2011/08/05(金) - 11:04
登りでのアタックを全て封じ込めたペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)がステージ2連勝。合計10のカテゴリー山岳を含むタフコースを、隣国スロバキアのナショナルチャンピオンが制した。
ツール・ド・ポローニュ第5ステージは、ポーランド南部タトリ山脈の麓にある避暑地ザコパネを中心にした周回コースで行なわれた。1周40.3kmの周回コースには1級山岳と2級山岳が組み込まれており、選手たちはここを5周する。つまりレース全長は201.5km。カテゴリー山岳を10回通過するタフなコースだ。
レースは1周目で5名の逃げが決まり、その中から飛び出したルスラン・ピドゴルニー(ウクライナ、ヴァカンソレイユ・DCM)が独走に持ち込む。合計5つのカテゴリー山岳を先頭通過したピドゴルニーは山岳賞ランキングトップに。
レース後半に入るとメイン集団からディエゴ・ウリッシ(イタリア)とサイモン・スピラック(スロベニア)のランプレデュオとジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ)がカウンターアタックを仕掛け、先頭のピドゴルニーに合流。しかし総合を狙うチームの執拗な集団コントロールによって逃げは吸収された。
その後もアタックとカウンターアタックは止まず、ワウテル・ポエルス(オランダ、 ヴァカンソレイユ・DCM)に続いてマレック・ルトキェビッチ(ポーランド、CCCポルサット)がアタック。リクイガス・キャノンデールとガーミン・サーヴェロがコントロールするメイン集団は、最終周回で全ての逃げを飲み込んだ。
最後の2級山岳でミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)やダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)を含む有力グループが形成されたが、決定的なリードは奪えない。集団は60名ほどに絞られた状態でゴールに差し掛かった。
ラスト400mという早いタイミングで仕掛けたロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)が先頭に立ち、これをリーダージャージが追う展開。フェイユが失速するとサガンが一気に先頭へ。マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)とハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)の追撃を振り切ったサガンが手慣れたガッツポーズでゴールラインを駆け抜けた。
1990年1月生まれの21歳サガンが再び勝利。ステージ3連勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)は1988年5月生まれ。今大会は若手選手の連勝が際立っている。
サガンはボーナスタイムによって総合リードを広げることに成功。しかし翌日の第6ステージは1級山岳が合計11カ所設定された最難関ステージ。累積標高が4000mを超えるコースで、ポローニュの総合争いは決する。
レース展開はレース公式サイトならびにストリーミング映像より。
ツール・ド・ポローニュ2011第5ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 4h52'26"
2位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
3位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
4位 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)
5位 ピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)
6位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)
7位 デーヴィッド・タナー(オーストラリア、サクソバンク・サンガード)
8位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード)
9位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
10位 リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル) +03"
個人総合成績
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 18h08'51"
2位 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM) +15"
3位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM) +17"
4位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ) +20"
5位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ) +23"
6位 ピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)
7位 トマス・マルシンスキ(ポーランド、CCCポルサット) +26"
8位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
9位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
10位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM)
ポイント賞
ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)
山岳賞
ルスラン・ピドゴルニー(ウクライナ、ヴァカンソレイユ・DCM)
チーム総合成績
ヴァカンソレイユ・DCM
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
ツール・ド・ポローニュ第5ステージは、ポーランド南部タトリ山脈の麓にある避暑地ザコパネを中心にした周回コースで行なわれた。1周40.3kmの周回コースには1級山岳と2級山岳が組み込まれており、選手たちはここを5周する。つまりレース全長は201.5km。カテゴリー山岳を10回通過するタフなコースだ。
レースは1周目で5名の逃げが決まり、その中から飛び出したルスラン・ピドゴルニー(ウクライナ、ヴァカンソレイユ・DCM)が独走に持ち込む。合計5つのカテゴリー山岳を先頭通過したピドゴルニーは山岳賞ランキングトップに。
レース後半に入るとメイン集団からディエゴ・ウリッシ(イタリア)とサイモン・スピラック(スロベニア)のランプレデュオとジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ)がカウンターアタックを仕掛け、先頭のピドゴルニーに合流。しかし総合を狙うチームの執拗な集団コントロールによって逃げは吸収された。
その後もアタックとカウンターアタックは止まず、ワウテル・ポエルス(オランダ、 ヴァカンソレイユ・DCM)に続いてマレック・ルトキェビッチ(ポーランド、CCCポルサット)がアタック。リクイガス・キャノンデールとガーミン・サーヴェロがコントロールするメイン集団は、最終周回で全ての逃げを飲み込んだ。
最後の2級山岳でミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)やダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)を含む有力グループが形成されたが、決定的なリードは奪えない。集団は60名ほどに絞られた状態でゴールに差し掛かった。
ラスト400mという早いタイミングで仕掛けたロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)が先頭に立ち、これをリーダージャージが追う展開。フェイユが失速するとサガンが一気に先頭へ。マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)とハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)の追撃を振り切ったサガンが手慣れたガッツポーズでゴールラインを駆け抜けた。
1990年1月生まれの21歳サガンが再び勝利。ステージ3連勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)は1988年5月生まれ。今大会は若手選手の連勝が際立っている。
サガンはボーナスタイムによって総合リードを広げることに成功。しかし翌日の第6ステージは1級山岳が合計11カ所設定された最難関ステージ。累積標高が4000mを超えるコースで、ポローニュの総合争いは決する。
レース展開はレース公式サイトならびにストリーミング映像より。
ツール・ド・ポローニュ2011第5ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 4h52'26"
2位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
3位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
4位 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)
5位 ピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)
6位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)
7位 デーヴィッド・タナー(オーストラリア、サクソバンク・サンガード)
8位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード)
9位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
10位 リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル) +03"
個人総合成績
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 18h08'51"
2位 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM) +15"
3位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM) +17"
4位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ) +20"
5位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ) +23"
6位 ピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)
7位 トマス・マルシンスキ(ポーランド、CCCポルサット) +26"
8位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
9位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
10位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM)
ポイント賞
ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)
山岳賞
ルスラン・ピドゴルニー(ウクライナ、ヴァカンソレイユ・DCM)
チーム総合成績
ヴァカンソレイユ・DCM
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
フォトギャラリー
Amazon.co.jp