2011/01/25(火) - 00:46
ツール・ド・ランカウイ2011第2ステージは、昨日に続きアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ)が集団スプリントを制し2連勝。レース最終盤で頻発した落車に巻き込まれた新城や品川はゴール後病院へ搬送される事態に。
前日のランカウイ島でのレースを終え、迎えた第2ステージからはマレーシア本島を走るツール・ド・ランカウイ。カンガー〜バターワース間の145kmは山岳ポイント無しの平坦ステージに分類されるルート。
昨日はレース後にすぐ本島へ移動した選手たち。長いステージレースの始まりを予感してか、この日は昨日よりも早く逃げが決まった。11km地点でアタックを成功させたのはディオン・ロック(オーストラリア、チャンピオンシステムズ)。追えたのはハミド・シリシサン(イラン、タブリツ・ペドロケミカル)のみ。2人の逃げが始まった。
32km地点、2人から5分以上遅れてこの日最初のスプリントポイントにやってきた集団。集団の先頭、3位で通過しポイントを加算したのはここまでポイント賞3位につけるアヌアル・マナン(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア)。昨年のランカウイのスプリント王は今年もジャージ獲得に意欲を見せる。
44km地点で6分の差をつけた2人だが、集団に対しては分が悪い。まだ100kmを残してタイム差は減少の一途を辿る。一方のメイン集団はすぐに追いつかないよう差をコントロール。逃げの2人を泳がせる。
83km地点の第2スプリントポイントも、マナンが集団の先頭を獲り3位通過でポイントを重ねる。そしてゴールまで残り25kmの地点で集団がロックとシリシサンを捕えると、レースはスプリンターチームによる高速展開に。
この高速でのペースが落車を生んだ。ゴールまで残り1kmで10人ほどの選手が転ぶ落車が発生。宮澤崇史(日本、ファルネーゼ・ヴィーニ)や昨日2位のパク・ソンベク(韓国、韓国ナショナルチーム)といった有力選手が巻き込まれた。
この落車の影響で不安定になった集団は、ゴール200m手前で新城幸也(日本、ユーロップカー)の落車も併発。顔面から叩き付けられたユキヤは血だらけになりながらもゴールまでたどり着いた。ほぼ同じ場所で転んだ品川真寛(愛三工業)も、ゴール後に病院へ行く重傷を負った。日本人選手にとって災難なゴールスプリントになってしまった。
集団スプリントは、落車を回避した昨日の覇者アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ)がボリス・シュピレフスキー(ロシア、タブリツ・ペドロケミカル)を辛くも振り切りスプリント勝利。これでグアルディーニはプロ入り2戦2勝だ。
3位にはこの日積極的に動いたマナンが入り、総合2位にジャンプアップ。アジア人最高位も同時に獲得している。この日の日本人最高位は土井雪広(日本、スキル・シマノ)の35位。総合では西谷泰治(愛三工業)が21秒遅れの32位につけている。
翌第3ステージはタイピン〜シチアワン間の144.9km。スタート直後から登りのある変則ステージで、逃げが決まる可能性も高い。逃げかスプリントか。いずれにしても不運なこの日のアクシデントをバネに、積極的な走りを期待したい。
ステージハイライトムービー
ツール・ド・ランカウイ2011第2ステージ結果
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ) 3h26'26"
2位 ボリス・シュピレフスキー(ロシア、タブリツ・ペドロケミカル)
3位 アヌアル・マナン(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア)
4位 セリス・ヴィダル(スペイン、ルトゥーア)
5位 マルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)
6位 ダヴィ・コメイエンヌ(ベルギー、ランドバククレジット)
7位 クリストフ・ファンヘールデン(南アフリカ、MTNキュベカ)
8位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
9位 レイモンド・クレーダー(オランダ、チポトレ・ディベロップメント)
10位 ヒルトン・クラーク(オーストラリア、ユナイデットヘルスケア)
35位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)
37位 西谷泰治(愛三工業)
46位 福島晋一(日本、トレンガヌ・プロアジア)
48位 綾部勇成(愛三工業)
93位 盛一大(愛三工業)
115位 鈴木謙一(愛三工業)
116位 福田晋平(愛三工業)
129位 宮澤崇史(日本、ファルネーゼ・ヴィーニ)
130位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
135位 品川真寛(愛三工業)
個人総合成績
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ) 2h03'18"
2位 アヌアル・マナン(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア) +9"
3位 ディオン・ロック(オーストラリア、チャンピオンシステムズ) +13"
4位 ハミド・シリシサン(イラン、タブリツ・ペドロケミカル) +14"
5位 ボリス・シュピレフスキー(ロシア、タブリツ・・ペドロケミカル) +15"
6位 パク・ソンベク(韓国、韓国ナショナルチーム)
7位 ハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア) +16"
8位 クリストフ・ファンヘールデン(南アフリカ、MTNキュベカ) +17"
9位 クリク・カールセン(アメリカ、チポトレ・ディベロップメント) +18"
10位 ギヨーム・ブルジョワ(スイス、チャンピオンシステム) +19"
32位 西谷泰治(愛三工業) +21"
45位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)
62位 綾部勇成(愛三工業)
68位 盛一大(愛三工業)
70位 福田晋平(愛三工業)
77位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
88位 福島晋一(日本、トレンガヌ・プロアジア)
95位 宮澤崇史(日本、ファルネーゼ・ヴィーニ)
111位 品川真寛(愛三工業)
126位 鈴木謙一(愛三工業)
ポイント賞
アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ)
山岳賞
コエン・デコールト(オランダ、スキル・シマノ)
アジア人総合成績
アヌアル・マナン(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア)
