三亜のビーチ沿いで開催されたツアー・オブ・ハイナン最終ステージ。88kmのサーキットレースをケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ)が制しステージ3勝目。そしてポイント賞を獲得。ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)が総合優勝2連覇を達成した。
スタート前にウラディミール・エフィムキン(ロシア、タイプ1)と話をするヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ) (c)Sonoko.TANAKA
ツアー・オブ・ハイナン最終ステージがスタート! (c)Sonoko.TANAKA
ビーチリゾートで開催された最終ステージ
ツアー・オブ・ハイナン最終ステージは、ビーチリゾート三亜でのサーキットレース。14.7kmの周回コースを6周回、中間スプリントが2回設置されるフラットな88kmで開催された。
昨日までのステージで総合首位はヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)が確実なものとしたが、総合2位以下およびポイント賞は僅差となっていたため、最終日にまでその勝負はもつれ込み、無事に三亜まで戻ってきた安堵感のなかに、ピリリとした緊張感が混じり合う中でのレースとなった。
三亜の真っ青なビーチ沿いを進む選手たち (c)Sonoko.TANAKA
昨年は大雨に泣かされた大会だったが、今年は天候に恵まれ、最終日も南国らしい強烈な日差しが降り注ぐなか、周回コースを駆け抜ける選手たち。
1周回目で2人のエスケープが成功するが、4周回目、2回目の中間スプリントの前に吸収され、その後、香港ナショナルチームのアタックはあったものの、ゴールは大きな集団でのスプリントになった。
Hainan2011 9-2784 (c)Sonoko.TANAKA
ゴールスプリントを制したケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ) (c)Sonoko.TANAKA
ファンヒュメルがステージ3勝目を挙げる
僅差ながら、スプリントを制したのはポイント賞奪還を狙うケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ)。当初はアシストに徹すると話していたが、チームのエース、トム・フィーラース(オランダ、スキル・シマノ)が落車し負傷したため、ファンヒュメルが結果的にステージ3勝する形となった。
スキル・シマノとしてはフィーラースの1勝を含めて、ステージ4勝。抜きんでたスプリント力を発揮し、ファンヒュメルはポイント賞も獲得した。
大会3勝目を挙げたケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ) (c)Sonoko.TANAKAファンヒュメルのコメント
「昨日はいい結果でなかったし、ステージ優勝とポイント賞を狙い、チームはナーバスな状態でスタートしたんだ。チームの動きはパーフェクトだった。ツアー・オブ・ハイナンはシーズン最後の美しいレース、というイメージを持っている。今年もいい結果で終われたことを嬉しく思うよ。」
2位にはリコ・ロジャース(ニュージーランド、ジャイアント・ケンダ)、3位には、昨ステージでアスタナの総攻撃に対してリーダージャージを手放してしまったジャスタン・ジュル(フランス、ラポム・マルセイユ)が続いた。
総合優勝し、トロフィーを受け取ったヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ) (c)Sonoko.TANAKAイグリンスキーが大会2連覇を達成
総合首位はヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)が、昨年に続く2連覇を達成。第8ステージで圧倒的なチーム力を見せつけ、総合首位に踊り立ったイグリンスキーはすっかりツアー・オブ・ハイナンの“顔”となった。
記者陣からの「来年も戻ってきてくれる?」という問に笑顔で「もちろん、そう願っているよ!」と返答した。
盛一大は総合13位でフィニッシュ
愛三工業レーシングチームは盛一大の総合ランクアップを懸けて、精一杯のレースをしたが、惜しくもボーナスタイム獲得はならず。昨日より1ランク上の総合13位でレースを終えた。
※愛三工業レーシングチームの総括は別記事でお届けします。
ツアー・オブ・ハイナン2011 第9ステージ結果
1位 ケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ) 2:01:31
2位 リコ・ロジャース(ニュージーランド、ジャイアント・ケンダ)
3位 ジャスタン・ジュル(フランス、ラポム・マルセイユ)
4位 トム・フィーラース(オランダ、スキル・シマノ)
5位 シルウェスター・ヤニシェフスキー(ポーランド、CCC・ポルサット)
6位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、ジェオックス・TMC)
7位 レイノルド・ランスブルグ(南アフリカ、MTNキュベカ)
8位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
9位 ファルスコール・マーテン(オランダ、タイプ1)
10位 カミル・ゼリンスキー(ポーランド、CCC・ポルサット)
14位 盛一大(愛三工業レーシングチーム)
17位 綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)
35位 木守望(愛三工業レーシングチーム)
89位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム)+8"
各賞ジャージを獲得した選手たち (c)Sonoko.TANAKA
総合トップ6位の表彰、中国のワン・メイリンが4位でフィニッシュ (c)Sonoko.TANAKA
個人総合成績
1位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)34h02'42"
2位 レイノルド・ランスブルグ(南アフリカ、MTNキュベカ)+13"
3位 アレクサンドル・シュミット(ドイツ、エディ・メルクス)+20"
4位 ワン・メイリン(中国、中国ナショナル)+22"
5位 ウラディミール・エフィムキン(ロシア、タイプ1)
6位 マチィアス・ベルトリング(ドイツ、エディ・メルクス)+22"
7位 アダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック)+24"
8位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、ジェオックス・TMC)+26"
9位 アディ・オスマン(マレーシア、ドラパック)+26"
10位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)
13位 盛一大(愛三工業レーシングチーム)+28"
33位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム)+2'40"
55位 綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)+29'03"
76位 木守望(愛三工業レーシングチーム)+32'14"
山岳賞
マウリツィオ・ゴラト(イタリア、ジェオックス・TMC)
ポイント賞
ケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ)
アジアンリーダー
ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
ジェオックス・TMC
photo&text:Sonoko.TANAKA


