ラダニュがドゥムランを交わしスプリント勝利　ユキヤはベストライダー賞獲得

ツール・デュ・リムザン第3ステージはマチュー・ラダニュ（フランス、FDJ）が少集団スプリントを制して勝利を上げた。新城幸也（ユーロップカー）はジャーナリストが選ぶ最優秀選手賞を獲得した。リーダージャージはビョルン・ルークマンス（ベルギー、ヴァカンソレイユ）が守っている。

リムザンの人気者、新城幸也（ユーロップカー）が繰り上げでポイント賞ジャージを着て紹介される photo:Miwa.Iijimaラヌアイユ～サン＝ティリュー＝ラ＝ペルシュの181.1km で行われた3ステージ。この日もアップダウンの多いコースに序盤からアタックが相次いだ。20km地点で動いたのはラスロ・ボドロギ（ハンガリー、チームタイプ1）とフレデリック・ゲドン（フランス、FDJ）。このベテラン２人は集団に４分の差を持って逃げ続けた。

しかしリーダージャージ擁するヴァカンソレイユが追走し、50kmを残して逃げグループとの差を３分以内に縮める。
ボロドギとゲドンのふたりは捕まり、代わってビエル・カドリ（フランス、アージェードゥーゼル）、アントニー・ジェラン（フランス、FDJ）、セバスチャン・ジョリー（フランス、ソウル・ソジャサン）、ジョナタン・ティエール（フランス、ビッグマット・3賞ジャージを着た3人が並ぶ。山岳賞のアントニー・ジェラン（フランス、FDJ）、ビョルン・ルークマンス（ベルギー、ヴァカンソレイユ）、そして繰り上げてポイント賞ジャージを着た新城幸也（ユーロップカー） photo:Miwa.Iijimaオーベル93）らがカウンターアタックをかけて新たな逃げ集団を形勢する。

ラスト23km地点にある山岳ポイント「コート・デ・カー」でさらにカドリがアタックし、残り10kmで集団に1分10秒の差を持って逃げる。

集団の前方にはFDJとコフィディスが上がってペースを上げ、この差を詰め始める。ラスト4kmでカドリは吸収されて集団はひとつに。勝負は絞られた集団でのスプリントになった。

集団の前でラダニュとデュムランが競り合うが、ラダニューがラインを先に越え、2009年以来となる嬉しい勝利を挙げた。この日FDJはヤウヘニ・フタロヴィッチがイタリアのレース、コッパ・ベルノッキで勝利を挙げており、2倍の喜びとなった。
積極的に攻めるサムエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:Miwa.Iijimaラダニューはボーナスポイントも獲得し、総合を3位に上げた。

ルークマンスは危なげ無くタイム差なしの同集団でゴールし、リーダージャージを守った。そして新城はジャーナリストが選ぶ「レースで最も活躍しているベスト選手」としてツール・デュ・リムザン最優秀選手賞を獲得。ポディウムで表彰された。ユキヤは連日のアタックに次ぐアタックでレースを活性化させ、現在総合7位、山岳賞3位、スプリント賞2位につけている。






サムエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス）をスプリントで下したマチュー・ラダニュ（フランス、FDJ） photo:Miwa.Iijima
結果
1位　マチュー・ラダニュ（フランス、FDJ） 4h'42"32
2位　サムエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス）
3位　ジェレミー・ガラン（フランス、ソウル・ソジャサン）
4位　ユーレ・コチャン（スロベニア、チームタイプ1）s.t.
5位　ジョエリ・スタラールト（ベルギー、ランドバウクレジット）
6位　ステファーヌ・ポールヘイス
7位　トニー・ガロパン（フランス、コフィディス）
8位　モルガン・クナイスキー（フランス、ルーベ＝リール・メトロポール）
9位　エヴァート・ヴェルビスト（フランス、ヴェランダ・ウィレムス）
10位　スタフ・シェイリンクス（ベルギー、ヴェランダ・ウィレムス）

総合成績
1位 ビョルン・ルークマンス（ベルギー、ヴァカンソレイユ） 13h'42"40
2位 フロリアン・ギヨー（フランス、ブルターニュ・シュレー）＋"09
3位　マチュー・ラダニュー（フランス、FDJ） ＋"13
4位　トニー・ガロパン（フランス、コフィディス） ＋"14
5位　トーマス・デハン（ベルギー、ヴェランダウィレムス） ＋"20
6位　アントニー・ジェラン（フランス、FDJ）+"22
7位　 新城幸也（ユーロップカー）+"26
8位　ラスロ・ボドロギ（ハンガリー、チームタイプ1）
9位　フレデリック・ゲドン（フランス、FDJ）
10位　ユーレ・コチャン（スロベニア、チームタイプ1）＋"27

text：Makoto.AYANO
photo:Miwa.Iijima