2011/07/16(土) - 14:05
ツール・ド・フランス2011第13ステージはピレネー2連戦の1日目。フースホフトがクレバーな戦略で超級山岳を越えて山岳ステージを制覇。2002年のオスカル・フレイレ以来のアルカンシェルのステージ優勝となった。
ステージ優勝 トル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)
ここ数日はキツかったんだ。ツールの第1週でやりすぎて、体力を消耗していたからね。今朝はかなり調子がよかったんで、うまく逃げ集団に入れたんだ。戦術的にも完璧なレース展開ができたし、なにもかもうまい具合にいった。この虹色のジャージを着て、自分だけの力で勝った。まったく信じられない一日だ。
第1週のあいだ、ぼくは「マイヨジョーヌは獲得したから、次は虹色のジャージを着てステージ優勝したい」と言ってたんだ。今日そうなった。だから満足だ。ステージ優勝するチャンスはすべて掴みとるべきなんだ。ぼくたちのチームはチームメイトのタイラー・ファラーの勝利を目撃し、チーム・タイムトライアルで勝利し、そして今日に至る。
ツールの山岳ステージで勝てたなんて信じられない。完璧な走りでオービスク峠を越え、その後は得意な平坦コースが待っていた。それに今日のレースでは、戦術的にもうまく展開できた。
モンクティエが今日なにをしたかったかは理解している。彼と僕が一緒に走ると、普通なら僕が彼にスプリント勝つことを彼はわかっていたんだ。だから、僕のほうが長く牽いて、ロワまでの距離を保つようにして、最終的にロワに飛び出したんだ。ぼくがモンクティエを振り切ったとき、そこで作戦は完璧になったんだ。
マイヨジョーヌをキープしたトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)
今日は意味がわからないアタックが多かった。結果としてうまくいったアタックもあったけどね。今日はこのようなアタック合戦が頻発するだろうと覚悟したよ。チームについては、みんなが自分の仕事を完璧にこなしてくれたので、とても感動している。このマイヨジョーヌを誰かに明け渡すことになるとすれば、それはチームメイトのせいじゃない。
(明日の)プラトー・ド・ベイユへの登りはよく知ってる。エスポワール(若手選手)のときに何度もレースで登ったことがある。また、ルート・デュ・シュッドも同じように登ったよ。だから、マイヨジョーヌの防衛は(第12ステージの)リュザルディダンよりも難しくなるだろう。あのステージでさえ、すでにかなり大変だったんだ。僕たちは様子見するつもりだ。可能性があるとすれば、集団が適切な速度で走っていて、ゴール前3km付近まで有力選手たちのアタック合戦が始まっていなければ、という条件付きになる。だけど、みんなも知ってる通り、プラトー・ド・ベイユの頂上ゴールの勝者は、全員がその年のツールでも優勝しているんだ。だから、総合有力選手たちは必ずちょっとした揺さぶりをかけてくるはずだ。
マイヨヴェールのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)
トル(フースホフト)は途方もないレースで優勝することがある。彼はとんでもない選手だよ。わかると思うけど、今日は一日中ずっと積極的だった。レースが落ち着ついていない序盤でさえ、彼は常に逃げ集団に入ろうとしていて、ついには逃げてしまったんだ。登りのコースは彼向きではないし、その先は厳しくなっていくのに。でも、好調な彼にとっては、あまり大変にはならなかったんだ。
スプリンターたちには、このピレネーはそう簡単じゃない。僕たちは[中間スプリントポイントで]スプリント勝負しなければならず、さらにその10km先で登ることになる。そんなわけで、僕は登りまでは一人じゃないんだけど……単に他の選手たちが僕より優秀なクライマーになってしまうだけなんだよね。
このマイヨヴェールはまだ着心地のよいものじゃない——ライバルたちを追い払わなければならないからね。わかってると思うけど、ジルベールは地道にポイントを稼いでいるし、スプリントステージの残りはわずか2つだ。でも、努力はするつもりだ。パリに着いたときに何が起きているのか見たいからね。
ステージ優勝は逃したが山岳賞と敢闘賞を獲得したジェレミー・ロワ(フランス、FDJ)
とてもがっかりしてる。とても耐えられそうにないよ。僅差か大差かは、勝利には関係ないんだ。それでも勝利数になるんだから。逃げに加わったときは、山岳賞ジャージのことはまったく考えていなかった。ステージ優勝したかったんだ。僕は自分が偉大なチャンピオンじゃないのはわかっている。自分の能力で可能なことをやらなければならないんだ。それで挑戦したんだけど、ダメだった。
