プロシリーズを締めくくるイタリアのヴェネト・クラシックで、ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)が独走勝利。アルカンシエルを着て自身初の勝利を挙げた。



プロツアー最終戦となったヴェネト・クラシッ photo:Veneto Classic

熱戦が繰り広げられた宇都宮ジャパンカップロードレースと同じ10月18日、欧州ではプロシリーズを締めくくるヴェネト・クラシックが開催された。イタリア北東部ヴェネト州を舞台にしたワンデーレースは、短く急勾配の丘が連続する、パンチャーやクライマー向けの一戦となった。

前年覇者サカリアスコレー・ローランド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)と共にスタートを待つ集団の先頭に並んだのは、現世界王者のブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)。レースは残り80km地点でメイン集団が分裂し、約20名が精鋭集団を形成した。そして残り40km地点から、アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が何度もアタックを繰り返した末、単独先頭に立った。

先頭をいくアントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)とブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) photo:Veneto Classic

そこにマクナルティが合流した。今年のツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプでワールドツアー初勝利を挙げたチャームは、グランプリ・シクリスト・ド・ケベックで3位、グラン・ピエモンテで2位、ジロ・デル・ヴェネトでも2位と好調を維持。チャームとマクナルティは徐々にリードを広げ、残り20kmを切った時点で追走集団とのタイム差は1分20秒に達した。

勝負が決したのは、残り10km地点の登り区間だった。マクナルティがアタックするとチャームを振り切り、このレース唯一の未舗装路区間をクリア。そのままフィニッシュし、アルカンシエルでの初勝利を手に入れた。

独走で勝利したブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) photo:Veneto Classic

アルカンシエルで初勝利したブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) photo:Veneto Classic

「シーズンを締めくくる最高の勝利。この数週間、アルカンシエルを着て走ることを楽しんできたが、もちろん勝利が欲しかった。年内最後のレースでそれを実現でき、特別な気持ちだよ」とマクナルティは喜んだ。

チャームは2位でフィニッシュし、3位にパヴェル・シヴァコフ(フランス)が入ったため、UAEチームエミレーツXRGはワンスリーフィニッシュを達成。なお、シヴァコフはフィニッシュ後に自身のインスタグラムでチーム退団を発表した。移籍先は明らかになっていないものの、母国であるフランス籍のデカトロンCMA CGMが有力と一部報道されている。
ヴェネト・クラシック2026結果
1位 ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) 3:32:57
2位 アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) +1:06
3位 パヴェル・シヴァコフ(フランス、UAEチームエミレーツXRG) +1:32
4位 クレマン・ベルテ(フランス、グルパマFDJユナイテッド) +1:53
5位 マルク・ヒルシ(スイス、チューダープロサイクリング) +2:02
text:Sotaro.Arakawa
photo:Veneto Classic