ビーチリゾートで開催された最終ステージ
ツアー・オブ・ハイナン最終ステージは、ビーチリゾート三亜でのサーキットレース。14.7kmの周回コースを6周回、中間スプリントが2回設置されるフラットな88kmで開催された。
昨日までのステージで総合首位はヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)が確実なものとしたが、総合2位以下およびポイント賞は僅差となっていたため、最終日にまでその勝負はもつれ込み、無事に三亜まで戻ってきた安堵感のなかに、ピリリとした緊張感が混じり合う中でのレースとなった。

昨年は大雨に泣かされた大会だったが、今年は天候に恵まれ、最終日も南国らしい強烈な日差しが降り注ぐなか、周回コースを駆け抜ける選手たち。
1周回目で2人のエスケープが成功するが、4周回目、2回目の中間スプリントの前に吸収され、その後、香港ナショナルチームのアタックはあったものの、ゴールは大きな集団でのスプリントになった。


ファンヒュメルがステージ3勝目を挙げる
僅差ながら、スプリントを制したのはポイント賞奪還を狙うケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ)。当初はアシストに徹すると話していたが、チームのエース、トム・フィーラース(オランダ、スキル・シマノ)が落車し負傷したため、ファンヒュメルが結果的にステージ3勝する形となった。
スキル・シマノとしてはフィーラースの1勝を含めて、ステージ4勝。抜きんでたスプリント力を発揮し、ファンヒュメルはポイント賞も獲得した。

「昨日はいい結果でなかったし、ステージ優勝とポイント賞を狙い、チームはナーバスな状態でスタートしたんだ。チームの動きはパーフェクトだった。ツアー・オブ・ハイナンはシーズン最後の美しいレース、というイメージを持っている。今年もいい結果で終われたことを嬉しく思うよ。」
2位にはリコ・ロジャース(ニュージーランド、ジャイアント・ケンダ)、3位には、昨ステージでアスタナの総攻撃に対してリーダージャージを手放してしまったジャスタン・ジュル(フランス、ラポム・マルセイユ)が続いた。

総合首位はヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)が、昨年に続く2連覇を達成。第8ステージで圧倒的なチーム力を見せつけ、総合首位に踊り立ったイグリンスキーはすっかりツアー・オブ・ハイナンの“顔”となった。
記者陣からの「来年も戻ってきてくれる?」という問に笑顔で「もちろん、そう願っているよ!」と返答した。
盛一大は総合13位でフィニッシュ
愛三工業レーシングチームは盛一大の総合ランクアップを懸けて、精一杯のレースをしたが、惜しくもボーナスタイム獲得はならず。昨日より1ランク上の総合13位でレースを終えた。
※愛三工業レーシングチームの総括は別記事でお届けします。
ツアー・オブ・ハイナン2011 第9ステージ結果
1位 ケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ) 2:01:31
2位 リコ・ロジャース(ニュージーランド、ジャイアント・ケンダ)
3位 ジャスタン・ジュル(フランス、ラポム・マルセイユ)
4位 トム・フィーラース(オランダ、スキル・シマノ)
5位 シルウェスター・ヤニシェフスキー(ポーランド、CCC・ポルサット)
6位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、ジェオックス・TMC)
7位 レイノルド・ランスブルグ(南アフリカ、MTNキュベカ)
8位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
9位 ファルスコール・マーテン(オランダ、タイプ1)
10位 カミル・ゼリンスキー(ポーランド、CCC・ポルサット)
14位 盛一大(愛三工業レーシングチーム)
17位 綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)
35位 木守望(愛三工業レーシングチーム)
89位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム)+8"


個人総合成績
1位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)34h02'42"
2位 レイノルド・ランスブルグ(南アフリカ、MTNキュベカ)+13"
3位 アレクサンドル・シュミット(ドイツ、エディ・メルクス)+20"
4位 ワン・メイリン(中国、中国ナショナル)+22"
5位 ウラディミール・エフィムキン(ロシア、タイプ1)
6位 マチィアス・ベルトリング(ドイツ、エディ・メルクス)+22"
7位 アダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック)+24"
8位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、ジェオックス・TMC)+26"
9位 アディ・オスマン(マレーシア、ドラパック)+26"
10位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)
13位 盛一大(愛三工業レーシングチーム)+28"
33位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム)+2'40"
55位 綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)+29'03"
76位 木守望(愛三工業レーシングチーム)+32'14"
山岳賞
マウリツィオ・ゴラト(イタリア、ジェオックス・TMC)
ポイント賞
ケニー・ファンヒュメル(オランダ、スキル・シマノ)
アジアンリーダー
ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
ジェオックス・TMC
photo&text:Sonoko.TANAKA
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