チーム総合成績
トレンガヌ・プロアジア
アジアンチーム総合成績
トレンガヌ・プロアジア
text:Yufta Omata
photo:Yuko Sato
前日のランカウイ島でのレースを終え、迎えた第2ステージからはマレーシア本島を走るツール・ド・ランカウイ。カンガー〜バターワース間の145kmは山岳ポイント無しの平坦ステージに分類されるルート。
昨日はレース後にすぐ本島へ移動した選手たち。長いステージレースの始まりを予感してか、この日は昨日よりも早く逃げが決まった。11km地点でアタックを成功させたのはディオン・ロック(オーストラリア、チャンピオンシステムズ)。追えたのはハミド・シリシサン(イラン、タブリツ・ペドロケミカル)のみ。2人の逃げが始まった。
32km地点、2人から5分以上遅れてこの日最初のスプリントポイントにやってきた集団。集団の先頭、3位で通過しポイントを加算したのはここまでポイント賞3位につけるアヌアル・マナン(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア)。昨年のランカウイのスプリント王は今年もジャージ獲得に意欲を見せる。
44km地点で6分の差をつけた2人だが、集団に対しては分が悪い。まだ100kmを残してタイム差は減少の一途を辿る。一方のメイン集団はすぐに追いつかないよう差をコントロール。逃げの2人を泳がせる。
83km地点の第2スプリントポイントも、マナンが集団の先頭を獲り3位通過でポイントを重ねる。そしてゴールまで残り25kmの地点で集団がロックとシリシサンを捕えると、レースはスプリンターチームによる高速展開に。
この高速でのペースが落車を生んだ。ゴールまで残り1kmで10人ほどの選手が転ぶ落車が発生。宮澤崇史(日本、ファルネーゼ・ヴィーニ)や昨日2位のパク・ソンベク(韓国、韓国ナショナルチーム)といった有力選手が巻き込まれた。
この落車の影響で不安定になった集団は、ゴール200m手前で新城幸也(日本、ユーロップカー)の落車も併発。顔面から叩き付けられたユキヤは血だらけになりながらもゴールまでたどり着いた。ほぼ同じ場所で転んだ品川真寛(愛三工業)も、ゴール後に病院へ行く重傷を負った。日本人選手にとって災難なゴールスプリントになってしまった。
集団スプリントは、落車を回避した昨日の覇者アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ)がボリス・シュピレフスキー(ロシア、タブリツ・ペドロケミカル)を辛くも振り切りスプリント勝利。これでグアルディーニはプロ入り2戦2勝だ。
3位にはこの日積極的に動いたマナンが入り、総合2位にジャンプアップ。アジア人最高位も同時に獲得している。この日の日本人最高位は土井雪広(日本、スキル・シマノ)の35位。総合では西谷泰治(愛三工業)が21秒遅れの32位につけている。
翌第3ステージはタイピン〜シチアワン間の144.9km。スタート直後から登りのある変則ステージで、逃げが決まる可能性も高い。逃げかスプリントか。いずれにしても不運なこの日のアクシデントをバネに、積極的な走りを期待したい。
ステージハイライトムービー
ツール・ド・ランカウイ2011第2ステージ結果
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ) 3h26'26"
2位 ボリス・シュピレフスキー(ロシア、タブリツ・ペドロケミカル)
3位 アヌアル・マナン(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア)
4位 セリス・ヴィダル(スペイン、ルトゥーア)
5位 マルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)
6位 ダヴィ・コメイエンヌ(ベルギー、ランドバククレジット)
7位 クリストフ・ファンヘールデン(南アフリカ、MTNキュベカ)
8位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
9位 レイモンド・クレーダー(オランダ、チポトレ・ディベロップメント)
10位 ヒルトン・クラーク(オーストラリア、ユナイデットヘルスケア)
35位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)
37位 西谷泰治(愛三工業)
46位 福島晋一(日本、トレンガヌ・プロアジア)
48位 綾部勇成(愛三工業)
93位 盛一大(愛三工業)
115位 鈴木謙一(愛三工業)
116位 福田晋平(愛三工業)
129位 宮澤崇史(日本、ファルネーゼ・ヴィーニ)
130位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
135位 品川真寛(愛三工業)
個人総合成績
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ) 2h03'18"
2位 アヌアル・マナン(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア) +9"
3位 ディオン・ロック(オーストラリア、チャンピオンシステムズ) +13"
4位 ハミド・シリシサン(イラン、タブリツ・ペドロケミカル) +14"
5位 ボリス・シュピレフスキー(ロシア、タブリツ・・ペドロケミカル) +15"
6位 パク・ソンベク(韓国、韓国ナショナルチーム)
7位 ハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア) +16"
8位 クリストフ・ファンヘールデン(南アフリカ、MTNキュベカ) +17"
9位 クリク・カールセン(アメリカ、チポトレ・ディベロップメント) +18"
10位 ギヨーム・ブルジョワ(スイス、チャンピオンシステム) +19"
32位 西谷泰治(愛三工業) +21"
45位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)
62位 綾部勇成(愛三工業)
68位 盛一大(愛三工業)
70位 福田晋平(愛三工業)
77位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
88位 福島晋一(日本、トレンガヌ・プロアジア)
95位 宮澤崇史(日本、ファルネーゼ・ヴィーニ)
111位 品川真寛(愛三工業)
126位 鈴木謙一(愛三工業)
ポイント賞
アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ)
山岳賞
コエン・デコールト(オランダ、スキル・シマノ)
アジア人総合成績
アヌアル・マナン(マレーシア、トレンガヌ・プロアジア)
チーム総合成績
トレンガヌ・プロアジア
アジアンチーム総合成績
トレンガヌ・プロアジア
text:Yufta Omata
photo:Yuko Sato
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