2009/04/24(金) - 10:23
難関山岳パンペアーゴにゴールするジロ・デル・トレンティーノ第2ステージは、有力グループから飛び出したプリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ・シルヴァークロス）がステージ優勝を飾った。アスタナはクレーデン（ドイツ）が遅れ、ステージ4位のヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア）がリーダージャージを受け継いだ。
第2ステージコースプロフィール photo:www.girodeltrentino.com第2ステージは、中盤に2級山岳ヴィゴーロ・バッタロ峠を越え、標高1757mの1級山岳アルペ・ディ・パンペアーゴにゴールする。距離は141kmと比較的短いが、今大会最難関の山岳ステージである。
平均勾配8.7%、最大勾配16%のパンペアーゴがビッグレースに登場するのは、昨年ジロ・デ・イタリア第14ステージ以来。当時はエマヌエーレ・セッラ（イタリア）が逃げ切り勝利を飾っている。
パンペアーゴでハイペースを刻むイヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス） photo:Cor Vosレースは序盤から元NIPPOエンデカ所属のヴィチェンツォ・ガロッファロ（イタリア、アミーカチップス）ら7名が逃げを試み、これをメイン集団が追う展開に。レース後半に入ると集団はスピードを上げた。
最後の1級山岳パンペアーゴに突入すると、ペースの上がったメイン集団は人数を減らし、逃げ続けていた選手たちをラスト5kmで吸収。ここからイヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス）がアタックを仕掛けると、リーダージャージのアンドレアス・クレーデン（ドイツ、アスタナ）は脱落した。
バッソのハイペースに遅れ始めるジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ） photo:Cor Vosバッソのアタックに反応したのは、ジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）、ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）、ニエミエツの4名。
バッソのハイペースによりシモーニとポッツォヴィーヴォが脱落し、バッソグループからラスト1500mでニエミエツがアタック。バッソを振り切ったニエミエツは単独でパンペアーゴを駆け上がり、独走でゴールに飛び込んだ。
リーダージャージを獲得したヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア、アスタナ） photo:www.girodeltrentino.com優勝したニエミエツは、2005年のツアー・オブ・スロベニアと2006年ジロ・ディ・トスカーナで総合優勝を飾っている29歳のポーランド人。2007年は落車による大怪我でシーズンを棒に振ったが、2008年の北京五輪ロードレースで16位。トレンティーノでは2005年にもステージ優勝（総合15位）を飾っている。
シモーニが45秒、ステファノ・ガルゼッリ（イタリア、アックア・エ・サポーネ）が1分49秒、ダニーロ・ディルーカ（イタリア、LPRブレークス）が1分50秒遅れる中、レースを引っ張ったバッソは22秒遅れでゴール。「上りの感触はバッチリだった」と語るバッソ。復帰後最大の目標であるジロに向けて、上々の仕上がりを見せた。
また、2分38秒遅れたクレーデンのリーダージャージは、ステージ4位に入ったチームメイトのブライコヴィッチが継承。新リーダーのブライコヴィッチから僅か4秒遅れでバッソ、19秒遅れでこの日のステージ優勝者ニエミエツが続いている。残る2つの山岳ステージで総合成績はまだまだ動く。
レース展開や選手コメントはレース公式サイトより。
ジロ・デル・トレンティーノ2009第2ステージ
1位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ・シルヴァークロス）3h50'44"
2位 イヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス）+22"
3位 ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）+39"
4位 ジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）+45"
5位 ヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア、アスタナ）+1'01"
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）+1'08"
7位 ジャクソン・ロドリゲス（ベネズエラ、ディキジョヴァンニ）+1'24"
8位 ミゲル・ルビアーノシャベス（コロンビア、チェントリ・デッラ・カルツァトゥーラ）+1'26"
9位 セルジョ・パルディラベロン（スペイン、カルミオオロAスタイル）+1'34"
10位 トマス・ノゼ（スロベニア、アドリアモビル）+1'42"
個人総合成績
1位 ヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア、アスタナ）4h10'07"
2位 イヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス）+04"
3位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ・シルヴァークロス）+19"
4位 ジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）+1'00"
5位 ブラニスラウ・サモイラウ（ベラルーシ、アミーカチップス）
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）+1'05"
7位 ステファノ・ガルゼッリ（イタリア、アックア・エ・サポーネ）+1'13"
8位 ガブリエーレ・ボジージオ（イタリア、LPRブレークス）+1'17"
9位 ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）+1'32""
