイケル・マシュー(チームAIS)+1分23秒
6位 トラヴィス・メイヤー(チームAIS)+1分24秒
7位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1分28秒
8位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)+1分30秒
9位 ユ・キホン(ソウルサイクリング)+1分31秒
10位 佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)+1分36秒
個人総合ポイント賞
1位 リー・ハワード(チームAIS)40点
2位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)39点
3位 マイケル・マシュー(チームAIS)28点
個人総合山岳賞
1位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)18点
2位 マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)11点
3位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)8点
またもや弱冠19才のオージーが優勝した。序盤からマティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)と逃げ続け、最終周回にフォフォノフら2人に追いつかれたが、それでも4人のゴールスプリントを制した。2位も序盤から逃げ続けたクヴァシナで、力の差を見せ付けた。
飯田駅前をパレードした選手たちは周回コースへ入りリアルスタートとなる。1周12.2kmを12周してゴールへ向かう148kmの山岳コースだ。天気は快晴。朝から強い日差しが照りつける。午後には29.6度を記録している。
1周目からアタックがかかり、2周終了時に先頭は約20人に。各リーダージャージのメイン集団は1分差。その先頭の20人も数人ずつばらばらに。4周終了時には大集団に戻る。
5周目の山岳ポイントでボブリッジとクヴァシナがアタックして数秒リードして下っていく。この2人は差を広げ、ゴールまで逃げ切ることになる。その後、ナザル・ユマベコフ(カザフスタンナショナルチーム)が単独で追うが3周ほどで集団に戻る。メイン集団は次第に人数を減らして終盤へ。あと5周で先頭2名との差は5分。メイン集団はカザフスタン勢を中心にペースを上げて1周ごとに1分、差を縮めてくる。そのためメイン集団も大きく2つに割れる。
そしてラスト3周、フォフォノフとセルジョ・パルディーヤ(カルミオーロ・Aスタイル)の2人がアタックして先頭の2名を追い、最終周回でついに追いつき先頭は4人に。清水らを含む第2集団も差を詰めて2分を切る。しかしゴールまでに追いつかず、先頭はフォフォノフが引っ張りスプリント体制へ。ボブリッジが難なくこれを制して優勝。後続は1分26秒遅れでゴール、ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)は1分39秒遅れでゴールし、リーダージャージを失った。
優勝したボブリッジは「クヴァシナとはともに逃げる意思で一致していた。フォフォノフらに追いつかれたが下りで休めた」と語る。フォフォノフとパルディーヤは個人総合がかかっているのでこの2人が積極的に引いていた。ボブリッジはオーストラリアU23のロードとTTのチャンピオンで、北京オリンピック団体追抜き4位(3分59秒006)のスピードを持ち、09年ツアー・ダウン・アンダーでは7ステージ中、4ステージで逃げに乗る活躍を見せている。
7位の清水は「正直、惨敗で悔しいです。5分差になったときに、メイン集団をコントロールするチームがなかった。チームは3人しかいなかったのでそれをするには作戦としてスマートではなかった。終盤にフォフォノフたちが逃げたときは、行かないと行けない場面だった。次の展開を考えてしまっていた」と語る。ついていく力はあっただけにそこが分かれ目となった。
ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)はグリーンジャージを脱ぐことになったが、チームメイトとの連携で山岳ポイントを追加して、山岳賞をキープした。
レースは明日21日は移動日のため、第5ステージは22日の富士山となる。
第4ステージ南信州
1位 ジャック・ボブリッジ(チームAIS)3時間54分16秒
2位 マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)
3位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)
4位 セルジョ・パルディーヤ(カルミオーロ・Aスタイル)
5位 マイケル・マシュー(チームAIS)+1分26秒
6位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)
7位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1分27秒
8位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)
9位 ゴン・ヒョソク(ソウルサイクリング)
10位 トラヴィス・メイヤー(チームAIS)
個人総合時間賞
1位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)12時間55分59秒
2位 セルジョ・パルディーヤ(カルミオーロ・Aスタイル)+09秒
3位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)+1分07秒
4位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)+1分14秒
5位 マイケル・マシュー(チームAIS)+1分23秒
6位 トラヴィス・メイヤー(チームAIS)+1分24秒
7位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1分28秒
8位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)+1分30秒
9位 ユ・キホン(ソウルサイクリング)+1分31秒
10位 佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)+1分36秒
個人総合ポイント賞
1位 リー・ハワード(チームAIS)40点
2位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)39点
3位 マイケル・マシュー(チームAIS)28点
個人総合山岳賞
1位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)18点
2位 マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)11点
3位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)8点
フォトギャラリー