クレイジーだよ。これから先のことを言うつもりはないよ。今日は、こんな感じだったんだ。僕は集団の前方に出て警戒しようとしたんだ。僕が前方に届いたら、ちょうど逃げ集団が発生する余地ができたんだ。そこで僕も飛び出した。
逃げ集団はモンクティエをかなり警戒していた。そのおかげで、モンクティエがアタックする前に、僕は(オービスク峠の)登りまでたどり着くことができた。
下りについてだけど——僕は1分以上の差をつけていた。だから可能性はあると思った。それが難しくなったのは、下りきった谷間だった。そこで、タイム差が30秒に縮んだと聞いて、そろそろ終わりだと思った。2対1だったし、向かい風だった。ルルドの入り口近くでは2つの登りをこなさねばならず、そこで僕は打ちのめされた。ぼくのエンジンは焼き付いて動かなかったんだ。もし勝てたとしたら奇跡だったんだけど、今回はそうじゃなかった。
様子を見るアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)
調子はよくなってきていたんだ。ステージの序盤は少し気になったけど、終わる頃には問題なく走れていた。明日は完全な状態に戻っていればいいと思う。
明日のステージは時間を稼ぐのに最適かもしれない。調子がよければの話だけど。プラトー・ド・ベイユはとても難しい登りだ。(プラトー・ド・ベイユでステージ優勝した)2007年のことを覚えているし、慎重に様子を見る必要がある。ただ、明日は最後の登りだけじゃなく、最初からすごく消耗するステージになっている。だから、自分の感触を見きわめなければならない。
(シュレク兄弟について)もちろん彼らは動いてくるはずだ。彼らの状況はとても複雑だ。昨日、彼らはエヴァンスのようなタイプの選手——山岳とTTを得意とする堅実な選手——との差を詰めるのに、1日を費やしてしまったようなものだ。彼らは動かざるを得ない状況なんだ。
(明日の戦略について)まず確認したいのが、脚の調子だね。それが第一だ。次に、ライバルたちの状態を確認しなければならない。でも、チャンスがあるとわかれば、やるつもりだよ。
ソースは現地取材、記者会見、主催者公式サイト、チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。
translation&text:Taiko.YAMASAKI + Seiya.YAMASAKI
ステージ優勝 トル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)
ここ数日はキツかったんだ。ツールの第1週でやりすぎて、体力を消耗していたからね。今朝はかなり調子がよかったんで、うまく逃げ集団に入れたんだ。戦術的にも完璧なレース展開ができたし、なにもかもうまい具合にいった。この虹色のジャージを着て、自分だけの力で勝った。まったく信じられない一日だ。
第1週のあいだ、ぼくは「マイヨジョーヌは獲得したから、次は虹色のジャージを着てステージ優勝したい」と言ってたんだ。今日そうなった。だから満足だ。ステージ優勝するチャンスはすべて掴みとるべきなんだ。ぼくたちのチームはチームメイトのタイラー・ファラーの勝利を目撃し、チーム・タイムトライアルで勝利し、そして今日に至る。
ツールの山岳ステージで勝てたなんて信じられない。完璧な走りでオービスク峠を越え、その後は得意な平坦コースが待っていた。それに今日のレースでは、戦術的にもうまく展開できた。
モンクティエが今日なにをしたかったかは理解している。彼と僕が一緒に走ると、普通なら僕が彼にスプリント勝つことを彼はわかっていたんだ。だから、僕のほうが長く牽いて、ロワまでの距離を保つようにして、最終的にロワに飛び出したんだ。ぼくがモンクティエを振り切ったとき、そこで作戦は完璧になったんだ。
マイヨジョーヌをキープしたトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)
今日は意味がわからないアタックが多かった。結果としてうまくいったアタックもあったけどね。今日はこのようなアタック合戦が頻発するだろうと覚悟したよ。チームについては、みんなが自分の仕事を完璧にこなしてくれたので、とても感動している。このマイヨジョーヌを誰かに明け渡すことになるとすれば、それはチームメイトのせいじゃない。