10位 ピエトロ・カウッキオーリ（イタリア、ランプレ）+1'33"
山岳賞
プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ・シルヴァークロス）
チーム総合成績
ディキジョヴァンニ
第2ステージコースプロフィール photo:www.girodeltrentino.com第2ステージは、中盤に2級山岳ヴィゴーロ・バッタロ峠を越え、標高1757mの1級山岳アルペ・ディ・パンペアーゴにゴールする。距離は141kmと比較的短いが、今大会最難関の山岳ステージである。平均勾配8.7%、最大勾配16%のパンペアーゴがビッグレースに登場するのは、昨年ジロ・デ・イタリア第14ステージ以来。当時はエマヌエーレ・セッラ（イタリア）が逃げ切り勝利を飾っている。
パンペアーゴでハイペースを刻むイヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス） photo:Cor Vosレースは序盤から元NIPPOエンデカ所属のヴィチェンツォ・ガロッファロ（イタリア、アミーカチップス）ら7名が逃げを試み、これをメイン集団が追う展開に。レース後半に入ると集団はスピードを上げた。最後の1級山岳パンペアーゴに突入すると、ペースの上がったメイン集団は人数を減らし、逃げ続けていた選手たちをラスト5kmで吸収。ここからイヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス）がアタックを仕掛けると、リーダージャージのアンドレアス・クレーデン（ドイツ、アスタナ）は脱落した。
バッソのハイペースに遅れ始めるジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ） photo:Cor Vosバッソのアタックに反応したのは、ジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）、ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）、ニエミエツの4名。バッソのハイペースによりシモーニとポッツォヴィーヴォが脱落し、バッソグループからラスト1500mでニエミエツがアタック。バッソを振り切ったニエミエツは単独でパンペアーゴを駆け上がり、独走でゴールに飛び込んだ。
リーダージャージを獲得したヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア、アスタナ） photo:www.girodeltrentino.com優勝したニエミエツは、2005年のツアー・オブ・スロベニアと2006年ジロ・ディ・トスカーナで総合優勝を飾っている29歳のポーランド人。2007年は落車による大怪我でシーズンを棒に振ったが、2008年の北京五輪ロードレースで16位。トレンティーノでは2005年にもステージ優勝（総合15位）を飾っている。シモーニが45秒、ステファノ・ガルゼッリ（イタリア、アックア・エ・サポーネ）が1分49秒、ダニーロ・ディルーカ（イタリア、LPRブレークス）が1分50秒遅れる中、レースを引っ張ったバッソは22秒遅れでゴール。「上りの感触はバッチリだった」と語るバッソ。復帰後最大の目標であるジロに向けて、上々の仕上がりを見せた。
また、2分38秒遅れたクレーデンのリーダージャージは、ステージ4位に入ったチームメイトのブライコヴィッチが継承。新リーダーのブライコヴィッチから僅か4秒遅れでバッソ、19秒遅れでこの日のステージ優勝者ニエミエツが続いている。残る2つの山岳ステージで総合成績はまだまだ動く。
レース展開や選手コメントはレース公式サイトより。
ジロ・デル・トレンティーノ2009第2ステージ
1位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ・シルヴァークロス）3h50'44"
2位 イヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス）+22"
3位 ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）+39"
4位 ジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）+45"
5位 ヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア、アスタナ）+1'01"
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）+1'08"
7位 ジャクソン・ロドリゲス（ベネズエラ、ディキジョヴァンニ）+1'24"
8位 ミゲル・ルビアーノシャベス（コロンビア、チェントリ・デッラ・カルツァトゥーラ）+1'26"
9位 セルジョ・パルディラベロン（スペイン、カルミオオロAスタイル）+1'34"
10位 トマス・ノゼ（スロベニア、アドリアモビル）+1'42"
個人総合成績
1位 ヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア、アスタナ）4h10'07"
2位 イヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス）+04"
3位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ・シルヴァークロス）+19"
4位 ジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）+1'00"
5位 ブラニスラウ・サモイラウ（ベラルーシ、アミーカチップス）
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）+1'05"
7位 ステファノ・ガルゼッリ（イタリア、アックア・エ・サポーネ）+1'13"
8位 ガブリエーレ・ボジージオ（イタリア、LPRブレークス）+1'17"
9位 ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）+1'32""
10位 ピエトロ・カウッキオーリ（イタリア、ランプレ）+1'33"
山岳賞
プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ・シルヴァークロス）
チーム総合成績
ディキジョヴァンニ
フォトギャラリー
