2011/07/31(日) - 15:41
7月31日、東欧ポーランドを舞台に第68回ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)が開催される。昨年ジャパンカップを制したダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)は大会連覇なるか?ニーバリやスカルポーニとの総合争いに注目だ。
真夏のポーランドを駆け抜ける1週間
ドイツ、チェコ、スロバキア、ウクライナ、ベラルーシ、リトアニア、ロシアと国境を接する国ポーランド。日本より少し小さい面積のこの東欧の国を舞台に、ツール・ド・ポローニュは開催される。
同国最大のロードレースであり、第1回大会の開催は1928年。グランツール最終戦ブエルタ・ア・エスパーニャ(1935年〜)よりも歴史は長い。
レースは今年も首都ワルシャワで開幕し、後半にかけてチェコやスロバキア国境の山岳地帯へと入って行く。大まかに言うと、第1〜3ステージはスプリンター向きのステージで、続く第4〜6ステージは総合争いが勃発する山岳コースだ。
いずれも周回コースが多く設定されているのが特徴で、特にカテゴリー1級の山岳が合計11カ所設定された第6ステージは極めて難易度が高い。最終第7ステージはかつての首都クラクフの周回コースを舞台にしたスプリントバトルに注目だ。
ツール・ド・ポローニュ2011レース日程
7月31日(日)第1ステージ プルシュクフ〜ワルシャワ 101.5km
8月1日(月)第2ステージ チェンストホヴァ〜ドンブローヴァ・グルニチャ 162km
8月2日(火)第3ステージ ベンジン〜カトヴィツェ 135.7km
8月3日(水)第4ステージ オシフィエンチム〜チェシン 176.9km
8月4日(木)第5ステージ ザコパネ〜ザコパネ 201.5km
8月5日(金)第6ステージ ブコビナ・テルメ〜ブコビナ・タトシャンスカ 207.7km
8月6日(土)第7ステージ クラクフ〜クラクフ 128km
JC覇者マーティンの大会連覇なるか?
出場するのはプロ18チームにプロコンチネンタル登録のスキル・シマノ、デローザ・チェラミカフラミニア、CCCポルサットの3チーム、そしてポーランド代表チームを加えた22チーム。各チーム8名ずつの出場で、合計176名がスタートラインに並ぶ。
1週間前に閉幕したばかりのツール・ド・フランスを完走した選手は欠場するパターンが多い。代わってグランツール最終戦ブエルタ・ア・エスパーニャに照準を合わす選手が多く出場。ジロ・デ・イタリアを走った選手が多いのも特徴だ。
昨年の大会は頂上ゴールを制したダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)が8秒差を守り切って総合優勝。クライマーとして一躍その名を世界に知らしめたマーティンは、10月のジャパンカップで優勝した。大会連覇に向けて準備万端。山岳力のあるクリストフ・ルメヴェル(フランス)がアシストを務める。
昨年8秒差で総合優勝を逃したランプレ・ISDは、地元ポーランド出身のプリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド)にエースナンバーを託す。ニエミエツはジロ・デ・イタリアでミケーレ・スカルポーニ(イタリア)の山岳アシストとして活躍。そのジロで総合2位に入ったスカルポーニも出場する。
ランプレ・ISDには昨年大会総合8位で、今年のジロ山岳ステージで優勝したディエゴ・ウリッシ(イタリア)も控えており、リベンジに向けて体制は整っている。
昨年のブエルタ覇者で今年ジロ総合3位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)や、2007年のジロ覇者ダニーロ・ディルーカ(イタリア、カチューシャ)も出場。両者はブエルタへの出場を表明しており、そのコンディションが試される。
他にもミハエル・アルバジーニ(スイス、HTC・ハイロード)やトーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ)、ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)らが総合争いに加わるだろう。
前半の3ステージと最終日のクラクフステージで注目したいのが、ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード)を中心としたスプリンターたち。アップダウンコースでのスプリントに長けた22歳のデゲンコルブは、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでステージ2勝を飾っている。
ツールで落車リタイアを喫したトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)や、ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)、ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)らがスプリントに加わるだろう。
グレーム・ブラウン(オーストラリア)とマイケル・マシューズ(オーストラリア)の二枚看板で挑むラボバンクや、ダンケルク4日間レースで怒濤のステージ4勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)にも注目だ。
