2011/03/10(木) - 21:00
現在イタリアで開催されているティレーノ〜アドリアティコには、ミラノ〜サンレモを狙う多くのスプリンターが出場している。イギリスのマーク・カヴェンディッシュ(HTC・ハイロード)もその内の一人。2度目の優勝を目指すカヴェンディッシュは、頼もしいチームメイトたちとともに調整を続ける。
2009年ミラノ〜サンレモ ハウッスラーとの接戦を制したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード) photo:Cor Vos3月19日の土曜日に開催されるミラノ〜サンレモに先立ち、HTC・ハイロードは8名の精鋭メンバーを選び出す。その多くは、ティレーノ〜アドリアティコに出場しているメンバーから選出される。パリ〜ニース組からも数名メンバー入りする予定だ。
「(ベルンハルト)アイゼルを選ぶかって?もちろん。彼は僕にとって欠かせないチームメイトだ。他にも強力なメンバーがチームに揃っている。ティレーノ組が大半で、パリ〜ニース組からも数名招集する予定。とにかく強いチームになるのは間違いないよ。」ティレーノ出場中のカヴェンディッシュはインタビューにそう答える。
2009年ミラノ〜サンレモ 優勝し、涙を浮かべるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード) photo:Cor Vos北イタリアの中心都市ミラノから、リグーリア海沿いのサンレモまで、300km近い距離を走破するミラノ〜サンレモ。リグーリア海に面したトレカーピ(メーレ、チェルヴォ、ベルタ)とチプレッサ、ポッジオの登りはあまりにも有名だ。毎年これらの登りでアタックが繰り返される。
2年前の2009年、カヴェンディッシュは初出場のミラノ〜サンレモで初優勝を飾った。登りでのアタックを封じ込めるために、スプリンターたちには強力なリードアウト役が欠かせない。
ツアー・オブ・オマーンの最終ステージで今シーズン初勝利を飾ったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード) photo:A.S.O.普段“HTCトレイン”と呼ばれる世界最高峰のリードアウトを味方に付けているカヴェンディッシュだが、ミラノ〜サンレモでは普段とは違ったタイプのトレインが必要だと分析する。
「ミラノ〜サンレモは特殊なレース。勝負どころは沢山有って、最後のゴールスプリントで競り合うためには、ミッションを一つ一つこなしていく必要がある。特に登りでは集団内でのポジショニングが重要で、如何にエネルギーを浪費せずに登りをクリアできるかが鍵を握る。そのためには、全力でサポートしてくれるチームメイトが必要なんだ。ゴール前だけじゃなくて、スタートからゴールまで、ずっと傍でサポートしてもらう必要がある。」
カヴェンディッシュのライバルの多くは、サンレモにほど近いモナコに居を構えている。モナコ在住の世界王者トル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)は、今年に入ってチプレッサとポッジオを10回試走済み。一方、イタリア中部のトスカーナ州に住むカヴェンディッシュは、わざわざクルマで長距離移動してから試走しなければならない。
先週土曜日に開催されたストラーデ・ビアンケを28位で終えたカヴェンディッシュは、すぐにサンレモに移動。西フランドル3日間レースに出場中だったマーク・レンショー(オーストラリア)を除くティレーノ組のメンバーと、HTCのアドバイザーで過去に4回ミラノ〜サンレモを制しているエリック・ツァベル(ドイツ)と一緒にコースを試走した。日曜日には勝負どころである終盤の60kmを試走。月曜日には終盤の100kmを試走したと言う。
「毎年コースを試走しているんだ。そこで頭の中を一度リフレッシュする。」
カヴェンディッシュは現在開催中のティレーノ〜アドリアティコの平坦ステージで勝利を狙う。チャンスがあるのは第2ステージと第3ステージ。HTC・ハイロードは初日のチームタイムトライアルで3位という好成績を残しており、チーム全体のコンディションは良好だ。
text:Gregor Brown in Marina di Carrara
translation:Kei Tsuji
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「(ベルンハルト)アイゼルを選ぶかって?もちろん。彼は僕にとって欠かせないチームメイトだ。他にも強力なメンバーがチームに揃っている。ティレーノ組が大半で、パリ〜ニース組からも数名招集する予定。とにかく強いチームになるのは間違いないよ。」ティレーノ出場中のカヴェンディッシュはインタビューにそう答える。
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2年前の2009年、カヴェンディッシュは初出場のミラノ〜サンレモで初優勝を飾った。登りでのアタックを封じ込めるために、スプリンターたちには強力なリードアウト役が欠かせない。
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「ミラノ〜サンレモは特殊なレース。勝負どころは沢山有って、最後のゴールスプリントで競り合うためには、ミッションを一つ一つこなしていく必要がある。特に登りでは集団内でのポジショニングが重要で、如何にエネルギーを浪費せずに登りをクリアできるかが鍵を握る。そのためには、全力でサポートしてくれるチームメイトが必要なんだ。ゴール前だけじゃなくて、スタートからゴールまで、ずっと傍でサポートしてもらう必要がある。」
カヴェンディッシュのライバルの多くは、サンレモにほど近いモナコに居を構えている。モナコ在住の世界王者トル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)は、今年に入ってチプレッサとポッジオを10回試走済み。一方、イタリア中部のトスカーナ州に住むカヴェンディッシュは、わざわざクルマで長距離移動してから試走しなければならない。
先週土曜日に開催されたストラーデ・ビアンケを28位で終えたカヴェンディッシュは、すぐにサンレモに移動。西フランドル3日間レースに出場中だったマーク・レンショー(オーストラリア)を除くティレーノ組のメンバーと、HTCのアドバイザーで過去に4回ミラノ〜サンレモを制しているエリック・ツァベル(ドイツ)と一緒にコースを試走した。日曜日には勝負どころである終盤の60kmを試走。月曜日には終盤の100kmを試走したと言う。
「毎年コースを試走しているんだ。そこで頭の中を一度リフレッシュする。」
カヴェンディッシュは現在開催中のティレーノ〜アドリアティコの平坦ステージで勝利を狙う。チャンスがあるのは第2ステージと第3ステージ。HTC・ハイロードは初日のチームタイムトライアルで3位という好成績を残しており、チーム全体のコンディションは良好だ。
text:Gregor Brown in Marina di Carrara
translation:Kei Tsuji