2010/10/21(木) - 08:02
ASOが2011年ツール・ド・フランスのコース発表を行なう中、イタリアではジロ・デ・イタリアのコースが徐々に明らかになっている。2011年は未舗装の峠道として知られるコッレ・デッレ・フィネストレが登場。そして2012年にはラルプ・デュエズがコースに組み込まれる予定だ。
コッレ・デッレ・フィネストレは2005年のジロで初登場。当時、マリアローザをかけてパオロ・サヴォルデッリ(イタリア)とジルベルト・シモーニ(イタリア)がこの未舗装の峠でバトルを繰り広げた。
イタリア北西部、トリノの西に位置するコッレ・デッレ・フィネストレは登坂距離18.5kmの難関山岳。合計45カ所のスイッチバックが有名で、しかも頂上手前の7.9kmは未舗装のダートだ。
2005年ジロ終盤、総合逆転を狙うシモーニはこの峠でアタックを仕掛け、マリアローザを着るサヴォルデッリを引き離すことに成功。しかし下り区間で脚が痙攣してしまう。結局シモーニはセストリエーレのゴール地点でサヴォルデッリから1分29秒のリードしか奪うことが出来ず、28秒差で3度目のジロ制覇を逃した。
ジロの主催者RCSスポルトは、2005年大会で繰り広げられたドラマの再現を狙って、再びフィネストレをコースに組み込む。今年話題をさらった未舗装のストラーデ・ビアンケステージに味を占めたという面も有るだろう。シエナ近郊の未舗装路で行なわれたレースは、悪天候により泥だらけの地獄絵図に。アルカンシェルを着るカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が泥レースを制した。
フィネストレを越えるステージは、イタリア北部のヴェルバニアをスタート。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、ステージの全長は242km。未舗装のフィネストレ通過後、セストリエーレを駆け上がってゴールを迎える。2005年大会と同じく最終日前日(5月28日)に行なわれる予定だ。
先週、信憑性の高いリーク情報として、5月22日にモンテ・ゾンコランが2011年もコースに設定されることが明らかになった。フィネストレやゾンコランを含め、2011年大会のコース全貌は土曜日(10月23日)にトリノで開催されるコースプレゼンテーションで明らかにされる。
そして2012年、ガゼッタ紙によると、ラルプ・デュエズがジロに初登場する。カンピオニッシモと呼ばれるファウスト・コッピ(イタリア)がツールのラルプ・デュエズを制したのが1952年。その60周年を記念してコースに組み込まれるのだと言う。
2012年のジロに関しては、アメリカ・ワシントンDCで開幕する可能性が持ち上がっている。ジロの総合ディレクターを務めるアンジェロ・ゾメニャン氏は複数回アメリカへと脚を運び、ワシントンDCのアドリアン・フェントリー市長と面会。ジロのアメリカ上陸の可能性について協議を続けている。
text:Gregor Brown
photo&translation:Kei Tsuji
コッレ・デッレ・フィネストレは2005年のジロで初登場。当時、マリアローザをかけてパオロ・サヴォルデッリ(イタリア)とジルベルト・シモーニ(イタリア)がこの未舗装の峠でバトルを繰り広げた。
イタリア北西部、トリノの西に位置するコッレ・デッレ・フィネストレは登坂距離18.5kmの難関山岳。合計45カ所のスイッチバックが有名で、しかも頂上手前の7.9kmは未舗装のダートだ。
2005年ジロ終盤、総合逆転を狙うシモーニはこの峠でアタックを仕掛け、マリアローザを着るサヴォルデッリを引き離すことに成功。しかし下り区間で脚が痙攣してしまう。結局シモーニはセストリエーレのゴール地点でサヴォルデッリから1分29秒のリードしか奪うことが出来ず、28秒差で3度目のジロ制覇を逃した。
ジロの主催者RCSスポルトは、2005年大会で繰り広げられたドラマの再現を狙って、再びフィネストレをコースに組み込む。今年話題をさらった未舗装のストラーデ・ビアンケステージに味を占めたという面も有るだろう。シエナ近郊の未舗装路で行なわれたレースは、悪天候により泥だらけの地獄絵図に。アルカンシェルを着るカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が泥レースを制した。
フィネストレを越えるステージは、イタリア北部のヴェルバニアをスタート。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、ステージの全長は242km。未舗装のフィネストレ通過後、セストリエーレを駆け上がってゴールを迎える。2005年大会と同じく最終日前日(5月28日)に行なわれる予定だ。
先週、信憑性の高いリーク情報として、5月22日にモンテ・ゾンコランが2011年もコースに設定されることが明らかになった。フィネストレやゾンコランを含め、2011年大会のコース全貌は土曜日(10月23日)にトリノで開催されるコースプレゼンテーションで明らかにされる。
そして2012年、ガゼッタ紙によると、ラルプ・デュエズがジロに初登場する。カンピオニッシモと呼ばれるファウスト・コッピ(イタリア)がツールのラルプ・デュエズを制したのが1952年。その60周年を記念してコースに組み込まれるのだと言う。
2012年のジロに関しては、アメリカ・ワシントンDCで開幕する可能性が持ち上がっている。ジロの総合ディレクターを務めるアンジェロ・ゾメニャン氏は複数回アメリカへと脚を運び、ワシントンDCのアドリアン・フェントリー市長と面会。ジロのアメリカ上陸の可能性について協議を続けている。
text:Gregor Brown
photo&translation:Kei Tsuji
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