(明日の)プラトー・ド・ベイユへの登りはよく知ってる。エスポワール(若手選手)のときに何度もレースで登ったことがある。また、ルート・デュ・シュッドも同じように登ったよ。だから、マイヨジョーヌの防衛は(第12ステージの)リュザルディダンよりも難しくなるだろう。あのステージでさえ、すでにかなり大変だったんだ。僕たちは様子見するつもりだ。可能性があるとすれば、集団が適切な速度で走っていて、ゴール前3km付近まで有力選手たちのアタック合戦が始まっていなければ、という条件付きになる。だけど、みんなも知ってる通り、プラトー・ド・ベイユの頂上ゴールの勝者は、全員がその年のツールでも優勝しているんだ。だから、総合有力選手たちは必ずちょっとした揺さぶりをかけてくるはずだ。
マイヨヴェールのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)
トル(フースホフト)は途方もないレースで優勝することがある。彼はとんでもない選手だよ。わかると思うけど、今日は一日中ずっと積極的だった。レースが落ち着ついていない序盤でさえ、彼は常に逃げ集団に入ろうとしていて、ついには逃げてしまったんだ。登りのコースは彼向きではないし、その先は厳しくなっていくのに。でも、好調な彼にとっては、あまり大変にはならなかったんだ。
スプリンターたちには、このピレネーはそう簡単じゃない。僕たちは[中間スプリントポイントで]スプリント勝負しなければならず、さらにその10km先で登ることになる。そんなわけで、僕は登りまでは一人じゃないんだけど……単に他の選手たちが僕より優秀なクライマーになってしまうだけなんだよね。
このマイヨヴェールはまだ着心地のよいものじゃない——ライバルたちを追い払わなければならないからね。わかってると思うけど、ジルベールは地道にポイントを稼いでいるし、スプリントステージの残りはわずか2つだ。でも、努力はするつもりだ。パリに着いたときに何が起きているのか見たいからね。
ステージ優勝は逃したが山岳賞と敢闘賞を獲得したジェレミー・ロワ(フランス、FDJ)
とてもがっかりしてる。とても耐えられそうにないよ。僅差か大差かは、勝利には関係ないんだ。それでも勝利数になるんだから。逃げに加わったときは、山岳賞ジャージのことはまったく考えていなかった。ステージ優勝したかったんだ。僕は自分が偉大なチャンピオンじゃないのはわかっている。自分の能力で可能なことをやらなければならないんだ。それで挑戦したんだけど、ダメだった。
クレイジーだよ。これから先のことを言うつもりはないよ。今日は、こんな感じだったんだ。僕は集団の前方に出て警戒しようとしたんだ。僕が前方に届いたら、ちょうど逃げ集団が発生する余地ができたんだ。そこで僕も飛び出した。
逃げ集団はモンクティエをかなり警戒していた。そのおかげで、モンクティエがアタックする前に、僕は(オービスク峠の)登りまでたどり着くことができた。
下りについてだけど——僕は1分以上の差をつけていた。だから可能性はあると思った。それが難しくなったのは、下りきった谷間だった。そこで、タイム差が30秒に縮んだと聞いて、そろそろ終わりだと思った。2対1だったし、向かい風だった。ルルドの入り口近くでは2つの登りをこなさねばならず、そこで僕は打ちのめされた。ぼくのエンジンは焼き付いて動かなかったんだ。もし勝てたとしたら奇跡だったんだけど、今回はそうじゃなかった。
様子を見るアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)
調子はよくなってきていたんだ。ステージの序盤は少し気になったけど、終わる頃には問題なく走れていた。明日は完全な状態に戻っていればいいと思う。
明日のステージは時間を稼ぐのに最適かもしれない。調子がよければの話だけど。プラトー・ド・ベイユはとても難しい登りだ。(プラトー・ド・ベイユでステージ優勝した)2007年のことを覚えているし、慎重に様子を見る必要がある。ただ、明日は最後の登りだけじゃなく、最初からすごく消耗するステージになっている。だから、自分の感触を見きわめなければならない。
(シュレク兄弟について)もちろん彼らは動いてくるはずだ。彼らの状況はとても複雑だ。昨日、彼らはエヴァンスのようなタイプの選手——山岳とTTを得意とする堅実な選手——との差を詰めるのに、1日を費やしてしまったようなものだ。彼らは動かざるを得ない状況なんだ。
(明日の戦略について)まず確認したいのが、脚の調子だね。それが第一だ。次に、ライバルたちの状態を確認しなければならない。でも、チャンスがあるとわかれば、やるつもりだよ。
ソースは現地取材、記者会見、主催者公式サイト、チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。
translation&text:Taiko.YAMASAKI + Seiya.YAMASAKI
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