text:Kei Tsuji
真夏のポーランドを駆け抜ける1週間
ドイツ、チェコ、スロバキア、ウクライナ、ベラルーシ、リトアニア、ロシアと国境を接する国ポーランド。日本より少し小さい面積のこの東欧の国を舞台に、ツール・ド・ポローニュは開催される。
同国最大のロードレースであり、第1回大会の開催は1928年。グランツール最終戦ブエルタ・ア・エスパーニャ(1935年〜)よりも歴史は長い。
レースは今年も首都ワルシャワで開幕し、後半にかけてチェコやスロバキア国境の山岳地帯へと入って行く。大まかに言うと、第1〜3ステージはスプリンター向きのステージで、続く第4〜6ステージは総合争いが勃発する山岳コースだ。
いずれも周回コースが多く設定されているのが特徴で、特にカテゴリー1級の山岳が合計11カ所設定された第6ステージは極めて難易度が高い。最終第7ステージはかつての首都クラクフの周回コースを舞台にしたスプリントバトルに注目だ。
ツール・ド・ポローニュ2011レース日程
7月31日(日)第1ステージ プルシュクフ〜ワルシャワ 101.5km
8月1日(月)第2ステージ チェンストホヴァ〜ドンブローヴァ・グルニチャ 162km
8月2日(火)第3ステージ ベンジン〜カトヴィツェ 135.7km
8月3日(水)第4ステージ オシフィエンチム〜チェシン 176.9km
8月4日(木)第5ステージ ザコパネ〜ザコパネ 201.5km
8月5日(金)第6ステージ ブコビナ・テルメ〜ブコビナ・タトシャンスカ 207.7km
8月6日(土)第7ステージ クラクフ〜クラクフ 128km
JC覇者マーティンの大会連覇なるか?
出場するのはプロ18チームにプロコンチネンタル登録のスキル・シマノ、デローザ・チェラミカフラミニア、CCCポルサットの3チーム、そしてポーランド代表チームを加えた22チーム。各チーム8名ずつの出場で、合計176名がスタートラインに並ぶ。
1週間前に閉幕したばかりのツール・ド・フランスを完走した選手は欠場するパターンが多い。代わってグランツール最終戦ブエルタ・ア・エスパーニャに照準を合わす選手が多く出場。ジロ・デ・イタリアを走った選手が多いのも特徴だ。
昨年の大会は頂上ゴールを制したダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)が8秒差を守り切って総合優勝。クライマーとして一躍その名を世界に知らしめたマーティンは、10月のジャパンカップで優勝した。大会連覇に向けて準備万端。山岳力のあるクリストフ・ルメヴェル(フランス)がアシストを務める。
昨年8秒差で総合優勝を逃したランプレ・ISDは、地元ポーランド出身のプリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド)にエースナンバーを託す。ニエミエツはジロ・デ・イタリアでミケーレ・スカルポーニ(イタリア)の山岳アシストとして活躍。そのジロで総合2位に入ったスカルポーニも出場する。
ランプレ・ISDには昨年大会総合8位で、今年のジロ山岳ステージで優勝したディエゴ・ウリッシ(イタリア)も控えており、リベンジに向けて体制は整っている。
昨年のブエルタ覇者で今年ジロ総合3位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)や、2007年のジロ覇者ダニーロ・ディルーカ(イタリア、カチューシャ)も出場。両者はブエルタへの出場を表明しており、そのコンディションが試される。
他にもミハエル・アルバジーニ(スイス、HTC・ハイロード)やトーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ)、ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)らが総合争いに加わるだろう。
前半の3ステージと最終日のクラクフステージで注目したいのが、ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード)を中心としたスプリンターたち。アップダウンコースでのスプリントに長けた22歳のデゲンコルブは、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでステージ2勝を飾っている。
ツールで落車リタイアを喫したトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)や、ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)、ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)らがスプリントに加わるだろう。
グレーム・ブラウン(オーストラリア)とマイケル・マシューズ(オーストラリア)の二枚看板で挑むラボバンクや、ダンケルク4日間レースで怒濤のステージ4勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)にも注目だ。
text:Kei Tsuji
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